enさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.5

1分足りとも隙がなく、練られた脚本と盲目者たる視覚以外の鋭い感覚を捉えた演出に目が釘付けでした。なつめに助力した高校生、春馬のスマホの画面が割れてる描写の隙のなさ含めて良すぎ
よくある映画の法則を裏切
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インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

3.0

1の前日譚らしく、若き日の主人公二人が似ていて区別が付かず、引いては話に集中することができなかった...集中力がある時に再鑑賞しよう。前日譚ということもあり、二人のルーツはなんとなく分かったけど、細部>>続きを読む

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.8

韓国映画の「新しき世界」に「ディパーテッド」の面影を感じて、そのルーツを探るべく本作を観る。102分にまとまりながらも、潜伏スパイものの良さが詰まりに詰まっている。同時に「ディパーテッド」って捻りなし>>続きを読む

新しき世界(2013年製作の映画)

4.8

スコセッシで良く例えガチな重厚作品のそれ。完全に好みのやつです。ありがとう。白から灰色になり黒との境目が曖昧になった時に何かが壊れる音と、気づいたら黒となってしまう非情な世界を描く。最高

オールド・ガード(2020年製作の映画)

4.0

世界の危機を人知れず救ってきた不死身集団とか、めっちゃ長生きしてるゆえに、竹を割ったような人として誇れることを恥ずかしげもなく言えるカッコ良さに高得点!
アクションとかドラマパートも練られていて、観る
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.0

単純に言うと陰謀論にのめり込む無職の話だけど、主人公が勝手に理解して何かに一喜一憂してる様が滑稽で、肝心の何に惹きつけられるかは分からない。しかし、分からない状態でいい気がする。たいした意味のなさそう>>続きを読む

コリアタウン殺人事件(2020年製作の映画)

4.0

謎が過ぎることでインターネットで話題になっていたファウンド・フッテージもの。陰湿さを纏う最高の気持ち悪さが心地良い。マニアにはたまらないだろうと狭ーいところを狙って作っているとしたら、天才の所業

アス(2019年製作の映画)

3.0

なんとなく言わんとすることは分かるけど、抽象が過ぎて終始輪郭がぼやーとしていた。重要なことを扱ってるのは分かるけども、スッと心に入り込む求心力よあればこそ

美少女戦士セーラームーンR(1993年製作の映画)

3.5

テレビアニメ セーラームーンRのオリジナルの魔界樹編を意識したような劇場版
テレビアニメだと苦戦するのは敵との最終戦くらいのイメージだけど、本作は序盤から敵に手こずっていた印象がある。うさぎの普段のド
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着信アリFinal(2006年製作の映画)

2.5

宿泊費先のホテル修学旅行中の学生・教師に起こる「ファイナル・ディスティネーション」的な死へのピタゴラスイッチがあったり、醜すぎる争いはある意味見どころ。いじめられた復讐がテーマで、話の筋は明快で良い。

着信アリ2(2005年製作の映画)

2.5

リングのパクリ?と思えてしまう。それも雑なやり方で...呪いの根源を辿ると人の業に行き着くとしてもね

着信アリ(2004年製作の映画)

3.0

物語上都合良く進むことがそういうことだとしても、それを納得させるパワーはなく、恐怖を感じる一歩手前に残念さはあったなと。分かるようで分からない...
主人公の友達がテレビの生放送中に容赦なく処刑される
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

四姉妹とその家族の優しさと美しい絆の良さだけではなく、時として残酷な現実に直面しながらも強く生きる姿に心打たれる。いつの時代も自分らしく生きられることの素敵さことの上ない。

長い年月愛されているゆえ
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.5

白人至上主義のレイシストの主人公の男の結末に自業自得なんて一言で終わらせられない根が深い人種差別問題の一端を観る。
生まれや教育で、人間何色にも染まるのが恐ろしい。偏りは生まれるにしても、排除すること
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残酷で異常(2014年製作の映画)

4.0

タイトルのクセが凄いけど、好みなタイトルで惹かれて観るしかないなと
蓋を開けるとループものだけど、何かを得るために何かを捨てたり、ループのたびに主人公がこれまで見ようとしなかった視点が開けてきたりとこ
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ゼイラム2(1994年製作の映画)

3.5

1作目と基本的に感想は変わりないけど、変わりないからこそこのあたりの評価に
またまた巻き込まれた兄ちゃんとおっちゃんがたくましくなってて、同級生的な視点で観るとイリアは泣けてくるだろうなと勝手に感情移
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ゼイラム(1991年製作の映画)

4.5

ゼイラムのビジュアルのカッコ良さにシビれる!造形すごすぎ。
ゼイラムと対峙するイリア役森山ゆうこさんの可愛さと美しさにある凛とした佇まいと巻き込まれた民間人の男二人のゆるさのバランスの妙にハマる

叫びとささやき(1972年製作の映画)

3.0

『ミッドサマー』を撮る前にアリ・アスターが撮影スタッフに観させたとか聞いたので、観るっきゃないなと
寝起きの理解力では追いつけず、なんとなーくしか概要が掴めず、家族を取り巻く相関図がいまいち分からず.
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Curve(原題)(2016年製作の映画)

4.0

夢から覚めた直後のプレイバックされる理不尽な死との隣り合わせのイメージが超可視化されたような映像
そして静寂に響き渡る呼吸、気を抜けば即死な状況に耐える身一つの緊張感が伝わってくる

アップグレード(2018年製作の映画)

4.0

SFにつきまとうシンギュラリティなテーマの良さはさておき、半身不随になった主人公がチップに操られて、意思とは反した動きで敵を撃退するシーンが良すぎ
技術の発達が青天井を超えた先に到達したとして、本人の
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

意外性とゆるさと本質が混ざって起こるカオスに唖然とした。『ショーン・オブ・ザ・デッド』のようなコメディ色強めなのかと思いきや、容赦無さと皮肉が効いてて要素が多いゾンビものだったな
ティルダ・スウィント
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

4.5

通常版を観てから約3ヶ月半経過してディレクターズカット版を観たこともあり、どこが追加してたりだとかの違いはあまり覚えてないけど、彼氏のクズさが際立っててみえるラストは清々しささえある。
何度も観るのは
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.0

性交渉すると何者かに取り憑かれて追われる恐怖を描く。
音楽がゾッとするような印象と、追ってくる何者かが序盤は今から追いますよーって分かりやすさがあったのに、終盤には擬態したり見るからに化け物になって追
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囚われた国家(2019年製作の映画)

3.0

核心に触れてるようであえて触れない、ちょっと気になる予告の巧みさとは裏腹に、ふーんな話でした。
具体的に何が良くないとか、悪かったとかも語られないような印象にも残りにくいところが残念としか言えない。ド
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回路(2000年製作の映画)

3.0

インターネットが世間一般に今ほど普及していない時代を舞台に、謎が謎のままでねっとりとした薄暗くまとまりつく嫌な感じをずっと観せられる。この手の現実に入り込むというか、すでにあるような違和感や居心地の悪>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

3.5

ぼーっと観てたのも良くなかったけど、作り込まれた世界観と中毒性とセンセーショナルさを持ち合わせたビジュアルに圧倒されて、結局どういうことか理解が足りないまま終わっていたなと。ノーランしかり、夢を扱う話>>続きを読む

カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

3.8

上田監督の思いとそれに賛同するように再集結したキャストに目頭が熱くなる。どんぐりさんの笑顔に釣られて、こちらも笑顔になるような演技と、閉塞感が蔓延する世の中で虚構を超えて心に響くような真魚の演技?素の>>続きを読む

ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)

3.5

神の啓示を受けて、常人なら理解できない行動を起こす男と巻き込まれる幼なじみと、たまたま居合わせた旅行者...白石監督のこの手のオカルト作品はクセが強すぎるけど、荒々しい剛力で進むように見えて、意外と繊>>続きを読む

トレーニング デイ(2001年製作の映画)

4.0

アウトローで悪に対抗するには自らも悪に染まることを辞さないデンゼル・ワシントンと怯える仔犬のように無茶振りを強いられるイーサン・ホークが序盤は対照的に映る。イーサン・ホークの迷いのある顔と役柄合いすぎ>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.5

世が世だから観てしまうよねって
ウイルスが蔓延してパンデミックが起こるメカニズムが分かりやすい。人は無意識に顔を触りまくっている件にゾッとする。
博士が機密情報を妻に話してしまう気持ちと、そこからめっ
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パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.0

年に一度の1日だけ何をしても許される日『パージ』の前日譚を描く。主催者側の思惑と、強い意思をもって自ら参加するもの、巻き込まれるもの、強い悪意を持ち参加するもの、想像しやすく分かりやすい絵図で展開され>>続きを読む

メイズ 大脱走(2017年製作の映画)

3.0

鑑賞前は、脱獄王が自身の軟体性や忍耐力、囚人や看守の裏を描くような監獄からの脱出劇みたいなものを想像していた。実際は、弾圧されて捕らえられた主人公とその仲間が監獄を超えて国に対して自由を求める信念を貫>>続きを読む

サーホー(2019年製作の映画)

4.0

近未来で暴れるプラバースを観るための映画
どんでん返しというほどじゃないけど、色々とひっくり返る王道な展開をドヤ顔でみせつけられる濃い味付けがクセになるかも...とは言いつつ途中、寝てしまったゆえにA
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

4.0

現実の現代が抱える問題を絡めがちな最近のコミック映画とは切り離して、コミックの世界観を忠実に実写化したような分かりやすい創作。単純明快な悪に自身の正義で立ち向かうハーレイとその仲間たちの活躍、こういう>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

不穏さと薄暗くちょっと視界が悪くなる程度の霧が終始立ち込める。立場によって霧が晴れたてスッキリしたり、画面いっぱいに赤字で刻印されるBAD ENDが浮かんでくる。ああいった秘密めいた集落や団体に足を踏>>続きを読む

レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)

3.5

前作が最高すぎて、仕掛けがわかってる段階で観る続編のハードルはかなり高い。
まあそんな話に落ち着くんだろうなと安心して観られたけど、それも可もなく不可もなし。本作も悪くないけど、前作が最高過ぎた。