グレハニスト森田さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

グレハニスト森田

グレハニスト森田

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ハンニバル・ライジング(2007年製作の映画)

2.8

後出しで人気キャラクターのオリジンを探る物語は往々にして面白くない。
これも御多分に漏れず非常に退屈な作品だった。

狂人に理屈がいるのか?、という話に尽きる。
この手の話は大抵、家庭環境・トラウマに
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レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.5

ラストシークエンスが観たいだけ定期。

レクターがクラリスに出会う前の前日譚。
シリーズの威厳を保ちつつ、サスペンスとして雰囲気もよく最後まで楽しめるが結局の所「羊~」の改変版であり目新しさは特になし
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デッドフォール(1989年製作の映画)

3.4

接点があったことを全く知らなかったスタローンとカート・ラッセルによるバディ。

冒頭から「ポリスストーリー」を意識した、というよりも完全にパロっているスタントはいろいろな意味で笑える。
終始ジョーク交
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パラドクス(2014年製作の映画)

1.0

人類史上稀にみるトンデモ映画。

タイムループスリラーと言っているが、時間は経過しているからループものではない、ただのワンシチュエーション。とんだ詐欺である。

展開としてはオーソドックスに冒頭にルー
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.2

タイトルは良いが毛色が変わりすぎ。

山の中、タイ、アフガン、ミャンマーと来てラストがメキシコというのが都会的過ぎてなんともランボー感が薄い。
息をのむような重厚なシーンの連続はナンバリングにふさわし
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ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

4.3

ボジョレーじゃないが、ここ数年で一番のアクション映画。
食わず嫌いで観てなかったが、期待値を大幅に上回る傑作。

他ジャンルだが「悪魔の毒毒モンスター」に匹敵するほど意味のあるゴアシーンが満載。
ミャ
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ヘルレイザー3(1992年製作の映画)

2.8

とりあえず人気あるし続編出してやろう、というにおいのプンプンする怪作。
全2作までの異次元オカルティックっぷりはなく、何故かピンヘッドの起源に焦点を当てた退屈な内容。
オリジンを探る系はあんまりおもし
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TIME/タイム(2011年製作の映画)

3.4

某巨大掲示板で流行した例の画像で”吹替えがひどい”という情報だけ異常に有名な作品である。
正直あたくしも他の情報は全く知らずに暇つぶしで流したが、そこそこ観れる映画であった。

自身の時間を貨幣的に扱
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サンゲリア2(1988年製作の映画)

2.5

好事家向き。
リアルタイム世代以外刺さるとは思えないほど支離滅裂なムービー。

開始早々堂々の「ZOMBIE3」とタイトルされる図々しさはさておき、ゾンビ設定の適当さとストーリィのだるさが如何にもとい
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アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

3.5

前半の雰囲気は大変よろしい。
「地球最後の男」の原作を読んだことがあるわけではないが、ビル群が遺跡化するなかでたった一人、漂流が如く余生を過ごす一連のシークエンスはゲーム・映画含めたすべての”サバイバ
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コラテラル(2004年製作の映画)

4.0

初めてみたときから十何年ぶりの鑑賞だったが、やっぱり結構面白い映画だなぁ。
ヒットマンの奇妙な関係性が、タクシードライバーのパーソナリティに影響を与えていくワンシチュエーションでもいけそうなベタベタの
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.0

わかっちゃいたが、ホラー映画風のなにか。
良くも悪くもライトなティーン向けムービーである。

「キャビン」だとか「ファイナルガールズ」だとか、この手の古典スラッシャー映画をベースに一捻り加えた映画が増
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フローズン(2010年製作の映画)

3.3

本当に”怖い”ホラー映画って、スラッシャーでもオカルトでもモンスター・パニックでもなく、こういう”人災”だと。

いわゆる遭難系映画の亜種的な存在で、ワンシチュエーションかつ地味。
しかしながら”寒さ
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セルラー(2004年製作の映画)

4.0

傑作。
二人の主人公的存在の行動が交差して最後に混じり合うベタだが終始緊張感のあるナイスなシナリオだ。

携帯がちょうど多機能になりたての時代、便利さと同時に様々な障害(混線・圏外・バッテリー)を同時
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エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

2.5

割と控えめに言ってどうでもいい映画であった。

「CUBE」的なテーマ性はなくアトラクション要素を重視してるんでティーン映画として楽しむくらいがちょうどよい。
いっぱしのスリラー映画として期待すると損
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13日の金曜日PART2(1981年製作の映画)

3.5

スラッシャー映画に興味のない人間も含め、世の中のみんなの13金イメージどおりの映画である。

冒頭前作ファイナルガールのアリスの長すぎるくらいの回想からそのまま惨殺(行方不明)となる衝撃的な展開はさて
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ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

3.2

オカルトベースだが比較的オーソドックスなサスペンス。
「デッドゾーン」的なあれだが、過去も見える便利っぷり。

一応意味はあるものの抽象的な演出が多いのが個人的に好きじゃあない。

シナリオはどストレ
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U.M.A レイク・プラシッド(1999年製作の映画)

2.7

モンスター・パニックとしてのワニの扱いの難しさを考えさせられる。
陸上に上がれるとはいえ、水辺以外で襲われることがまず無いという超限定シチュエーションが他のアニマルホラーに比べて弱すぎる所以か。

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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

2.5

全く新しいシチュエーションのように広告してるが、電話だけのやり取りで云々というのは「セルラー」とかあったし目新しくはない。

ヨーロッパ映画らしく終始重厚な雰囲気を保つが、話自体はどちらかというとお粗
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.5

ワンシチュエーションの絶対的存在として君臨する「CUBE」を超えようと2000年以降数多のワンシチュエーションスリラーが作られたがぶっちゃけ面白いものは一つもなかった。
でもスペイン映画ならやってくれ
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REC レック4 ワールドエンド(2014年製作の映画)

3.0

REC風のなにか。
POVスタイルがアイデンティティの作品でありながら、それを自ら放棄した怪作。

黒歴史化したと考えられていた3がストーリィの主軸に(無理矢理)絡んできたことでようやく世界線が統一さ
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ロストメモリーB7/LOST MEMORY B7(2015年製作の映画)

3.7

ベタな時間交錯型のサスペンス映画だが、非常に見応えあり。

時間交錯型とは言いつつも導入の時間軸が現在からスタートし、終盤までほぼ回想という展開である。
導入も含めどこかで見たような展開だと言えなくも
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.7

ループものにハズレ無し。
8分という極めて短い時間のループ作品。

ループの目的である爆破事件の真相解明に並行して、自分自身に対する謎を同時に解き明かす二重構造はなかなか見応えがある。

また、中盤か
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I am ICHIHASHI 逮捕されるまで(2013年製作の映画)

2.0

平成の逃亡者。
基本的には史実(本人の供述)に基づいて作られている模様だが、演出がくどくWikipediaで事件の詳細を追ったほうがよっぽど分かりやすく面白かったというのが正直なところ。

被告自身に
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ランボー3/怒りのアフガン(1988年製作の映画)

3.4

結局興行的成功の大きかったランボー2の路線をたどることとなった本作。
要はただのアクション映画である。

トラウトマンが捕虜になるとか細かいことはおいておき、戦う>ピンチ>打開>暴れるの基本的構造は前
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.8

最近になって新たに暗号解読された記念。
登場人物比較的多めで名前が多く出てくることもあり、ゾディアック事件の概要くらいはウィキで見ておくことが推奨される。

まるで映画のような本当の話だが、この事件が
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ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)

3.5

登場人物だけ流用した無関係な作品と言ってもいいくらい前作から毛色が変わった。
これを良しとするか悪しとするかは別にしても、アクション映画としてのクオリティは高い。

前作であれだけの破壊工作を繰り返し
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.5

この内容でアカデミーノミネートされた謎の映画。
兎に角、濡れ場がやたら語られる映画である。笑

導入が印象的で、物語の展開を読ませないところが結構好み。
クローネンバーグ作品らしく不要なまでのエログロ
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ランボー(1982年製作の映画)

4.4

元グリーンベレー1人が田舎町一つ相手に戦争するというトンデモな内容だが、物語の主軸が硬派なんで雰囲気と迫力は抜群。

ベトナム戦争におけるアメリカの傷をストレートに描いたという点ではニューシネマの系譜
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.3

日本の間抜けなアイドルが出てる有象無象ホラー作品に比べてダンチで良い。

一昔前に流行ったPOVということで、結局のところ「グレイヴ・エンカウンターズ」と同じだが、決め所はしっかり決めている印象。
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ユニバーサル・ソルジャー(1992年製作の映画)

3.0

多分バンダムの代表作。笑
カロルコのロゴが出るのと内容も相まってターミネーターと比べてしまうがだいぶ劣る。

評価に乏しい内容の中で唯一好きなのはダイナーで飯食ってるシーンくらいか。
せっかくバンダム
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.5

元祖?異教徒ホラー。

民謡ベースに奏でられる劇中サントラが現代にないセンス。
カルト的に語られる作品だが物語のベースはとても明快な映画である。

古い映画ということで特殊効果に頼らない体を張った演出
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.4

ホラーと言うよりはミステリーに近い気がするが。

スウェーデン映画ということで淡々とした進行と日本人に馴染まないインストのセレクトがいかにもヨーロッパ映画と言った感じ。

ちょっと大人びた童話的ストー
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ロボコップ(2014年製作の映画)

2.8

「ロボコップ」の名を冠してなければ評価はもう少し上だったのでは。

評論の統括『思っていたよりもずっと良い出来栄えだったが、原作より良い訳ではない』が全てという感じ。

元の「ロボコップ」と比して批判
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2012(2009年製作の映画)

2.8

公開当時はディザスタームービーが乱発されすぎて、馬鹿げた映画だなぁとしか思わなかったが、今観るとアトラクション的な楽しみ方ができる。

地球滅亡のファクターは「ザ・コア」等と比較すると、序盤にニュート
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パラサイト 禁断の島(2019年製作の映画)

2.0

2021/3/17現在、U-NEXTサスペンス洋画の(視聴?)ランキング1位の怪作。
久々のトンデモ映画ヒット作品。
観るものの大半を徐々に絶望させてくれる酷い映画だ。

後付の設定が次から次へと出て
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