スベンさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

スベン

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ロスト・ボーイ 死霊の館(2008年製作の映画)

3.0

昏睡状態の息子がいる夫婦。心機一転に引っ越した古い家で次々と不可解な出来事が…

ホラーな雰囲気のポスターと違って、夫婦の喪失感や息子への自責の念と結構シリアス。そこに少しのホラー要素が加わり、家に絡
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ずっとお城で暮らしてる(2018年製作の映画)

3.0

ある噂が付き纏うブラックウッド家の姉妹。村から孤立し疎まれながらも、叔父と共にひっそりとお城で暮らしている。
屋敷内のパステルカラーのインテリアは鮮やかで、森に囲まれた一帯は御伽噺のよう。しかし、美し
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.2

曰く付きの古い屋敷で拾った本に描かれる恐ろしい話。それが次々と現実に起こっていくので、短編集を読んでいる(観ている)感覚に。
話題になったクリーチャーの形相もなかなか。ぬめっとしていて、容赦なく襲って
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ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.6

団結する時の掛け声でチア(と思われる)の掛け声をするベサニーのジャックブラック最高だった〜!またこんなジャックブラックが観れて嬉しい。
そしてスペンサーのじいちゃんが色々と凄すぎて…見事にがさつなロッ
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.5

長老の死。大量の棺。地図から消えた村。謎の飛行物体。
ポスターのカルト的な雰囲気から想像していたものとはまた違う。でもその通りでもあり…いい意味で裏切られた作品でした!

前半は延々とバクラウの村と村
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レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

3.5

ヒロイン逞しい〜!
結婚の儀式でかくれんぼをすることになったものの、それがまさかのデスゲーム。
オープニングのいわくありげなゲーム盤(もっと見たかった!)ややたらと明るい古いレコードだったりとあやしい
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ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

3.6

主人公クララが車の中から見上げるニューヨークの街の大きなこと…大都会の派手さと明るさは、どこか他人行儀でもあり。
子供たちの前では明るく前向きな言葉で励ましつつも、クララを演じるゾーイ・カザンの大きな
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犬鳴村(2020年製作の映画)

3.0

有名な心霊スポットを巡り巻き起こる不可解な事件。少しずつ明かされていく犬鳴トンネルに続く犬鳴村の全容は、都市伝説ながらもちょっと横溝正史の世界観というか民俗学ミステリーのような展開でもあるので、そこは>>続きを読む

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

4.2

緊張が走る警察を他所に、間延びした銀行強盗計画はボブディランの音楽でどこかのどかにさえ見えてしまう。
なんといってもイーサンホーク演じる主犯格ラースのダメダメさ。そこが一番の魅力でもあり、人質側だけで
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バランサー(2014年製作の映画)

3.5

幸運と不運、人生のバランスを司るバランサーとそのバランスが狂ってしまった主人公あばれる君。
ありそうでなさそうな?ストーリーかも。ちょっと藤子F不二雄の世界観みたいな。不幸といっても日常あるあるなこと
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.7

思いがけず長年の友人への恋心を自覚してしまう主人公二人。
想いに戸惑うマットの描写はじれったく、ただ日々が過ぎ去っていく日常の中ではもどかしくもあり…
だからこそ、ようやく二人が向き合った瞬間の緊張感
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

今作は「時間」がテーマだけどそれだけじゃない。どの人物にもドラマがある。 2回観賞して、こんなにも壮大なストーリーだったんだな…とやっと分かりました。
ただ、一つのシーンにかなりの情報量なので。スピー
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.3

優しい隣人は殺人鬼かもしれない…一夏の冒険にしては不穏ながらも、好奇心旺盛な少年たちにとっては刺激的なもの。
彼らの捜査方法は意外と凝っていて大胆なので、ひやひやしながらも楽しめる。また、主人公が憧れ
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ウルフズ・コール(2019年製作の映画)

4.3

フランス海軍全面協力らしく、潜水艦が海面に上がってくるシーンの美しさと迫力はさすが。
主人公は「黄金の耳」と呼ばれる並外れた聴覚をもつソナーの分析官。序盤に彼が「狼の歌が聞こえる」とぽつりと口にするシ
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.9

隊長があることに気付いた瞬間が怖かった…前半の学生サークルみたいなきゃっきゃした雰囲気が一気に遠くなった。
メンバーの楽しむような余裕満々の表情が涙目になってからの展開はもう容赦ない。ちょっと出来過ぎ
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.3

なんでこんな所で楽しいバカンスを過ごせるって思うのよ…ってぐらいにおんぼろな山小屋で起こる惨劇。古代の死霊たちとの血みどろぐちゃぐちゃな戦いへ…
壊れたカセットテープみたいにダブついて聞こえる死霊の甲
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ミザリー(1990年製作の映画)

3.7

思ってたのとは別な方向で怖かった。もう開始20分くらいの時点で十分に怖い。
悪霊や悪魔、呪いとはまた違う。でも残酷ではないのにぞっとするシーンの連続。精神的にかなり堪えた…

時々我を忘れてしまうと言
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海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

5.0

イタリア完全版という形で、大好きなこの作品をまさか映画館で観れるなんて…再上映に感謝です!

観るのは本当に久しぶりで、ヴァージニア号を思い出すマックスの気持ちが重なってオープニングからすごく懐かしい
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アス(2019年製作の映画)

3.3

驚かしにきてるわけでもないのに、不安と焦燥感ををかきたてるような音楽が良い意味で不気味。レトロな選曲もよくて、明るくてポップなビーチボーイズやエンディングの歌もいい。

「us(わたしたち)」という言
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.5

年月を経て大人になったルーザーズ。面影を残しながらも、大人になったからこそ変わってしまった彼らがまたルーザーズに戻ってくるまで…
そんな続編はまさにスタンドバイミーの大人版でした。

特にスタンリーの
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インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

教授が静かに繰り返す「rage, rage(怒れ)」という詩の節でいつも泣きそうになる。
果てしないというにはあまりにも遠すぎる。地球での別れを経て更に、人知の及ばない宇宙が待ち構えている象徴のように
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.7

字幕版にて鑑賞。
原作をほぼ観たことがないんだけど…それでもシティーハンターだと分かる再現度の高さ。そしてフランスが舞台でも違和感がないのがすごい。
ニッキーとローラ(字幕版だとこの名前)の終盤の銃撃
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インセプション(2010年製作の映画)

4.4

IMAXにて。映画館では初めて観るので、再上映に感謝です!

円盤は持ってるもののずっと観てなかったので、ほぼ初見の気持ちで。
それでもやっぱりこの作品を私はどこか怖いと思ってしまう。
よくある組織に
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96時間 レクイエム(2015年製作の映画)

3.4

家族仲も元嫁との関係もいい感じで終わった二作目なのに…(しかも元嫁まだ離婚してなかったんだ?!っていう)

今度の敵はスタートレックのスポック似。
それ以上にひどい警察のポンコツっぷり。いつもの容赦な
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96時間 リベンジ(2012年製作の映画)

3.5

前作「96時間」を随分前に観たきりだったので、やっと続編を鑑賞。

他国でも誰でも関係なく相変わらずの自分ルール。それでもリーアム・ニーソンが画面にいると妙に説得力がある。
位置の把握の仕方でさえも的
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

4.5

古く大きな屋敷に身を寄せ合い暮らすマローボーン家の兄妹たち。
亡くなった母の言いつけを守り、日々を必死に生きる姿は健気でどこか脆さを感じてしまう。
兄妹の絆と愛情が悲しくも美しい作品でした。ジョージマ
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

3.4

空想を描くような多感な思春期に一つ力を加えるだけで、こうも在り方が変わってしまうのかという皮肉。親に見られたくない知られたくないものも、ただの反抗期ではすまなくなる‬。

‪暗闇の主人公は不気味で、平
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ダンケルク(2017年製作の映画)

5.0

再上映も含めると、たぶん一番映画館で観ている作品で、IMAXで観たいと思える作品です。

あの切り裂くようなメッサーシュミットの轟音に、焦燥感に駆られる秒針の音。飛び交う弾丸と冷たく無情な海。
陸も空
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

4.1

ちっとも楽しくないジョークに威圧的な態度。粗野で意地悪でどうしようもない男。それでも父親だから側にいて欲しいし、手を繋ぎたい。
そっと父親に触れる幼いオーティスがとても切ない。まだ12歳の少年が抱える
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カット/オフ(2018年製作の映画)

3.9

全ての手がかりが遺体の中にあるという悪夢。
雪降るベルリンや孤島はひたすら寒そうで、事件の陰惨さが際立つ。つい北欧ミステリーを思い出してしまった。

ひたすら事件の手がかり(と遺体)を追う展開はノンス
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アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー!な大騒動になった件(2017年製作の映画)

3.7

「ヒャッハー!」三部作という括りながら、こちらはキャストは同じで中身はまったく別物。でも雰囲気やノリは同じなのでそこは安心?して笑って観られます。

今作はアリバイ偽装が生み出す矛盾をいかに乗り越えて
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.0

KGBのスパイもの…と思ってたら、華やかなモデル業界から始まり、良い意味で面食らう。リュックベッソンのおしゃれでスタイリッシュな映像で二つの世界を垣間見ることができる。
キャストがいいので、それを楽し
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15年後のラブソング(2018年製作の映画)

4.7

私の毎日ってこれでいいのかな?
そう思いながら代わり映えのしない日々を送る主人公アニー。
これはきっと社会人なら誰でも考えてしまうこと。そんな彼女の考えや生活にはすごく共感できる。
悪くもないけど良く
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世界の果てまでヒャッハー!(2015年製作の映画)

3.8

今度は南国のリゾートへ。前作からかなり世界が広がるけど安定の楽しさ。同じキャストなのも嬉しい。

今作も洞窟で迷子になるあたりからやりたい放題で、それでも全て笑いに消化されるのがいい。
主人公フランク
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真夜中のパリでヒャッハー!(2014年製作の映画)

3.8

社長の息子の子守から悪夢のような誕生日パーティーへ。
腐れ縁の幼馴染み三人のおバカさ加減とハメの外しっぷりといったら…(実写のカールじいさんには笑う)
それなのにあのまとめ方はいい意味でずるい。フラン
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

平和な田舎街の時間が狂った怪しい月夜。どこかレトロ感漂うダークな雰囲気はさすがジャームッシュ監督。
そんな世界に馴染むビル・マーレイとアダムさん、ティルダさま。

ジョージ・ロメロ監督の名前が出る通り
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