チブ夫さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

チブ夫

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.2

混沌とした時代を、手を取り合い生きていく。映画スターも落ちぶれ者も、ヒッピーも兵隊も、誰かを求め誰かに必要とされながら生きていく。
この人の映画にしては不思議なほどドラマチックに人を掘り下げていくし、
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ラルジャン(1983年製作の映画)

4.5

生き方というのは本来、その権利がある限りは自ら決定し、また変えていくことができる。それなのに未来はおおよそ、先行きの見えない前途多難なものに感じられる。なぜだろう。

未来があるだけ恵まれているという
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「アベンジャーズ」としての潮流を保ちつつもこれまでのスパイダーマン作品が紡いできた歴史も感じさせる作りですごくよかった。ただでさえあの超大作に続く作品であり、フェーズ3の締めくくりを託された責任重大な>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

愛する人の父親がヴィランというサムライミ版スパイダーマンと実に似た設定に好感。かつてはこの境遇が悲劇を招くこととなったが、本作における「親愛なる隣人」は違った結末をもたらした。

大いなる力には大いな
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ドラゴンへの道(1972年製作の映画)

3.7

東洋のヒーローが遠く西洋の悪を打ちのめす。ブルースリーが主演に加えはじめて監督・脚本を務めていることから、何としても自らの手で完成させたかったストーリーなのだということが伝わってくる。

本作のハイラ
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ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)

3.3

前作に比べカンフーシーンが増加し、ヌンチャク・怪鳥音などの代表的な要素もお披露目されたものの、主人公の魅力やストーリー構成の面白さは正直半減したような印象。
少々無理矢理な世界観も目と耳に馴染むまで時
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ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

4.1

ヒロイズムを知りたくて。尋ねるはブルースリーのドラゴンシリーズ第1作。

母との誓いを胸に、冒頭から「暴力反対」の姿勢を示し続ける主人公。そんな中巻き起こる理不尽で凄惨なリンチの数々。次々に殺されゆく
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

3.5

幼少期何回観たかわからない、ラストだけがとにかく印象的な旧3部作最終章。ジャバザハットのくだりも森の月のくだりも楽しいが、最後なんだからもっとスペースオペラをくれ、そんな最終章。
最後の最後の宴のシー
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

3.9

あの名曲、そして名言の数々が一挙に押し寄せる、中間作にして見所が多すぎるこれまた伝説的な一本。
ルーク&ベイダーの対峙はもちろんのこと、ソロ&レイアの関係性も物語の中で同時並行的に急展開を見せるため、
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.7

EP3のラスト+ローグワンのラスト、これらを踏まえての冒頭シーンとタトゥイーンの夕日。これだけで感慨深さが閾値に達してしまう。
時代を超えたシリーズの大円環、その繋ぎ目であるところの冒頭シーンを半世紀
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.9

映画としてのクオリティが云々の前に、スターウォーズシリーズの中の1ピースとしての重要性が高すぎる。EP3と4を繋ぐということはそれつまり最重要ストーリーなのでは?と鑑賞後思わずにはいられないほど。エピ>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

3.6

当時10歳。自身初のスターウォーズ劇場鑑賞はそれはもう衝撃的なものだった。EP4~6で立ちはだかる、悪役美に満ち満ちたダースベイダー。いかにして彼が誕生したのか、その瞬間を目撃するべく家族共々楽しみに>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.4

ルークとカイロレン、彼らの過去であったり其の人たる背景がメインに据えられていたように感じるが、その中身には釈然としない部分が極めて多かった。しかしながらカイロレンというキャラクターの重要性が確立された>>続きを読む

メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

3.8

高2の時ぐちゃぐちゃに泣かされた思い出の作品、新作公開を機に再鑑賞。1&2とは明確に異なる展開で帰結していく予想外の出来栄えに、当時は驚きと感動を抑えられなかった。そして改めて観ても、やはりジョシュブ>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.9

多くの人が苦言を呈しそうな、呆れるほどに利己的な人間像はまさしく負の遺産を生み出し続けてきた人類のメタファーであるが故に、その一連だけを見て映画全体を批判するのはあまりにも見当違いと言える。
日本製ゴ
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

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語り尽くせるはずがない。以下、思い思いのキャラクターレビューです。ネタバレをもろに含みますが、時間のある方だけご覧ください。







アントマン→下馬評通り、今作の最重要キャラの1人となった
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.7

【エンドゲームに追いつけキャンペーン⑯】
このシリーズやはり安定感がすごい。マイケルペーニャの磨きがかかった多弁具合は必見。また今作で随一の貫禄を見せつけたローレンスフィッシュバーン、願わくば是非SH
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

3.5

【エンドゲームに追いつけキャンペーン⑮】
マイティソー/ラグナロクのエンド後のシーンからスタート (個人的にラストより衝撃度高くて絶句)。その後GotG、ブラックパンサーなどの世界線を交え、心機一転ア
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.1

【エンドゲームに追いつけキャンペーン⑭】
泣いた。このシリーズが爆発的人気を誇る理由がわかった。前半から媚び飛ばしまくりで「おうおう」と思ってたところに怒涛のクライマックスが用意されていて普通にやられ
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.9

【エンドゲームに追いつけキャンペーン⑬】
前作にも増してコメディチックな作風、大正解。ソーとロキ、そしてハルクがキャラ変したのかってくらいふざけ倒してる。その何が正解かって、キャプテンアメリカを始めと
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.5

【エンドゲームに追いつけキャンペーン⑫】
ゼロからヒーローに変貌を遂げるタイプの作品は間違いない。成長過程を見れるのがやはり楽しい。
今回はストレンジの戦闘力を具体的に量れるような内容ではなかったので
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

4.0

【エンドゲームに追いつけキャンペーン⑪】
勧善懲悪では終わらない、MCUの新たなストーリー。前作からカリスマ的悪役美を放ち続けたクロスボーンズことラムロウの登場に始まるのがいきなり熱い。そしてエージェ
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アントマン(2015年製作の映画)

3.9

【エンドゲームに追いつけキャンペーン⑩】
リズミカルで癖になる。パッケージやあらすじからは想像もできない、まさに観なければわからない面白さだった。物理世界の複雑さに、小さな可愛いアリさん達が抜け感をも
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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.5

【エンドゲームに追いつけキャンペーン⑨】
今後へ繋がるであろう出来事ばかりで忙しくなってきた。シビルウォーまでをまとめて観てようやく一悶着にカタが付くであろう、そんな雰囲気。
ホークアイとクイックシル
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.6

【エンドゲームに追いつけキャンペーン⑧】
色んな役者が色んな姿で入り乱れる、色んな意味で豪華な作品。中でもレスラー上がりの大男デイヴ・バウティスタが演じるドラックスの人間味に心を惹かれた。特に最後の方
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キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

4.0

【エンドゲームに追いつけキャンペーン⑦】
泣ける。ここが俺のエンドゲームかもしれない。
物語の展開が異常に早かった印象。その中で伏線を確実に回収しつつ、そして新たな伏線を今後へ残しつつ、一作品としても
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マイティ・ソー ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

3.4

【エンドゲームに追いつけキャンペーン⑥】
半分コメディだこれ。兄弟の愛憎を時にコミカルに、時にシリアスに描くくだりはすごく面白く感じた半面、前作から相も変わらずソーとヒロインとの関係性に心が動かされな
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アベンジャーズ(2012年製作の映画)

3.5

【エンドゲームに追いつけキャンペーン⑤】
合えば官軍、合わねば賊軍。歯車が少しでも狂えば一触即発は免れない、そんな超人軍団が始動。
ハルクとソーの基礎戦闘力の高いこと高いこと。ともすればスタークのガッ
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キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー(2011年製作の映画)

3.8

【エンドゲームに追いつけキャンペーン④】
愛しさと切なさと心強さ、全てが詰まったヒーロー爆誕。MCUだからこそ成せる時代と世界観の組み合わせが面白い。二種類用意されたエンディングも実に良かった。
他の
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インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.7

【エンドゲームに追いつけキャンペーン③】
スリラー的作風にエドワードノートンが見事にハマっているため、MCUと関係のない単一作品として観ても十分面白い。ノートンvsティムロスの静かなる対立構造が渋すぎ
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マイティ・ソー(2011年製作の映画)

3.5

【エンドゲームに追いつけキャンペーン②】
クリヘムがとにかく初々しい。かっこよさと勢いでなんとかキャラクターを確立してる感が滲んでいるけど全然嫌いじゃない。シンプルにかっこよかった。要所要所で今後輝き
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アイアンマン(2008年製作の映画)

3.6

【エンドゲームに追いつけキャンペーン①】
MCUを2割くらいしか把握していない私が、話題の最新作上映終了までに過去作をおさらいし、万全の状態で劇場鑑賞に臨もうという企画です。果たして間に合うのか。
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

FateとDestinyの大きな違い、その狭間でブレブレな筋書き。
「何のために戦うのか」、着地すら不十分。思い返せばロッキー4は最終的にラズベリーまみれだったものの、言葉少なく導きだした結論は見事な
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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

前半部分の信仰に関する丁寧なストーリーや、漂流生活を彩る驚異的な映像美。本作を独特な雰囲気たらしめるそれらの要素がどんな意味を持っていたのか、そこに思慮がようやく及んだ瞬間、この物語の見方が一変した。>>続きを読む

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

3.8

天国へ行ったポーリー。老眼をかけるロッキー。家に1匹暮らす亀は、あの時のカフか、リンクか。
変わりゆくものと、変わらないもの。古きを温め新しきを知る、新時代の幕開け。

名曲のリミックス、名シーンの再
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

他の社会派映画と一緒くたにすることは許さない、そんな強い意志を感じる作品だった。程良いユーモラスをジャブ代わりに牽制しつつ、最後にはとんでもない切れ味のジャックナイフを飛ばすようなバランス感覚。
ある
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