たわらさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.4

Doctor Strange in the Multiverse of Madness / Phase4

インフィニティーサーガでは初期メンバーにフォーカスされることが多く、単発の少ないメンバーにも
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アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

4.3

3D上映はフィルターが光量をカットしてしまい、画面が暗くて何が起きているのかすら判別しにくい体験があったので良い印象が無かったのですが、2022年版の『アバター』は光量のカット率も少なく壮大な自然やS>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.7

Eternals / Phase4

数千年間地球に滞在した地球外生命体の10人というスケールの大きさには胸が躍るものがあるものの、その歴史の厚みに比例しないエターナルズの精神的な幼さとテーマ性の脆弱
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.4

Black Widow / Phase4

MCUの前日譚のいい加減な感じは治らないのだろうか。フワッとした生い立ちとポッとでの敵、他作品とのリンク(MCUへの愛)が感じられず、2枚目ウィドウの後付け
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耳をすませば(1995年製作の映画)

4.3

ジブリの皮を被った少女漫画。感情と行動が一致しない等身大の中学生のやり取りが微笑ましい。丘の上からの何気ない街の景色と合奏が眩しい。恋愛の過程が突飛なのと、小説の映像化は無理に入れなくても良かったので>>続きを読む

チキン・リトル(2005年製作の映画)

3.4

コミュニケーション能力も協調性も乏しい自己顕示欲だけが膨れ上がったニワトリが自制を覚える物語かと思いきや、イカれた住民と毒親が絡んできてカオスな物語となっている。ニワトリの問題点は親とのコミュニケーシ>>続きを読む

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.4

Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings / Phase4

『ブラックパンサー』のワカンダなどの歴代の舞台に比べて、今回の舞台であるター・ローに同様な高揚感
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.5

Thor: Love and Thunder / Phase4

ソーの単発でやること無いだろうと勘ぐっていた結果、引っかかりの無い単調な物語で『Endgame』後のソーを観たい人のファンムービーの印
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.6

再び今村昌平が人間の業をこれでもかと映し出した一作。自身を裁くに裁けない。そんなやるせなさが生ぐさい欲望と変換されて、自身も理解できない行為へと至る。

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.7

淡々と繰り広げる会話による物語運びはつまらなくもないし観れるんだけど、もう少し展開が欲しかったのが正直な感想。群像劇ならではの、終盤での絡み合うカタルシスが足りない。

仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

3.5

ご都合的な展開は引っかかるものの母の悲壮感と娘への愛が伝わってくるヒューマンドラマ。ホラーだと思うと期待外れですが、作品全体が哀愁を漂っています。

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.0

公害病を扱った作品として期待していたものの、水俣病事件に対する調査が圧倒的に不足しておりバラエティ番組に挿入されるドラマくらいの出来になっている。物語を劇的にするため、工場への突入や暴行、火事など捏造>>続きを読む

スピード(1994年製作の映画)

3.7

騒動の規模感の割には報道官制をかけなかったりと諸々が雑さが目立つ警察。お金が目的だとしても犯人の手口がまどろこし過ぎますし、人物の配置や設定も脚本によって作られている世界の色合いが強い。犯人の行動に一>>続きを読む

プロメテウス(2012年製作の映画)

2.8

真面目な世界観を突き通す割には行動が阿保過ぎるため、笑っていいのか分からない。まぁ戦犯級のやらかしとご都合展開で物語を展開しているのでなかなか不快指数が高い。巨匠に意見を出せる者はいなかったんか…。

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

3.2

重いテーマに対して軽やかな作風で展開されるのが新鮮であるが、劇的さには欠けているのは良くも悪くも本作の特徴か。庭便器やパイ事件の同害報復が問題の解決に向かうわけではなく(この作品は作中含めて意識改革は>>続きを読む

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)

2.9

90年代から00年代にかけて多かった終末ものの一つ。危機が襲っている割にはvsエイリアンの描写が少なく、退屈なヒューマンドラマにめちゃくちゃ時間が割くため退屈。人類を一致団結させる大統領の演説の中身は>>続きを読む

フリーソロ(2018年製作の映画)

3.8

フリーソロは現代の戦のように思える。生存率の薄い挑戦の成功の鍵を握るのは、外界を排除して自分の感情さえも殺すほどの圧倒的な集中力である。恐怖とは死にたくないという後ろ向きな考えから生まれるため、恋人を>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.2

所有物としての女性という観念が蔓延る18世紀にて、女性だけの閉じ込めた世界は一時的なユートピアを築いた。マリアンヌは男性中心社会の眷属としてエロイーズを肖像画に落とし込む後ろめたさから、心を交わしてい>>続きを読む

ボス・ベイビー ファミリー・ミッション(2021年製作の映画)

3.6

中身おっさんの赤ちゃんという斬新さは損なわれていると同時に、この2作目では毒気を抜いたように感じる。物語もスパイ要素、陰謀、兄弟喧嘩、親子関係と面白くなる素材はたくさんあるのに期待値を越えてこず。各々>>続きを読む

劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

4.2

痛くて淡い青春群像劇第2章…と思いきや、尺の関係で黄前久美子から見た吹部の事象を取り上げていく自叙伝となった劇場版。過程とは結果の良し悪しで評価されるのではないか、というテーマに対して久石奏の物語から>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.2

上京してからのハラスメントをしてくるタクシー運転手や意地悪い同居人など走り出しは良かったものの、幻覚や霊感能力の設定があやふや過ぎるし、霊現象後のエリーの対応が異常過ぎる。気が動転しているのを考慮して>>続きを読む

極道の妻たち(1986年製作の映画)

2.9

女性目線の闇社会の立ち回りといったアプローチは面白いものの、妹・真琴の共感性が皆無であるため没入感に欠ける。プロットも滅茶苦茶であり、姉妹の喧嘩も何を見せられているんだという状態。比較対象が酷だが『ゲ>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.7

希美から見たみぞれは数多ある友人の1人であり、みぞれから見た希美は救世主であり依存に近い感情を持ち合わせていて、この2人の関係性は如何なものだろうか、と思っていたのがシーズン2の所感であった。だが、本>>続きを読む

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.4

Doctor Strange / Phase2

ドクター・ストレンジに感情移入は出来ず、過程が雑なまま魔術師へと成り上がってもカタルシスのカケラもない。走り出しの展開もかったるく、設定が多い割にはチ
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.8

どことなく漂う無常感は娘が旅立つことだけから生まれるものだろうか。過去に囚われて、移り変わる時代に取り残された者たちの悲哀の物語にも捉えられる。

モンスターハンター(2019年製作の映画)

2.8

原作シリーズ未プレイ

元々原作のゲームはRPGのような物語が無いため、映画化において課題になる。物語は二の次でも世界観と設定を上手く扱ったモンスターハンターワールドが展開されるだけでも実写化の価値が
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デストイレ(2018年製作の映画)

-

所謂Z級映画を初めて鑑賞するわけだが、これを映画と括っていいのか分からないほどの超絶低クオリティ。謎に溜めるシーンが多用されるわけだが、表情や場面に意味を持ち合わせているわけもなく無駄なシーンの数とテ>>続きを読む

13人の命(2022年製作の映画)

4.4

光も食事も時間もない圧迫空間による精神的ストレスは計り知れない。中でもコーチは子供たちの親に恨まれているかもしれないという不安感に押し潰されているだろう。また、ダイバーも世界が見守っているプレッシャー>>続きを読む

ベスト・キッド(1984年製作の映画)

3.8

80年代のBTTF系の青春コメディの雰囲気もありつつ、いざこざ→修行→試合とシンプルな王道展開に微笑ましくなる。海をバックにした修行など良い画で駆け上がったところ、いざ大会になると貧相な身体で不安にな>>続きを読む

神々の深き欲望(1968年製作の映画)

4.0

神話が蔓延る時代の終焉と資本主義の侵食により、魂から物質の時代への移り変わっていく様を本作は描く。イザナギとイザナミからヒルコが産まれた逸話がある(元来八重山列島の神話)ように民家伝承による近親相姦も>>続きを読む

星の子(2020年製作の映画)

4.3

宗教2世による年齢とともに揺れ動く信仰と家族愛の歪さを描いた作品。ちしろが新興宗教での関わった人たちは年齢を問わず良い人たちであり、従兄弟や叔父に近い擬似的な親戚関係にあったに違いないため違和感など抱>>続きを読む

がっこうぐらし!(2018年製作の映画)

2.8

単純に映像的快楽が無くて退屈な作品。ゾンビ世界をどう調理するかの大喜利として無免許運転でゾンビを轢いていく女子高生なんか期待したけど、予算を考慮すると不可能か。

舞台が学校から変わらないのもつらく、
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チェンジリング(2008年製作の映画)

4.2

責務を果たしているのは一体誰なのか。ゴードンを告発した少年ですら「地獄に落ちる」と自分を責めている。舞台は90年前だが責任転嫁をする汚い大人が存在するのは今も変わらず、如何に信念を突き通すのか大事であ>>続きを読む

ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版(2002年製作の映画)

4.0

もし地上波とかで流されたら大炎上は避けられないとんでも映像集。これが台本に沿ったヤラセなのか、一般人に迷惑をかけてしまっているのかは、調理して提供されたものなので厨房の清潔さは客には分かり得ません。個>>続きを読む

浮草(1959年製作の映画)

3.7

各々との関係を清算せず、父としての責務を果たさず、旅役者として転々とする様は浮き草のような人生である。サディスティクで男尊女卑に溢れた時代性が表れている意味では作品としての価値も高い。

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.3

"良い"ヤンキーによるスポ根。マガジンって、非力だけど根性ある主人公が強者に気に入られる作品が多いですよね。実写化することでクソ迷惑極まりない集団なのが浮き彫りになったのがシュールで面白かったです。た>>続きを読む