Morohashiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Morohashi

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愛しい人から最後の手紙(2021年製作の映画)

3.5

フェリシティ・ジョーンズ目当てに鑑賞。
何度も言うけれど、僕は日本で5番目に早くフェリシティ・ジョーンズの才能を発掘したと自負している🔫
日本でまだきちんと作品が認知される前から、インディースの(日本
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キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

5.0

2009年4月に実際に起こった事件をもとにした映画。
ソマリアあたりで海賊っていう話は当時よく耳にして、日本からも海上自衛隊の護衛艦が派遣された実績がある。

前半は武装した海賊vs丸腰の船員たちの間
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THE ICEMAN 氷の処刑人(2012年製作の映画)

4.0

実話をもとにした映画。
近所付き合いがとてもよく、愛妻家で子どもの面倒もよく見て周囲からも本当に好かれていた男が、まさかの100人以上の殺害実績がある殺人請負人だったという話。
それも22年間にわたっ
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

4.0

ドウェイン・ジョンソン、ガル・ガドット、ライアン・レイノルズ主演のアクション・コメディクライム映画。

どんでん返しに次ぐどんでん返し。
スケールが大きく、話がグングン進んでいくので目が離せない!🚘
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フェアウェル(2019年製作の映画)

5.0

余命宣告・病状説明の話。

日本でも度々話題になるし、作品中でも序盤に言われることだけれど中国ではガンが人を殺すのではなく、その恐怖が人を殺すと言われるらしい。
その感覚はよくわかる。

他方、アメリ
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コラテラル(2004年製作の映画)

4.0

映画を見た最初の感想は「なんて変な映画なんだろう」だった。笑
トム・クルーズが白髪っていうのが慣れてないせいなのか。

でも見た後いろいろと考えたり、他の人の感想を見たりしているうちになんだかだんだん
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

2.5

正直見ていてイライラしてきた。
結局みんな言うべきことを言わずに「だれかわかってくれるでしょう」という他力本願に終始していて、なんならどこかでそれを仕方ない、あるいは声を上げないことを美徳として捉えて
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.5

ミュンヘンオリンピック事件(パレスチナの過激派がミュンヘンオリンピックの選手村に武装して押し入り、イスラエルの選手団11人を殺害したテロ事件)をきっかけに、イスラエルはパレスチナの過激派への報復を決意>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.5

おそらくこれがインディージョーンズの最終作。
ジョージ・ルーカスもハリソン・フォードも「フォード以外のインディージョーンズは考えられない」と言っていることからも、そうなんだろう。

撮影監督に言わせる
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.5

しばしば言われるのは「人生を狂わせるのは金💰酒🍻女👱‍♀️」。
この話は酒🍻を巡る話。

最後のマッツ・ミケルセンのダンスと、そのときに流れる音楽がとても印象的で今でも思い出せる。

日本では憂さ晴ら
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劇場(2020年製作の映画)

4.0

自分では何もしないのに、やたらとプライドだけが高い典型的なダメ男を山崎賢人が熱演する。
何がひどいって、彼は他人の人生を吸い尽くすことで生きているっていうところ。僕のまわりにもそれなりにダメな人はいた
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アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~(2018年製作の映画)

3.5

時代的には日本は鎌倉時代とか室町時代とか。
メル・ギブソンのブレイブハートよりも少しあとの話らしい。

正直、まったくこのあたりの歴史について知らず。
よく事情はわからないけれど、とにかく戦争をしてい
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青の炎(2003年製作の映画)

4.0

二宮和也さんの演技がまだ不器用で、このあと天才と呼ばれるのか~と感慨深くもあり、また時代を感じた。
本作は本格派ミステリーというよりは、思春期の心の機微を描いた作品であり、何度も犯罪を回避できるポイン
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.5

キールケゴールの「死に至る病」をもじったタイトル。
死に至る病はうつ病の話だったけれど、こちらは連続猟奇殺人犯の話。

犯人役の阿部サダヲの表情、ルックス、演技すべてがガチのサイコパスに見えた。
もは
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.5

まず、横浜流星さんの演技の幅がすごい。
彼の迫力がこの映画の中で強烈な魅力を放っている。

そして黒木華さん。本人がどう思っていらっしゃるかはわからないけれど、「ノイズ」(2022)のときといい、不幸
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さかなのこ(2022年製作の映画)

2.5

正直、いまいちこの世界観になじめなかった。

ミー坊のキャラクターが謎すぎて… さかなくんの半生なのだとしたら、なぜわざわざさかなくんを出演させたのか? っていうのがずっと頭から離れなくて。
そしてミ
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.5

伝説的な写真家ユージン・スミスが水俣病の写真集を完成させるまでの物語を描いている。
この映画を観た際、ジョニー・デップの演技の幅に驚いた。
深い感情が込められていて、その存在感に圧倒された。

また、
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

4.0

そのタイトルからもわかるように、剪定をしないことで健全に伸びるはずの木全体をも脅かすことを意味している。
実はこの格言には続きがある。「桜切るバカ、梅切らぬバカ」。
桜の場合、無駄な剪定をすると枝が腐
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.5

楓と秋好の物語を通じて、幼稚な仕返しの発想によって見ていて辛くなる場面もあった。
要するに、楓は自分と同じように秋好も孤独であってほしかったんだろう。
しかし、思い描いた通りにならない現実に直面すると
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映画 太陽の子(2021年製作の映画)

4.0

原爆ができることは、ある意味時代の必然だったのかもしれません。

もはや施設があれば作れてしまう核爆弾。今は核兵器を持つ/持たないではなくて、いかに使いたい衝動を抑えられるかっていうことが大切だと感じ
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楽園(2019年製作の映画)

3.5

少女失踪と村八分と、なんの関係があるのかな~と思っていたら、結局別の話なんだということが他の人の感想を読んでわかった。

どっちが本当に描きたいことなのかは不明だけれど、もはやどっちもなのか。


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ナラタージュ(2017年製作の映画)

2.5

正直、面白さがよくわからない映画だと思った💦
特段わかりにくい映画ではないと思うのだけれど、とにかく感情移入がしにくい映画だった😰

私の感じたこの映画全体のテーマは「不合理」。

この登場人物たちは
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.0

わりとエンターテインメント性の高い作品だった!

みんな真剣に仕事で勝負していたからこそ、すごくストーリーに血が通っているように感じられた!
ただ、ずっと話についていけていたはずなのに、突然、本当に突
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

5.0

最後の最後になって、タイトルの意味がわかるという妙技!

めちゃめちゃ心に沁み入る映画だった!自分の子どもの頃の記憶をふと思い出すような。きっと視聴者はそれぞれの幼少期を思い出したんじゃないかと思う。
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.5

前作(ジェットブレイク)が「いやそれ車である必要ある?」みたいな、変な方向に行ってしまっていたので、今作はめちゃめちゃまともに思えて、すごくおもしろかった!

実はこいつが裏切っていて、こいつは実はイ
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.5

岡田准一さんが出ているせいか、どことなく「ザ・ファブル」を彷彿とさせる感はあったが、このヘルドッグスのほうがかなりシリアス路線。

日本社会において、バンバンと銃をぶっ放すのはどうもリアリティがなくっ
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決戦は日曜日(2022年製作の映画)

4.5

映画そのものはとても面白かった!
まず、キャスティングが素晴らしかった!
新人議員を演じた宮沢りえさんにしても、議員秘書を演じた窪田正孝さんにしても、とてもハマリ役だった。

まずいコーヒーを現代の政
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嘘を愛する女(2018年製作の映画)

3.0

見終わった後、すごく複雑な心境だった。
それぞれの配役はすごくいい味を出していたし、原作は読んでいないけれど「こういう人いるよね」っていうイメージがすごくできた。
川栄李奈については賛否両論あるようだ
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牝猫たち(2016年製作の映画)

4.0

白石和彌監督らしく、手持ちのショットが多め。
何よりも素晴らしいのは、何もないような世界の中に、しっかりとストーリーを通す構成。
それぞれが風俗嬢をする理由はあるけれど、そのどれもがセリフを通じて理解
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ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.5

漂う激しいB級映画感…笑

ただここではあえて(無理矢理にでも)深い考察をしようと思う!

全体を通して、裏切りだったりとか、そういうプロットの変化みたいなのが乏しかったのが残念。途中から「いや、これ
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

3.8

映画全体を貫くテーマは「平和とはなにか」「平和は当たり前のものなのか?」っていう問い。

実際にあんなふうに渋谷で爆破予告があったら、見物客が押し寄せてああいうふうになるんだろうと思う。そのくらいみん
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ノイズ(2022年製作の映画)

4.0

なるほど「ノイズ」というタイトルはとても象徴している。

この映画にはたくさんのノイズがある。
島の人にとっては、島の外の人はノイズ。
警察にとっては、島の雰囲気がノイズ。
親の期待もノイズ。
自分の
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

4.5

とてもテンポがよくて、若者からお年寄りまで幅広く楽しめる作品だった。それぞれの年代でそれぞれの教訓がありそう。

オレオレ詐欺撲滅の啓発、生前葬の意義、お金のかけ方とか、わかっていそうでわからないこと
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星の子(2020年製作の映画)

4.1

大きなテーマは宗教二世。少なくとも私はそう解釈した。

かつて肌荒れがひどくって、両親が藁にすがる思いで某宗教が作ってる水を頼ったところ、効果てきめん。それ以来両親は入信する。

他人から見ればきっと
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.5

最初はよくわからなかった時間軸の妙が、最後になって強烈に回収されていく。
これだけの複雑な話を混乱なく描ききった監督と脚本家の手腕に脱帽!
石原さとみの演技の振り幅がすごい。女優ってこういう人のことを
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孤高のメス(2010年製作の映画)

4.5

個別のエピソードのバランスがとてもよく、なおかつ派手さやお涙頂戴になっていないストーリーがとても心地よい。
看護師のモノローグが物語の中核になっているという、独特な構成なのも面白い。
評価を4.5とし
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