森野さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ハウスメイド(2010年製作の映画)

3.0

ふんわり漂うパラサイト的な世界観がよい。
階段、階級、格差。

金持ち一家がみんなクズなだけに、図太く飄々として肝が座っている主人公がかなり爽やかに見え、好きだったので、あのラストは悲しかった。

復讐者に憐れみを(2002年製作の映画)

4.0

憐れみ。憐れみしかない。
復讐って救いがない。終わりがない。
する側もされる側もかわいそう。

エンディングでずっと呻き声が聞こえてるのがかなり心を削られ、最高でした。

はあ~~~~~~~~~~~~
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ミスト(2007年製作の映画)

3.5

息子と生き延びるために選んだ選択肢が全部裏目に出てしまうのが悲しい。

母なる証明(2009年製作の映画)

3.0

母と子の歪んだ絆にゾワゾワしました。
愛と言うには重すぎ&異常すぎ。
息子の得体の知れない不気味さも怖い。
それまで散らばっていた伏線が回収されるラスト30分は特に良かったです。

嫌なことは忘れて踊
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アジョシ(2010年製作の映画)

2.5

こんなかっこいいおじさんいる!!!?
そもそもおじさんって歳に見えん。

話はありきたりでなんとなく次の展開が読めてしまう感じでしたが、ウォンビンが美しすぎて別にどうでもよくなった。
ウォンビン…
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.0

トランスジェンダーについてのんびり学べるのがいいと思った。
子どもが主役だから、子どもと一緒に見るのもいいかも。

性の話だけじゃなく、ネグレクトや親の介護、家族のあり方についても触れているので、自分
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.5

國村隼怖すぎ。
映画のジャンルがわからなすぎ。
ホラー&サスペンス&能力バトル映画。

途中までは韓国版エクソシストやんけ!という感じなのですが、ラスト1時間からが本当に怒涛の展開でしたね。

誰が味
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チェイサー(2008年製作の映画)

3.0

売春(風俗は罪じゃないけど…)と殺人という、罪と罪のぶつかり合い。

おっさんがめちゃめちゃ従業員思いでいい人。経営者の鑑。

プロメテウス(2012年製作の映画)

2.0

食べかけのドーナツみたいな宇宙船から逃げるところ、横に避けな~~~~~?と思ってしまった…

蒲田行進曲(1982年製作の映画)

4.0

エンディング!!!!!
この映画はとにかく、エンディング!
すばらしい、本当に大好き!!!!

川島雄三も、「幕末太陽傳」のエンディングをこんな感じにしたかったのかな~なんて思った。

本当に、なんで
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

4.0

ユアンもトムハも大好きなのですが、み~んな坊主&軍服&血と砂でドロドロなので誰が誰なのかわからない。

貧困が暴力を産み、それを暴力で押さえ込もうとして…という負のループが悲しい。
こういう国ってどう
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影武者(1980年製作の映画)

2.5

長篠の戦いの武田軍フルボッコシーンが兎にも角にもなっっっっっっがい。
もういいよ~

パターソン(2016年製作の映画)

2.5

アダム・ドライバーのPVでした。
アダムのやわらかい表情、声がたくさん聞けます。
アダム・ドライバーと結婚してえ~

WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.5

林業という、多くの人がまったくよく知らないであろう業界を覗ける楽しい映画でした。

都会からやってきたひょろひょろの染谷くんが、田舎で林業を営む人々にもまれながら、どんどん成長していく様子がよかった。

カリスマ(1999年製作の映画)

2.5

カリスマという超レアな木を残すために他の木々を殺すか、森を守るためにカリスマを殺すか。

なんの説明もなく、かなり難解な映画だった。
ちょっと眠くなるけど、暗闇と一体化して顔が見えない人間のショットと
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.5

メランコリアという惑星が地球にぶつかって世界が終わる話。

トリアーの映画は原っぱに素っ裸で寝そべる女の人がよく出てきますね。

どうにもできない天災の前では、クレアのような正常な人間はパニックになり
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.0

美しい山の中でしか幸せになれない関係、エモい…

ずっと昔に観たと思うんだけど、これは大人になってから観たほうがつらさ100倍!

仕事のこと、結婚生活のこと、子供のこと、時が経つにつれて自分を縛るも
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.0

コミカルな映画なのかと思っていたら全然違ってびっくりした。

黒人も白人も、突き詰めれば同じようなもんだなぁと思った。
お互いがお互いを差別してる。

ラストで出てくる実際のニュース映像が切なかった。
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JSA(2000年製作の映画)

4.0

同じ民族、同じ人間同士で殺し合うことのむなしさ。

北・南という国境を越えて、個人個人では分かり合えていたのに、
そこに国や思想が介入してくると全部クソになるということ。

銃を早く撃つことが重要なの
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.5

百合最強説。
男はみんな死ね!って感じがとてもよかったですね。

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

4.0

ほんわかした映画かと思ってたらクソ重だった。

出ている役者さんがみんな迫真の演技。
大切な人に自殺されちゃった人達の悲しみと苦しみが痛いくらいに伝わってくるようだった。
みんな、なぜ死んでしまったの
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

観るドラッグ。
明るいのに不気味、綺麗なのにおぞましい。新感覚ホラーだった。

呼吸するようにうごめく花々、
人々の瞳が大きくなったり小さくなったり、
森が死んだ妹の顔に見えたり、、
薬やキノコの幻覚
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

気持ちいいドロップキックが何回も見られるのでおすすめ。

最後まで犯人がわからず、すっごいモヤモヤが残る映画だった。

死体が隠されていた側溝の中と、トンネルの風景が似ていたのが印象的。

何人もの人
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

5.0

主人公がチンピラをばったばったなぎ倒していくところの横スクロールアクションが、永遠に見ていたい気持ちよさ。

とにかく主人公の演技がよくて!!
15年監禁されたぶんの憎しみとか、狂気とか、悲壮感とか、
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ラスベガスをぶっつぶせ(2008年製作の映画)

3.0

邦題クソダサいけどおもしろかったです。

ケビン・スペイシーが出てきた時点で裏切られそうな予感がして笑う。
だいたいユージュアル・サスペクツのせい。

ベニーズ・ビデオ(1992年製作の映画)

3.0

豚の屠殺シーンから始まる映画ってなんなんだよ、、、
始まりからすでに嫌な雰囲気が充満していてすごい。
観てる人を最悪の気分にさせるぞ!!!!という気概が感じられるので、ハネケ映画大好きです。

主人公
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ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.5

アダム・ドライバー週間!
体デカすぎるけどスーツ似合う~!!!

9.11以降、アメリカがいかにテロリストたちを恐怖し過剰に自国を防衛しようとしていたかがわかった。
これがAmazonオリジナルってす
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

5.0

現代版クレイマークレイマー。

冒頭で夫婦がお互いの好きなところを挙げるシーンがとてもとても好き。
たくさん食べるところ、
負けず嫌いなところ、
服のセンスがいいところ…
相手が自分にないものを持って
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.0

わかる。
トゥレット症候群は本当につらい病気だと思うし、それなのに打ち切られるカウンセリングに投薬、母の介護、貧しい家、仕事も上手くいかず、気のおける友人や恋人もいない、格差ばかりが広がっていく世の中
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特急にっぽん(1961年製作の映画)

2.5

東京から大阪まで6時間半ってマジか。

幕末太陽傳もしとやかな獣もそうだったけど、狭い空間の中に色んな登場人物がひしめいているの、カオスで好き。

古い日本の風景を見ているだけで楽しかった。
車窓から
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カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

2.0

田舎だから特になのか、
変わり者や女に対しての偏見がえぐい。

女も男も好きな格好するしやりたいこともあるし、裸で踊ったっていいじゃん。
閉鎖的で不寛容で、全時代的な最悪の世界だった…。

でも、身体
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.0

写真館のシーンがとてもよかった。
血は繋がってなくとも、あの親子の間には確かに愛があった、という証明。