MOTOさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

3.5

学生の頃はかなり好きな映画だったけど、歳をとって改めて見るとアーティスト然として社会規範に従わない自由な行動を取り続けるカトリーヌが類型的で薄っぺらい人間に見える。終盤のすり切れた彼女に必要なのは愛や>>続きを読む

柔らかい肌(1963年製作の映画)

4.5

主人公に感情移入しながら見ていると、浮気って楽しい〜!無計画な浮気こそ至高!その先に地獄が待ち受けていたとしても!なんてことを思ってしまう映画。

そもそも浮気をしたり粋に遊べたりするような器量もない
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劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター(2019年製作の映画)

4.0

テレビ版より流れが明快になったことで、お育ちが良くて志は高いけれど何にもできないお姫様のウザさと、お育ちが良くて優秀で何でもこなしてしまう主人公のウザさがより際立って良き良き♪
対照的だけどどこか似て
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星(2018年製作の映画)

2.5

オリジンのアニメシリーズを見るくらいなら多少の粗も筆圧で飲み込める原作漫画を読んだ方がマシ。
ガンダム未見の人は素直にTV版か映画版か、お時間に合わせて好きな方でファーストガンダムを観ましょう。
安彦
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦(2017年製作の映画)

2.5

ここまでのシリーズと感想は同じ。原作に忠実といえば聞こえは良いが、安彦原作の殻を破ろうとする人が誰もいないアニメ化。小綺麗にまとまってしょぼい。

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

3.0

Netflixで視聴。

80年代の日本のアイドル映画のような下ネタ多めの他愛のない青春ラブストーリーだけど、舞台が1994年の台湾彰化県から始まるので文化の違いなどが楽しい。
映画として評価したらも
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

1.5

原作未読。音楽映画にハズレは無いだろ…と思って観てきましたがハズレでした。

この映画の良かったところ。ほとんどSEXなピアノ連弾シーン。しかしカメラは男と女どちらかにしかピントを合わせず、二人の距離
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.0

原作は四半世紀くらい前の連載時に既読。

池松壮亮と蒼井優の暑苦しくて逃げ場のない演技の根底にあるのは、俺はこの人のことが好きだ!愛してる!と思っても、SEX前にトランクス一丁姿で待つ男の滑稽さ、身の
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.5

京都旅行中に京都が舞台の映画を観るのもオツなもの。

MOVIX京都でキミも京都サーバーにエンタングル!(ゼーガペインファンにしか分からない惹句)

初恋のきた道(1999年製作の映画)

3.5

シンプルで美しい純愛映画。
こんな人生を送りたいけど今さら無理。
ロケ地の河北省豊寧満族自治県の風景が美しすぎる。

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

5.0

新文芸坐で久しぶりにスクリーン鑑賞

個人的オールタイムベスト映画の一本

ベルリンの壁崩壊前の西ベルリンの空気を閉じ込めたような映画。詩的で人間賛歌に満ちている。
中学生の頃の自分にニック・ケイヴや
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芳華-Youth-(2017年製作の映画)

4.0

中越戦争の前後を舞台にした中国版ベトナム戦争映画。

美男美女しか出てこない大学のサークルみたいなノリで描かれる規律のゆるゆるな中国人民解放軍の姿が新しすぎる。

この映画で戦争前のキラキラした青春群
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

5.0

約1年ぶり、長らくご無沙汰していた早稲田松竹で鑑賞。

北洋軍閥の権力争い、日中戦争、文化大革命と混乱の時代を生きた2人の京劇役者とその間に挟まれた1人の女性を描いた大河ドラマ。

同門であり同志であ
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この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説(2018年製作の映画)

3.0

基本的にはいつものこのすば。

映画化にあたってのサービス以外は原作にほぼ忠実だがギャグは滑り気味。

演出は80年代後半〜90年代前半のOVAや映画っぽい懐かしい感じ。

ロケットマン(2019年製作の映画)

4.0

『ロケットマン』、エルトン・ジョンの半生を振り返るミュージカル映画。

ミュージカルなのでエルトン・ジョンの曲を本人役以外の人も歌うんですけど、歌詞の内容がそれぞれの役に完全にシンクロしているのが凄い
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天気の子(2019年製作の映画)

4.0

代々木(傷だらけの天使の舞台になったあのボロボロのビル)、新宿大ガード、歌舞伎町、北池袋のラブホ街、田端の高台。(人によっては小汚いとしか思わないだろう)見慣れた東京の風景が新海誠マジックで美しく描か>>続きを読む

センコロール コネクト(2019年製作の映画)

3.5

個人制作のアニメで09年公開の無印が丸々前半パートになっているので、無印からの進歩や時代の変化の反映を同一作品内で確認できるのはなかなか面白い体験。

話やアクションは王道、痛快というよりハズし気味で
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.5

00年頃の純愛泣きゲー(エロゲ)を性別反転させて一般向けのガワをかぶせたら2019年でも通用するのかテスト。

ガワは被っているとはいえ一般向けになり切れているかと言えば、純愛泣きゲーに付きものの奇跡
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ローラ(1981年製作の映画)

4.0


オペラのような恋愛劇を見ているようで登場人物に共感とかはそんなにないけど、丁寧な作りもあって観ていてじわーっと楽しい映画。

主要舞台のひとつである娼館。ゆったりと酒が飲めてステージがあって生バンド
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マルタ(1974年製作の映画)

3.5

遠近法が効きすぎだけどどこを切っても絵になる美しい映像。全ての会話から理性を消しゴムで消してしまったかのような会話。

(あからさまな嘘)(包み隠さない本音、保身)(どこかで聞いたことがあるような取っ
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薄暮(2019年製作の映画)

4.5

放課後のひとりの時間を愛する福島県の女子高生の物語。
彼女が好きな薄暮の時間、いわき市郊外のバス停からの景色は日本の田園地帯の日常的な光景だけど、宝物のように美しくて尊い。
彼女の背中には自分の身ひと
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青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年製作の映画)

4.0

原作ラノベ未読。テレビシリーズ視聴済。

未視聴の人にざっくりすぎる説明をすると、前世紀末にONEとかKanonで一大ブームを巻き起こした泣きゲー系シナリオを現代にリバイバルしたようなラノベ原作アニメ
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ガールズ&パンツァー 最終章 第2話(2019年製作の映画)

3.5

いつも通りのガルパン。
前回の続きから始まり良いところで次回に続く構成なので高得点は付けづらいが楽しめた。

カヌレ好きとしては劇中に出てくるカヌレがとても美味しそうで良い。次に食べる機会があったらマ
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プロメア(2019年製作の映画)

2.0

映画の尺に詰め込むにあたってテレビシリーズだと最初の4話をばっさりカットしたような方法を取っていて話に入りにくいのと、それ以降は自分が苦手なグランラガンの後半を煮詰めたような感じなのでストーリー的には>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.5

原作既読。
五十嵐大介の魅力を余すことなく映像化した絵はひたすらリッチで眼福だけど、展開や台詞や環境音や劇伴を詰め込みすぎて全体として見ると貧乏くさい作品。せっかく音楽久石譲なんだから使わなきゃーみた
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町田くんの世界(2019年製作の映画)

4.5

原作未読。元々石井裕也監督作品の画や空気感が好きで、スクリーンを見ているだけでワクワクで心拍数が上がるのですが、今作では水門のシーンでの長回し、特に夜の水門前で高感度で撮ったフィルムの質感と二人の演技>>続きを読む

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

5.0

北千住ブルースタジオの小津特集9週目(最終週)「秋刀魚の味」。

これまで小津作品では、外から帰ってきた男が服を脱ぎ散らかすと甲斐甲斐しく畳んでくれる女性がいたが、今作にはそこまでしてくれる女性はいな
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.0

事前情報ほぼ無しで半ズボンの少年を楽しめるショタ映画だと思って観に行ったらだいぶ違った。

「沈黙」を丁度逆さまにしたような作品。
棄教を迫られる中で迫害する側の力も借りて祈りが純化されていく「沈黙」
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秋日和(1960年製作の映画)

3.0

北千住ブルースタジオの小津特集8週目「秋日和」。

デリカシーの欠片もない昭和のセクハラおじさん3人組がしょうもなければしょうもないほど原節子が神々しく美しく見える映画。

喪服の原節子、服飾の専門学
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お早よう(1959年製作の映画)

3.5

北千住ブルースタジオの小津特集7週目

米軍ハウスと日本の長屋を掛け合わせたような簡素な文化住宅は、この映画から20年後の昭和50年代、自分が子供の頃にはまだ近所に残っていて幼稚園や小学校の友達も住ん
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東京暮色(1957年製作の映画)

5.0

北千住ブルースタジオの小津特集6週目

「東京暮色」最高だった。
これまで戦争でぽっかり穴の空いた家族、家族の再生、家族の解体などを描いてきた小津監督だけど、「機能不全の家族」を描いた今作が個人的には
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早春(1956年製作の映画)

4.0

北千住ブルースタジオの小津特集5週目

ほんの少し前まで北鎌倉の中上流階級を描いていた小津監督が「高度成長期を支えた」と言えば聞こえは良いけど小汚い借家住まいのサラリーマン家庭を描くと淡島千景の「掃き
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バースデー・ワンダーランド(2019年製作の映画)

3.5

アニメーションもキャラも魅力的で名作になりそうなオーラはあったが、物語、特にファンタジー世界サイドの物語に魅力が足りなかった。

東京物語(1953年製作の映画)

5.0

北千住ブルースタジオの小津特集4週目「東京物語」。

ただただ原節子が尊い。芯に強さのある優しさ。
ちらりとだけど会社では義父義母の前とはまた違った顔を見せてくれるのも尊い。
彼女がいるだけでボロアパ
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.5

北千住ブルースタジオの小津特集3週目「お茶漬の味」。

登場人物が多く色んなキャラに焦点が移るので落ち着かない脚本だが、その分往年の映画というよりニューシネマのようなモダンな作風にも見え、全体として攻
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劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

4.5

ユーフォ新作、シリーズファンなら百点満点で200兆点くらいの素晴らしい出来だった。
シリーズファンじゃないと大量のキャラが把握できないし、京アニらしい間の抜けたカットも所々にあるし、演奏シーンでの不自
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