紫音さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

紫音

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劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos 後編(2023年製作の映画)

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私の趣味嗜好の礎であり、歳を取っても無条件に愛し続けるであろうもののひとつ、それがセーラームーン。

一応これでファイナル?
でもやっぱりまだまだやって欲しいし、いつか庵野秀明監督の『シン・美少女戦士
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

たしかに難解。
しかし突き詰めるとメッセージ自体は石を投げた池の水面に静かに波紋が広がっていくようなシンプルさだと感じた。

手放しに絶賛する気はないが、少なくとも自分は宮崎駿と同じ時代に生き、これを
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怪物(2023年製作の映画)

4.7

最後は自分でも驚くくらいに泣いてしまった。

表向きには多様性が叫ばれながらも、こうして孤独に苦しんでいる子ども達がまだまだ沢山いる。

年配者よりも、これからの世の中を本当に変えていける可能性を持つ
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.6

黒人歌手のハリー・ベイリーがアリエルを演じたことに否定的な意見もあるようだが、実際に観たら彼女が選ばれたことには大変に大きな意味があるのだと解った。

ディズニー映画に込められたメッセージの根底には、
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そばかす(2022年製作の映画)

4.0

他者に対して恋愛感情を抱かない「アロマンティック」の女の子のお話。

自分の価値観を周りに押し付けるような人間にだけはなるまい、と強く思った。
みんながみんな何かのマイノリティ。
幸せなんてものは人そ
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海難1890(2015年製作の映画)

2.5

トルコ地震救援のためのチャリティー上映にて鑑賞。

中学か高校の卒業記念映画鑑賞会とかで観せられそうな、いかにも学校教育の現場で重宝されそうな真面目で品行方正な作品。

序盤で内野さんの筋肉に惚れぼれ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

1.3

巨匠スピルバーグの自伝的作品ということでかなり楽しみにしていたが、なかなかの期待外れ。

3時間弱の長尺で全体的にまとまりがなく、あれこれ詰め込みすぎ。
展開も色々と唐突で疲れた。

両親の複雑な関係
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

こんなの見せられたら、もう宮城推しにならざるを得ない…最高だ…。

窓辺にて(2022年製作の映画)

3.6

一冊の純文学小説のような映画。

シンプルで等身大なのに、ある種『ドライブ・マイ・カー』よりもフィロソフィーにまみれている。

よだかの片想い(2022年製作の映画)

3.8

原作者・島本理生さんのファンです。

尺の関係もあるし、当然原作とは少し違っている部分もあって、原作者愛が強過ぎるせいか「んーなんであそこ端折るん??」みたいなもやもやは少々残ったものの、それでもやっ
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初恋(2020年製作の映画)

4.0

しっかりきっちりバイオレンスで血で血を洗う応酬の連続なのに、グロな気分には然程ならない魔訶不思議。
むしろスコーンと突き抜けていく爽快感。

登場人物ほぼ全員あたおかだけど最終的には「ヤクザもカタギも
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お引越し(1993年製作の映画)

3.7

思春期を迎えた少女の、放っといたらひとりでどこまでも走って行っちゃいそうな危うさと清々しさよ。

こういう子どもたちのひと夏の成長物語みたいなお話、結構好きだ。
四季の中でも夏ってやっぱりちょっと特別
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.4

元々村上春樹はあまり好みじゃなくて、こういうものに熱狂する人たちとも自分は相容れないなぁと薄々感じてはいたけども、この映画を観てそれらが確信に変わった感じ…。

国内外で高評価な一方で、一部では“ハル
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.8

生きていれば、人はどうしても傷付く。
それでもこんな風にお互いを思いやり、慈しみ、相手の幸せを願って美味しい料理を作る人生は、とても美しい。

日常こそ、人生の醍醐味。
シロさんとケンジを見ているとそ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.8

草彅剛。とてつもない俳優だ。
退廃的なフランス映画の、まるでジェーン・バーキンのような眼差しとペーソス。

凪沙と一果が、どこかで二人一緒に穏やかに、慎ましくも幸せに暮らしている。
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カツベン!(2019年製作の映画)

2.0

正直、全てに於いて中途半端。

活動写真という文化に希望を見出した人々のヒューマンドラマをやりたいのか、ただ単にドタバタな喜劇をやりたいだけなのか、どっち付かず。
結果、どちらの良さも出し切れていない
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