サトモリサトルさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

美女と野獣(1991年製作の映画)

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年明けに出演する舞台でこの作品の翻案をやるのでどんなだったかなあとおそらく20数年ぶりに吹替版を観賞。
まず絵の綺麗さに驚いた。
約30年前の作品とは思えないほど鮮やか。

ディズニー映画のキャラクタ
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椿三十郎(1962年製作の映画)

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今日は俳優の仲代達矢さんの米寿(88歳)のお誕生日。
仲代さんも黒澤作品に欠かせない名優のお1人ですね。

本作は、先日レビューした『天国と地獄』の1年前の作品で同じ三十郎と名乗る浪人が主人公の『用心
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君たちがいて僕がいた(1964年製作の映画)

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今日は永遠の青春スター・舟木一夫さんのお誕生日。
最近作品を数本観ていますが、今のところこれが1番良かった。
あまり青春路線のイメージがない東映での初主演作。相手役の本間千代子さん、今回初見だったけど
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

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フィルムのざらついた質感の画が良い。
ひかりや音の使い方も。
アダルトな内容を扱っているけど、全然いやらしくなくてとても綺麗な作品だった。
描いているストーリーをもっと現実的にしたら綺麗なことばかりで
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天国と地獄(1963年製作の映画)

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黒澤作品で1番好き。
2時間超えで長いけど、あのラストシーンは絶対に観てほしい。
何度観ても戦慄する。
誰にもその人なりの地獄があると思うけど、竹内の地獄は底無しでどこまでも真っ暗だったのだろうか。
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男はつらいよ 旅と女と寅次郎(1983年製作の映画)

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今日(11/29)は寅さんの公式設定上の誕生日。
この作品が男はつらいよシリーズ初体験だった気がする。
佐渡の町で寅さんが紙風船を膨らませてあげるシーンが印象に残ってる。
今観ると若くてスリムなベンガ
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家光と彦左と一心太助(1961年製作の映画)

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錦之助生誕の日に。
一心太助シリーズの第4作。
このシリーズ、元々錦之助の1人2役で家光と太助をやっていたみたいだけど、今回は家光の身代わりとして太助が城中に入り家光が築地の魚河岸で働くという展開。
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からっ風野郎(1960年製作の映画)

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作家・三島由紀夫の主演作。
皆さんも書いておられるけど、三島の芝居は思ったより酷くなかった笑
というか、適役だったのであまり無理がない感じ(カッコつけても決まらない役どころ。狙いが違ってたらごめん)
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

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タイトルとあらすじを見て、絶対好きなやつだと思ってたけどやっぱりとても好きだった。

実際にロケ地で使われた伸光湯(良い名前)は実際に公開後に廃業されてしまったらしいし、立石の商店街の再開発による立ち
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愛欲(1966年製作の映画)

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今日は女優の三田佳子さんの誕生日。

なんか最後まで三國さん演じる江崎がカッコつけで苛々してしまった。最後なんか綺麗にまとめてるけどさあ。反省してる?
佐久間良子のグズグズさも好きになれない。酷い目に
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絶唱(1975年製作の映画)

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百恵友和コンビで初めて死別という悲恋を題材にした第3作。
死人の花嫁の嫁入りのシーンは初めて観た時にインパクトが凄かった。
今はもうこういう身分違いの恋と病で死に別れるというベッタベタなお話は流行らな
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蛇姫様(1959年製作の映画)

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雷蔵の誕生日に『蛇姫様』(1959)
タイトルからてっきり嵯峨三智子が邪悪な蛇の化身の話なのかと思ってたら全然違った。
いわゆる「お島千太郎」ものだけど、この作品は千太郎と琴姫にスポットを当てているみ
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ライオット・クラブ(2014年製作の映画)

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会員制の秘密クラブって言ってるから、もっと大それたものかと思ったらただ金持ちの家に生まれた男たちが好き勝手するだけの幼稚な集まりだった。

もっと階級差の問題を掘り下げて描いてくれればまた違ったのだろ
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

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ジブリ作品の中で、何度観ても途中で寝ちゃう作品No.1だった「風の谷のナウシカ」。
だから何となくずっと敬遠していたこの作品、30歳にして、初めて最初から最後まで目をかっ開いて見届けました。

いや…
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東京の暴れん坊(1960年製作の映画)

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Amazon Prime Videoに入ってたから観たら大好物なやつでした。
旭とルリ子のビジュアル強い。
画質も良いし色鮮やか。
ラストが日曜日の銀座っていうシチュエーションが良いな。
それにしても
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男と女(2016年製作の映画)

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何だか題名で損してそうな気がするけど、原題がこれなのかな?
韓国で不倫モノって言うとドロドロな感じかと思いきや、冒頭のヘルシンキや終盤のNYなど海外ロケのシーンもたくさんあって美しい作品だと思った。
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驟雨(1956年製作の映画)

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原節子さん生誕100年の記念の日に。

監督も配給会社も違うけど、『お嬢さん乾杯!』の2人が倦怠期の夫婦を演じているのが面白い。
聖女と称される原節子だけど、彼女の怒り顔も魅力の1つだと思う。スチール
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同胞(はらから)(1975年製作の映画)

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俳優の寺尾聡さんの誕生日に。
山田洋次監督が男はつらいよシリーズの間を縫って製作されていた作品群はどれも見応えがあって愛おしい気持ちになるなあ。

ラスト、倍賞さん演じる主人公が夕張の町を歩いているの
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珈琲時光(2003年製作の映画)

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2003年。ひと昔前の東京。
当時携帯は普及していたけれど、車内のシーンで携帯の画面を見る乗客はおそらくいなかった。
それだけでも隔世の感があるな。

ついこの間のようだけれど、確実に今と違う風景が映
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天城越え(1983年製作の映画)

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今日は田中裕子さんの誕生日ということで観賞。
文字通り身体を張った演技で度肝を抜かれた。
これと国民的朝ドラの『おしん』が同年とは…。
役の振れ幅が凄い。
悪女にも聖女にもなれる稀有な存在。
土砂降り
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悦楽(1965年製作の映画)

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今日が誕生日の中村嘉葎雄主演作品。
こじらせ男の始末記。
タイトルとは裏腹に終始陰鬱なムードが漂っている。
当時22歳の加賀まりこの美しさが恐ろしいほど。
正統派美人ではないけれど男の人生を狂わせる魔
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

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こんな傑作をなぜ今まで観ていなかったのか…。

冒頭の着崩れた着物と乱れた髪の新珠三千代のインパクト。
ずるずるべったりで離れられない男と女。
雨と水が印象的な作品。
全体的に陰鬱な雰囲気の中で蕎麦屋
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

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富山県出身の山内マリコの同名原作の映画化作品。
作品自体もラストシーン以外はオール富山ロケ。

元々原作自体がオムニバスの体裁を取っていて、時間軸もバラバラなので初めて観る人にはわかりづらいのかな?
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水戸黄門 天下の副将軍(1959年製作の映画)

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東映オールスターが大活躍する明朗娯楽時代劇。
テレビの印象が強い黄門様だけど、映画の月形黄門様も良いなあ。
この作品がシリーズ12作目らしく当時大人気だったことが伺えるイキの良い映画だった。

美空ひ
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来る(2018年製作の映画)

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日本のホラーのジメジメ忍び寄る恐怖というよりもう気付いたら0距離、バーン!!って感じ。
血出まくり。
人死にまくり。
グロい描写もあるのですが、あまりにも非現実的すぎて逆に観られる。

最初は流し見し
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

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今日はトランスジェンダーの日ということで観賞。
荻上監督の作品好きなのに、なんでもっと早く見ておかなかったんだろう…。
生田斗真演じるリンコさんが本当に魅力的。
ありゃマキオじゃなくても好きになる。
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ぼんち(1960年製作の映画)

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数年ぶりに鑑賞。
単行本だと上下巻、文庫本でもかなり分厚い山崎豊子の長編小説を2時間弱でまとめ上げる市川崑の手腕を堪能できる作品。
何しろ退屈な瞬間が一度として無いし、端役に至るまで魅力的に描かれてい
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蛇のひと(2010年製作の映画)

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そこまで評価高くないみたいだけど、自分はめちゃくちゃ好きだった。
10年前の作品だからキャストが今よりちょっと見た目が若い。
西島さんは掴み所がないというかミステリアスな役が似合う。
そして田中圭の役
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女の勲章(1961年製作の映画)

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今日が誕生日の京マチ子主演作品。
上下巻ある原作の上だけ読んだ状態で観たのでまさかあんな結末になるとは思わなかった。
六甲での霧のシーンとラスト薄暗い病室の明暗の演出が見事。
池野成の劇伴はやっぱり不
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劇場版 そして、生きる(2019年製作の映画)

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WOWOWの連続ドラマとして放送された作品を再編集、未公開シーンも含めた劇場版。
元々ドラマを見ていたので、最初はどんどん進む展開の早さにやっぱりドラマの方が良いなと思って見てたけど段々と映画の時間感
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閉店時間(1962年製作の映画)

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有吉佐和子の同名原作の映画化作品。
こういう軽いタッチの恋愛ものも書いてたのか。

最初はお互い反発し合っていた2人が最終的にくっつくという王道ラブコメ。
川口浩ってムスッとした表情だとすごく嫌な奴に
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終電車(1980年製作の映画)

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初トリュフォー作品。
ナチス占領下のパリが舞台だけどそういう描写はごく僅か。
カトリーヌ・ドヌーヴが2人の男の間で揺れる主人公を演じている。

デジタル修復されているので、画が鮮やか。
1980年と比
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グーグーだって猫である(2008年製作の映画)

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猫の日に鑑賞。
同じ犬童監督が手がけたドラマ版グーグーがとても好きなのでつい較べて見ちゃうけどこれはこれとして良い。

今から12年ほど前の吉祥寺は、まだ中央線の車体がオレンジで駅ビルはアトレじゃなく
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小さいおうち(2013年製作の映画)

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公開当時映画館で観てから折に触れて何度も見返す好きな作品。
中島京子の同名小説が原作。

小さい赤い屋根のお家が可愛らしく絵本の世界をそのまま立体化したみたい。
空襲のシーンで焼夷弾が落とされるのは観
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昼下りの情事(1957年製作の映画)

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タイトルがなんだか下世話な感じだけど、原題をそのまま和訳した感じなのですね。
道ならぬ恋もオードリーがやると湿っぽくならず爽やか。
湖畔のピクニックのシーンが好き。
楽団がデート中もぴったりくっついて
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

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こういう小ネタが多いコメディ大好き。
監督が昔ハマりにハマった『のだめカンタービレ』の武内監督で納得の面白さ。
埼玉だけでなく他の土地もちょいちょいディスられていて、何処とは言わないけど自分の地元もし
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