ばーとんさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ばーとん

ばーとん

映画(652)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

パッチ・オブ・フォグ −偽りの友人−(2015年製作の映画)

2.8

おっさんがおっさんをストーキングする話。プロットはかなり上手い。演出をもう少し頑張ってれば傑作になり得た。

スケルトン・キー(2005年製作の映画)

1.0

こういうホラー舐めたような演出みると腹立つんだよな。ジーナ・ローランズとジョン・ハートの無駄遣い。

ゾンビーバー(2014年製作の映画)

2.2

77分間ホラー映画のパロディが延々続く。こういう見る側の度量を試してくるような映画はズルいよね。

パラダイム(1987年製作の映画)

3.2

真面目なホラーかと思いきや、そこはジョン・カーペンターのこと。悪魔ものに始まって、エイリアン、ゾンビ、エクソシスト、キャリーと、色んな要素満載の変テコ映画に仕上がってる。最後まで見ても結局よく分かんな>>続きを読む

グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

1.3

パッと見、馬鹿サスペンスかと思わせておいて、実は法廷劇を軸にしたシリアスな人間ドラマ…にしようとしてるんだけど、演出が終始一貫、馬鹿サスペンス調だし、脚本も雑。馬鹿と真面目のどっちにも振れてなく中途半>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

1.0

絵面が終始間が抜けている。シーツ被った幽霊てギャグでしかないだろ。ひたすら意味ありげなあざとさも鬱陶しい。アニメだったらまだ見れたかも。

アップグレード(2018年製作の映画)

3.0

サイバーパンク調の世界で、バディ刑事モノみたいな風味のSF。
既視感はあるが悪くない。

残酷で異常(2014年製作の映画)

2.0

好きなタイプのストーリー設定なんだけど、カメラと編集がチープすぎてイマイチ没入できず。カット繋ぎが不自然すぎる。何故こんなに下手くそなんだろう。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

2.0

ラミ・マレックのつけ歯がコントにしか見えなくて困った。全編、大仰で悪趣味な演出に辟易しながら観ていたが、ある意味、大仰で悪趣味なバンドだったクイーンの映画としては、このくらいのやり過ぎで良かったのかな>>続きを読む

武器人間(2013年製作の映画)

3.0

これ映画館でみたら盛り上がっただろうな。趣味だけで作ったような映画キライじゃない。ヘルレイザーみたいな怪物達のキャラデザもgood。ふた昔前の映画みたく全員英語喋るのがアレなのと、フッテージものの常だ>>続きを読む

ライブテープ(2009年製作の映画)

3.8

神社で参拝する女の子からギターを弾き語る青年に被写体が移って、この人の歌だけでワンカット70数分はしんどいかなーと思ってたら、飽きさせない仕掛けが要所でちゃんとあって楽しめたし、ラストでは少し泣いた。

娘・妻・母(1960年製作の映画)

4.3

よくある家庭崩壊劇だが、めちゃくちゃ面白い。思わず「あるある!」と叫びたくなるような、家族間のあまりにもナイーヴな会話の数々。60年前にこれを撮った成瀬の観察眼には舌を巻く。2男3女の5人兄弟とその嫁>>続きを読む

ハナ子さん(1943年製作の映画)

4.7

最高。1942年の映画でこの洗練度は凄い。画面の隅々、脇役の一人一人まで気を配った演出に感動する。これこそが正しい映画演出。役者の台詞や振付のセンスは同時代の監督のなかでも随一。
冒頭でこれは昭和14
>>続きを読む

裏切りの季節(1966年製作の映画)

2.0

とってつけたような物語を大仰に語る遊び。だけども今回は太和屋竺の遊びにどうも乗れなかった。

加藤隼戦闘隊(1944年製作の映画)

2.5

加藤隼戦闘隊の活躍を描いた戦意高揚映画。全て本物の軍用機を使用している。加藤建夫という人物の魅力にフォーカスした物語で、人間ドラマとして楽しめる内容だし、貴重な資料映像でもあるだろう。山本嘉次郎の編集>>続きを読む

綴方教室(1938年製作の映画)

1.5

ネオリアリズモを先取りするようなことをやってるのは良いんだが、役者の台詞や所作が一々ゆったりとしていてカットが意味もなく長い。有体に言えば間延びしている。役者を配置したままあまり動かさない小津的な演出>>続きを読む

安宅家(あたかけ)の人々(1952年製作の映画)

3.0

家庭が不和だから白痴が死んじゃうという話。「白痴」の物語は安易なヒューマニズムからどのように距離を置けるかが評価の分かれ目なんだが、これはヒューマニズム一直線の映画。知的障害の夫のことを「あの人にはそ>>続きを読む

満員電車(1957年製作の映画)

1.0

なべ底不況の真っ最中の物語。なかなか過酷な状況だったことが分かる。でもぜんぜん面白くない。早口で機械的な台詞回しがつまらないし、前衛っぽい演出が一々面倒臭い。不況による就職難などの一時的な現象と、貧困>>続きを読む

ふたり(1991年製作の映画)

3.5

大林宣彦はロケーション選びの天才だったのかも。坂道の途中だったり、細い路地裏だったり、断崖の岩の上だったり、もっと楽に撮れる処がありそうなものを、わざわざ不安定な場所を選んで撮っている感じがする。その>>続きを読む

浮雲(1955年製作の映画)

4.7

ほぼ完璧な映画。エキゾチックなテーマ音楽に乗せて、戦後まもない東京で、男女のメロドラマが繰り広げられるが、闇市のセットの瑞々しさ、獅子舞、新興宗教の奇妙な踊り等、映画的な仕掛けが満載で、単純に眼に楽し>>続きを読む

山の音(1954年製作の映画)

3.8

性格の悪い人たちのピリついた舌戦が延々と続く。よくまあこんなに嫌味なセリフばかり思いつくもんだ。セリフの合間にも不穏な視線がいちいち飛び交うので、まるで目で喧嘩しているみたい。原節子以外、無神経で嫌味>>続きを読む

花形選手(1937年製作の映画)

4.3

行軍シーンで列になって手前に歩いてくる学生たちをトラックバックで撮る、清水ショットが最高。道行く人々と次々に擦れ違うのも楽しい。「有りがたうさん」よりもコメディ色が強い。異質な者同士の邂逅だとか、一つ>>続きを読む

東京の英雄(1935年製作の映画)

2.2

清水宏のサイレント映画。貧者や弱者、被差別者、アウトサイダーへのこだわりは、この頃から強い。社会から疎外された行き場のない人々を清水は好んで取り上げるが、反権力志向の泥臭いヒロイズムとは一線を画す、洗>>続きを読む

しいのみ学園(1955年製作の映画)

2.0

戦後の清水がストレートなお涙頂戴やってるのが意外。ヤキがまわったのか、民主主義に目覚めたか。多作な職業監督だけあって、わかるようで、よくわからない人だ。しかし障害児という弱者を描きながら、制度への批判>>続きを読む

閉店時間(1962年製作の映画)

4.5

デパガ(死語)たちの恋愛物語。まるで吉永小百合映画みたいな撮影だなと思ったら、井上梅次という監督はプログラムピクチャーの名手だそうな。作家的な主張は少なくても、こういう職人気質の監督のそつのない演出が>>続きを読む

ピストルオペラ(2001年製作の映画)

2.8

「殺しの烙印」での殺し屋ランキング制というアイデアをより漫画チックに分かりやすく可視化した、愉快でヘンテコな映画。こんなバカげた設定と演出で、大真面目に2時間やりきるパワーが凄い。老巨匠になってこんな>>続きを読む

殺しの烙印(1967年製作の映画)

2.0

良くも悪くもアホらしい。真理アンヌの裸だとか、人間が燃えたりとか、やたら長い決闘とか、色々あるんだけど、結局、宍戸錠の顔がいちばん印象に残る。100%宍戸錠の映画。宍戸錠を楽しみたい人にはおススメ。

五人の斥候兵(1938年製作の映画)

1.5

田坂具隆が傑作「土と兵隊」の前年に撮った映画だが、まったく趣向が違っていて、進軍はなく戦闘シーンも僅か。ほとんどは軍人達の会話に終始する軍人映画という感じ。台詞もとても多くちゃんと物語がありヒューマニ>>続きを読む

あらかじめ失われた恋人たちよ(1971年製作の映画)

3.4

これぞATGといった味わいの映画。石橋蓮司の一人芝居には凄みがある。
昔はこんなにファンキーで陽気な若者だったんだな。60年安保の夢が終わって新左翼たちのアイデンティティが行き場を失って迷走してる感じ
>>続きを読む

にっぽん・ぱらだいす(1964年製作の映画)

1.0

OPから漂う今村昌平感。今村みたいにダイナミックに女の生き様を描こうとしているのは分かる。なのに何故だか全編、説明的な全景ショットで、まるで昭和のテレビドラマみたいな絵作り。この撮影をやるなら、もっと>>続きを読む

土と兵隊(1939年製作の映画)

5.0

これは凄い。田坂具隆監督の国策映画であり戦場リアリズム映画。陸軍の全面協力のもと中国で数か月に及ぶロケを敢行。装備も兵器もすべて本物を使用している。エキストラも全て現役の陸軍の軍人だそうだ。何から何ま>>続きを読む

手をつなぐ子等(1948年製作の映画)

4.2

名匠、稲垣浩、子ども映画を撮る。京都弁を話す子どもたちの自然体が楽しい。ことに悪ガキの金三の絶妙な憎たらしさ。個々の子どものリアリティという意味では清水以上かも。虐めのシーンが多いがそんなにキツくない>>続きを読む

煙突の見える場所(1953年製作の映画)

1.5

玄関先に捨てられていた赤ん坊を巡って右往左往する夫婦の話。コメディになったり、シリアスドラマになったり、ハートウォーミングになったり、反戦モノになったり、観客受けする要素はとりあえず何でもブチ込んどけ>>続きを読む