西木寸さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

西木寸

西木寸

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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.9

「家を探しに来ただけなのに...」

一様化する社会の気持ち悪さを比喩しまくる事で、他の鳥に托卵をするカッコウの生態が人間に起これば...を物語にしてしまった映画。

これだけ読めばなんのこっちゃ?だ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.4

面白いアクション映画には必ず関わっている、アクション監督/スタントマン集団の「87 eleven action design」改め、映画制作会社「87North productions」が制作した本作>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

これぞ巧み。衝撃の認知症体験映画。

設定だけじゃない。
認知症の居た堪れなさを体感させると共に、終始不穏で宙吊り状態なサスペンス的な面白さまで感じさせる、めちゃくちゃ多重的な魅力ある認知症追体験映画
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.7

松居大悟監督×ノスタルジー映画と見せかけて...

帰宅部6人が友人の結婚式で再開し、余興を披露する。学生時代を思い出すノスタルジー映画かと思いきや、2クセ3クセある狂ってる映画でした!(褒めてます!
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.8

大麻ビジネスの所有を巡る、悪いおじさんたちによる争奪戦!

ガイ・リッチーといえば近年の『アラジン』や『シャーロック・ホームズ』なんかが有名ですが、彼の出世作となった『ロック、ストック&トゥー・スモー
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彼女(2021年製作の映画)

3.4

Netflixオリジナル作。
水原希子×さとうほなみ×廣木監督。

マイノリティ恋愛逃避行物として、特に次第に加速する「2人だけの閉じた空間」を表現する映像は見事で引き込まれる。
ただし映像の質と物語
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バッド・トリップ どっきり横断の旅(2020年製作の映画)

3.7

「映画の撮影を街中の人々を無許可で巻き込み強行する」「ドッキリをストーリー仕立てで展開していく」

バカ映画をノリノリでやる三人と、それ以外の巣のリアクションを見せる群衆のギャップが面白い!

一部や
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.6

2011年までスピリッツで連載された山本英夫のカルト的人気を誇る同名コミックを、『犬鳴村』などのホラー畑の清水崇が監督。『ヤクザと家族』などの綾野剛が主演を務め、『愛がなんだ』などの成田凌と岸井ゆきの>>続きを読む

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.4

『LEGO(R)ムービー』シリーズ、『スパイダーマン:スパイダーバース』、『21ジャンプストリート 』など、アニメから実写コメディまで今やハリウッドNO1信頼度の仕掛け人フィル・ロード×クリストファー>>続きを読む

ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

3.8

netflixオリジナル!2021年配信。

巨大化した生物に人類文明を滅ぼされた!?
その数年後、ヘタレな青年が生き別れた彼女に会いに行く為、意を決して彼女を探す旅に出る。

モンスター×青春映画。
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.8

きたきたきた吉田恵輔監督の最新作。

映画のタッチとしてはコミカルさを内包しつつも、人間の嫌な所や弱さ、そしてそれによる愛おしさや時には気まずさまで描く事に長けた、日本で3本の指に入る大好きな監督です
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

またまたタイムループ物も、こちらは社会派な30分ショートムービー。黒人男性が、何度ループしても白人警官に殺される話。

繰り返される現実の事件を、1人の人間の出来事に置き変える事で、この世の終わりなき
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.8

成田凌×清原果耶×2人の空間

曖昧を理解できない風変わりな予備校講師と普通の同級生に呆れる女子高生 。
2人だけの空間に極端に閉じた世界観で、風変わり感と掛け合いの空気感をめちゃくちゃ愛おしく感じら
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.0

パームスプリングのリゾート地にて行われる結婚式、そこに参列する2人がタイムループに巻き込まれていく...

「タイムループ故に周りを先読みする気持ち良さ」、「異空間を謳歌するシーケンス」、「そして成長
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.2

オスカー最有力も大納得の傑作!

ノマド=放浪者となったフランシス・マグドーマン演じるファーンが、雄大な大地の中で自らの人生を見つめ直す。他者を通して次第にノマドになった理由が見えてくる中、ラストの感
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.0

社会批評性とエンタメ性が高次元でミクスチャされてる傑作。吉田大八監督恐るべし!!

出版社内での保守派と改革派の対立構図に、どの業界にも通ずる居心地の悪さがあり、その中で出版業界ならではの問題点と論点
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YESデー ~ダメって言っちゃダメな日~(2021年製作の映画)

3.5

Netflixオリジナル。

親子版の『イエスマン』。
躾の為に繰り返されるNOの日々。とことん子供に付き合う1日を設ける事で、距離が好循環に近づく前半は高揚感全開で最高だった。

こんな事、子供と無
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