ワンシチュエーションならではの俳優の力が光る力作。縦、カットバックで物語は成立する。
荒さはある。だけれどこの飛躍する表現力は一体何だ?環境に感情を語らせるこのメタファーへの感覚を忘れたく無い。と思わせられた素晴らしい作品。
グランプリを取ったとのことで鑑賞。これをグランプリにする映画祭としての意味、を考えてしまう。作品自体は良いメッセージを持つと思うが。
直感で感想を言いたくなる。勢いがぶつかって、発散していて、楽しい映画。
自分が傷つけ、生じた悲劇を飄々と面白がって撮る感覚?わからない。ファンタスティック系の映画を撮ろうにも、そこに愛は必要だ。そもそもここまで悪く言うなら、スコア付けないべきなんだろうけど、身近でこれを評>>続きを読む
この時代にこの映画をやる意味。脚本上恣意的なキャラクターや、動きが、結末を残念なものにしている。
主人公の芝居、素晴らしかったが、短絡的な人物に動かされてしまっているのが本当にかわいそう。バレーと、ジ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
麦無くなってんのにビール飲んでたり、青々としたトウモロコシ畑が燃えてたり、突っ込みどころは多い。だけれども、最初のカーシーンやマン博士とのくだりなど、人間的なエゴやつながりを色濃く描きあげていて、非常>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
会話だけでストーリーを説明する部分が少し多くて、げんなりしたけれど、最後にスローモーションになった瞬間、全てがどうでもよくなるくらい良いシーンだと感じた。
クローズアップと引きの使い分けが非常に効果的だった。テンポが非常に綺麗な中、評判の長回しがやってくるものだから、精神的にかなりやられます。
完成度がかなり高い。何よりシネスコでしっかりと奥の構図や演出>>続きを読む
世界観が最後まで崩れることなく、退屈なストーリーながら楽しめた。最後まで黄色がかったルックとアンニュイな雰囲気は見物だと思う。
何より、これを全国のTOHO等で配給したことが不思議……。絶対に万人受け>>続きを読む
途轍もない印象を受けた作品。
映画のストーリーラインよりも、宗教問題や土地柄の閉塞感を描き切ることに何より感嘆した。ここまで熱量を持って完成させる監督の力量たるや恐ろしい。
色んなものを詰め込もうとした結果、世界観が逆にちゃっちいものになってしまっていると感じた。
映画にするのが難しい原作であったと思う。どれも原作の良さや雰囲気を超えるものは無かった。「豆腐の家」は最も画が意味を持っていて、惹かれるものがあった。