ヨミさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ヨミ

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キングダム(2019年製作の映画)

3.1

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思ってたより悪くなかった。
近年の日本映画としてはお金をかけているんだなあと思ったし、後半につれ馬力が上がった印象を受けた。
基本的に映画には驚きを求めているので、「おっ」と思えるところがあれば3点を
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.7

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ちょっと長すぎるな……。

是枝の映画を自覚的に観たのは『万引き家族』が最初だったけれど、幼いときにWOWOWで流れていたのを観た『誰も知らない』のイメージがトラウマのように残っている。消える母親、飢
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学校の怪談(1995年製作の映画)

3.1

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人気があるのはまあわかるけども、しかし子供騙し感を個人的に感じてしまった。『グーニーズ』とかあまり好きじゃないからなあ。

先生が子供っぽすぎる。小5と真剣に責任をなすりつけ合うなよ……。


眼鏡に
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.6

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よくまあこんなごちゃごちゃさせてまとめられるなあ。相変わらずワイティティの力量を感じる。
全体的にヴィジュアルの威力を感じる。
ゴアが最初に出会う神(名前忘れた)と一緒にいた花人間とか良すぎる。てかそ
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みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

3.3

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最初の「タイトル間違えちゃう」や、モスラの小美人みたいなやつなど、ただただくだらないコメディで良かった。

殺し屋ネルソン(1957年製作の映画)

3.5

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『ショットとは何か』を読むために観た。

ベイビーフェイス・ネルソンがマジで童顔で背が低いが、何をするかわからないという恐ろしさ、どこかで見たことがあるなと思ったらスコセッシ映画に出るジョー・ペシの怖
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.7

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極楽鳥花の束で撃ち殺すシーン。これがすべてだなあと思う。

主人公の男が、やけにこちらを苛立たせる顔をしているということ、なぜヤクザに殴りかかったのか不明な、謎の蛮勇。それは最後の自爆まで貫かれている
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.0

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こんなに映画の呼吸を身につけたひとが、「偶然」メガホンを握ることになってようやく映画を撮るとは。

車で移動するシーンで左から自転車がやってきて止まってしまうシーンで無性に「すごい」と思った。

最後
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.8

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認知症の恐怖

カメラが撮る=歴史化という作用。ある種の真実が映っているということが非常に効果的に使用されている。
真実かのように映っていたことが次の瞬間には辻褄が合わなくなっている。
周りからすると
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.9

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おしり!!!!!!!!(なんなんだ???)


庵野がやらんとこんなになるのか。
脚本をやった庵野にも問題があるとは思いますが……。
ウルトラマンが自己犠牲的すぎてエゴイズムにまで到達する「ヤバさ」を
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.8

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黒沢清、上手いなあ。
「映画」を使った映画として『イングロリアス・バスターズ』があるが、日本として(それはつまり枢軸国側であった反省として)の『イングロリアス・バスターズ』ならこうなるだろう。

蒼井
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アネット(2021年製作の映画)

3.6

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わ、わからない……

瞬間瞬間で予測が裏切られ、それは予想を裏切る展開、というよりは「当然こう続くだろう」というのが全く違う動きが発生して混乱する、ということ。
ぼくにわかるのは相変わらずアダム・ドラ
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その夜の妻(1930年製作の映画)

3.0

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「其筋の者」が夫の帽子を発見し、妻に被せるシーンが良かった。

てか二丁拳銃の妻、笑っちゃったぜ。

髪型のせいか、夫が森山直太朗に見える瞬間があるのもおもろい。

岡田時彦、顔がいいっすな。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.5

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なげーーーーーーーー!!!!!よ!!!!!

ダークヒーローみは強い。でもダークでシリアスなの、ノーラン以降みんなやりすぎて食傷気味よね。長えし。

観ながら「なんて書こうかなー」ってずっと考えて、結
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残菊物語(1939年製作の映画)

3.8

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まず何言ってるのかわからねえ、というのがとても大きい。複数人いると声がかぶるしクリアじゃない。まーそれは仕方ないね。

歌舞伎の風習や暗黙の了解(尾上=寺島など)を知らなかったので、一緒に観ていた家人
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.0

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光が飛行石からどばーっと出るシーンとかの美麗さに「そりゃ人気だわ」と納得した。

かつて「いいところで寝ちゃった」と思っていたが、そこはまだてんで序盤だとわかった(シータが連れ去られるとこ)。そっから
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

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愛の映画。ひとり映像博物館。
あまりに煌びやか。「映像」とハリウッド、「光」「色」「音」への愛。
常に最大量の照明がフレアを伴って輝く。ハイキーでやや白飛びするかのような画面が淡い画調で映されると、な
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レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

3.2

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なんだか難しい。
アニメがすごいということはわかる。塊のように動く波、波打ち際と砂浜の境界線の曖昧さ。ただそれがずっと続いている感じ。映画館で観たら感動したのだろうな。家で観ないでください。

日本の
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.4

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吾郎、悪くないじゃん!
ちょっとスノッブすぎるところはあるがね

文化系部室棟カルチェラタンの取り壊しをめぐる風間や生徒会長の水沼の戦い、そこに巻き込まれていくメル(海)は、風間の出生についてあれこれ
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海がきこえる(1993年製作の映画)

3.2

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主人公(杜崎)がどこか抜けていてなんだかな、と思っていた。
高知から東京行脚。「父」に関わる問題と子の断絶。『竜とそばかすの姫』だ!!!!

回想に入りモノローグが乗ると、画面が白い枠でマスクされると
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ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

4.0

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マンガが動く、という経験。
『かぐや姫の物語』はもう観ていたので、勲はやりたいことが一貫していたのだなあと感じた。

話としては、古き良き(もちろんそのなかに抑圧的構造はあるが古い話なので……)人情あ
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紅の豚(1992年製作の映画)

4.0

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うーむ、アニメーションの面白さと飛行艇についてのこだわりが随所に満ちている。
空気圧の抵抗を受けながら空中を駆ける機体、揺れ、エンジンの動き。

尺もちょうど良い。
魔法がなぜかけられたのかとか、そう
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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

なんだかよくわからなかった。

イマジナリー・フレンドだと思っていた(というか部分的にそうだった)マーニーは、おばあちゃんから聞かされていた物語をもとに組み立てられたものだったと判明したわけだが、突如
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

3.3

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こんな幼児を狙い撃ちにしてた映画だったとは知らなかった。

家が全体的に色鉛筆調で、部屋のなかとか線がフリーハンドっぽい感じ。絵本感。
一方で海はすごくフラットでマットな色使いが印象的だった。

ポニ
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.4

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キングスマンでちょっと泣くとは思わなかったなあ。

同時に、「別にキングスマンじゃなくても良くね?」となったのはある。
キングスマン1作目の衝撃は、主として面白殺人シーンとそれを支える映像のテンポ(そ
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借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

3.2

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映像にフェティッシュが満ちていて、そういうとこ駿に似ていると思った。調度品の趣味とか、ロープや鉤針の質感とか。初めてアリエッティがロープで上昇していくショットのカメラの回し方とか映像的な快感があったね>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.5

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「こういうのでいいんだよ」って言うひとが多いらしいのでどんなもんだと思ったら、確かに映画はこれでいいなと思った。

強いスペクタクルも衝撃的な謎もない、やや淡々とした歩調だが、情緒に満ちて、そして人間
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耳をすませば(1995年製作の映画)

3.6

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中学生青春ストーリー。

天沢家、文化資本がめちゃ強で、多摩地域とはいえ(というかそこで道楽の店をやれるくらいなので相当か)非常におうちが文化的である。
雫も父が図書館員、母が修士課程と完全に教育環境
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

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「ボイスコイルを焼き切れ! 新文芸坐EAWスピーカーの最期を飾る震音上映」に参加。

あまり内容について書くことがない。
多分初めて泣いた。100回くらい観てんのにね。
5じゃない理由は途中で完全にう
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