ミヤサンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

3.6

ほっこりしてそうなタイトルやポスターの雰囲気とは全然違って、けっこう重かった…。

夫の暴力が子供にまで及んだことから、ふたりの息子を連れてニューヨークに逃げてきたクララ。
行き場もお金もなくてホーム
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チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.5

家なし金なし、でもチャンシルさんには福が多いね。

ずっと一緒に仕事をしてきた映画監督が急逝し、仕事がなくなったプロデューサーのチャンシル。
仲の良かった年下の女優の家政婦をしながら、間借りしている大
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ナイアガラ(2014年製作の映画)

3.3

不思議な余韻が残る作品。

養護施設から出る18歳の日。やまめは自分に祖父母がいること、祖母は認知症で祖父は家族全員を襲いやまめの両親を殺した死刑囚であることを知らされる。

祖母は自分のことを死んだ
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.7

高齢者が増えすぎて圧迫された財政を若者に使うため、75歳以上になると死を選べる制度が導入された近未来の日本。
当事者である高齢者と、制度にまつわるところで働く若者たちと。観る前からいろんなことを考え、
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仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル(2022年製作の映画)

2.4

嘘でしょ???ラストなんでそうしたの?10周年記念じゃないの??え???

バッドエンドすぎて全然なんも楽しくない…。
大好きなメンバー全員集合してたし、映司のカラコンメッシュ姿がかっこよくてよかった
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ストレイ 犬が見た世界(2020年製作の映画)

3.8

トルコは1900年代の野犬の虐殺を経て、今は数少ない犬の安楽死や捕獲を禁止している国だそう。
飼い犬も野犬も自由に動き回る街で、イヌもヒトもつかず離れずな関係で生きている。ヒトよりもたくましく愛らしく
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エル・スール(1982年製作の映画)

3.5

窓の外、夜が白んでいく光の加減や小さな手にいつも輝いている星の指輪、くるくると回る振り子。
映像がめっっっっちゃ美しくて目が幸せだったので、唐突に終わって思わず「えっ!?」って叫んでた。
本当は3時間
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ハリーとトント(1974年製作の映画)

3.7

ジャケも何度も見ていて、たしかあらすじを読んでウォッチリストに入れていたはずなのに…トントのこと、ずっと犬だと思ってた…!

強制退去で家を失くしたおじいちゃんハリーと愛猫トントが、新たな家を求めて旅
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バッドガイズ(2022年製作の映画)

4.5

ウルフへの溢れる愛で本当は満点つけたいくらい。
軽薄でお調子者で仲間思い、ヒョロっとした体型、超セクシーサムロボイス。好きにならないわけがない。好き。

見た目だけで嫌われるオオカミ、ヘビ、サメ、タラ
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

近未来、月から太陽エネルギーを地球に送るための基地で3年契約で働くサム。
あと2週間で家族の元に帰れるはずだったのに、作業中に起こした事故をきっかけにある秘密を知ってしまう。

展開は読みやすいけど、
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1999年の夏休み(1988年製作の映画)

2.9

私の初めての萩尾望都は「トーマの心臓」だった。オスカーが大好きで、恋に落ちるのは一瞬だったなあと思い出す。

トーマの心臓が翻案、となってるけど…耽美で寂しくも美しい上辺だけをなぞってる感じかな。たっ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

思ってたより面白かった。はちゃめちゃエンタメ作品の中ではおすすめ。

運び屋や殺し屋やなんやかんやが一堂にかいした新幹線(東京から京都まで12時間くらいかかってる…)で繰り広げられる…なんやかんや。
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子猫をお願い(2001年製作の映画)

3.9

子猫をお願い。言葉にされることは一度もなかったけど、関係が徐々に変化する5人全員が一度は子猫を手元に置いていたのがよかった。

学生時代は世界を征服できそうなくらい無敵の仲良しでも、社会に出ると環境や
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.1

一生分の💩を観た気がする…
各所の排泄物を回収して農家のもとに運ぶ汚穢屋の青年中次と、元武士の娘で話すことができなくなったおきく。
ところどころ台詞や動きに作った感を感じてしまうけど、生活は丁寧に描か
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.9

父親が飛行機の部品の落下物が直撃して亡くなるという最悪の奇跡を経験したOJとエムの兄妹。
それから半年後に気づく奇跡の正体とは。

やっぱりジョーダンピール作品、まだ何も起きてなくてもじんわり怖くて疲
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スクール・フォー・グッド・アンド・イービル(2022年製作の映画)

3.8

ヒーロー・ヒロインのための善の学校と、ヴィランのための悪の学校に入学した親友同士。物語の中のこととして単純化されてしまった善と悪に触れ、ひとりは自分の善性を知りひとりは望みを叶えるために悪へと目覚めて>>続きを読む

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.7

言葉にできない思いが表情に現れる。
伝えられない言葉が歌にならのせられる。
人間がずっと続けてきた偏見だらけの狭い世界を、広げていくのは子どもたちだ。


最初、あれ何話か見逃した?と思うくらい話に入
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.7

たまたま読んでたエッセイで知ったトーキングヘッズのROAD TO NOWHEREという曲を、聴いてみたいな〜と思いながらそのままになっていて。
今回ばかりは放ったらかしにしていた自分を褒めたい。最高の
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キャメロット・ガーデンの少女(1997年製作の映画)

3.5

感情がごちゃごちゃしてしまったのでまた書き直すかもレビュー。


まず、お互いを好きになって傷を見せあえてどんなことをしても相手に生きていてほしいと思う関係を、恋の一言に帰結させないでほしい。
性別が
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.6

もっと迷宮を冒険するような、ファンタジー色の強い作品だと思ってた。
内戦で苦しい生活を強いられる市民、抗おうとする人々。現実は苦しくて、オフェリアはここではないどこか遠くへ行くことを望む。

グロテス
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チャーリーズ・エンジェル(2000年製作の映画)

3.3

げっ、サムロックウェルめっっっっちゃかわいい………。
大昔に見てるのにサムロックウェルのことは1ミリも覚えていなかったので、好きになるのってタイミングなんだな〜と。

というかこんな話だったことも忘れ
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

-

まあ吉沢亮出てるしな、と思って家族が観ているのを一緒に鑑賞。
殴られたときの音がグチャっとしてるのが嫌だった…。
私はあんまり中身がないとしても、現実的じゃないとしても、強い人と強い人がただただテッペ
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天使のたまご(1985年製作の映画)

-

あんまりわかんなかったな…と思って解説や考察を見てげんなりしてしまった。
どう描いていたとしても、男に出会って少女は大人になるんだ、みたいなのって本当に気持ち悪いと思う……。


音や台詞があまりない
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.1

昼の光も夕やけも、誕生日のロウソクも落ち葉もみんな優しい光だった。

おばあちゃんが亡くなって、おばあちゃんの家を片付けにきたネリー一家。ママはずっと悲しそうで、そのうち一人で出ていってしまう。
ネリ
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ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)

4.0

おもしろかった!SFドラマシリーズの役者たちが本物の異星人に頼られて活躍する、そしてその重要な手助けをファンがするってめちゃくちゃ夢がある物語だ。

サムロックウェルを見ただけでなぜか好きが溢れて動悸
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.3

大型飛行機をバックに暴風で飛び散るチーズと笑うダニエル・ラドクリフ。個人的ハイライトはここでした。

ワンスアポンアタイムインハリウッド以来、ブラピがセクシーダイナマイトボディでキュートな大型犬おじさ
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シチリアを征服したクマ王国の物語(2019年製作の映画)

3.6

シチリアを征服したクマさんの話。
懐かしい感じのするタッチで、クマたちが四角いのがなにか既視感がありずっと気になっていたけど……クターだ!(と思って検索したけどさほど似てなかった)

老クマの洞穴に迷
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.5

強烈な一目惚れ。空っぽな規律とプライドに縛られた個々人にも、その人の人間性がある。
もちろん、正しいことなどどこにもないのです。


正直、戦争に関する映画は「しんどい」が先にきてしまって…なんでこん
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.7

人との関わりで救いたい、報われたいと思うのは傲慢だ。

恋人を亡くした悲しみで過食になり、歩行器があってもなかなか動けないくらいの巨体になったチャーリー。心不全で亡くなるまでの最後の5日間。

出てく
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アレックスとチュパ(2023年製作の映画)

2.9

猫とコアラのキメラみたいなチュパカブラ。
チュパかわいい、子どもたちもかわいい、でもストーリーは消化不良かな。
ぼんやり見たり、動物や冒険が好きな子どもと見るのには良さそう。

ウィロビー家の子どもたち(2020年製作の映画)

3.4

長く続く立派な家系で、両親からまったく愛されずに育ったティム、ジェーン、双子のバーナビーたち。
両親はお互いしか愛さず、お互いのことしか眼中にない。
ひどい親なら追い出しちゃえばいいんだ!と策を練って
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.4

大変よかった…。
人生にはいつ思いもよらないことが起きるか分からないなって楽しみになって、あとめちゃくちゃ友達ほしい〜〜ってなった…。

自意識で雁字搦めで、大好きな漫画の話をできる人がいなかったうら
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.3

トムホがボトルくるくる回してる姿を観れるならブレスレットの1個くらい盗まれてもいいよ。私のは千円ちょっとしかしないけど。

アンチャーテッドという、けっこう続いてるシリーズのゲームが原作。(やったこと
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レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

3.5

エブエブでパロディされていたので。存在は知っていたけど初鑑賞。

天才的な料理の勘を持つネズミと、冴えない青年のタッグ。
初っ端からレミーにすがるリングイニ。藁にもすがる思いだったというのもあるけど、
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.7

余命が判明したとき、それを伝えるか否か。
私は絶対に伝えてほしい派なので(いろいろ消しとかなきゃいけないものが…)、ビリーと同じ気持ちになって観ていた。

中国では、個人の命はみんなのもの。余命が分か
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