4onthefloorさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

イノセンス(2004年製作の映画)

3.8

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊の続編。
掲げるテーマや世界観自体は前作から引き継がれているものの、本作は映像先行の様に感じる。
当時から少し気になっていた、CGと作画のアンマッチ感。
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.1

シンプルなストーリーながら、他に類を見ない映像の美しさと、演出。
割とこの手の設定で、スリラーとなると地に足がつかず、派手さなどのフィクション要素でカバーしてくるところだが、本作では徹底的なリアリズム
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アトラクション -制圧-(2017年製作の映画)

2.7

壮大でスケールの大きい始まり方をする割に、内容はかなりこじんまり。
特に冒頭の墜落シーンは映像のクオリティが高く、Su-27のテイクオフなどが見れて満足度は高かった。

しかし、ストーリーが展開してみ
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ダンテズ・ピーク(1997年製作の映画)

3.4

いつぶりかの再鑑賞、火山噴火系のパニック映画。

97年公開と20年以上前の作品ながら、噴火のシーンはなかなかの見応え。灰に覆われた町もハリウッド映画らしい説得力のある映像。

噴火パニックになるまで
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武器人間(2013年製作の映画)

1.9

第二次世界大戦の東部戦線、独ソ戦を舞台にした人体改造系スプラッターホラー。

低予算なのは仕方ない。ストーリーに捻りがないのも仕方ない。
だが、デザインは全体的に擦り倒されたデザインばかりで、新鮮味が
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.3

10代の時に見て、なんとなく面白かったというイメージのままそれ以来全く見ていなかったのだが、子供ができたせいか、単純に年齢を重ねたせいなのか、エンドロール含むラストの4分程は久々に鳥肌が立った。
巻き
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.7

ネイビーシールズとして4度イラク戦争に従軍し、生きながらにして伝説のスナイパーと呼ばれたクリス・カイルの半生を描く。

入隊から4度のイラク従軍を含め2時間少々で描ききりながら、家庭や家族などパーソナ
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ヒート(1995年製作の映画)

3.8

かなり昔に観た以来、もう内容も覚えておらず、なかなか長尺なので後回しになっていた。

知的でクール、そして渋い世界観にアクションもかなり迫力がある。
キャラクターの人間性や関係性を描く丁寧さは、敵味方
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レベル16 服従の少女たち(2018年製作の映画)

2.7

人間性の薄いキャラクターに薄暗い雰囲気。
この辺りは割と好きな世界観で、冒頭は面白くなりそうな期待感はあったものの、ストーリーがシンプルかつ捻りもなし、単調なまま終わっていった。

面白くなりそうな要
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11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011年製作の映画)

3.1

三島由紀夫の晩年、政治色を強めた頃から楯の会の結成、市ヶ谷駐屯地での割腹自殺までを描く。

正直冒頭の15分くらいは、3分に一度くらい見るのを止めようかと迷った。というのも、ここ最近低予算の邦画はほと
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ホワイトハウス・ダウン(2013年製作の映画)

3.5

とても見やすい王道エンタメアクション。
銃撃戦や格闘戦はもちろんカーアクションなど豪華なアクションシーンに、家族愛や愛国心などのお決まりはしっかり全部入り。
ストーリーも素直で、荒唐無稽具合やコメディ
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.2

リーマンショックなど世界的な金融危機の発端となったサブプライム住宅ローン危機の中で4000億円もの巨額の利益を上げた、実在する4人の投資家を描く。最後まで見ると邦題が如何にセンスがないかわかる。

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ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

3.0

言わずと知れたB級ホラー、ファイナルシリーズの一作目。

荒唐無稽、超自然的な内容ながら、焦らし焦らしの残虐シーンは結構ハラハラできる。
ピタゴラスイッチ的というか、残酷なホーム・アローンのような展開
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太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男(2011年製作の映画)

3.4

太平洋戦争末期のサイパン島、ポツダム宣言受諾後も戦い続けた大場隊を日米両軍の視点から描く実話を基にした作品。

近年の日本製戦争映画としては見応えのあるシーンもあり案外悪くない。
ただ、日本映画あるあ
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アルマジロ アフガン戦争最前線基地(2010年製作の映画)

3.8

アフガニスタンの最前線、アルマジロ基地にISAFとして派遣されたデンマーク兵の7ヶ月を追うドキュメンタリー。

派兵前からシーンは始まるのだが、冒頭からドキュメンタリー風のフィクション映画を見ているか
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アス(2019年製作の映画)

3.4

前半ではストーリーへのリアリティを丁寧に時間をかけて描き、展開していけばなかなかのホラーテイスト。この辺り現実に突如現れた恐怖という感じで世界観にのめり込めた。

だが中盤以降からホラーと言うよりもス
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.0

第一次世界大戦時のイギリス軍を撮影した実際の映像と、戦闘に参加したイギリス軍人のインタビュー音声を用いたドキュメンタリー作品。

本作1番の特徴は当時の映像を着色化し、鮮明で輪郭がくっきりと修整された
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.6

突然消息不明となった妻を探すミステリーのように始まったかと思えば、気付けばサイコスリラーに。

前触れもなく衝動的に見える展開の奥にある緻密さと狡猾さ、読めそうで読みきれない絶妙なストーリー。進むに連
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英雄の条件(2000年製作の映画)

2.8

作品冒頭で描かれる戦闘を発端とした軍法会議もの。
有名なキャストに珍しい設定、凄く面白くなりそうで期待しながら見ているうちに終わっていく。

法廷のシーンは見どころのある演技演出だったからこそ、フィク
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

3.6

クローバーフィールドシリーズの2作目。
1作目とは直接的なつながりはなく、独立した作品として見ることができる。

前作とは異なり、シェルターの中で展開されるシチュエーションスリラー。
設定もキャラクタ
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第9地区(2009年製作の映画)

3.9

エイリアンが難民として地球に住むことになる奇抜で独創的な作品。変なコメディになりそうな展開だが骨太なSF。

設定が設定なので情報量は多めだが、シュールでユーモアのある展開も多く、他のエイリアンを描く
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

2.9

音を出したら死ぬ。このアイデア一本勝負で展開される。

家族の人間模様など丁寧に描き、最低限の情報で世界観を表現する演出はとても良かった一方、そもそもの設定が力押しというか粗め。

ストーリーが展開す
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エンド・オブ・ホワイトハウス(2013年製作の映画)

3.0

ホワイトハウスがテロリストに占拠され、大統領救出に単身乗り込み奮闘する元シークレットサービスを描く。
設定だけ見るとなかなか駄作な予感がしてしまうが、中身は典型的な娯楽アクションながら、テンポや演出な
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.6

テレビの録画をやっと。吹き替えがあまりしっくり来なかったので原語で、しかしなかなかハードな用語多めで追いつけなさそうだったので字幕放送の字幕を頼りに鑑賞。

ハリウッド版ゴジラということでストーリーは
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ウルフ・オブ・ウォー ネイビー・シールズ傭兵部隊vsPLA特殊部隊(2015年製作の映画)

2.0

圧倒的なクオリティ不足、リアリティも無し。
良かった点は95式ベースの人民解放軍装備と、車両や航空機が見れたこと。 

ストーリーも期待していなかった通り。久しぶりに90分が苦痛だった。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.7

シンプルなストーリー展開に時折不安を誘いながら、流れるように進んでいく前半。後半ではそれまでの伏線が回収されながら一気に物語が展開していくのだが、斬新で大胆。

安っぽくなりそうな内容だが、演出が作り
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.8

ディストピアと化したスチームパンク的な未来と、90年代の現実とのバランス感覚。
ダークで狂気的な演出と映像、ストーリーもタイムトラベルものだが複雑でなくわかりやすく、テンポも良い。

ブラッドピットの
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セブン(1995年製作の映画)

3.8

演出と映像のシリアスでダークな雰囲気、緩急が絶妙で秀逸なストーリー。
七つの大罪など小難しくなりそうな設定なのに明解でテンポも良い。
そしてキャストの演技、キャラクターの個性が作品の中核と言える程に良
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ヒア アフター(2010年製作の映画)

3.5

出だしこそインパクトがあり、刺激のある展開だが、以降はゆるやかで落ち着いたストーリー。

死後の世界やら霊やらオカルトがテーマになっているにも関わらず、登場人物を丁寧に描く深い演出によって、しっとりと
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ネイビーシールズ(2012年製作の映画)

2.8

キャストが実際の現役隊員で、火器や装備など本物を使用するシーンがあるとのことで、アクションシーンは見応えがある。

ただ、実話に基づく〜と始まるのだが実話の部分はどこなのか教えて欲しいくらいにストーリ
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ANIARA アニアーラ(2018年製作の映画)

3.2

ストーリーは二転三転して予想できない展開が続く前半に比べ、後半は進むにつれ単調で駆け足。
時間の経過が伝わりづらいのと、スケールの大きさに対して描かれるシーンがこじんまりしてしまったところは少し残念。
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