西木寸さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

西木寸

西木寸

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YESデー ~ダメって言っちゃダメな日~(2021年製作の映画)

3.5

Netflixオリジナル。

親子版の『イエスマン』。
躾の為に繰り返されるNOの日々。とことん子供に付き合う1日を設ける事で、距離が好循環に近づく前半は高揚感全開で最高だった。

こんな事、子供と無
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モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

3.7

Netflixオリジナル作品。
女優エイミー・ポーラーが、監督デビュー作『ワインカントリー』につぎ、Netflixとのタッグを組んだ一作。

スクールカーストの中で女性が理不尽に搾取される構図。「おか
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.2

前作は良かっただけに、本作は期待外れで本当に残念...

とにかく長い。面白さに寄与しない無駄なシーンが多いから、より長さが際立つ。
その上、いわゆるご都合主義的な要素が前に出ていて、ディテールの甘さ
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明日への地図を探して(2020年製作の映画)

4.1

Prime Video配信作品。
ある1日から抜け出せない...そんはタイムループにハマりながらも、自分の中の楽しみを見つけ日々を過ごしていたティーンエージャーのマークが、どうやら同じ境遇っぽいマーガ
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.8

「クソリプ」ダメ絶対!

インターネット上で匿名なのを良い事に、誹謗中傷しては優越感にひたる主人公のマイルズが、闇サイト「スキムズ」のサイトを荒らした為、目が覚めると手に銃が固定され、殺し合いゲームに
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

またまた傑作!

対比される2人の女性、共に「女性としてかくあらん」という保守的なレールで育った共通点がありつつ、育ってきた階級と生活圏、人間関係、更には苦しみまで異なっており、似ているけど違うって距
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

ワールドワイドで日本を代表する映画監督の1人西川美和が監督を手掛け、さまざまな映画監督からNO1と讃えられる俳優、役所広司が主演を務める。シカゴ国際映画祭で観客賞と最優秀演技賞を受賞するなど、世界的に>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.8

1980年代の移民家族。
終始子供の目線で、成功を夢見る父と、家族を支える母、韓国から助けに来た祖母を捉える。
大半が韓国語の映画だが、これは非常にパーソナルな映画であり、かつ全てのアメリカ人の映画な
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あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

4.0

伝説のボクサー モハメド・アリ(当時の名はカシアス・クレイ)、伝説のアメフト選手 ジム・ブラウン、伝説のミュージシャン サム・クック、かの黒人解放指導者 マルコムX。実際に友人でもあった4人が、これま>>続きを読む

この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

3.9

大好きなポール・グリーングラスが監督作で、『キャプテン・フィリップス』に次ぎトムハンクスと2度目のタッグ。

時代は南北戦争から5年後のアメリカ。「新聞の読み手」として各地を転々とする退役軍人と、先住
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ザ・ホワイトタイガー(2021年製作の映画)

4.3

netflixオリジナル屈指の傑作!!

カースト精度の名残りが残るインドを舞台とする自伝成り上がり映画。
インドが舞台だからこそ成り立つ、そんな背景をしっかり活かしながら、スコセッシよろしくの語り口
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名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

3.6

交通整理が気持ちよい!

ラスト20分のという宣伝が悪目立ちしていますが、この映画は予想外の驚きを提供するというよりは、散りばめられた要素がモノの見事に纏められる所に心地よさを感じる映画です。
複数の
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.6

極道前の99年、極道中の05年、そして極道後の現代。極道を取り巻く社会環境が変化する中で、ヤクザが社会を翻弄する側から社会的弱者になるまでの変化を捉える物語。年間ベスト級に好きだな〜

感想ブログ
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デンジャー・ゾーン(2021年製作の映画)

3.5

バッキーがAIになりました。(!?)

近未来SF×リアル戦争なnetflixオリジナル作品

いわゆる「トロッコ問題」に翻弄される傲慢な若者を描く要素は良かったし、AI兵含む映画全体のビジュアルは○
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声優夫婦の甘くない生活(2019年製作の映画)

3.8

Filmarksさんのオンライン試写にて。

ソ連からイスラエルに移民した元スター声優夫婦の話。
急に生活が0ベースになった老夫婦のほろ苦い物語で、苦いんだけども人間臭さが心地よく、時には微笑ましい、
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ザ・ベビーシッター ~キラークイーン~(2020年製作の映画)

3.6

Netflixオリジナル、マックG監督シリーズ二作目を、一作目に続けて鑑賞。

相変わらずマックG監督のセンスが爆発、スプラッター描写を含めポップでハイテンションに。

前作同様な主人公の成長がうまく
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ザ・ベビーシッター(2016年製作の映画)

4.0

Netflix配信作。

いやー面白い!!

ジュブナイル版ホームアローン(コメディスプラッター要素増し増し)

途中でジャンルが変わる映画ってそもそも大好きなんだけど、前半の良質なジュブナイル感、後
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ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

3.7

ひっそり配信されてた!「ソニック」の実写版。

これは悪くないのでは!?

ファミリームービーとして欠点なく、終始安心して観ていられる。

ソニックの無邪気さを抑えきてれないキャラクターに合ったデザイ
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.4

Netflixオリジナル、シャーロックの活気ある妹エローラの物語。

多様性に理解なき時代。
自分らしくいる事と目の前の人を救う事が、結果生きづらい社会変えることに繋がる、この構図がよくできてるなと感
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ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

4.0

Netflixオリジナル、スパイク・リー監督作。

強烈、傑作、でも再見お断り!

5人が関わるベトナム戦争の過去を交えながら、彼らが清算の為現地を訪れる現在メインで進む。
同窓会感の前半から一変し、
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.9

Netflixオリジナル、シャーリーズセロン主演作。

アメコミ原作、不死身部隊。

血肉感あるアクションと、不死である事への虚無感が常に浮遊している作品トーンがフィクションと嘘っぽくなく融合していて
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.0

2019劇場公開、後追い鑑賞。
韓国映画「ブラインド」の日本リメイク。

これは中々、いや凄く良かった。

盲目の主人公が猟奇殺人犯を追う。

盲目という要素をハンディとして盛り上げるだけでなく、責め
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.9

レビュー書きました!
http://n8ryt.jp/blog-entry-215.html?sp

シリーズ4作目で初めて個体としてのウッディの存在価値が揺らぐ。

わざわざ掘り返さなくて良い所掘り
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.1

本能で感じる愛か、頭で考える愛か...

樋口監督が作る映画の空気感は唯一無二で、頭では理解できない登場人物の行動を、映画的な感触を持って揺さぶってくる傑作でした!

全く理解できない朝子の行動...
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.0

@n8cinema_jump

多国間の思惑に翻弄された結果、宗教や民族間の内戦と大虐殺が相次いだ国レバノン。
終戦後も残る爪痕を絡めながら、些細な二人の揉め事が、やがて国家規模での代理戦争へとなって
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.1

タイ映画、舐めるべからず。

ハリウッド的エンターテイメント映画の技法やクオリティそのままに、扱うテーマをご当地社会問題に落とし込んだ傑作。

サスペンスフルなカンニング演出、映画的なシーンをリンクさ
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.4

双子故の産まれた時からの弱肉強食意識、その双子に触発された性的欲求で泥沼にはまる主人公、何処か不自然さが漂うミステリー。
そんな前半は楽しめた。

次第に実像と虚像を曖昧になるけども、現実の物語であろ
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.3

「才能には責任が伴うのか?」

主人公と姪の関係性が素敵で、良質な映画匂が終始ぷんぷん。

天性の数学の才を持ちながら、娘を残して自殺をした姉の「想い」が、状況を打開する結末は痛快でありながら、あまり
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.0

あらゆる曲面において、未来に向かうメッセージに集約されている...
そんなパワーが漲る作品で、最高!

象徴する「彼女の歌」の演出は予想の斜め上から飛んで来て、号泣しました!

レビュー(ネタバレなし
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.9

ブログ感想(ネタバレなし)更新!
http://n8ryt.blog.fc2.com/?no=205

リスベットの強烈なパーソナルを、サスペンスと共に解き明かして行く...

前作から魅力を表面化し
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ロッキー3(1982年製作の映画)

3.8

一作目と反転したような作品のプロットは三作目として文句なし。

「分からない事でうじうじ悩むより、自分で掴めに行け」なラスト戦に向けた動機のロジックも文句なし。

更に其処に絡むミッキー、アポロとの関
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.3

リン・ラムジー監督による快作!!

心に闇を抱える主人公ジョー。
陰謀に巻き込まれる中で、説明皆無の極めて抽象的なフラッシュバックが挿入され、人物造形を観るものの想像力にのみ委ねる。
ジョーの心理を正
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バスターのバラード(2018年製作の映画)

3.6

コーエン兄弟のNetflix作品。
西部劇を舞台に6つの作品からなるオムニバス映画。

一つの本を絡めた構成だけでなく、「主人公の顛末」で翻弄させてくれる辺り、オムニバス形式といえ流石過ぎました。
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レディ・ガイ(2016年製作の映画)

2.9


今年見た映画で一番...面白くなかった。

性転換手術を受けさせられた殺し屋、そんな飛び道具も無に帰すダメ具合。

カット割りのダサさ、アクションの流れのなさ、一つ一つの演出が孤立してていちいち鼻に
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.5

ネタバレなしで感想書きました!
http://n8ryt.blog.fc2.com/blog-entry-197.html?sp

超保守的で排他的な魔法省vs締め出された側のナチズム グリンデルバル
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タグ(2018年製作の映画)

3.7

大人が本気で鬼ごっこをしたら?

大人がバカをするハングオーバー的良質コメディでありながら、しっかり「遊びとは?」という普遍的な着地に持っていけてる辺り、一筋縄ではいかない!

大人になった男達が、手
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