あさのひかりさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

4.1

これもBSでたまたまやってたので観賞。そんな無茶なー、とか思いつつも、とても楽しかった、「車が飛ぶわけないだろ!?」からのこの展開は最高過ぎる。

このシリーズに特に思い入れはないのだけど、思い入れあ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.2

好きとは言いきれない(好きな部分はいっぱいあるけど)し、面白いとも言えないけれど、心の深いところだけがただただ揺さぶられた映画でした。

あるきっかけでノマド生活を送ることになった女性の生活を淡々と映
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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

3.9

フィルマーさん達の評価が高いし、役者さん達の渋さもあって気になってた今作、名誉勲章の授与が長年認められなかった者に授与が認められるまでを描いた作品。

単に私がそもそも勲章や名誉が欲しいと思えないタイ
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ソング・オブ・ラホール(2015年製作の映画)

4.4

パキスタンの伝統音楽を奏でる音楽家達が、ニューヨークでビッグバンドとジャズのセッションに挑戦する話。一言でいうと、音楽が国境や宗教や文化を超えた瞬間を目撃してしまった、そんな感動があった。

パキスタ
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待ち伏せ(1970年製作の映画)

3.8

BSでたまたまやってたので観賞。三船敏郎、石原裕次郎、勝新太郎となんとも豪華なスター共演の時代劇。三人ともそれぞれ似合いながらもキャラかぶってないし、中村錦之助の小役人ぷりも、綺麗な上に芯もある浅丘ル>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.8

書き忘れてて、感想の順番前後しちゃった。アメリカに住む韓国系の家族が、祖国から子どもたちの祖母を迎え入れたところから始まるお話。

大人になったデビット目線で描かれた家族のストーリーかな、と思った。そ
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

3.5

チューリップバブルに熱狂する当時のオランダが舞台の、これまた秘めた恋に熱狂する富豪の若い妻と周囲の人達のお話。

オランダの画家である、フェルメールやレンブラントを思わせる画面はとっても好みで、「あ、
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ハイジ アルプスの物語(2015年製作の映画)

4.0

ハイジのお話は子どもの頃絵本ではまって何度も読んだので、分かってるつもりだったけどやっぱりいい話。ハイジみたいな綺麗なアルプスじゃないけど、私も山が身近な田舎育ちで、時々山を無性に見たくなるから、「山>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.1

サンフランシスコの郊外のサクラメントに住む女子高生、レディバードのあれこれ。レディ・バードの浅はかなところにイライラしつつも、そこも含めて、こういう気持ちになったことある、こんな風にうれしかったり苦し>>続きを読む

太陽は動かない(2020年製作の映画)

3.7

そういえば、期限ギリギリの無料チケットあるな、仕事帰りに何か観よう、ってことで映画館へ。この映画に関しては、原作も未読だし、ドラマも未視聴。体に爆弾を埋め込まれたスパイ達の激しい活動とその過去や生い立>>続きを読む

ガウダ爺さんのお葬式(2015年製作の映画)

3.4

101歳のガウダじいさんの死後、葬式までの残された子孫たちのあれこれ。

死んだじいさんもだけど、子孫たちもなんだかみんな「どうよ」って思う言動ばっかり。じいさんの息子のじいさんは、最後まで見てると、
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.9

気難しいカリスマ仕立て屋と彼に見初められた若い女性との愛の物語。とても音楽やドレスやインテリアやといった世界観が美しかったし、あんな雰囲気の中で素敵なドレスあんな風に着せてもらえたらうれしくて好きにな>>続きを読む

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬(2011年製作の映画)

3.5

あのジョニー・イングリッシュがチベットで修行し直して帰ってきた!なんとなくアジアテーマの2作目。香港のシーンは香港映画のオマージュとても感じたし、英国シークレット・エージェントbyTOSHIBAってど>>続きを読む

フリーダ・カーロに魅せられて(2020年製作の映画)

4.0

個人的に映画館へ行きにくい状況になってきてるけど、フリーダ・カーロの絵はずっと気になってたからこれは見逃せなくて。フリーダ・カーロの作品と生涯をについてのドキュメンタリー。生涯は伝記映画で観たことある>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.1

ホーキング博士と彼の奥さんのお話。全くこの映画のストーリーやホーキング博士の個人的な話を知らなかったし、最初のキラキラした時があまりにまぶし過ぎたから、この展開はめちゃくちゃ意外だった。

家族の形や
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日の名残り(1993年製作の映画)

4.4

大戦前から大戦後まで、邸宅の持ち主が変わっても同じイギリスの邸宅で執事を務める男性のお話。戦前共に働いた優秀な同僚の女性に会いにいくなか、思い起こされる記憶と現在(といっても設定は戦後10年くらい)と>>続きを読む

きみがぼくを見つけた日(2009年製作の映画)

3.8

突然タイムトラベルしてしまう体質になった男性と、彼を愛する女性のお話。

設定のとおりになったら本当にこうなるのか、とか思わなくはないけど、そこはメインじゃないような気がするし、そんなことはどうでもい
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リトルプリンス 星の王子さまと私(2014年製作の映画)

3.6

「星の王子さま」の話が好きなので観ました。好きなところと嫌いなところと。

まず好きなところは、あの有名な美しい「星の王子さま」の話の部分については、原作の雰囲気を全く崩すことなく、それは美しいストッ
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.4

美術館好きなので観たけど、うーん。とりあえず将来の展示品になるかもなものもありそうな場所でばか騒ぎするような人達に美術館の職員やって欲しくない。普段お見かけする学芸員さんって、もっと芸術作品に敬意持っ>>続きを読む

ウォーデン 消えた死刑囚(2019年製作の映画)

3.9

「ジャスト6.5」に引き続き観賞。独特の映像の美しさがあって寓話的ですらあるこの映画の作りは、ドキュメンタリー的ですらある迫力のあった前に観たそれとは全く違う反面、罰する側と罰せられる側の攻防や、罰す>>続きを読む

ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)

4.3


イラン警察が麻薬密売組織を検挙しようとする話。ものすごい勢いで進む展開と、この映画から伝わる熱量に押さえてとても夢中になってみた、観終わったあとはかなりぐったり。

警察側の人間も密売人側の人間も、
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

5.0

キリ番にお気に入り映画のレビューをする、というのをやってみたくて。ちょうど久しぶりに再観賞したので。もう軽く20回以上は観ているので、何度目か不明。今回も完全版の上映が遠方であって、緊急事態宣言とか出>>続きを読む

アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

4.5

これもここがなかったら知らなかっただろう映画。ずっと気になってたけれど、こういうお話でしたか。見たことありそうな感じなのに明らかに初めてみるテイストのお話、名作。

絵の感じもとても好みだったけれど、
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ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2019年製作の映画)

3.6

好きなミュージシャンが「ザ・バンドの映画良かった」ってインスタで言ってたので観たのだけど、序盤10分くらいは本当に彼が言いそうなことだったから「なるほど確かに!」と(とりあえずザ・バンド関係ない)。>>続きを読む

天才画家ダ・ヴィンチのすべて(2020年製作の映画)

4.0

再びのレオナルド・ダ・ヴィンチのドキュメンタリー映画観賞。

前回観た作品は別な角度から観ることが出来て良かったし、前回観れなかった作品も色々観ることが出来て良かった。特に観れてうれしかったのは、前回
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この世界に残されて(2019年製作の映画)

4.3

ホロコーストで家族を失った少女と医師の心の傷と絆のお話。

言葉にしずらい繊細な感情が、それは美しく丁寧に描かれていて。舞台となったハンガリーの歴史に詳しければこの話の背景をより理解できたとは思うけれ
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アーニャは、きっと来る(2020年製作の映画)

4.1

第二次大戦中のスペイン国境付近のフランスの農村が舞台。ナチスに追われるユダヤ人とナチスに隠れてこっそり助けようとする村人達の話。

最初にピレネー山脈が出てきて、羊飼いの少年が出て来たときの「ああ、こ
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天外者(2020年製作の映画)

4.2

これ本来なら、心熱くなりつつも楽しいエンタメ伝記物として、もっとカラッと観るべき作品だったんだろうな、経緯が経緯だけにそれ以上のものを背負ってしまったけれど。

実際にあの4人があんな風な仲だったか史
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Away(2019年製作の映画)

4.3

感想書きづらいけど好きだし観れて良かった。少年の旅の映像であると同時に心象風景そのものでもあるような。見終わった時の感じは、あんまりしたことないけど、ちゃんと瞑想した後みたいな感じかも。そういった欧米>>続きを読む

落ちてきた天使(2016年製作の映画)

3.6

最初まず、題名どおり本当にバサッって「うわ、なんか落ちてきた!」って感じで女の人落ちてくるからびっくりした。

確かにこの女の人図々しいけど、それこそが彼に必要な部分だったと思うからあれで良くない?い
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ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画(2019年製作の映画)

4.0

今のままでも好きな話ではあるけれど、明らかにもっと好きになれる話なはずなので、個人的には色々惜しい。

当初想像してた、アクシャイさんがぐいぐい引っ張る話じゃなくて、女性中心のチームを影で支え、プライ
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.7

絵はとても新鮮で良かった。どこか懐かしいのに新しくて、こんなの初めてな気がする。森の美しさも大好きだし(だから色々許せないのはよく分かる)、バトルシーンの乗りやすい入り込める感じも良かった。

ストー
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世界でいちばん長い写真(2018年製作の映画)

4.2

これ予告で気になってたのに結局映画館に行けなかった作品だけど、ともかく観れて良かった。うまく言えないんだけどとても良かった、好きな映画。

夢中になってやることの大切さや、やりたいことを声を上げて協力
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ルーブル美術館の夜 ―ダ・ヴィンチ没後500年展(2020年製作の映画)

3.9

今年の初映画館はこの作品。鑑賞者のいない夜のルーブル美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチ展をキュレーターふたりが案内する。1日の訪問者1万人というから、現地よりじっくり観ることができたと思う。

そういえ
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.8

初映画は夜眠れなくてたまたまテレビでやっていたので観る形に。そういえばまだ観てなかった、っていうような作品だったのでなかなか良い機会でした。

主役の状況を打開したい気持ちはよく分かるし、思わず人を助
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詩人の恋(2017年製作の映画)

4.1

題名は詩人の「恋」だけど、恋そのもの(恋はきっかけではあるけれど)の話じゃなくて長過ぎるモラトリアム脱出話として私は受け取った。彼のこの恋にまつわるゴタゴタを知らず表の変化を見れば「あいつもちゃんと大>>続きを読む