ムギ山さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ソーのシリーズって、アクションシーンや戦闘シーンがいくら派手でもドカドカ破壊されるのがよく知らん異世界なので、イマイチ感情移入できなくて乗れないのよね。この作品は基本的にコメディなのでそれが面白かった>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「1回見ただけじゃわかんないんでしょどうせ」と思いながら見て、案の定わかんなかった。逆再生のフィルムの中を進んでゆく場面はおもしろかったですけど。前の方のシーンで出てきたアレがあとの方でまたあらわれて>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

すばらしい。時系列を操作することでかつてのマーチ家の他愛のないエピソードがすべて「すでに失われてしまったかけがえのない日常」として描かれるため、途中からはもう泣けて泣けてしょうがなかったです。
オチが
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.0

こういう「事実を元にした映画」には、ちゃんとした悪役(少しくらいどついてもびくともしない感じの悪役)が必須という気がしている。たとえばそれは『デトロイト』ではウィル・ポールターで、この映画ではホフマン>>続きを読む

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

3.5

こっちは全然関係ないのに、見てるだけで胃が痛くなるドキュメンタリー。しかし張本人のビリ―・マクファーランドという人、デブでとっちゃん坊やで全く「できる起業家」のオーラがないように見えるんだけどなんでみ>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

4.0

TVに面白そうなのが全くなくて、チャンネルをガチャガチャ回していたら(比喩表現) TVKでいきなり『時をかける少女』が始まったので見た。その名声のゆえにもう何度も見たような気になっていたが、よーく考え>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いくつか留保はありつつも、面白かった。いま最もヴィヴィッドなトピックである「格差」をこれだけストレートに描いて、ちゃんとエンタメになっているというのはすごい。またジョーカーという悪役が、たんに個人の意>>続きを読む

大学での出来事(2020年製作の映画)

4.0

ショートショート・フィルムフェスティバルのサイトで公開されているのを鑑賞。23分の短篇。監督は Jacob Pilgaard という方。主人公のエヴァという大学生が銃乱射事件の起きている大学構内である>>続きを読む

レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-(2019年製作の映画)

3.5

アメリカの選挙は活気があっていいなあと思った。出てくる4人の候補者の中ではやっぱりAOCが図抜けてる感じ。

田園に死す(1974年製作の映画)

3.0

酷い出来だと思った『書を捨てよ町へ出よう』にくらべ、はるかにちゃんとしているのはやっぱり役者の差ではないだろうか。八千草薫や原田芳雄、それに主演(現在の「私」)の菅貫太郎などがセリフを一言発するだけで>>続きを読む

書を捨てよ町へ出よう(1971年製作の映画)

1.5

恥ずかしながら初見なんですが、若い頃に見なくて本当にヨカッタと思った。全く面白くないのに「これを良いと思わなければいけないのか……」という同調圧力に勝てそうもなかっただろうから(実際にそういう圧力があ>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.0

「インフィニティ・ウォー」~「エンドゲーム」を見てないのでいろいろとアレなのだけど、まあ大意はわかる(けど細かいところはわからない)。みんな楽しそうに演じていてよろしいのだが、ひとつ疑問なのは、ミステ>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.0

すごかった。CGが、アクションもすごいしキャラクターの芝居もすごい。グウェン役の声がいいなーと思ったらヘイリー・スタインフェルドさんでした。

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.0

初見。すごかった……。これ見たら「ユダヤ人のためには何をしてあげてもいい」って気持ちになっちゃうよなあ。allcinemaの解説に「これが実話である事、人間の尊厳に関わるものである事を考えた時、有無を>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

とにかく全篇に緊張感が漲っていて目を離すことができない。戦後間もない頃の東アジアの、貧しくてザラッとした感じ。不良少年の抗争で、いきなり殺人が起こったりするのが、なんかえらいリアルというか作り物でない>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.5

面白かった。スパイク・リーの映画は『マルコムX』とこれしか見てないけど、重たいテーマでもポップでエンタメなのがいいと思う。冒頭の『風と共に去りぬ』やクライマックスでの『國民の創生』、それに数々の黒人映>>続きを読む

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

2.5

あんまり面白くねえよ、みたいな評判を聞いてしまっていて、なんかそのつもりで見てしまったところがあってちょっと反省。しかしそれを置いといても、アメリカのスーパーヒーローものというのはホントに街を破壊する>>続きを読む

グレイハウンド(2020年製作の映画)

3.5

主演のトム・ハンクスが脚本も書いたらしい。すごい。たいへん真面目な映画で遊びや色気がない。のはともかく、戦争映画(とくに海が舞台の映画)は絶対劇場で見るべきだなあと思ってしまった。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

全篇ワンカットだという話はどっかで聞いていたのだけど、知らないで見ていて「……これずっとカット続いてない?」と途中で気づくほうが楽しいよなあと思った。そういう手法や題材にもかかわらず、それほど「張り詰>>続きを読む

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.5

イマドキの映画にはめずらしく手持ちカメラの映像がまったくなくて、死ぬほど落ち着いた雰囲気の映画だった(ヘンな表現だ)。よくできたスパイ映画は緊張感がハンパない。たぶんこの映画のお話もよくわかってないと>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.5

飛行機がニューヨーク上空をものすごい低空で飛んでく場面は、冒頭のトム・ハンクスの見る悪夢(着陸に失敗してビルに突っ込む)を含めて4回あるのかな? ちょっとずつ視点を変えて真相を見せる構成が見事。映画の>>続きを読む

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.0

主役の女の子二人の声が、すごく自然でたいへんよい。Auroraの "Running With the Wolves" の歌の場面はもう泣いちゃう。

デッドゾーン(1983年製作の映画)

3.5

Amazonプライムビデオにて。初見。テレビ放映されたものの吹替えを使っているらしく、部分的に字幕になる(主演のクリストファー・ウォーケンが野沢那智、その元恋人役のブルック・アダムズは土井美加)。なん>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

フレディ以外のメンバーが激似。とくにジョン・ディーコンはほんとソックリで、よくあんな地味な顔の役者見つけてきたなあと思った(失礼)。フレディ本人は無理に似せないほうが、演技というかアクションでだんだん>>続きを読む

13デイズ(2000年製作の映画)

3.5

ケヴィン・コスナー演ずるケニー・オドネルという人、わたし知らなかったけど、wikipediaみると随分不運な人だったみたい。あとマクナマラもああいう感じだったのかーと思った。S.キングの『11/22/>>続きを読む

ダウントン・アビー(2019年製作の映画)

4.0

多幸感にあふれたオープニングタイトルがすばらしい。郵便屋さんのチャリが走る向こうにダウントンのお城が現れるところはもう涙ナミダであります。
おもだったキャストにもれなく見せ場が割り当てられていて、TV
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暗殺者の家(1934年製作の映画)

3.5

お話は1956年の『知りすぎていた男』とほぼ同じ。何と言ってもピーター・ローレがすばらしい。このくらい古い映画だと、出てくる役者さんがほとんど見分けがつかなかったり、演技もなんというか「まあそんな感じ>>続きを読む

ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.5

CIAがグアンタナモ収容所でアルカイダ(と思われる)容疑者を拷問して尋問していた話の映像化。事件のことは「ああそんなことがあったなー」程度にしか知らなかったので、あまりに酷い内容にびっくりした。拷問を>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

再見。トム・ホランドがほかのスパイダーマン役者とくらべて圧倒的にコドモなのに対しマイケル・キートンが段違いに凶悪な感じ(特に顔)なので、パーティのお迎えに行って出会ってしまったときの恐怖感というか絶望>>続きを読む

逃走迷路(1942年製作の映画)

2.5

見た。正直あんまりよろしくない出来。じっさい『ヒッチコック/トリュフォー』でも

T:そうですね。プリシラ・レインというのは、ヒッチコック的なソフィスティケートされた女優からは程遠いタイプですね。平凡
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下宿人(1926年製作の映画)

3.5

YouTubeでヒッチコック『下宿人』”The Lodger” 見る。無声映画は俳優の演技のスタイルが今とだいぶ違うのが見る上での一番の障害のような気がする(あと主役級の男優や女優がみんな同じ顔に見え>>続きを読む

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

3.0

『序章』の続篇で、今度は香港でイギリス人ボクサーと闘う『ロッキー4』的な話。ボクサーを演じたダーレン・シャラヴィさんはきっちり悪役に徹していてよかったけど、その他のイギリス人の芝居は素人ぽくてなんかN>>続きを読む

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

3.5

戦いのシーンで、ほとんど微動だにせず相手の攻撃をかわし続けるドニー・イェンがすばらしくカッコいい。悪役の日本人将校池内博之もよい。アクションは本人なのだろうか? イップ・マンの奥さん役の人がすごく綺麗>>続きを読む

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

3.8

Ⅱ、Ⅲとは違いマンガ的でないアクション。ハードなバイオレンス描写、というより人体毀損描写がえぐい。ランボーが見る悪夢の中で、Ⅰで使われなかったトラウトマン少佐がランボーを射殺するシーン(らしきもの)が>>続きを読む

ランボー3/怒りのアフガン(1988年製作の映画)

2.0

かつて無茶苦茶流行ってた頃のランボーってこれだコレ! というスタローンの装い。アフガンゲリラ(ムジャーヒディーン)がアメリカの盟友として描かれているのが、今見るとなんとも苦々しい。トラウトマン大佐こと>>続きを読む

日本沈没(1973年製作の映画)

4.5

小学生のとき劇場に見に行って、その後学生時代にTV放映されたのを見て、通しで見るのはこれが3回目ではないかなあ。デアゴスティーニの「東宝特撮映画DVDコレクション」で出たときによっぽど買おうかと思った>>続きを読む