4onthefloorさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

激動の昭和史 軍閥(1970年製作の映画)

3.3

二・二六事件から日米開戦、そこから終戦に至る直前までを東條英機を中心に当時の政府や軍部、メディアと幅広い視点で描いている。

冒頭にもある様に、この映画は史実をもとに、作者の想像を加えて作ったものと、
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300 スリーハンドレッド 帝国の進撃(2014年製作の映画)

3.2

前作の前後の物語を描き、スケールもさらに大きくなっている。しかし全体的に説明的なシーンも多く良く言えば前作に対しての肉付けだが、悪く言えば蛇足。

焦点となるのはスパルタではなくアテナイのテミストクレ
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.5

スパルタのペルシア戦争、テルモピュライの戦いを描く作品。

300人のスパルタ兵と総兵力100万人、実際は200万人とも言われているペルシア帝国との戦いと、なかなかありえないフィクションの兵力差と思い
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

2.8

交通事故で記憶を失くしたり、急に周りの人や鳥が死んでいったり、追われはじめたり等々最初から設定てんこ盛り。

ごちゃついてる割には気になる展開が続き、最後まで見れた。90分の暇つぶしにはなる。

ナチス第三の男(2017年製作の映画)

3.0

ナチスSSのラインハルト・ハイドリヒとエンスラポイド作戦を描いた作品。

前半と後半の2部構成のような内容で、エンスラポイド作戦を両面から描いている。
しかしハイドリヒを描くなら必須なはずのホロコース
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.7

宇宙探索で英雄となった父とその息子の話。
SFアクション、SFサスペンス系なのかと思っていたら宇宙を舞台にしたヒューマンドラマだった。

近年の宇宙ものらしい映像美だけでなく、近未来フィクションながら
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マイル22(2018年製作の映画)

2.8

登場人物のほとんどが終始ネガティブで感情的。一番冷静なのは戦闘に巻き込まれた少女。
アクションこそ見応えはあったが、サスペンスやスリラー的な要素は散りばめられているだけで機能はせず。

結局アクション
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レッド プラネット(2000年製作の映画)

2.8

火星移住計画のため火星へと調査に向かうクルーを描くSF作品。

昔見た時はワクワクした記憶はあったものの、豪華な俳優陣ながら、ストーリーは要素が詰め込まれすぎて、全体的にゴチャつきシリアスにもエンタメ
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モア・ザン・ア・ゲーム(2008年製作の映画)

4.0

NBAのスター選手であるレブロンを中心に、幼少期からプロに入るまでの成功と挫折の軌跡を描くドキュメンタリー作品。

レブロンでなければこの映画は製作されてないと言う意味で中心的な描かれ方はするものの、
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マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)

3.3

マルクス主義のマルクスとエンゲルスをそれぞれの発起から共産党宣言を起草するまでにあたる若年期を描く作品。

堅めなテーマながら、マルクス主義や資本論の誕生秘話的な彼らのベースとなる思想形成の過程に影響
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.7

日本のラノベ発のループものSFアクション。

ハリウッドの大作らしいアクションと大きなスケールの王道系。他のループものと比較してもループ回数が格段に多いのだが、そこはテンポよく丁寧に描かれているので頭
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クリミナル 2人の記憶を持つ男(2015年製作の映画)

2.6

豪華な俳優とSF系のスパイものという設定や、アクションも力が入っており良かった。

ただストーリーは中盤以降はスローダウン、ラストで急ブレーキ。
予算を掛けたところ以外は特段面白みはなかった。

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.1

シンプルで情緒的、そして鋭い暴力が特徴の北野映画の中でも象徴的な作品。

他の北野作品と比べても表現と演出に重きを置き、ストーリーやアクションなどのわかりやすい商業映画的な刺激は少ない。エンターテイメ
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BROTHER(2000年製作の映画)

3.6

日本を追われたヤクザがアメリカの裏社会で再起を図っていくストーリー。

内容自体はシンプルなものだが、この作品も北野映画独特の演出で描く心理描写や空気感のミニマルなアプローチからの暴力と狂気の緩急具合
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スローイング・ダウン ファストファッション(2016年製作の映画)

3.7

ファストファッションを中心とした現代のファッション業界の持つジレンマとしての環境問題をテーマとしたドキュメンタリー作品。

SDGsやサステナビリティというワードが一般的にも浸透してきた昨今に親和性の
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.1

40代とは思えないシャーリーズ・セロンの美とキレを見る映画。

アクションもなかなか見応えがあり、東西統一前夜のドイツと設定もおもしろかった。

しかし、作品全体に渡ってBGMで使われる80年代の名曲
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サウスパーク/無修正映画版(1999年製作の映画)

3.4

言わずもがなのサウスパーク。
今更映画版を初めて見たのだが、時事ネタ多めの社会風刺が魅力なのに、20年も経ってから見る意味はあまりなかった。

全体的なテーマは理解できた。ただところどころ元ネタが当時
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フューリー(2014年製作の映画)

3.7

第二次世界大戦末期、ドイツを追い詰める連合国側、アメリカ軍の機甲師団に所属する一台のシャーマンとそのクルーの戦いを描く。

敗戦間際のドイツ軍、年齢性別なく国家総動員で戦う泥沼と化した戦場、そして他の
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エレクトロダンスミュージック-ドイツのトップ輸出作品(2017年製作の映画)

1.5

ドイツのEDMとその成功者を追いかけたドキュメンタリー。
作中でもあったが、インタビューを撮られたであろう2015,16年頃の時点で、ドイツでもEDMは下火になっている中での作品。

3人のDJをピッ
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マージン・コール(2011年製作の映画)

4.0

リーマンショックを題材にウォール街の崩壊を描く金融サスペンス。

内容の大半は金融危機前夜の出来事を一つのオフィス中心に描くので、捉え方によっては金融のシチュエーションスリラーと言える程に限定されたテ
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.7

インドのムンバイ同時多発テロを題材に描いた作品。
題材や結末自体は実際の出来事だが、ストーリーや登場人物はあくまでフィクション。

終始容赦のない描写でテロリズムを描き、ストーリーのテンポとサウンドも
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

4.0

シエラレオネの内戦下、紛争ダイヤモンドを巡る社会問題をテーマにした社会派サスペンス。

実際の社会問題を描く堅めのテーマながら、内容はアクションシーンも多く、長尺ではあるもののとてもバランスが良い。
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.2

エイリアン+タイムトラベルのSFアクション。
前半中盤まではパラマウントの潤沢な予算と技術を使った映像で楽しめたのだが、設定は面白かったものの、もともとそこまで深みのないストーリーは後半でさらに尻すぼ
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フルメタル・パニック! イントゥ・ザ・ブルー(2018年製作の映画)

3.6

テレビアニメ第1期のディレクターズカット三部作の三作目。

3作品ともにとても良い編集で、それぞれがしっかり1本の映画として成立していた。短時間で2クール分を見ることができて満足。

そして、続編とな
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フルメタル・パニック! ワン・ナイト・スタンド(2018年製作の映画)

3.5

一作目同様、TV版1期のディレクターズカット。
前作同様まとめ方もうまく、1本の映画として見やすい作品となっている。
三部作の中継ぎ的な位置づけらしい、三角関係や、主要人物などのキャラクターを深堀する
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フルメタル・パニック! ボーイ・ミーツ・ガール(2017年製作の映画)

3.6

SFミリタリーアクション、学園コメディ要素と振り幅の広いフルメタル・パニック!のディレクターズカット三部作の一作目。

TVシリーズを見たのは10年近く前なので、ストーリーはほとんど忘れかけていたのだ
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スターリングラード(1993年製作の映画)

4.1

スターリングラード攻防戦でのドイツ第6軍を描いた作品。なかなかドイツ軍視点の映画は少なく、30年近く前の映画ながらリアリティも高く見応えがある。

敗戦国であるドイツ制作の映画ながら、常に客観的で史実
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.9

当時ばかうけで話題になったのは記憶に新しい、内容はエイリアンものながら、品性のあるスマートな作品。
どこで勘違いしたのか、鑑賞済みかと思って見たところ全くの未鑑賞。

謎の飛来物にベタなエイリアン。荒
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ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

3.5

紛争地帯で活動するCIA工作員を描く、小説を原作とした作品。

割と鉄板のスパイものだが、演出はドライでスマート。誇張などもあまり気にならない反面、メリハリはそこまでない。

ドライな雰囲気の中での、
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ハードコア(2015年製作の映画)

2.1

アイデアは昔からあるFPSのキャンペーンモードそのまま、こうなるから今まで誰も作らなかっただけ。
ストーリーも演出も稚拙で、耐性があるほうだとは思っていたが、それでも終盤の画面酔いは危なかった。

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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

3.5

ケニアのナイロビ、アルジャバブのテロを未然に防ぐイギリス軍の作戦を描くイギリスのフィクション作品。

現代戦で象徴的な存在であるリーパーが作品の中心となっており、現場の末端から行政機関の長まで指揮命令
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ランダム 存在の確率(2013年製作の映画)

3.5

ストーリーの大部分、ほぼすべてが一軒の家の中のみで描かれるワンシチュエーションスリラー。

出だしは少し足踏みするものの、ストーリーが展開していくとなかなか見応えのあるミステリー的な要素をもつスリラー
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.6

豪華な出演者と予算を掛けた迫力のある映像で、擦り倒されたゾンビ映画をこれまでになかったスケールで描く。

ホラーというよりはゾンビアクション。ゾンビ映画あるあるを踏襲しながらも、スケールの大きいストー
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スターリングラード(2000年製作の映画)

3.6

第二次世界大戦時のスターリングラード攻防戦において、英雄として実在したソ連の狙撃兵を描く。ハリウッド製のソ連を題材としたなかなか珍しい戦争映画、それだけでも見る価値がある。

ソビエト、ドイツ両軍含む
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バンデラス ウクライナの英雄(2018年製作の映画)

3.3

現在もウクライナ東部で続くウクライナ軍とロシアへの分離独立派の衝突を描くフィクション作品。邦題が良くないパターン。

低予算ミリタリー系では珍しく前半ではミステリー要素など予算をかけないところで楽しま
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パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

2.5

18世紀のパリを舞台に香水と臭いに執着する男を描くサスペンス。

当時のフランスを描く美術は素晴らしく、細部まで手の込んだセットと描写は見応えがあった。

2時間半と長めで、2時間程までは少しメリハリ
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