ぬさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ダンボ(2019年製作の映画)

3.8

見るか迷ってたけど、ティムバがこの映画について「私自身が、この恐ろしい大サーカスで働いていたダンボであり、逃げ出す必要があった。あの映画はある程度自伝的な内容になっている。」というような、事実上のディ>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.5

DUDEがおもろかった、プレイスホルダーそのまま実装されててひやっとする...
『トゥルーマン・ショー』と『恋はデジャ・ブ』と『レデイ・プレーヤー1』を混ぜた感じだった。
ゲームあるある的な小ネタはか
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天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

4.0

2でもちゃんとしっかり面白い映画。
めちゃめちゃ展開が早くて、飽きる間も無く完走する、ある意味ではわかりやすいシンプルな映画なのですが、シンプルながら製作陣の描きたいことはしっかり描いていると思うし、
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ウォーリー(2008年製作の映画)

3.7

ゴキブリを純粋に可愛く感じさせられる力量。
私は基本的にロボットが好きなのですが、最近は「人間が助けたくなる不器用ロボット」的なロボット(例えば、ゴミを見つけても自分で拾えなくて、人間に拾ってもらうよ
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ジャイアント・ピーチ(1996年製作の映画)

4.0

めっちゃ久々に見た。
ティムバは御伽話然とした御伽噺を作ってくれるので好きです。ありがとう。
あとやっぱりキャラデザがいい、奇妙な部分と素敵な部分、見た目、動き、声、性格...などいろんな要素が絶妙な
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バグズ・ライフ(1998年製作の映画)

3.8

ピクサー、ネズミとか虫とかキモがられがちな存在を主人公にするの結構多いから好きですね。
この時代のツルツル3Dラブ。

おおまかなあらすじに吉本新喜劇みを感じる。
『アリとキリギリス』と『七人の侍』を
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レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

4.0

●好きな点
・基本的に話が愉快で見やすい
・表現者や作り手側も、それを受け入れる側も、古い価値観や先入観に縛られて可能性を狭めることなく、新しいことに挑戦してみようというメッセージ性
・ネズミが主役な
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9時から5時まで(1980年製作の映画)

4.0

めちゃめちゃ楽しい、笑える。
会社の上司から不当に扱われた社員3人が、ヤケクソになってガンジャふかしながらガチで上司の殺し方妄想発表会してるシーン、あまりに最高すぎる。
妄想シーンでアニメーションが入
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.0

アジア系がメインで出てくるの嬉しい。
モフモフレッサーパンダかわいい。
ビリー・アイリッシュと兄が作った、架空のボーイズグループの曲がいいかんじ。
楽しいし明るいけど、女の子たちの友情や、家族との関係
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さがす(2022年製作の映画)

3.3

お話の内容全然知らんまま観たが、展開や視点の変換が効いていて、全体的におもしろかった。けどさ…という感じ。

監督の前作『岬の兄妹』は変に寓話的に描かれているところが嫌で全然好きではなかったというか、
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将軍様、あなたのために映画を撮ります(2016年製作の映画)

3.5

映画好き金正日、北朝鮮の映画がつまらんという理由で韓国から名高い映画監督と女優を拉致ってきて映画を撮らせる…の巻、って感じの話。
BBC製作で見やすくて興味深かった。

女優さんが騙されて呼び出されて
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(1990年製作の映画)

4.2

かなり好きですね。
「こんな夢を見た」からはじまる夢のお話オムニバス。
美しい映像のものも含めて、奇妙でちょっと怖哀しい。
なにより映像のインパクトと世界観が素晴らしく、2作品目のお雛様の夢だけでも観
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呪詛(2022年製作の映画)

3.5

※ネタバレは書かないけど、レビューとか全然読まないで観たほうがしっかり怖がれる映画だと思います。

子役のお子様が頑張っていました。
ちょいちょいビビる部分はあったけど、期待していたよりは怖くなかった
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死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実(2010年製作の映画)

4.0

延命に苦しむ自身の母の悲惨な最期に打ちひしがれ、患者の尊厳を守る安楽死を請け負うことに人生をかけ、130人以上の患者の尊厳死を叶えた実在の医師の物語。
ヘヴィーなテーマと、アル・パチーノのドアップのカ
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画家と泥棒(2020年製作の映画)

4.7

すごく面白かった。
代表作を盗まれた画家と、その犯人である泥棒が交流していく中で繰り広げられる、生々しい人間模様が描かれたドキュメンタリー。
使い古された言い回しだけど「数奇な運命」とはまさにこのこと
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桜桃の味(1997年製作の映画)

4.5

いいなぁ
病院の待合室で流しといてほしいくらい映像と音がいい…
アッバス・キアロスタミの映画を観るたび、彼の作品を美しい、あたたかい、やわらかい、力強い、心地いい、と思えることへ感謝を感じる。
きっと
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タイム・アフター・タイム(1979年製作の映画)

3.3

メアリー・スティーンバージェンが可愛い。
端々のツメが甘いのをロマンス的要素で誤魔化した感があり、うまいSFやタイムトラベルものを期待して観ると残念な感じ…
SFの巨人H・G・ウェルズ、そんなマヌケな
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女はみんな生きている(2001年製作の映画)

4.2

ノエミ最高。
核となる話は重いけどテンポとノリがよくユーモアたっぷりでカラッと笑えるし、ワクワクして目が話せない。
低予算な感じも逆に魅力で、登場人物たちのように粗削りでパワフルで最高。
ノエミ好きす
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マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

3.8

ちょっと眠かったけど面白かった。
世にも奇妙な物語系というかショートショート系というか、話自体も普通に面白いし、ジョン・カーペンターだからこその面白さって感じもあった。
見やすいしおもろい。

黙秘(1995年製作の映画)

4.0

キャシー・ベイツが出ている作品を見るごとにますます好きになる。
今作では抑圧されたり周縁化された女性たちの連帯のようなテーマで、スティーブン・キングの描く作品の幅広さに驚く。
と同時に、どの作品にも根
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ぜんぶ売女よりマシ(2017年製作の映画)

4.3

性産業について、法律や福祉の視点から知りたいと思ったので観てみました。
性産業の犯罪化みたいな部分について最近特に知りたかったので観てよかった。

観てみて、『ぜんぶ売女よりマシ』というタイトルの意味
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ジム・ヘンソンのウィッチズ/大魔女をやっつけろ!(1989年製作の映画)

3.7

頭空っぽにして見られるのでいいです。
ツッコミどころ満載なのは、こういう映画の醍醐味なので逆に面白い。
特殊メイクと特撮がいい味出してて、魔女のメイクなんてもう子どもが見たらトラウマになるよ。
変身シ
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スーパーの女(1996年製作の映画)

4.0

超絶ひさびさに観た。
プライドばかり一丁前で、現場やエンドユーザーの声を聞かないアホな経営者や、そういう柔軟性にかける気質を職人肌と正当化する風潮を、スーパーの女井上花子が自らの経験をもって圧倒的説得
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

たしかに、この邦題とキャッチコピーはこの映画をまるっきり他人事と考えてる人からしか出てこないセンスだよな、と思った…
追い詰められて、藁にもすがる思いで州を跨いだ2人の話を、冒険譚の美談みたいなのでコ
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THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)

4.0

(核心には触れないが少しネタバレっぽいかも)

スパイしている内容も、本当にフィクションのようにどえらい話がジャンジャン出て衝撃だったけど、「興味があったから」「時間を持て余していてスパイにぴったりだ
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.2

ミュージカルとして肝心な音楽が大変良かった。
サルサ、レゲトン、メレンゲ(ドミニカのダンスミュージック)のミュージカル、めっちゃいいわ。
そしてラテンミュージックとラップの組み合わせが絶妙。
そういえ
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ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.5

クリッシーと友達になって一緒に同人誌作りたい
主人公、調子乗っちゃってこれまで仲良かった人たちをダサい奴らみたいな風に見下しちゃうところとかつらかったけど、態度に出すかどうかだけで、そういう風な考えに
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サンドラの小さな家(2020年製作の映画)

4.0

サンドラ、苦難が多すぎる...
心身ともにボロッボロになっている彼女の姿はとても痛々しいのだけど、何度でも立ち上がる強さがあってすごい。
サンドラが挫けずにいられるのは、守らなければいけない娘の存在も
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透明人間(2019年製作の映画)

4.2

やっと観たけど、非常に面白かった。
なんというか、「うまい」。
前作『アップグレード』も大好きだったんだけど、この監督、「いやそんなんあり??」というドデカ突っ込み要素があろうとも、それを上回る面白さ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

コミカルさとシリアスさがいい塩梅でとてもよい映画だった。
コミカル系戦争映画などは時に、それはギャグにするのはどうなのわみたいなところまでギャグのノリにしててしんどくなることがあるのだが、この映画はそ
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詩人の恋(2017年製作の映画)

3.7

なかなかよかった、不思議な映画…
勝手にほのぼの系映画と思ってたら、結構ガッツリと現実的な社会問題が描かれていている映画だった。
詩人という仕事のむずかしさ、ジェンダー観、セクシャリティ、愛の種類の区
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ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード(2017年製作の映画)

4.2

レビューが下書きのままになってしまっていた。
観たのは結構前だけど、オープニングとエンディングがひたすらいい。
アリ・アップ、若いというか幼い頃からカリスマすぎて、かっこいいね…
再結成後とか全然追っ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.6

好きかどうかはわからんけど、面白くてよくできた映画だった。
出ている人がやけに豪華…
大部分が実在の人物や出来事を下地にしているのであろう、全体的に嫌にリアルで「あぁ、今現実に同じことが起きたら、こん
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空白(2021年製作の映画)

4.0

ずっと胸がズキズキする映画で、いい意味でモヤモヤ映画だった。
出てる人みんな演技がうまい、、、
事故のシーン、思わず声出るほど衝撃的で怖かったので注意です…

この映画をみて誰が悪いとか言うのは野暮な
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キース・ヘリング〜ストリート・アート・ボーイ〜(2020年製作の映画)

3.8

キース・ヘリングとキース・ヘリングの作品について知るにとてもいい、コンパクトにまとまった映像資料だった。(BBCのドキュメンタリーはこういうのホントうまい)
下書きもなく迷いない大胆な線でスラスラと絵
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ヴェラ・ドレイク(2004年製作の映画)

4.2

※性暴力に関する記述あり

ひたすらにイメルダ・スタウントンの演技がすごい。
明るくて世話好きで、困った人を見ると助けずにはいられない優しい性格のヴェラ。
そんな彼女は家族にも内緒で、望まぬ妊娠をした
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