きょさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

4.0

風の谷の〜(高音)

胞子が雪のように舞い、進化した食虫植物が皮膚を狙う。
どこの場面も気持ち悪すぎる。

現代の舗装されていない田舎道も無理なのにこんな自然にまみれた、しかも衛生面のかけらもないよう
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

世界をおっぱいで股にかける。

重なった単旋律の調和。
完成されたベラを迎えた、彼女を主旋律とする美しい聖歌。いかに人間が複雑で、人格形成に幾つもの層を要するか。
まさに赤子が初めて歩いたような、そん
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ファンタスティック・フォー(2015年製作の映画)

1.0

完全なる失敗作

本当に勿体無い。
全てがつまらなさ過ぎて逆に眠気が飛んだ。

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

5.0

青春の幕が上がる

ポスターが醸し出すB級お馬鹿コメディ感とはまるで反対の、上質な青春を描いた作品だった。
センチメンタルなシーンも独特の爽やかな空気感があるため非常に観やすい。

自由な感性と独創性
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

5.0

袋の中の

街で奇妙な老人を見かける。不気味な雰囲気を纏い、今日までどう生きてきたのか不思議に思う。
そんな関わりを持ちたくない様な人種を言語化したのが原作で、映像化したのがウェスアンダーソン。
明確
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

5.0

世界の神戸牛

こんなに真正面からヴィーガンを、文字通り切り刻む映画は、もはや公開に漕ぎづけた事に拍手を送りたい。
夫婦が最も殺したのは倫理観だろう。
ブラックコメディではあるものの、関係が上手くいっ
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ピノキオ(1940年製作の映画)

5.0

木彫りキッズ誕生!

運命の赤い糸なんて表現を多くの場で散見するが、人は他の様々な色の糸とも繋がっているに違いない。

「糸が無ければ自由で気まま」などと歌っているピノキオも、悪い大人に騙されてしまう
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

4.0

ぶちころ大喜利

序盤のセールに狂った客が1番面白かった

人名が沢山出てくるタイプのやつなので覚えるのが大変
口頭で説明された把握できてない展開が絶対ある

フローズン(2010年製作の映画)

3.7

八方塞がりとはこの事

食事中には耐えられないくらいのリアルな痛々しい描写が多かった。
妙に状況がリアルで緊張感があった。
絵に変化が無い分、展開を面白くしていた印象。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

5.0

この世界ってのは大事なものばかりで出来てる訳じゃないんだぜ

カフェで隣の会話が気になる。
自分はパンの耳をちぎりながら聞き耳を立てる。
そんな日常に溶け込んだ雑音をエンタメにしているのだから凄い。
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レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(2004年製作の映画)

4.5

悲劇の連鎖vs頭脳

教養のある児童文学であり、大人が愚かな存在として描かれる。
この基本構造に、ベテラン俳優の演技がスパイスとしてあるから面白くなる。
世界観もとても好きだった。

ジム・キャリーの
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

4.0

この世は腐ってるぅッッ!!!!!

今作は同時期に公開しているディズニー作品『ウィッシュ』と似たテーマを扱いながら、結末は正反対な展開を見せている興味深い作品である。

人類史が始まってから、宗派を争
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ハンガー・ゲーム0(2023年製作の映画)

3.8

独裁者・爆誕ミュージカル

本シリーズの魅力は、未来的な都市や先進的な衣装、そして俳優たちの演技にあると自分は考えている。
この多くの要素が本作では欠けていた。
その代わりに今回は歌と想像の範疇を超え
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.0

🤝

珍しく救われるべき人間が救われるホラー映画。
演出や演技に真実味があって楽しく観れた。
やり過ぎて笑ってしまうような面白みが無いため、純粋に怖かった。

リッチー・リッチ(1994年製作の映画)

5.0

何をもって豊かとするか

ホームアローンのイメージが強いが、本作もなかなか面白い。
子供が大企業の社長になり、悪党を倒すが、彼が得たのはかけがえのない友情。
誰が死ぬわけでもなく笑いどころも沢山あり、
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.0

語り継いだ御伽話を、今一度。

『白雪姫』から今作『Wish』まで、ディズニーは夢をみること、それらを願い続けることをテーマとし、作品を生み出し続けてきた。
今回は原点回帰、もといディズニーの大反省会
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ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション(2015年製作の映画)

5.0

独裁国家の陥落

シリーズ通して1番面白かったように思える。
戦闘はスリリングで、馴染み深いキャラクターが命を落としていくので重みが違う。
全ての決着をつけたその後も丁寧に描いていた為、観応えがあった
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ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス(2014年製作の映画)

5.0

いざ開戦

いやしかし3作も続くと技術の発達と平和な社会が反比例していくことに絶望する。
主人公はほぼ軍に操られてるし。

ハンガー・ゲーム2(2013年製作の映画)

5.0

こんなのって無いよ!

前作よりもパワーアップしたゲームが登場、だけでは無い。
勿論豪華になってはいるんだけど、革命というテーマが前作より色濃く出ている。

やはり頭脳、頭脳がものを言う。

ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)

5.0

炎の少女に、白矢の矢が立つ

時代は進み、技術は進化する。だが人々は。
反乱を抑えるため、政府が開催するゲームは階級社会を効果的にコントロールするエンターテイメントだった。
この作品はあくまで四部作の
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終わらない週末(2023年製作の映画)

4.5

背中にそっと触れる灰色の雲

独特のカメラワークにスタイリッシュな音楽。
次々と起こる理解不能な事象に、筆者も混乱した。

この作品には答えを知る者がいない。もはや真実を設定に組み込んでいない気もする
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白雪姫(1937年製作の映画)

5.0

長編アニメーションの始まり

今、観返すことに意味があると思い鑑賞。
序盤は割と登場人物全員の顔が不細工。
だが、観ていくうちに白雪の優雅なこと、見惚れてしまう。動物たちも可愛い。
この歳になって観る
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

5.0

捻くれたままモラトリアムに囚われた君へ

不器用に、自分を探す。
社会を悪として、居場所が崩れていく感覚。
一人の少女は心の傷を認めない。
アイデンティティを見失う様は、誰もが自分だけだと思ってしまう
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

4.3

おっさんver

前作より好きだった
犠牲あっての勝利、弱者の味方ではない世界

映画には関係ないけどこの2作をフレームレート補完して観た。
プロジェクターの性能にも驚いたけどやっぱり映画らしさが無く
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.5

前作越えならず

ティモシーがひたすらに可愛い
悲しそうな顔を見るとそんな顔しないで〜となる。犬。

しかしストーリーが薄すぎる。前作にあった教養や一捻りあったストーリーはどこへ。
観客が見たいのは失
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ナポレオン(2023年製作の映画)

5.0

「余はナポレオン・ボナパルトだ。余は何者をも恐れぬぞ、余はナポレオン・ボナパルトだ」

そう、ナポレオンとはこんな男なのである。
白馬にまたがる肖像画に描かれた姿は、彼の虚栄心を写したものといっても良
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PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年製作の映画)

3.0

作った意味あったかね

元祖猿の惑星とティムバートンの個性がぶつかり合って、最終的に双方死んじゃってるやつ

猿の惑星・征服(1972年製作の映画)

3.0

捻り出した感

一周回ってシュールさがおもろい
嘘だよつまんないよ

新・猿の惑星(1971年製作の映画)

4.0

個人的にはこれで完結

蛇足感が否めない。
前半は割と面白かったけれど。

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

4.5

『ウォンカ』の前作なのに誰も観てないやつ

ティムバートン版と違って闇が無く、子供にとっての夢が詰まったような作品。
コメディ色が強い。
工場に行くまでの展開が遅くて少し退屈。
やはり子供用に教訓をベ
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続・猿の惑星(1970年製作の映画)

3.5

突然のB級

続編というだけでお察し。
ただのカルト映画になってしまった。
結末も突然すぎて逆に面白い。

前作の静かで不気味なシーンがただの空虚なお遊戯になってしまった。

猿の惑星(1968年製作の映画)

5.0

デカすぎる先祖返り

衝撃のラストが有名な本作だが、それに至るまでの脚本には風刺の効いた文明批評がある。
伏線回収も見事で、考察を誘う演出も見事。
個人的には人類史をこのまま辿り、また猿と人間の立場
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羊たちの沈没(1993年製作の映画)

5.0

パロディLv.MAX

映画の知識があればあるほど楽しめる。

内容のくだらなさと出演陣の豪華さにクラクラする。
これが合法とはいい世の中。

キカ(1993年製作の映画)

5.0

倫理を捨てた痛快な一作

衣装の奇抜さに負けず劣らずストーリーの癖も強い。
シリアスなシーンもどこか面白く思えてくるようなシュールさ。
一体なにを見せられてるんだ。
殺人もレイプも盗撮も、全てがある種
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