おさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.9

ドキドキしながら観ました。愛すべきサイコスリラー!狂気じみた犯人と博士のあのサイコパスぶりが最高なんですよね。最後の終わり方もおしゃれで痺れたし...

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.7

ジェイクギレンホールの演技が気になってる人、なおかつノーラン系の脚本と世界線設定によって頭がフル回転させられる知的アクション系が好きな人ならピッタリの作品!やはり平行世界は哲学的な思弁ができて最高です>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

他者の理解不可能性を委ねるという形で個人主義で“僕”的な感性を克服していくというラストまでの丁寧な積み重ね。映画館で一人大きなスクリーンから放たれる本物の何かを受け入れながら、圧倒されてた3時間。今後>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

メモ

もはや思い出に対して、不変の距離を保っているのではなく、思い出はそこにあるのだ。思い出の現存が、この町を純粋なものとし、見わけのつかないものにしている (『ロル・V・ステーンの歓喜』)

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.7

報道の異常性と行きすぎたジャーナリズムを見事にエンターテイメントに昇華した作品。

相変わらずジェイク・ギレンホールの怪演っぷりですよ...あのサイコパス感ハマりますよね。一度観れば満足の映画ではあり
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.3

神という宗教的なモチーフで持つものと持たざる者の対立をここまで描き切るとは..

もちろんサスペンスとして純度も高く演出も最高なので(無駄なところが一個もないようなテンションで進んでいく)最後まで気が
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.2

衝撃度で行ったら人生のレベルでもかなり上位の方です。皆さんのレビューを読みながら深く頷いております...本当に怖いんです。宗教的な怖さとシリアルキラー的な無差別性のある怖さと得体の知れない人知を超えた>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.3

カオスな世界観の中で「各自頑張って!」「自己責任で!」と言わんばかりの放任世界で突っ走るあの爽快さ。ただ行って帰ってくるだけなのに資源の大切さや性差別についてサブリミナルに語りかけるこの作品の偉大さよ>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.3

やっぱり車には音楽ですよね。カーチェイス者を敬遠してきた僕ですが、音楽性に溢れたこの映画はすごく好みでした。スピード系のパワーを競うものはあまり好きにはなれず(マッドマックスは別ですけど..)どこか共>>続きを読む

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.7

「フラニーとズーイ」読了後、個人的な感想としてはサリンジャー文学の良さは文体にあるなあとは思っていましたが、この映画を観てその感想も180度変わりました。時代背景を紐解きながらどのような苦悩と信念を持>>続きを読む

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

光とのコントラストが丁寧に作られていて、カットの仕方も上手い。新海監督のセンスが随所に散りばめられているのは言うまでもなく、この脚本が良すぎますよね。特にあの電車のシーンなんか名シーン。心がキュッとな>>続きを読む

アジャストメント(2011年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

運命を司るSF設定はすごい興味深かったが、ラブロマンスの設定が古いハリウッド感があり、そこだけあまり受け付けなかったかなという印象です。ただ話の店舗や起承転結がはっきりしてるのでサクッと観れる感じはナ>>続きを読む

汚れた血(1986年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ずっとあの走り抜けるシーンが頭から抜けない。青を基調とした美しすぎる映像にボウイが流れてきてひたすら走り続けるカット。何から語ればいいのかわからないけど、とりあえず俺はこのシーンを一生忘れることはない>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.9

青春、インターネット、家庭内暴力の問題、家族の細田守エッセンスが程よいエモで包まれた作品でした。(詰めすぎてどれも中途半端に見えてしまったのは僕だけだろうか...)そして中村佳穂の映画です。(日本語の>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.5

「青春とは気がついたら失っているようなもの」という言葉は庵野監督自身の言葉である。この言葉を聞いたとき、庵野自身の青春の眼差し(その中にはセクシャルな眼差しと未分化な感情への想いがあると思う)はこの刹>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.9

侘び寂びだけど煌びやかで乱雑、それでいて愛がある。僕がこの映画を観て心がキュッとなるのはその美しさが「東京」的だからではなく「トーキョー」的だからだと思う。