まず市川雷蔵の顔力がすごい。
そして小川眞由美のあの無自覚に脇が甘い感じはずるい。
2作目以降は増村監督じゃないので続けて観るかどうか迷う。
テンポよくぐいぐい展開する下克上カタルシス。
長尺だがダレることなくラストまでノレた&アガった!
リアリティと映画的フィクション、さらに若干のファンタジーがハイレベルで共存。
そしていい顔のオンパレー>>続きを読む
「因果応報」というよりは「後の祭り」。
プラマイマイナスの人生を少しでもプラマイゼロに近づけるつもりが、マイナスの角度を余計鋭角(ほぼ垂直落下)に加速させちゃった話。
冒頭から兄弟の人生の転落は既に始>>続きを読む
公開当時、劇中初めてブラキオサウルスの姿が大写しになった瞬間の感激。神々しさすら感じて涙目であの博士たちと同じ表情をしていただろう記憶が蘇った。
スリルのテクとアイディア、しれっと無邪気に躍動する残酷>>続きを読む
映画全体を包む先の見えない停滞感と緊張感。
抑揚なく淡々と進むストーリーに時折ぶちこまれる音おっきめの乾いた銃声。
観る者に油断と傍観する隙を与えない、説明しない大胆な編集。
タイトルから想起しがちな>>続きを読む
ブルドックというほどぶさいくでもないし、チワワほどはかわいくはない。概ね評価が高くて意外。低予算故のチープさは仕方ないとしても、演出上の興醒めポイントが度々ありノレず。
予想よりきっちりかっちりしたつくり、演技も皆うまいので、テーマを度外視すれば映画として充分面白かった。なのでインタビューシーンは逃げ。全て映像やせめて会話の中で語られていれば。惜しい。
よくできた脚本と4人の手練達の演技相撲。おとなのえいが。こどもの自分は終始イライラが面白さを上回ってしまった。おとなの余裕で笑いながら観たかった。
個人的にゲロ映画にハズレなしの法則が成立しなかったこ>>続きを読む
登場人物は多いがほぼ独立したそれぞれのエピソードを時間経過に従いテンポ良く丁寧に描いている。
それらの関係性やエピソードをクロスさせたりといった脚本のギミックで物語を駆動させていくわけではないので、そ>>続きを読む
終始抑揚を抑えた演出。意味ありげなシーンとセリフはほぼ意味あり。「衝撃のラスト」と公式も銘打つように、表面上は所謂ネタバレ厳禁系だが、オチの切れ味だけに期待していると拍子抜けするだろうし、そのようにだ>>続きを読む
サプライズなし。面白くなかった。つまらないという意味じゃなく面白くなりそうな設定を活かしきれずホラーにもサスペンスにもイマイチ振り切れないどっちつかずな印象。期待してたけど残念。
70点満点中70点ムービー。クセの強いあえての80sB級感。凝った画作りとイナタい劇伴。全てをあえて狙ってやっているが故理屈っぽいつっこみは無粋。ニヤニヤしながら観るべし。キャストが主人公以外あんまり>>続きを読む
マイケルof theベイ制作との触れ込みでタートルズより気になっていた。(タートルズ劇中にもProject Almanacの看板が出てたよ確か)
数あるタイムトラベルものの中でも、矛盾とか辻褄とか、こ>>続きを読む
予備知識無くて正解。観て損はない。途中で薄々感づいても最後まで追えるテンポとコンパクトさ。尺の短さは大正義。構造そのもので魅せているぶん映画的なカタルシスは少ないかも。
これも90s原理主義者は避けて通れない90年代感丸出しのゴキゲンムービー。
アイディアとセンスと勢い一発なようで、実は様々な暗示を含んでいたりもする。ような気もするが、深読みは無粋。
90年代っぽさとしか言いようのない今となってはちょっともっさりした90年代感丸出しのルック。90年代原理主義者としてはたまらない雰囲気、最高。脚本も良く出来ているし、シリアス過ぎずバカコメディにも振り>>続きを読む
6本の独立したエピソード。どれか1つでものれるエピソードがあればいいが、人によっては全部ダメな可能性が高い。
ストーリーは人それぞれ好みもあるし良く言えばバラエティに富んでいるとも言えるが、脚本・映像>>続きを読む
脚本と編集が巧み、特にシーンの繋ぎが絶妙。演技力と抑えた演出も相まって登場人物やエピソードがもっと増えたとしてもずっと見続けられそうな心地よさがあった。途中までは。映画終盤、顛末を性急にいい話方向に収>>続きを読む
フラットでそつがなく手堅い演出。過不足なくリアル。それだけに決定的に駄目なある2つのシーンで興醒めした。
画がとにかくマイケルOF THE ベイ。今回はプロデューサーだけど。目新しさは特に無かった。あと字幕目で追ってまで観るつもり無かったから吹替えで観たけどいくらなんでも。
すごく面白いというわけでもなくそれなりには。序盤こそ目新しさもあったけど結局最後まであるあるに終始し飽きる。もうひと盛り上がりあれば。
復讐のはじまりと過程を描いているのではなく復讐を終わらせる(終わらせたい)物語。もともと器じゃない主人公には終わらせることが出来ないし、失敗と事態の悪化しか生まない。表面的なルックやスジからノーカント>>続きを読む
韓国バイオレンス&サスペンスの皮を被ったブラックコメディ。むしろ壮大なコント。展開が少しづつ予想の斜め上を行っていることの積み重ねが思わぬ笑いを生んでいる。あと狙いまくりのタイミングとアングルで魅せる>>続きを読む
やっと観れた。想像とだいぶ違ったがちゃんと面白い物語だった。題材はシビアだが滲み出るコミカルさで陰惨さは感じない。そしていい顔オンパレード。メヒコ版仁義なき戦い。詐欺レベルのパッケージと邦題でだいぶ損>>続きを読む
所々あざとい演出が鼻につくけど好きなんだよなあこういう映画。いい無表情。いい無言。チャレンジングなカット、カメラワークも多い。
デビュー作だけあって些細な粗はあるけど面白さは削いでいない。チェイスシーンの演出うまいなあ。親父さんの無言の愛も刺さる。ラストの余韻も。
最高。周到な準備と綿密な計算のうえに成立する狂気。全部凄いんだけど撮影と編集が特に凄い。
結局いつものやつでしょと思ったらいつものやつだった(いい意味で)。理由と目的が明らかになってからも最後まで見届けたいと思わせる何かはあった。途中でトリッキーにジャンルものAVになります。
冷静かつ客観的な視点でそれぞれの事件の背景を考えさせ法的な善悪を超えた何かを突きつけてくる。映画全体を通して起伏やカタルシスが少ないが故、表層的な面白さを期待しているとしっぺ返しを食らう。が、それぞれ>>続きを読む
安藤サクラにつきる。ボクシングを知って躍動しだす前のギリギリアウト気味のキャラ造形が神憑ってる。クライマックスのアガりっぷりも前半のクズさ加減を執拗かつ丁寧に描写して引っ張ったタメが効いてるからこそ。
宮沢りえの見せ方これで良かったの?て思うしそもそも宮沢りえでいいのかと。最近の邦画にありがちなルックと演出。音楽も変。
ロケーションが素晴らしいし、色・音・構図と相当凝ってる。そしていい顔オンパレード。スジだけを追うことで見落とす要素は多い。好き嫌いが激しく分かれそうだなあ。
拙さが良い意味で味になってるし、実際徐々に演技上手くなってる。焚火囲むシーン良かった。
誰一人共感出来る奴が出てこない映画を見続ける苦行。客観視というより傍観。ケイトブランシェットの演技力でもっている。