ヨミさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ヨミ

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おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

3.1

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むつかしい映画でした。

都会から「ふるさと」に憧れて、姉の結婚でできた新しい親戚筋の山形への紅花の収穫へ行く。その道すがら、小学5年生の自分が取り憑くようにやってきて、記憶と邂逅する。
やがて、「ふ
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ギブリーズ episode2(2002年製作の映画)

3.5

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「何かやっている/やろうとしている」感が強い。カレーの話を勧められて、確かにすごく良かったんだが、個人的には、野中が電車で寄り掛かられた女性に向けた視線のPOVショットで胸下までいくのが衝撃的だった。>>続きを読む

猫の恩返し(2002年製作の映画)

3.3

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善意の交差。
気構えないで観られていいね。駿や勲はカロリーが高すぎる。
細田や新海が出てきたゼロ年代アニメシーンをなんとなく彷彿とさせる(つーか『ぼくらの』監督とか『電脳コイル』参加を考えるとゼロ年代
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.8

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本作は公開前から「ホラー」を一部の人間に予感させながら登場した。
本作予告編で流れたジュディ・コリンズ”Both Sides Now”(1967)のためだ。一聴してなんてことのないポップ・ソングなのだ
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.0

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4を観たいがために観たが、想像以上に感動した。

全体としては1からずっと続くホラーテイストを継承しつつ(継承というのも重要な問題だ!)、1の「ヤバい子供に遊ばれる!」2の「知らん遠いとこで悪いヒゲに
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.6

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リドスコ御大!!!!!!
ストーリーテリングがそんなに優れているわけではないが、やはり映像作家である。そこが70年代末のミラノであるとか、97年のニューヨークであるとか、それを信じさせる美術と映像によ
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.5

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聖人絵巻的面白さ(高橋ヨシキ)、は「面白い」のか???

公開前から種々の予測を生み、ネタバレが非常に警戒されていた本作だが、まあ予想通りっちゃ予想通りでした。過去作総出演のお祭り。

ただ、常に展開
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.6

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ノー・ウェイ・ホーム直前っつうことで。

やはりライミ版は良すぎる。
スイングそのものや、スイングして隙間を通り抜ける爽快感も、そして種々のホラー演出(必要以上に叫ぶひとを執拗に映したり、絶対いらない
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.4

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金融資本主義社会から離脱して「ノマド」としてヴァンで暮らす人々。各地を旅しては日銭を稼ぎながら生を繋ぐ。

自由で朗らか。しかしずっと漂い続ける「死」がある。
この映画を観てこの生き方に憧れるひとは、
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.3

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アクションが意欲的だなあ。
それだけのために観ている感じ。

めちゃめちゃ続きそうにしていて、ここで終わるとはなあ……。

エレクトロと最初にバトるところ。長階段(オデッサか???)の極度のバレット・
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アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.5

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最初は「流行んなかったわけだ」と思うくらい退屈だったが、クレーン操縦士がみんな協力してくれてるところが良かったので3.5にした。ああいう善意に俺は弱い……。

「飛ぶ」ことに随分フォーカスしてるなあ、
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キャビン(2011年製作の映画)

3.5

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再鑑賞。

怖いものアベンジャーズ。
ホラーのフリをしたコメディですね。

エスター(2009年製作の映画)

3.3

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『オーメン』的なアレとか呪い系のなんかかと思っていたら暗殺家業の女がやってきて全てを破壊しようとしてくるので大変良かった。

DAU. 退行(2020年製作の映画)

4.0

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6時間の果ては不快に満ちた地獄でした。
ここまで映画に攻撃されたと感じたのは初めての経験だった。「観客に襲い掛かる映画」としては、『アンダルシアの犬』(1929)が有名ではあるが、怖くて観ていないので
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

3.2

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マジでわからない。

「ソ連を再現したセットにひとを住まわせて……」みたいなのは作中で言及されるわけではなく、あくまで外部のキャプションにすぎないので、だからどうとは言えない。

でも画調のせいか、イ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

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COVID-19にしろ、地球環境にしろ、科学的根拠によって警鐘を鳴らすことが、政治家や資本家の「現実を見ない」パワーによって否定されることがストレートに、そして加速して描かれていた。

演技うまい奴ば
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恐怖のセンセイ(2019年製作の映画)

3.4

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空手というよりKARATE(バイクによる強盗や脅迫を含む殺人技術の意)のセンセイが怖い、という話。

ジェシー・アイゼンバーグは相変わらずの演技うま男(お)で、目線の動かし方などキョロキョロおどおどし
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13F(1999年製作の映画)

3.4

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BLACKHOLE忘年会で『マトリックス』や『フリー・ガイ』における登場人物の存在論と同じ問題意識の秀作として高橋ヨシキが勧めていたので。

「こっちも電子世界じゃないって保証ないよなあ」と漠然と思っ
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.6

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ちゃんと『プロメテウス』続編だった。

『プロメテウス』のエイリアンはなんかエイリアンじゃないなあと思っていたらこれがエイリアンを創るデイヴィッドの物語だったという。
ショウ博士めっちゃ実験台にされて
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プロメテウス(2012年製作の映画)

3.4

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ギャオ、高画質版と標準画質版を同じ価格で売っているのだが完全にタップをミスって標準画質版を観るハメになり、何が起こってるのかわからない箇所が多かった。現代において標準画質(そもそも標準の基準が低すぎる>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.7

マトリックスを観に行ったらシンエヴァでした。

バイナリを超えた場所へ行く戦い。

『マトリックス』トリロジーを履修したとき、強烈に印象に残ったのバイナリーが強く意識されていることだった。赤いピルと青
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フラ・フラダンス(2021年製作の映画)

3.3

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ハワイアンズの新入社員向け社内紹介ムービー??????

水島精二と水島努を完全に混同していたので「作風違わね????」となった。

というわけでほぼ観たことのない女児向けアイドル系アニメ、ということ
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.7

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星の光を観ること。
星は天文学的遠距離にあり、我々が観るのは遥か過去の姿としてしかありえない、というよく知られた(相対性理論的物理学下における)事実がある。
過去の映画を観る、ということも似ているんじ
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マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.5

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色んな意味で「キリスト」の話だったのだなとわかった。

スミスに取り込まれたと思った瞬間、マトリックスのとこでネオの胸に十字の光が現れてスミスもろとも内側から光で満たして破壊、みたいなのってマジの聖書
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.6

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前作から4年経過しているとのことで、流石にCGIのレベルが上がっている気がする。


しかし、ネオが前作で「復活」したところからそうだったが、あまりにも「キリスト」的すぎないか。手術のシーンとか。
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マトリックス(1999年製作の映画)

3.6

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前に観たとき同様、面白いんだけどいまのところ激ハマりという感じはない。ただ、面白いのは確か。

多分、この時代のインターネット観/感を共有できてないんだと思う。公開時に乳幼児だったので、物心ついたとき
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.0

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肝心の説明シークエンスでうとうとかましたので事情を推測しながら観るハメにはなったが大体平気でした。

弱者の地獄連鎖としか言いようがなく、観ていて辛くなってくる。
現実はほぼ全編手持ちで、常に不安定。
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エイリアン4(1997年製作の映画)

3.7

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最初は別にエイリアンでやらなくてもいいじゃんとも思ったが、観終わるとエイリアンでしかできないな!と思えた。

もはや別にホラーじゃないとか言うつもりは毛頭ないし、振り切っていて大変に良かった。25世紀
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.6

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映画館で観ないと集中できないタイプ。

画面の色の美しさとタージオの顔面力によって下支えされている。
ここでのコレラはなんの暗示なのだろう。身を滅ぼす恋? そんで滅ぼしたのかな。

焼かれる市街と寒々
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ドイツ零年(1948年製作の映画)

3.4

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クリスチャン・メッツが言及しているので、「アンチ・モンタージュ理論」の実践として観てみた。

毒薬を仕込むシーンとかは確かにエイゼンシュタインなら分割再構成しそうだな、程度しか観れてはいないが……。
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エイリアン3 完全版(1992年製作の映画)

3.1

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144分53秒なのでおそらく完全版を視聴(表記タイトルは『エイリアン3』とだけ)

フィンチャーだという期待値からすると拍子抜けし、正直2.6点くらいだし、エイリアンでやる必要もなくない?って気持ちバ
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エイリアン2(1986年製作の映画)

3.8

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「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない」という前作のコピーを逆転させるような作品。声を聞き届け、助けに向かう。

何かと敬遠されるキャメロンだが、かなり良かった。ややホラー+アクション!
天井裏見
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.6

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「何が起こってるかわからない感」は前作から加速している。CGIがすごいね、と楽しめるのでもはやCGアニメ映画である。
ヴェノムの人間臭さ、愛らしさも相変わらずで「サヨナラ!」と中指を立てるところとか、
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ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-(2019年製作の映画)

3.8

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パナマ文書そのものやオフショアの悪どさについては流出当時非常に言われていたのでそこに新規性があるわけではない。まあ、本当に資本主義の歪みを見せつけられる感じがあったので嫌にはなるが……。
最後のメリル
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

3.6

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リドスコ版『プライベート・ライアン』と言うべき、「徹底して戦争のリアリティをやることで反戦映画にする」という感じ。

『ゲティ家の身代金』の耳切断シーンがかなりダメだったので今回も種々の人体破壊にはお
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.5

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ジェームズ・ワンということで行った(はずだった)。

ホラーというよりはクリーチャーアクションだったからか、上映後に笑ってるひととか結構いた。事前イメージとの相違からだろうか。ぼくはワンの名前だけで
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