えむていさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

えむてい

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心の指紋(1996年製作の映画)

4.3

マイケルチミノ最後の長編映画。
サンダーボルトを彷彿させる男2人のロードムービーですが、出世街道を歩む医師とインディアンの血を引く囚人とかなり訳あり。
チミノ監督のほかの作品同様美しい描写も健在、アリ
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.9

ケネスプラナー主演・監督の名探偵ポワロ3作目。
薄暗い映像は少し観にくく感じたのですがオリエント急行やナイル川と比べたら一晩で完結し、完全に密室だったこともあり濃密で、アクションもなく完全にホラーミス
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.6

キューブリック監督の遺作。
どこまでが夢でどこからが現実なのか、もう一回見たら見方は変わってくると思う。
アリスが最後に放ったセリフはマンネリの解消法でもあり、キューブリックが世の中に対して言ってやり
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荒野のガンマン/致命的な仲間(1961年製作の映画)

3.2

ペキンパー監督のデビュー作。
復讐心と子供を殺めてしまった葛藤に苦しみ、傷だらけで悲壮感漂うヤンキー(元北軍兵士)をブライアンキースが演じる。
西部劇の主人公は百発百中のイメージがあるけど、傷ついて射
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ビリー・ザ・キッド/21才の生涯(1973年製作の映画)

3.6

ジェームズ・コバーンが西部劇やってると何やってもハマり役になると思う。
クリスクリストファーソンは声のトーンが低くてそれはかっこいいんだけど21歳のビリーザキッドはミスキャストでは?と感じた。
ボブデ
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

3.7

前半普通のクライム映画で話が進むんだなと思いきや後半からいきなり吸血鬼が出てきたりまとまりがないなと感じたが、後半のぶっ飛び具合が面白かった。
ジョージクルーニーとタランティーノの兄弟の関係がよかった
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女は女である(1961年製作の映画)

3.7

シュールな痴話喧嘩とラブロマンスがひたすら続く。
本を使って口喧嘩するのが面白かった。
アンナカリーナの魅力が詰まった作品だと思う。

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.1

実在したポルノスターをモデルにポルノ業界を取り巻く人々の光と闇を描いた本作。
ポルノ業界に身を置く人々の淡々とした群像劇。
エディとジャックの疑似的な親子関係等ポールトーマスアンダーソン監督らしい作品
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.9

ガイリッチー監督の2作目。
ブラピやベニチオ・デル・トロといった豪華キャストを加えたクライムムービー。
プロットはロックストック〜の系譜を継承した感じ。
ガイリッチーのスタイリッシュで癖のある演出はほ
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.2

ステイサムのデビュー作でガイリッチーの初期の名作。
状況の分からない4人が行く先々で血だらけの現場に遭遇するのは傍から見ていて面白かった。
独特なテンポ感とスタイリッシュな演出は癖になりそう。

サンダーボルト(1974年製作の映画)

3.6

マイケルチミノの監督デビュー作。
後の作品に比べるとゆるいストーリー。
チミノ監督の作風の一つである男の友情がこの作品でも健在、悪いことしてるはずなのにクールなイーストウッドと血気盛んなジェフ・ブリッ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

劇中劇と舞台裏が行ったり来たり、最初は少し戸惑った。
カラフルな背景とテンポ感は癖になるんですけどね。
ウェスアンダーソンが50年代のアメリカを描きたかった(カラーテレビ放送の開始や赤狩り、核実験、デ
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

4.2

バリー・リンドンの栄光と没落を3時間観るだけだが、キューブリック監督らしい撮影や衣装のこだわりは観ていて飽きない。

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

3.6

ヌーヴェル・ヴァーグ初期のサスペンス。
二つの事件がパズルのピースのように重なり合う。
ただ人を愛しているだけなのに、愛するがゆえに思わぬ方向に進んでしまい狂わされてしまう。
即興で作られたとは思えな
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エクソシスト(1973年製作の映画)

3.5

元祖エクシスト映画。
ホラーって言うより何が起こっているのかを探っていくサスペンスのように感じた。

天国の門〈完全版〉(1980年製作の映画)

4.9

ディアハンターでその名を挙げたマイケルチミノがアメリカの西部開拓時代の暗部に切り込んだ、アメリカ映画最後の野心的超大作。
ユナイテッドアーティスト社を倒産に追い込んだ問題作として何かと話題に上がる今作
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ハード・ターゲット(1993年製作の映画)

3.7

ジャン=クロード・ヴァン・ダムの出世作にしてジョンウー監督のハリウッド進出作。
スーパーヴァンダミングアクション・ジョンウーアクションの両方が楽しめる。
ジョンウーは自分のガンアクションはダンスからヒ
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ナバロンの要塞(1961年製作の映画)

3.8

グレゴリーペックがかっこよかった。
撮影にあたり、ギリシャ軍・イギリス軍の協力があり、見応えは抜群。
戦闘シーンは少ないものの、敵の占領地に侵入するときや、敵に情報を渡したりっていう描写などの戦争特有
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ダーティファイター(1978年製作の映画)

3.1

コミカルでイーストウッド主演とは思えないが登場人物の個性が面白くそれはそれでまあ楽しめた。
リボルバーぶっ放してる方が似合ってるとは思うが拳で戦うイーストウッドも良い。

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.8

90分がやけに長く感じた。
とりとめのない会話劇が続く。
ジャン=ポール・ベルモンドのふてぶてしくも何者にもとらわれない感じは観ていて憧れる。
悲しみと無、二つしかないとしたらどちらを選ぶか。

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.1

途中ぐらいから頭をフル回転させて鑑賞。
刑事の前でぺらぺらと嘘を付けるキント、ケヴィンスペイシーの演技は見ていて引きずり込まれる。

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

3.5

スピルバーグバーグが制作に加わってる影響か、プライベートライアンで見たなってキャストがちらほら。
硫黄島に星条旗を立てた兵士たちの物語、イーストウッドが硫黄島の悲惨な戦いを仕上げている。
「英雄とは必
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

3.6

映画を愛し、映画に愛された男タランティーノ監督のドキュメンタリー。
ティムロス・マイケルマドセン・サミュエルLジャクソンといった初期からのキャストやクリストフヴァルツ・ダイアンクルーガー・ジェイミーフ
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チョコレート(2001年製作の映画)

3.5

黒人差別主義者の白人と黒人女性との交流。
かなりシビアな話題ですが、ストーリーが進んでいく中で大切な存在を失うという似た境遇になる二人。
ラスト、真実を知ってしまったレティシアが凄く切なかった。

アダプテーション(2002年製作の映画)

3.8

脚本家の悩みが伝わってくる。
主要キャラはドナルド以外実在、映像化されることに文句言わなかったそうで、器が大きいなぁと思った。
集中してみないと置いて行かれる。
一人二役のニコラスケイジもさることなが
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パトリオット(2000年製作の映画)

4.0

破壊王エメリッヒとは思えない人間ドラマが満載です。
かつて戦争の英雄でありながらイギリスとの戦いに消極的だったベンジャミン、とある悲劇がきっかけで再び戦いに身を投じる。
メルギブソンはずっしりとした歴
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.7

エクソシスト映画は初めてですが、思いのほか楽しめた。
舞台はスペイン、欧州でイスラム圏に支配された歴史を持ち、宗教的にややこしい地域。
スペインの異端審問は政治的な意図で行われたものも多かったそうです
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刑事ジョン・ブック/目撃者(1985年製作の映画)

3.7

アーミッシュという保守的な宗教の集まりがあるのは初めて知った。
ハリソンフォードはこの頃が一番好きかなぁ、人間味あふれる演技もかっこいい。
凝り固まった思考の都心の刑事、コミュニティに縛られる女性、新
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.8

今のネット社会で有名人にお試しでなれたらと考えたことはあるが、実際それができる状態になったとき、自分を見失ってしまう怖さを感じた。
誰かを乗っ取って自分のものにできたら確かに楽しいかもしれない。
等身
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ターミネーター4(2009年製作の映画)

3.6

ターミネーターシリーズ4作目。
シュワちゃんが出ていないのですが、ジョンコナーとスカイネットとの戦いをしっかり描いていると思う。
突如現れたマーカスという男はどういう存在なのか、彼の素性も明らかになる
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

トムは相変わらずアクション前回変わらずカッコよかった。
今度の敵はAI、時代にマッチした相手だなと思った。
パート1なので続編ありきなのはそうなんですが続きが気になって仕方ない。

ハードエイト(1996年製作の映画)

3.2

ポールトーマスアンダーソンの長編デビュー作。
淡々と話は進んでいくのですが、シドニーがジョンに世話を焼く理由が分かったとき、なんかスッキリした。
デビュー作だけあって荒削り感はある。

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.0

混沌としたロスで起きる事件を三者三様のやり方で解決していくのが胸が熱くなる。
登場人物が多くて混乱しかけた。
修羅場を潜り抜ける中でいろんなアプローチができるエドが最後に持って行ったのが良かった。

(1954年製作の映画)

4.3

フェデリコフェリーニの映画は何となく難しいなと思っていたのですが、この作品はスムーズに観れた。
大道芸で生計を立てる男女のロードムービー。
ザンパノに嫌気を指しながら彼から離れられないジェルソミーナ、
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.9

コーエン兄弟によるブラックジョーク満載のサスペンス映画。
3組のそれぞれ個性があり、ストーリーが進むにつれ、それぞれの人間性・目的が分かっていく過程が面白かった。
スティーヴ・ブシェミのアクの強さは本
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エニイ・ギブン・サンデー(1999年製作の映画)

3.8

「無駄に生きるな。熱く死ぬんだ。」
アメフトの知識皆無ですが、普通に観れました。
ストーリーは王道のスポ根ドラマですが、アメフト業界の裏の部分を知れた。
コートの上、選手の前では怒号飛ばしまくりのトニ
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