このレビューはネタバレを含みます
事実と真実、客観と主観に願望を添えたような作品でした。裁判という形でストーリーが提示され、各人がそれを解釈しながら物語が進んでいく・・・ハズなのにお互いの超主観的な発言とその否定の応酬が重なるつれてど>>続きを読む
昔VHSをレンタルして観た時は全く意味が分からなかったんですが、改めて観たらそんなに複雑な話でもなくて逆にビックリしました。
で、エクソダスですが、まんま続きだったとは。しかも何て始まりだよ!ブラック>>続きを読む
なんかユダヤ的な話っていうのは何となく聞いていたんですが、まあユダヤの事はよく分かんないしアリ・アスター監督の頭の中なんてもっと分かんないしで、つまりよく分かんなかったです。っていうか何て説明したらい>>続きを読む
青春を盛大に祝って、1つの区切りがついたようなお話。3セット目はホント祝祭って感じで高揚感と終わった後のちょっとした切なさがヤバかったです。黒尾のこれまでと違う一面が見れたのも個人的に好きでした。
原作ゲームのことは全く知りませんが、映画は主人公兄妹のドラマを結構時間を使って描いていてそっちが中心の作品だったかな。雰囲気はずっとあったんですがホラー映画としてのハッキリとした見どころは中盤に軽くあ>>続きを読む
近親相姦や対白人だけではなく黒人同士にもある暴力や差別や奴隷関係といった地獄のような要素が、スピルバーグ版ですらややマイルドにされていた印象がありましたが、今作はそこら辺が更に(というかセリフを聞き逃>>続きを読む
山添くんと似た症状を持っていたことがあるので前半は所々に「ウッ!」って感じたりもしたんですが、過度に何かを強調する事のない物語と16mmフィルムの輪郭のハッキリしない映像にずっと温かみを感じながら観て>>続きを読む
宣伝の仕方からシチュエーションサスペンスみたいなものを想像していたんですが、観てみると結構本格的な時代劇であり本格的な陰謀劇だったので「あれ?想像してたんと違う」ってなってしまって、序盤のコミカルな感>>続きを読む
夢の中の会話みたいっていうセリフがありましたが、個人的には観ていてずっとそんな感じだったっていうか、誰かの脳内シミュレーションや脳内会議を見ているような感じでした、良くも悪くも。特に序盤のセリフとお芝>>続きを読む
株の話でそれなりに専門用語は出てきますがお話自体はそこまで難しいということもなく(最低限の用語は公式HPにあったはず)、事が大きく動いた瞬間を冒頭に持ってきていることもあって終始痛快な気分を味わえる9>>続きを読む
観てる間は大丈夫だったんだけどエンドクレジットを見てたら急に込み上げてきて涙腺が一気に決壊してしまいました(マジで何でだろ?)。
「バカのフリして~」じゃないけど、無垢な視点and寓話調だから出来た>>続きを読む
ポスターを見て鑑賞を決めた作品でしたが、面白かったですね。部分的にナウシカやラスアスを思わせるところがありましたが、ダークで美しく無機物と有機物が融合したような世界観がとても新鮮でそこを漂っているだけ>>続きを読む
冒頭の二百三高地シーンが迫力がありましたね。人がぞろぞろとしている感じもすごくいいなって思いました。小樽に入ったあたりからのちょっとザラザラした映像の質感とか無駄にカッコいい土方とか(無駄ではない)、>>続きを読む
実験映画として離れた距離で観てたら、「あれ、こういう言い分って近いところで見たり聞いたりした気がする」ってなって、アレアレ~?って思ってるうちに「これ、まさに今の自分たちのことじゃん!」って。別にソ連>>続きを読む
『VORTEX』より後に観てしまったんだけどスプリットスクリーンはこっちで先にやってたんですね。ギャスパー・ノエの地獄の純化ここに極まるっていうか、マルチアングル・カオス・パニック・ギャグ映画っていう>>続きを読む
お金のかかった平成以降の仮面ライダー×レイエス一家ファイヤー!ってノリが最高でした。
いわゆる「成功者」たちから虫ケラのように見られ扱われている人々の反逆の物語な感じが熱かったし、お父さんやばあちゃん>>続きを読む
世知辛い世の中があって孤独があって敗者がいて、でも手を差し伸べてくれる人がいてユーモアがあって音楽があって文化があって可愛いワンコがいて、そして愛がある。引き算を突き詰めている作品なのに1つ1つの何気>>続きを読む
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合唱部の青春やそれに絡めた主人公にとっての声変わりの深刻さという日常的な物語とヤクザに歌を指導するっていうとんでもなくフィクショナルな物語の融合がめちゃくちゃ新鮮で面白かったです。通学路とヤバい人がい>>続きを読む
アメコミ映画とかDC映画とかとして観ると「今更どうやって観れば良いんだ…」ってところもありますが、アクアマンの新作として観れば1作目にあった関係をうまく納めていたし深刻なテーマを軽やかに乗りこなしてい>>続きを読む
女性主人公の『セブン』とか韓国映画の『チェイサー』とか序盤はそんな雰囲気を感じるシーンがちらほら(あの殺害部屋の質感を見るとどうしてもね)。作り手が「こういう展開にしたい」って思いから(主に主人公に対>>続きを読む
ドニー・イェンにしてみれば、自分のカッコよさは自分が一番よく知ってるって事なんだろうなぁ。結果、最近の彼の出演作の中では個人的に一番ストレートにカッコいいって思える作品でした。ワイヤー的なことなのかC>>続きを読む
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『奈落のマイホーム』から『白頭山大噴火』のような災害映画、『新感染半島』や多くのゾンビ映画のヒットによって培われたポストアポカリプスもの。そして社会風刺コメディやディストピアスリラーから個人の物語まで>>続きを読む
話が雑だとかCGが「今時これなんだ」っていうのはそれなりに許せるんだけど、これまで(っていうか1、2作目)にあった可愛らしさがあまり感じられず、「個人的にこのシリーズに求めていたのってこういうことでは>>続きを読む
レンブランツのI'll Be There for Youってフレンズのテーマ曲だからヒットしてたのか。っていうのはともかくとして、原作がいつ書かれたものなのかは知りませんが映像化しようってなったのはほ>>続きを読む
ホラー映画ファンじゃないのに何が面白くて今年一年をイーライ・ロスで締めくくらないといけないんだ!でも面白かったです。
殺し方がもう残酷で人間がいとも簡単に破壊されていって、あそこまでいくと逆に笑えたり>>続きを読む
官能的で美しい映像とTHEバリー・コーガンな怪物的な存在感が最高でした。作品の中心にいるジェイコブ・エロルディも良くも悪くも魅力的なところが素晴らしかったです。
選ばれた、まあ貴族的な人たちの排除意識>>続きを読む
アイデアとセンスが先行した作品なのかな?って思ってたけど、観たらしっかりと怖かったです。個人的に超苦手なジャンプスケア的な怖さはほとんど無かったけど終始ひたひたと迫ってくるような恐怖がありました。よく>>続きを読む
そのためのレイチェル・ゼグラーだったか。
あんまり興味が無いシリーズ、っていうか主人公の名前がカットニスでクリヘムの弟が出てたって事くらいしか覚えてなかったんだけど結構面白く観れました(帰り道で「そ>>続きを読む
溜めに溜めたものがラスト数分で一気に!ここまでハッピーな奇跡は映画でもなかなか見たことが無いかも。めっちゃ泣きました。
助け合える社会って良いよなぁ。いつからこういう事が当たり前から憧れになっちゃっ>>続きを読む
「影響を受けた」って言ってはいるけど、あまりにもスター・ウォーズであまりにも七人の侍でしたね。ここまでいくとチョットかわいい。正直アクションは最初のが一番好きだったし連中にあんまり仲間感が無いしで淡々>>続きを読む
まるで牛の歩みのようにゆったりと、そしてあまりにも丁寧に進むストーリー。だんだんと出来上がっていく二人の友情と共犯の関係が観ていてとても心地よかったです。そして、ようやく登場のトビー・ジョーンズとのシ>>続きを読む
平山という名前から小津監督を意識していると思うんだけど今作はその雰囲気を感じながらも画作りや演技にそこまで計算されたものを感じなかったりするし、「変わらない毎日の中のちょっとした差異」でいうと個人的に>>続きを読む
何で「神」のシーンで本気出したしw
シリーズのこれまでとスパイドラマの定番を改めてやっている感じが強かったですが最初(?)の劇場版なのでこれで良かったんじゃないでしょうかね(いきなり今のコナン君みたい>>続きを読む
音楽家としてのバーンスタインの物語としては不十分さも感じるけど、二人の複雑な愛の物語としては見ごたえ十分でした。全てを素直に受け取れない作りにしていたのも個人的には良かったです。キャリー・マリガンがと>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
日々すれ違う誰かの物語だったかなって思いました。どんな人にだって人生があってドラマがあるってすごく好きなタイプの作品なのにタイトルからちょっと敬遠していました。でも観終わるとこれ以外のタイトルは思いつ>>続きを読む
予告編のやたらと赤らんだ顔に馴染めなくて後回しにしていた作品だったけど、始まってみたらそのデザインにもすぐに慣れてしまい終わったころには「これは、もうひとつの『この世界の片隅に』だ」って思える傑作でし>>続きを読む