さとむぎさんの映画レビュー・感想・評価

さとむぎ

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ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉(2024年製作の映画)

3.8

実在する競走馬の名を受け継いだ
『ウマ娘』と呼ばれる少女達が
血湧き肉躍るレースを繰り広げていく…という
競馬を擬人化した本作

アニメシリーズが3期まで放映されていますが
大きな繋がりは無いため、未
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.5

死角のない完璧な前章に対して、
後章はかなり荒削りな印象。

前章で散りばめられた伏線はいちおう回収されるんですけど
ストーリー展開が雑なため、「そういうことだったのか!」というカタルシスはありません
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.1

最愛の娘が失踪し、
捜索のために身も心もすり減らしながら、
マスメディアやSNSの心無い言葉に摩耗していく中でも、
生死が不確定だからこそ「きっとどこかで生きている」という希望を捨てきれない
そんな母
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.4

チラズアートさんのゲームに広告が登場し
公開前から気になっていた北欧ホラー。

デンマーク人家族が、旅先でオランダ人家族と出会い、
旅行後に「オランダにおいでよ」と招待を受け、
週末の休暇を使って遊び
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.0

序盤は、平和な町で繰り返される誘拐事件を軸に
日常を侵食していくサイコスリラーの要素が強く
じわじわと背後に迫る恐怖を感じる本作ですが、
中盤からオカルトホラー的な展開があり
同時に脱出ゲームの要素も
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

場面転換も少なく、登場人物も限られており
低予算映画の部類に入りそうだが
ストーリー構成や、雰囲気作りが非常に上手く
限られた手札の中で工夫して作られた面白い映画、という感じがして
非常に好感度の高い
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

オッペンハイマーの半生を描いた本作
まず、登場人物が非常に多く、時系列も視点も目まぐるしく切り替わります。
正直、観客に対する配慮はほぼ無く
内容を正しく理解するには、予習必須の映画です。
YouTu
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

この作品、ストーリーの綿密さも及第点ですし
しっかり作り込みもされているので
完成度はけして低くありません…というか、むしろ平均以上。
なので、完全に個人の好みで⭐︎2.5にしました。

まず、主役2
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

地球外からの侵略者が
日常と同居した世界を舞台にした本作

可愛いキャラデザと、細部まで描かれた重厚な母艦のディティール
女子高生たちのたわいない日常会話の裏で流れる凄惨なニュース
対極なもの達が同居
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

『反戦映画』というと
戦争の残忍さ・傷ましさに全振りしていて
救われない結末に心が沈む…という印象が強かったのですが、
本作はそこに留まらず
エンタメ作品としても成立した、素晴らしい作品でした。

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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.9

サイコスリラーの皮を被っているが
ジュブナイルものでもあり
二転三転するものの
単なるどんでん返し映画では無い
既存のジャンルに当てはめることが難しい、新感覚の映画でした。

対峙する殺人鬼と中学生が
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正欲(2023年製作の映画)

3.7

『もしも水に性的興奮を感じるようになったら』という特異な設定を
誠実に、丁寧に描いていく本作

常識のレールを外れてしまったものは、全て異常なのか
普遍的で無いことは罪なのか
常識外のことを軽視しがち
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

3.9

幼い姿のまま数百年を生きるイオルフの少女マキアが、
死んだ母に抱かれた赤子を見つけ、エリアルと名付けて育てる決意をする…というファンタジー作品。

マキアが懸命に母であろうとする中でも
2人が刻む時の
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.9

前2作鑑賞済みの状態で劇場へ。

まず、ソクト兄貴が部署異動していたことに愕然。
個人的には強力班メンバーに愛着があり、シリーズの定型的な流れにニヤニヤするのも楽しみだったので、ちょっと寂しい。

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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.7

映画を観ていると、
「このシーンを見せたかったんだろうな」とか
「こういう事を伝えたかったんだろうな」とか
何かひとつ『この映画を観ることの意義』的なものを見つけたくなりますが、
本作では、それを全く
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.1

友達でも、恋人でも無く、
ましてや家族でも、他人でも無い。
ジャンル付けすることも野暮に感じるような『唯一無二の関係性』が、2時間を通して繊細に描かれています。

境遇の違いから生まれる齟齬や、
第三
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.0

当方、アニメ版は全話鑑賞済み
原作は10巻くらいまで履修済みの状態で鑑賞しました(俄ですみません…)

まず、ハイキューファンに向けた作品として非常に優秀な映画、という印象。
キャラを推す人、熱い試合
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

PTSDを患う藤沢さんと、パニック障害を患う山添くんが出会い、人との繋がりに救われていくヒューマン映画。

『第一印象が9割』と言われる世の中で
第一印象に捉われていた山添くんが
藤沢さんを始めとする
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罪と悪(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

主人公達が少年時代に経験した事件が、22年の時を経て紐解かれていく…というミステリー形式の本作。
『無関係と思われた2つの事件が繋がっていく』という設定は悪くないが、真相に近づいていく流れが粗く、力技
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

ゴールデンカムイ未履修の状態で鑑賞。
控えめに言って、近年屈指の実写映画でした。

登場人物の程よい深掘り、
1つ1つのストーリーも丁寧に描かれている印象で、予備知識なしでも観やすい敷居の低さです。
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

Filmarksの高評価に後押しされ、満を持してサブスクで鑑賞。

主人公のジーンは、映画制作の才はあるが、対人関係を築くのは苦手な印象。
そんな彼が、大した下積み経験もないまま初めてメガホンを取る現
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

映画公開時はノーマークだった本作。
ミュータントタートルズの予備知識ゼロで鑑賞しましたが…思わず唸るような良作で、映画館に足を運ばなかったことが悔やまれます。

まず、イラストとCGの狭間のような、独
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.5

あるトラウマから仕事を辞め、ふらふらとその日暮らしの生活をしていた男性と、家族に縛られながら体を売る女性が出会い、恋に落ちていく…というあらすじの本作。
希望がちらついては奪い去られていくため、最後ま
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.8

私、ホラー映画はスポーツだと思っていて、恐怖の中を全力疾走して走り切った後の達成感を味わうものだと捉えているのですが…この映画、全く疾走感がありませんでした。
ただ、「だから好きじゃなかった」とか「面
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ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー語版(2022年製作の映画)

3.7

新年一発目に劇場で観た映画。

私、インド映画からしか得られない栄養素みたいなものがあると思っていて…例えばどんな逆境からでも立ち上がる不屈の精神だったり、唐突にやって来る激しいミュージカルパートだっ
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.5

未曾有の災害で唯一倒壊を免れたマンションで巻き起こるディストピア映画。
こんな大地震で1棟だけ綺麗に残ることある?というトンデモ設定と、その中で巻き起こっていく人間模様のリアルさが奇妙なバランスで共存
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

義理と人情で街を牛耳ってきたヤクザの繁栄と衰退を描いた本作。
『綾野剛×ヤクザ』を求めて鑑賞しましたが…実に素晴らしい映画でした。

綾野剛さん演じる山本は、組のために殺人の罪を被り、14年の刑期を終
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1


役所広司さん演じる平山の生活を覗き見るような構成になっていて、凄く陳腐な表現をするとvlogっぽい作品です。
YouTubeのモーニングルーティンとか好きな方にも需要がありそう。

起承転結がはっき
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.1

終始笑いが堪えられず、思わず吹き出したり、声を出さないよう堪え続けるのに必死になる映画です。笑

ヤクザと中学生の、生きる環境も常識も違うからこそのズレが絶妙に描かれています。
また、それが全然わざと
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.1

2024年が始まって1週間ほどですが、早くも「今年1番では…?」と思わされる映画に出会いました。

主人公ツチヤのお笑いに対する狂気じみた情熱、才能と努力だけでは生き残れない世界に対するフラストレーシ
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.9

『海外のYouTuberが撮ったホラー映画』とのことで、完成度にやや不安を感じながら鑑賞しましたが…そんな気持ち、完全に稀有でした。
控えめに言って、めちゃくちゃ面白かった!

まず、『憑依チャレンジ
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.6

今作、SPY×FAMILYの持つコミカルな要素が全面に出ており、子供から大人まで楽しめるファミリー映画になっています。
主要キャラの見せ場も丁寧に作られており、お茶の間よりスケールアップした派手なアク
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.6

そもそも『空想上の友達と遊ぶ』という経験が万人に該当しないので、そこに共感できるかできないかで意見が割れる作品だと思います。
私はひとりっ子で親が共働きだった為、一人で過ごす時間も多く、「わかるわかる
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.8

この映画は、捉え方によって満足度が大きく変わる作品だと思います。

『ディズニーの新作映画』と思うと、正直スコアは3.0くらいかなと…。
主要人物の深掘りが浅く、アーシャを突き動かす動機が弱く感じる為
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.1

『チャーリーとチョコレート工場』が2005年に公開されてから約18年ぶりの新作、とのことで楽しみに足を運びました。

まず、今作は前作のシリーズ作品ではあれど、続編では無いように感じました。
大筋は『
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.7

かなり話題になっているようで、先日慌てて鑑賞してきました。
レイトショーながら客席もほぼ埋まっており、熱気のある劇場でした。

まず、キャラクター造形が非常に上手いです。
登場人物全員のキャラが立って
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