Ritaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

レオン 完全版(1994年製作の映画)

3.9

孤独と純愛。

初めてこの作品を見た時には感じなかった2人の愛の尊さは儚く美しかった。レオンがマチルダに向ける不器用な愛の形に惹かれました。

ナタリー・ポートマンはこの映画に出演した歳は13歳だとい
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バスケット・ケース(1982年製作の映画)

2.7

悲しくて切ない双子の物語。

奇形で嫉妬深い兄ベリアル。そして体から兄を引き離されても決して自由にはなれない弟ドゥエイン。人や実の父親からも化け物と呼ばれているベリアルの怒りや孤独と、ドゥエインの兄と
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オペラ座 血の喝采 完全版(1988年製作の映画)

4.1

性癖の暴力。

上演すると不幸を招くといわれる舞台劇『マクベス』。主演女優の事故によって主役へと大抜擢された新人のベティは、不安のなか初舞台の日を迎えた。そんな彼女の姿を執拗に追い続ける謎の視線が。そ
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世にも怪奇な物語(1967年製作の映画)

3.9

死を呼ぶ者。

エドガー・アラン・ポーの3つ短編の怪奇幻想小説を、ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニの3人の監督が映像化したオムニバス作品。

第一話「黒馬の哭く館」

美しく残忍
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マシュー・ボーンの「眠れる森の美女」(2013年製作の映画)

3.4

マシュー・ボーンの「赤い靴」を前回観に行ったのですが、そちらのほうが素晴らし過ぎて評価が低くなってしまいました。本当にあの作品は学校を休んで見に行く甲斐があった。今作では少し寝てしまいましたが、現代と>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.5

ロアルド・ダール原作の短編小説。
ほんの少しの期待とほんの少しの裏切り。

ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

2.9

ロアルド・ダール原作の短編小説。
気味が悪い。🧀🐀

白鳥(2023年製作の映画)

3.3

ロアルド・ダール原作の短編小説。
子供の残酷な虐め。ウェス・アンダーソンの短編4作の中でもスッキリしていて見やすかった。

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.0

原作ロアルド・ダールの短編小説を映像化。

登場人物たちが私たちに向かって事細かに出来事を説明してくれる。とても早口だからご飯を食べながら観ると1秒程で話についていけなくなってしまう。

ウェス・アン
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.4

宇宙人との遭遇。🌵

謎の隕石が墜落した村に、科学省を受賞した5人の天才的な子供とその家族が招待される。それぞれが悩みを抱え、受賞式が開かれようとする中、宇宙人が到来して人々は町に閉じこめられてしまう
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

夢追い人に祝福を。

夢を叶える為、夢の道に走っていくふたり。

ラスト回想シーンで二人が想い描く理想の"人生"が夢のように切なくて、あの夜の再開で二人は同時に、もしお互いにこうしていたらと考えていた
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

君たちはどう生きるか。

少年の成長物語なのは分かるけど何故眞人は父の再婚相手である母の妹夏子を自分の中で受け止めることができたのだろうと初めは思った。眞人の複雑な心境と嫌悪感が産屋のシーンでガラリと
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.6

コロニア・ディグニダの宣伝映像。

チリ南部にあるドイツ人集落から脱走した少女。2匹の子ブタが住む森の中の一軒家に逃げ込んだ彼女を、悪夢のような体験が待ち受ける。

カルト宗教団体が子供のために製作し
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(2021年製作の映画)

2.8

アリ・アスター監督が製作総指揮を務めた短編。

2021年、新憲法草案の議論が進むチリで、ある映像が発掘された。それは、少女が人間の死体を使って謎の儀式を行っているもので、その儀式に登場するのが、権威
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.1

日本で実際に起こった福田村事件。

1923年9月1日関東大震災から五日後、千葉県東葛飾郡福田村。朝鮮人に対する悪意ある流言飛語を信じた村人たちによって、香川からやって来た行商団9人が殺害される事件が
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

2.9

愛で病は治らない。

精神を病んだ妻とその夫の愛と葛藤を描く。

愛しているからこそ辛くなる。病院から退院した彼女に対して強い口調で言う「普通に話せ」とはどういった意味なのだろうか。妻だけでなく夫も狂
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ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

3.7

愛とは流れるもの

他人を愛することに不器用ながらも、愛や孤独をテーマにした小説を書く弟と、その深い愛ゆえに狂気に陥っていく姉の内面の荒廃を描く。

「愛、孤独、家族」について。即興的な演技やアップに
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アメリカの影(1959年製作の映画)

4.1

葛藤に苦悩する人間模様。

マンハッタンに暮らす、三人の兄妹には黒人の血が流れている。彼らが白人社会の中で、それぞれに肌の色からくる疎外を感じながらも、三人三様の道を求めて生きる姿を描いている。

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ビデオドローム 4K ディレクターズカット版(1982年製作の映画)

3.6

世の中は刺激を求める。

残虐な内容の「ビデオドローム」にのめり込んでいく主人公が、幻覚と現実の境を彷徨いながら巻き込まれていく。

テレビは洗脳。過激を求めるメディアへの社会風刺というメッセージ性は
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.8

大人には見えない子供の危うさ。

ノルウェー郊外の住宅団地。団地に住む4 人の子供たちは、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。近所の庭や遊び場で、新しい”力”を試す中で、無邪気な遊びが影を
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.2

愛憎の人生。

京劇の養成所で兄弟のように互いを支え合い、厳しい稽古に耐えてきた小豆子と石頭。大人になった彼らは激動の時代にのまれ、苛酷な運命に翻弄されていく。

リー・ピクワーの小説を原作とし、19
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

夢想と狂気の世界。

スターの華やかな世界に憧れるパールは、厳格な母と体が不自由な父と人里離れた農場で暮らしている。自由になれないパールの夢が狂気へと変貌していく。

抑圧された環境で我慢を強いられる
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苦い涙(2022年製作の映画)

3.5

"人は誰もが愛するものを殺す、それでも人は死なない(Jeder tötet was er liebt)"この言葉はオスカー・ワイルドという詩人、同棲愛だという理由で投獄されてしまった男の言葉らしいので>>続きを読む

下妻物語(2004年製作の映画)

4.0

「人間は一人なの。一人で生まれて一人で考えて一人で死んでいくの。」─竜ヶ崎桃子

茨城県の下妻市を舞台に、ロリータファッションをこよなく愛する竜ヶ崎桃子と特攻服を着たヤンキー少女の友情物語である。
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時をかける少女(1983年製作の映画)

4.7

私の人生を変える貴方との出逢い。

女子高生の和子は、理科の実験室にあった液体の匂いを嗅いだ途端、意識を失い倒れてしまう。それ以来時間の感覚が狂ったように感じる体験をした彼女は一夫に相談すると、彼はそ
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若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

2.5

題名が「The Hand」なだけあって手をエロくて描いてる。ガチの変態映画で、男が好きな女性に仕立てたドレスを食べてるのキモかった。だけど、チャイナドレスはどれも美しくて昭和の曲にお店やビルの外観はと>>続きを読む

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

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私はアンパンマンよりプーさんトーマスよりもプーさんが好きな子供でした。どんなに殺人を犯しても最後は感動展開になると思っていたけどラストは適当すぎるしただつまらない。安っぽい映画で残念だった。

ダークグラス(2021年製作の映画)

3.3

アルジェントアルジェントしてる。

連続殺人鬼に追われ視力を失ったヒロインの、"見えない恐怖"を描く。

アルジェント節満載の古典的な現代版ホラー映画。ディアナが盲目になることを予兆するかのような金環
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食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

3.2

食人族に人間食べられて万歳したくなります。最低だと思う方はこの作品を是非見てみてください。モキュメンタリー形式のリアルな映像。残虐な行為に何も意味がないわけではありません。弱肉強食とほざく若者たち。亀>>続きを読む

美女と野獣(1946年製作の映画)

3.6

幻想的な御伽噺の世界。

父親の命のために野獣のもとで暮らすことになった娘が野獣の純粋さに気づいていく恋物語。

ベルの衣装はとても美しく、野獣を探す姿かたちまでも芸術的。手をとりあい見つめ合い階段を
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サスペリア 4Kレストア版(1977年製作の映画)

3.8

"魔女三部作"の秀作。

ドイツのバレエ名門校に入学したスージー。入学早々、彼女の周囲で奇怪な現象や殺人が次々と起こる。やがて彼女は学校に隠された闇を突き止めていく。

芸術的な映像美に、ゴブリンの音
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サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

3.8

鏡に映った真実。

ピアニストのマークはある晩アパートの窓辺で女性が惨殺される現場を目撃する。記者のジャンナと一緒に事件を調べて行くうちに次々と殺人事件が起こり、マークの身にも犯人の魔の手が迫る。
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4匹の蝿(1971年製作の映画)

3.9

謎の殺人鬼。

ロックバンドのドラマーは、男に付きまとわれていた。執拗な嫌がらせに腹を立て詰め寄ると、はずみで男を殺してしまう。その現場を覆面の人物に撮影され、不可解な殺人事件が次々と周りで起こり始め
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一晩中(1982年製作の映画)

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爆睡。

序盤は少し起きれてたけど劇場の暗い場所で見ても見にくいくらいの映像で眠気を誘う。音楽はとてもいい。起きるたび音楽が聴こえてくる。私には家でゆっくり見るのが丁度いいのかもしれない。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

私と父の休日。

父親と2人で過ごした夏休みを、20年後にその時の父親と同じ年齢になった娘の視点から綴っている。

消えてなくなってしまいそうなとても繊細で淡い記憶がとても愛おしい。シャーロット・ウェ
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