彼女の中で、この夜起きたいくつもの邂逅の記憶が、その後の人生の微かなよすがになればいいなと思う
母親と義父が死んでいくのをタバコ吸いながら凝視するところでラジオのチャンネル変える動作があったけど、ある意味極限の状況下でもああいう動きすることに妙な説得力があった
序盤に出てくる、港で酒飲みながらラジオ聞いてる日雇い労働者たちがみんなでオープンカーに乗る流れがよかった。地べたを這うように生きる者への愛のある眼差し。アリエル号に逃避への希望を砕きそうな不穏な存在感>>続きを読む
ラストちょっと前の車中のショットでイロナが初めて見せるような明るい表情をしている一方で、逃避を誘ったニカンデルの方が唖然としているのがよかった。夢を目前にした顔と叶えてしまった顔。
思い出せないシーンは色々あるが、カフェの通路を行って戻ってくるだけでもハニーの存在感はすごい。1年くらい前にアマゾンで買ったものの放置していた「エドワード・ヤン再考/再見」を開いたら論LONESOME>>続きを読む
わかる・わからないとかではない、圧倒的かつ普遍的な激励を受け取る、という体験
虫のように殺された億万人の魂たちよ!
離合集散。自民党なのに1票入れてくれた男性はその後反原発デモに参加したのだろうか
偉そうなことは何もいえないが、ラストは空撮以外ありえなかったのでは?と、大観峰を訪れて思った
ずっと放牧していてよかった。爆破して魚獲るのもやってみたい。多声をつんざく飛行機の音
よかった。目元殴られた後の主人公の顔が良い。人間の多動さというか、次の行動を予測できない不安定さを肯定しているような感じもあり、それもソビエト当局には脅威だったのか?
めっちゃ良かった。親密になった後の別れにもはじまりが内包している感じ。それはみんなのヴァカンスが始まったばかりだから。
くぐもった声が記録されたテープの音は、まるでそれ自体が牛腸の意志をこえて発見されることを望んでいたかのように思わせられる凄みがあった。
『親密さ』で言及される届かない手紙のモチーフが出てきた。ひとつの映像で3つの時間の流れをたてる編集も。車窓・朗読・スタジオの音。美術予備校の生徒がきつい
既に電車に乗せてたし音読させてた。映像の中で人物がシルエットになり、声が異なる時間の流れをもって表れる瞬間はこの映画にもあった。「僕は加藤登紀子が好きだけど広瀬さんはどんな男の人が好き?」は謎セリフ
石田法嗣の「進化から取り残されてるみたい」な背骨しかり、渋川清彦の両腕のタトゥーしかり、垣間見える身体の断片が魅力的だった。
山王団地とサウダージ
デイサービスのシーンとかどこまでが演じられているのか
本編もさることながら、サブテキストと「『ハッピーアワー』論」がかなり面白い
わかり合えないことを前提としながら、それでも並走することで築いていく親密さ。どうしても時間がかかるが、だからこそ「すごいことが起き」る瞬間があるし、3時間の中にそれがいくつも記録されていた。この映画の>>続きを読む
明大前で2人が出会った頃、駅前の雑居ビルにあるエポスカードATMで人生2、3度目のキャッシングに手を出したことを思い出した