enさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.0

現代の社会とは時間の流れ方が異なり、毎日を大切に過ごす夫婦の記録を観る。日常のどこを切り取っても絵になるような、生活の様子と夫婦のやりとりは素敵です。
その一方で、理想的な暮らしを追い求めるには実家が
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

史実とフィクションが交差し、泥臭いながらも世界の危機的状況を救うキングスマンの誕生秘話を観る。現実的にはないだろうけど、超人ばかりが集まったらなくはないバランス感が絶妙でした。
決戦の地で、泥臭いとは
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.0

情報社会で知りすぎるゆえの不幸と、知らなすぎるゆえの不幸があったり、幸福は個人差に依存してるとは言え、社会と自分との関係性の保ち方など、画面から得る情報以上のことを考えてしまった。
配られた手札で勝負
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子宮に沈める(2013年製作の映画)

4.0

あまりにも辛すぎるし、悲しすぎる
大きなことはできなくても、人に優しくする、人を不安にさせない、これができる人でありたい

エターナルズ(2021年製作の映画)

4.0

文明の発達の走りから現代まで人類を守っているけど、精神は意外と若い印象があったなと。なんというか部活の青春物とか、モラトリアム真っ只中な大学生たちが葛藤している様子を観ている感じがする。各々の思想に対>>続きを読む

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.5

2017年版も好きだけど、こっちは上映時間が倍であるだけにキャラクターへの光の当て方が丁寧で良く好き。主にサイボーグとフラッシュが深掘りされてて、サイボーグの胸に秘める熱いものに痺れる。
ヴィラン側に
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.0

誘拐犯が足りない頭脳で懸命に考えて、計画を立てて反復練習しているどこか間抜けな様に最後の最後まで救いを求めて観る。しかし狂った歯車がピッタリとハマってしまい、2人の人間の人生が狂わされる純粋な恐ろしさ>>続きを読む

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

4.0

ガイ・リッチー×ステイサムのタッグということでかなり楽しみにしていた本作
群像劇ものというよりは、ある目的となる起点を複数の視点と立場から描くことで物語の全貌が見えて来る面白さがありました。敵味方あっ
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.5

フェーズ4に新しい風が吹く。なんとなくスパイダーマンとの相性が良さそうなシャン・チーの軽快なノリが好き。暗い過去があるけどある程度折り合いをつけながら、アイデンティティに向き合いつつ、周囲に押し付けな>>続きを読む

MEMORIES(1995年製作の映画)

3.5

3本のオムニバス形式

「彼女の想いで」
3本の中で一番好き。宇宙の暗さと相まった孤独さが狂気を生む怖さがある。

「最臭兵器」
主人公のマヌケさだけで、物語が突き進み世界の終わりまで見える侮れなさが
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モスラ3 キングギドラ来襲(1998年製作の映画)

3.5

モスラがキングギドラを倒すまでのドラマがアツい。
小学生らがキングギドラに連れ去られて消えていく描写は怖いな

モスラ2 海底の大決戦(1997年製作の映画)

3.5

大人の汚さが妙に生々しさと対照に少年少女らの誠実さが光ってたな
ダガーラは強すぎる。

モスラ(1996年製作の映画)

3.5

モル・ロラとベルベラが室内で暴れまくって、家具を壊しまくる描写のスッキリする気持ち良さと、少年が等身大さがすごく良い。キングギドラの色違いのデスギドラもカッコいい。

モスラ(1961年製作の映画)

4.0

小美人を連れ去って商売道具にした外国人が救い用のないエゴの塊で、そいつに向かったヘイトとその結末で溜飲が下がります。

悪魔を見た(2010年製作の映画)

4.5

復讐は自己満足でしかなく、周囲を顧みることはない怪物に変えてしまう原動力になってしまう様子が描かれる。善人を私刑するものへ変えてしまう殺人鬼への許されざる感情を重ねて復讐者の行く末を見届ける。そして、>>続きを読む

ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

4.0

分かる分からないは置いておいて、小ネタに溢れており面白い。ゾンビ物の手の出しやすさゆえの他との差分を出す難しさみたいなのも感じる。
こいつは絶対死なないだろうなと物語の規格にハマらないキャラクターや、
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

小難しいことを考える必要がなかったり、不謹慎だけど笑ってしまうパワーが凄まじい。サメ男の声の出演がスタローンなところが良いな。グルートをヴィン・ディーゼルが演じる良さに通ずる。

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

3.5

寿司が人生の太すぎる軸になってる「すきやばし次郎」の小野二郎さんとそこに関わる人々のドキュメンタリー

握った寿司がカウンターのゲタに置かれた時の演出や職人たちの仕入れや仕込みが妙に作り込まれているよ
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ホステル3(2011年製作の映画)

2.5

シリーズに共通する権力者たちが人殺しを娯楽にする設定が全面的に押し出されてますが、シリーズを重ねるごとに衝撃度は低く低くなっている。ラストも投げやりな感じで、どういう都合で作られた映画なんだとすら思う>>続きを読む

砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.5

ある秘密を隠すいじめに遭う少女のことをしっかりと見つめて導かれる答えに主人公だけが気付き、少女に手を差し伸べる時の救われる感情が良いです。
社会から孤立させられた時の無力さと、人と人とのつながりの強さ
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.5

シンプルな構造で格差社会の縮図を表現していて面白い。ただあまりにも極端すぎる気がする。現実はもっと複雑なので、裏ルートで一発逆転できるほど単純じゃないなと。ただ料理を作って提供する側とか施設の管理者み>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.5

ダサいと思われてるやつらが輝く瞬間は胸が熱くなります。どんなやつらにも輝く瞬間はあるんだと希望ももらえます。刑事も反社も緊張感がなくゆるーい時間が続きます。最後は締まるところは締まるけどエクストリーム>>続きを読む

EXIT(2019年製作の映画)

4.5

電車に乗ってるときとか、高い建物の窓から下を見下ろす時の忍者的な自分の分身が縦横駆け回る想像することはあるあるの一つだと思いますが、まさにそんな感じのゲーム要素のあるエンタメ要素満載で楽しい作品
エン
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.5

ワイスピワールドにありがちな、敵だったやつがファミリーになったり死んだと思われる仲間が物語のキーになってたりと、本作もそんなこんながありました。ローマンの不死身ネタは面白い。X2で初登場の尖っていた自>>続きを読む

Daydreaming(2016年製作の映画)

4.0

ミュージック・ビデオが映像作品としてレビューの対象になると素敵だなと
映像がRadioheadの浮遊感にマッチしてます。

アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

2.0

ウケようとして空回りしまくる空気感が作為的なものであれば、天才だと思う。しかしそうは思えない。

ダフト・パンク ドキュメンタリー UNCHAINED(2015年製作の映画)

4.0

Kraftwerk然り、テクノロジーと音楽を突き詰めると表現者の存在は後ろで主役は楽曲とする主義がクールです。

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.8

「トゥルーマン・ショー」のラストのドアの先に対して想像する世界と近いものを感じる。一般的な映画のセオリーで悪意とか困難を乗り越えた先の感動があるだろうなとバイアスをかけて観ていたがその実、主人公の周囲>>続きを読む

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.0

集められたダンサーたちのニートtokyoをみせられているような前半と、混入したドラッグを接種したことで全てが最悪になる後半で構成されており、前半の駆け引きとか見え隠れしてた部分が全て露見し崩壊する様が>>続きを読む

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

4.0

VHSで再生して観たい。公開当時観てた人は羨ましい。難解で芸術性が高く、映画自体が作品で扱う謎の映像「ヴィデオドローム」であると解釈すると面白い。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.0

なにかがモチーフにあるんだろうなとは感じつつ、引用や例えが多くて本質をつくには疲れてしまう。グレン・グールドのことを監督はめっちゃ好きなことは伝わった。
シリアルキラーの主人公が日常のように人を殺して
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ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている(2021年製作の映画)

4.0

繊細でささやくような歌声と、センチメンタルで憂鬱さが同居するビリーのドキュメンタリー

和訳された歌詞が字幕に流れているのを観ると、水中で呼吸ができずにもがいているような苦しさみたいな印象がある。ビリ
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.5

最近のインターネットとリンクするような悪意が溢れすぎる世界の残酷さがフラットに描かれている。Uの創造主の5人の賢者は登場することなく、自由が魅力的なゆえに、自警するものやさらには支配しようとするものの>>続きを読む

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

4.0

家族、戦友との絆が強く感じられる。ベッタベタのベタでまるで良さのキメラのよう。主要な登場人物にももちろん、名前のありそうな人物にも輝く瞬間があったり、怪物との様々な舞台でのバトルパートのバランス感覚が>>続きを読む

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.0

MCUは多種多様なキャラクターそれぞれにテーマやメッセージがあり、月並みな言葉だけど多様性に富んでるのが好き。
語りたくない過去の端々が見え隠れしていたブラック・ウィドウもその一人。社会的弱者が望まず
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ガタカ(1997年製作の映画)

5.0

日曜昼間に放映されてたのを観た中学生くらいの当時は、なんか小難しくて理解できないんだけど深いんだろうなくらいの印象だった。

今観ると「人の夢と書いて儚いと読む」のように人の夢とその儚さがスッと心に沁
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