もりのもとさんの映画レビュー・感想・評価

もりのもと

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blank13(2017年製作の映画)

4.0

構成が素晴らしい。無駄なく自然な流れ。小物や背景の絶妙さ。配役も含め、監督の非凡を感じた。ラストシーンの、意味を持たせない絵のチョイスも好き。

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい脚本。時間軸が前後するが少し立ち止まるくらいの絶妙な間合いで附に落ちる。妄想は妄想らしく雑。

何よりも阿部サダヲさんの一部始終が陣治。ほぼ全編が小汚ないけど、それは十和子が初めて笑ったから
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THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ(2017年製作の映画)

3.8

生きているのか?死んでいるのか? 
自分の存在意義を問われる。

なんのために生きているのか?
自分の存在理由も。

遺すことのみが現実=生きていたことの証だとしても、遺すことを優先していては生き方と
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ミックス。(2017年製作の映画)

3.6

安定の邦画。
今までの現実から飛び出して、新しい仲間ができたり谷に落ちそうになったり…のシーソーがあって、過去の因縁に揺さぶられて、踏み越えて未来をつくる!みたいな。
予定調和と知っていても、安心して
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

3.8

二人が上がるリング周りには、それまで繋がりのあった人たちが、それぞれ来ていて大集合!な趣だったのだけれども。
だあれも繋がっていなかった。オーシャンズジムの4人以外は。

ずっと闘っていたくて、ダウン
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

3.9

寺山修司は19歳のときに貪り読んだ。天井桟敷の舞台も観た(ビデオで)。多感なときの強烈な出逢いは自分のどこかを形成している。けれどこの映画を観るとき、それは暗闇で息を潜めて獲物をみつめる獣のようにわた>>続きを読む

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.5

ベイリーの目線で語られるので始終ワクワクして観ました。
若き日のイーサンと過ごした日々が、長いプロローグです。
その後の2度の転生が短くも感動的なエピソードに。
そして。3度めは。分かっていても泣きま
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銀魂(2017年製作の映画)

3.5

原作も読んでいましたが福田監督なので、[映画化]という枠を外した作りを期待してみました。だがしかし[映画化]でした。

刀にまつわる話を軸にしているので仕方ないですが、刀鍛冶兄妹の尺が冗長すぎ。最後ま
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

4.0

親を超えてからの子どもというものは、親を客観視して(せざるを得なくって)、愛情も恥ずかしくて気づかないふりをしたり、もう必要ないと大人であろうとしたりする。

でも。

それは毛むくじゃらのそれに抱き
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美しい星(2017年製作の映画)

2.9

この監督の映画は初めて。
展開に予測がつかず、ただ委ねていた時間だった。長いと感じた。

佐々木蔵之介さんが最も異星人らしかった。

美女と野獣(2017年製作の映画)

3.5

ディズニーとはほとんど無縁なので、まず実写化という概念がなく。
珍しく連れ立っての映画だったので観ることになった、という受身の観賞だった。

ミュージカルなんだ!?と、まず驚き笑
ミュージカルだとした
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.9

この映画を観に行く電車の中で、ああもういつ死んでも思い残すものはないな、と感じていた。不満もなく、かといって大いなる野望を達成したわけではないけれど。周囲に期待するものがなくなった、という感じで。>>続きを読む

追憶(2017年製作の映画)

4.0

木村大作さんの映像に静かに圧倒される。最初の映像で(この瞬間を見逃してはならない)そんな気もちになった。それでいて視覚に伝えてくるものは然りげない。が、やはり圧巻なのは随所で映像の神様がいるとしたら、>>続きを読む

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

3.8

漫画からの実写化はキャスティングが命。そこを裏切っていない前提があり、さらに原作はまだ続いているところにどのような終わりを持ってくるのかが焦点でしたが上手でした。 

帝一の國(2017年製作の映画)

3.6

本気のエンターテイメント。視覚的にシンプルにわかりやすいところが映画ならでは。

Doglegs(2015年製作の映画)

4.4

クリエィティブも悪くはないけど、この映画を観ると作りものはどれだけとことん真摯に向き合ったか、それがないと人の心は動かなくて恥ずかしいものになる、と感じさせられた。
ドキュメンタリーだって同じだ。その
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.1

人間の基本、という本がある。
しかしそれも自然の一部に人がなるのではなく、都会の中でいかに自然に近づくか、というような内容だ。それでも充分に心惹かれたのだけれど。
自然と人間の共存、というわけでもなく
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3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

3.8

原作が目の前に現れた、という感じ。原作ファンのひとりとしては裏切られた感がなかったので満足。
原作を超えていたのは神木さんの叫ぶシーン。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.2

光を絞った色彩は好きでした。
ジャズへのオマージュも好ましい。

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.0

けたたましくて、やるせない。

けれどどうだろう?
観ているわたしたちもルイと同じ体験をさせられているのだとしたら?
期待を持って家族に会ったが、たちまち萎んでしまい、、。
でも、と期待を新たに持って
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.1

好きだ。

とても、解りやすくマイノリティーとそうでない人たちをキチンと分けている。
それでも、こんなに心が和らいだのは生田さんなのだろう。最初の登場シーンには思わず自分を恥じさせられた。

そしてリ
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聖の青春(2016年製作の映画)

3.7

ホンモノ感にキリキリして切ないばかりでした。丁寧で編集も映像も、これぞ王道という感じ。

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

2.5

映像はきれいだった。若い4人の役者もよかった。

裏切りの街(2016年製作の映画)

4.1

不自然さがなにもない。
伏線という仕掛けに頭を使わせることもない佳い意味で。

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.8

主役のご夫婦は予想より少しだけはみ出した安定感があり、予想を遥かに超えた杉咲さんに心打たれます。
途中何度か泣きたくないのに泣きますが、最後はほんと気もち佳い。題名がかぶってきて、それか!と。

デスノート Light up the NEW world(2016年製作の映画)

3.0

すみません。池松さんの瞳ばかり観ていました。全体を感じて佳いものを作ろうとする俳優さんには惹かれるものです。

最後に残って続編を演るひと、意外でした。

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