もにょさんの映画レビュー・感想・評価

もにょ

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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.9

見知らぬ外国の日常だけど、なぜか郷愁を感じる。最後の夢についてインタビューは唐突な気がしたけど、ラストの無言のショットと合わさって本当に夢への導入のような感じ。
言語版のタイトルが少しユーモアがあって
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

最初はどこか能天気にすら思えるジョジョの日常は、薄氷の上だったと次第にわかる緊張感。ジョジョの一番の味方だったヒトラー(空想)が次第にヒトラー(本物)のふるまいに近づいていくのが悲しい。緊迫したシーン>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.7

アマプラの分類が「コメディ」になってたけどコメディではないでしょ!電話のシーンはずっと笑ったけども!笑
この時代の概要はKKKのこと含め高校の頃世界史で習ったけど、映像で出されるとキツいな〜。この強烈
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.6

小さい頃にムーミンを読んだことがあるので、トフスランとビフスランってそういうことか!となりました。
暗い色調と、トーベに常に葛藤がある描写が、なるほどムーミンはここから生まれたんだなと思わせる。ヴィヴ
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水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.6

透明な泥みたいな、ティーンエイジャーの恋のもつれのままならなさよ…なんて瞬間瞬間を生きているんだ…

ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

3.6

「人は近すぎると愛することができなくなる」ほんとそうだな…台北の暮らしを感じられる情感がよかった。

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.9

同級生のうちにノートを返しに行く、ただそれだけなのにただよう長閑な緊迫感が、小さかった頃の記憶を蘇らせてくれた。
周りの大人たちに翻弄されて、だんだん日が暮れるにつれて眉が八の字になる少年、がんばれ…
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私たちはどこに行くの?(2011年製作の映画)

4.0

何かあると3秒でキリスト教徒とムスリムの殺し合いに発展する男たちを止めるため、火種をあの手この手で抹消する女たち。男たちが過去の戦争を忘れていないのと同じく、女たちも全員身内を他の村人に殺されてるわけ>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.9

なぜか2を先に見てしまった後に鑑賞。
超高カロリーの熱量を叩きつけてくる最高な映画だけど、2でストーリーの最終決着がつくからか、2よりもカロリー低めな気がした。カロリー低い分スコア少し低めです。

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.0

なぜか1ではなくこちらの方から見てしまったので、1を見てようやく全体を理解できた。

全てを激しさでねじ伏せる、インド映画の良さが詰まってる。アツい展開(映像的にもストーリー的にも)しかない。見終わっ
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マリといた夏(2002年製作の映画)

3.5

淡い色彩が綺麗。ややつかみどころがないストーリーも相まって、幻想的で儚さを感じた。

バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

3.8

謎の女が砂漠のオアシスになるストーリー。ブーメランが飛ぶ様子が気ままでもあり寂しそうでもあり、なんだか印象的だった。

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.8

育った環境は正反対(でも人間性の根っこは似てる)2人が、噛み合ったり噛み合わなかったりする関係性が良い。ドリスがお堅い家をHAPPYに☆というわけでは全くなく、ドリスもドリスでフィリップから影響受けて>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.9

緊迫した光州とその実態を知らされていない他の街、緩急ついた展開で引き込まれる。泣ける演出が多いのは韓国映画ならでは?でもすごく良かった。

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.9

「障害や偏見を乗り越える!」っていうと本人だけに焦点を当てがちだけど、オギーだけじゃなくその友達、姉、姉の友達…って周りのいろんな子供に焦点を当てていくのがとても良かった。だからこそラストがグッとくる

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.8

映画を見ているというより自分もその場にいるかのような映像美。全編を通じて、主人公と雇用主一家の家族のような愛を感じつつ、その愛の中の「男」の不在も印象的だった。最後の海辺のシーンがやはり感動的。

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.6

いい奴なんだけど内気なせいでうだつの上がらない中年男性の日々。諦めから受動的にしまってる姿に寂しさを感じたが、徐々に能動的に行動する様子が良い。基本的に暗い色合い(さすがアイスランドの冬)だった画面が>>続きを読む

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

3.7

分館や文化ホールをいくつも持ってることとか、コンサートから就活セミナーまで幅広くイベントを開催してることとか、知識や情報を得たい人のための場をずっと維持してるってすごい。図書館のことただの書庫だと思っ>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.6

私はコーヒーもタバコも飲めない吸えないので(苦いから)、不味いと噂のアメリカンコーヒーはこの会話みたいな味なんだろうか…とか思いながら見てた。不味い不味いと言われながらもなんやかんや皆に飲まれて、愛さ>>続きを読む

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.8

冒頭で愛についての話を振られた時はあまり話さなかったポーリーヌが、後半男たちに言い返す様子が印象深い。
夏の田舎の海辺の気だるさが、登場人物それぞれのずるさやしょうがなさと合わさって趣深い(?)。対照
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アリス(1988年製作の映画)

3.6

もう何人にも同じこと言われているように、まさに子供の頃風邪をひいた時に見た悪夢。ファンタジックさと、コマ撮りキャラクターの舌や目玉の生々しさが絶妙に合わさってる。

花嫁と角砂糖(2011年製作の映画)

3.9

久々に集まる家族の、「古き良き」感じが美しい。家族同士のわいわいした会話が多くて、互いに言えること・言えないことが色々とある感じが親戚の集まり感があってよかった。はにかんだ花嫁がかわいい。
外国の冠婚
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.7

最初から最後まで狂気が全力疾走してた。オープニングの赤ちゃん映像がもうすでに不気味。ファンタジーなのに、生々しさやなんとも言えない現実味があったのがよかった。
全体的に不穏なんだけど、オテサーネクが言
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幾多の北(2021年製作の映画)

3.9

新千歳空港国際アニメーション映画祭で観賞。
理解しきれなかったところがあるので、また観たい。

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.2

映像の美しさはさすがのカートゥーンサルーン。オオカミとして走ってるシーンの躍動感が好き。
街と森、イギリスとアイルランド、とウチとソトの断絶が取り上げられてるのはすごく今っぽいな〜と思う。

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

3.7

アレハンドロが主人公…とみせかけて実は父親も主人公。ファンタジックだけど色々な意味でショッキングなシーンが多々あって、グリム童話のよう。終盤のイス職人に心が洗われる。

マチルド、翼を広げ(2017年製作の映画)

3.6

ビターな幼年期の終わりを感じるストーリー。マチルドがひとりでクリスマスの準備をするシーンが哀しい。まだターキーも上手に焼けないのに必死に準備するマチルド…

ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.6

一瞬を切り取ったストーリーが緩やかに繋がる、写真集のような映画。あせたような色合いの中に、唐突に毒とユーモアを混ぜてくるのが楽しい。信仰を失った神父が酒をガブ飲みするパートとスヴァルケル・オルソンのパ>>続きを読む

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.6

10代前半ならではの、子供と言いきるにはもう精神が成長しすぎているのと、子供ならではの無鉄砲さが同居している感じにこっちもわくわくさせられる。それと対照的に、大人たちのうだつの上がらなさも笑える。

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.9

ロアルドダール原作だったんだね、知らなかった。Mr.フォックスが勝手すぎるのに最高に痛快でユーモアたっぷり。爽やかでハッピーな話だった。もちろんシンメトリーやドラマチックなカメラワーク、画がオシャレな>>続きを読む

長い旅(2004年製作の映画)

3.8

敬虔なムスリムのお父さんとフランス育ちの高校生の息子、心の故郷が違うデコボコすぎるコンビの巡礼。最後のメッカ礼拝のシーンは圧巻で、ストーリーのクライマックスなのはもちろん、メッカの実際の様子を知る意味>>続きを読む

みかんの丘(2013年製作の映画)

3.8

ドラマチックさや安易な泣ける要素をゴリ押ししない話で、単純な「戦争の愚かさ」だけでは終わらない苦味があった。みかんの出来具合とか出稼ぎとか、みんな個人的な都合の延長線上で偶然戦争にカチ当たったところが>>続きを読む

Away(2019年製作の映画)

3.7

雄大な映像美のロードムービー。
セリフなし、登場人物の表情もほぼ変わらず、CGアニメだけど「リアルさ」なし、音楽も基本のフレーズを発展させてく感じで、要素だけ見るととにかくやれるギリギリの範囲までミニ
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ひなぎく(1966年製作の映画)

3.8

ストーリーは難解でわたしの理解力が追いつかず、「監督が描きたかったのはオシャレガールズムービーではない」としかわからなかったけど…
映像がおしゃれで飽きないし、反復的にモチーフが出てくるのが気持ちいい
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さよなら、人類(2014年製作の映画)

3.8

こういう間がゆったりしてて静かなコメディ好きなんだよな〜静かなだけでだいぶ奇天烈な展開になったりしてるし笑
全体的にやや灰色がかったような世界なのも良い。仲直りシーンがなんだかほんわかした。
終盤のド
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.8

中盤のビクターをめぐって色んな人の思惑が交錯するところが面白くて好き笑
色んな人生を歩んできた人たちが(たとえ一瞬でも)交わるところが空港の醍醐味でもあり、ニューヨーク(マンハッタン)らしさでもあるよ
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