お気に入り映画だけ太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

お気に入り映画だけ太郎

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歌行燈(1943年製作の映画)

5.0

6/30
この時代の芸道ものをスクリーンで観ていると、今の時代と完全に隔離されているような感じがして、非常に心地よい。
それはそうと、この映画、とても素晴らしい。個人的には、「残菊物語」と並び立てるく
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鶴八鶴次郎(1938年製作の映画)

4.6

6/30

とても見やすかった。だが、ラストは非凡なものを感じた。

蒲田行進曲(1982年製作の映画)

-

芸能の世界に携わるどうしようもない人々を描いている。怒りも感じるが、そんな人々への愛しさも感じた。ここが面白い。

祝祭感。カットを多く割ることがきちんと意味を持っている。

今回も深作欣二の見やすさ
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座頭市あばれ火祭り(1970年製作の映画)

5.0

ああ、これいいわ。旧座頭市とは別もんだから、比べられないけど、この座頭市が一番好きかも。

御用牙(1972年製作の映画)

-

やりたい放題、勝新太郎。

あんなに股間をアピールしているが、山城新伍さんによれば、勝さんは芸能界祖チン協会の会長らしい。

奇天烈演出・装置多し。勝新のノリノリの二枚目の芝居。脚本。チン作です。
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恋する女たち(1986年製作の映画)

5.0

やっぱりいい。これ好き!

女子校(今回は違うけど)っぽさがあるものって、好きじゃないんだけど、なぜかこれは大好き。演者のキュートさや、非モテ感だろうか。

青春っていう空気感が漂ってる。

あと、小
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暖簾(1958年製作の映画)

4.1

本日も時代に逆行し、こちらの映画を。

名優揃いで、素晴らしかった。

川島雄三監督の画というか、距離感がかなり好きだった。それが故、前半パートをもう少し見たかった。

喜劇 女は男のふるさとヨ(1971年製作の映画)

4.7

なんかエロい映画がみたくなって、ロマンポルノは重いしなあ…と思っていたところ、思い出したのがこの作品。松竹とエロという珍しい一本。

一度名画座で観たのだが、すっかり忘れていた。めちゃくちゃいい。前回
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大魔神怒る(1966年製作の映画)

4.6

安定の大映クオリティ。セット最高。

話はおまけ。

三隅監督の覗くようなカットがやはりあった。そして、顔のどアップ。

ロングショット(よくわかっていませんが)が良かった。また、水の表現が絶品。
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近松物語(1954年製作の映画)

4.3

「残菊物語」→「雨月物語」と観てきたので、この作品は溝口健二の濃さ(撮影技法)が薄まっているように感じた。特にカットを割ることが多かった点で、そう感じた。

しかし、奥行きを感じる撮影や、セットの良さ
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雨月物語(1953年製作の映画)

5.0

初・京マチ子、初・田中絹代。

素晴らしい。すごく好き。

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

4.6

昔観た時よりも遥かに面白かった。

この映画、めちゃ立体。観終わった後、非常に疲れた。舞台っぽいが、それを上回って映画っぽい。

気を衒ったカットやショットが多く、自分はやっぱり相米慎二が好きだと再確
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残菊物語(1939年製作の映画)

-

初・溝口健二。溝口健二は劇場で観たい、そう思っていたところに新文芸坐の溝口健二大会。迷わず参加。まずは、蓮實先生が「観ない奴は反日」とまでおっしゃったこちらから観ることに。

装置がもたらす徹底したリ
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悦楽交差点(2015年製作の映画)

4.7

面白い。初城定監督。

男がやばい奴かなーと思わせておいて、女の方が一枚上手だったというお話。

男のロマンチストな面と、女の冷めた面、つまり男と女の本質的な部分(あるある)をからませて、面白い話を展
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東京おにぎり娘(1961年製作の映画)

5.0

これはよかった。

プログラムピクチャーでこのレベルのものができる。素晴らしい。

監督の程よい技術。脚本のシンプルかつ面白さ。雰囲気(脚本が作り出すところもある)。美術などの小道具を含めた大映の世界
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最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

初増村保造・初若尾文子。ジャケットを見た時から増村保造と若尾文子を初めてみるならこれだと決めていた。だって、なんだかパンク、1960年代にこれは早い。

で…観てみた感想。何が何だか分からなかった。と
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おかえり(1996年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

こちら、よかったです。

最初は何気ないシーンが多いのですが、なぜか見入ってしまって、「この映画いいかも」と思いましたが、その予想は当たりました。

この映画のポイントは、何気なく上手い、ということだ
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極楽特急(1932年製作の映画)

5.0

これだよ!これ!

エルンストルビッチ監督を観てみようってことで「街角 桃色の店」をまず観た。ただ、まだ少しもの足りなかったので、おかわりルビッチでこちらの「極楽特急」を鑑賞。80分ということだったの
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暴走パニック 大激突(1976年製作の映画)

-

これぞカルト映画…!

最近、「資金源強奪」を観ていたので、それと同系統の作品かなあ…と思って観ていましたが、それは全く違いました。ラストシーンまで真面目に観ていて、「少しいまいちかも」と思っていた私
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激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)

4.6

近頃の状況を鑑みて、今日はこういった作品を見てみる。

「血と砂」が個人の戦争を描いたものなら、この映画は戦争というもの全体を描いたものと言えるだろうか。

テンポが早すぎて、そこはマイナスをつけてい
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按摩と女(1938年製作の映画)

4.2

映るシーンがほぼ美しい画だった。
また、美しい・ハッとする場面もあった。
特にラストシーンは言葉では言い表せない感動があった。

温泉地の話でゆったりとしていて(テンポはしっかり)、風景も美しくてよか
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宇宙からのメッセージ MESSAGE from SPACE(1978年製作の映画)

-

ほんとうは星5といきたいところですが、それはこの映画がクソ映画ということがわかった上での話。また、私が今まで評価をつけてきた作品の生態系が崩れる。なので、今回は星0としておきます。

薄い(それっぽい
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資金源強奪(1975年製作の映画)

5.0

文句なしの満点。クソほど面白い。
エンターテイメント深作欣二大爆発。
わたくしの好みにドストライクです。

好色 元禄(秘)物語(1975年製作の映画)

4.3

まず特筆すべきは、美術。なんちゃって時代劇とは違います。
そして次に、ショット。構図や光、かなり決まっているシーンがありました。
画面の感じのせいか、なんとなく品格があります。
お話は、カルトというか
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千年女優(2001年製作の映画)

5.0

2回目。1回目は考えることが多く、真に楽しめなかった。ある程度いろいろわかった上で観た2回目は楽しめた。

物語の入り込み的にはうーん。一発で感動できるかというと難しい。

美しく・映画らしい虚構、設
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(1972年製作の映画)

4.6

「蓮如とその母」を観に行くということで、川本喜八郎カントク作品を見てみる。

「鬼」「道成寺」「火宅」「花折り」「旅」と観てみました。その中ではこれが個人的に良かった。

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.8

3、4年ぶりに観たが予想より面白かった。今回気づいたのは、この映画が楽しい映画だということ。全ての要素において、遊びが入っている。ツッコミどころもいい。また、一つ一つのシーンを意外にもさらっとさせてい>>続きを読む