西木寸さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

西木寸

西木寸

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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.1

是枝監督最新作!

「真実にたどり着く事」を必要としない裁判制度。
そんな中で、「真実を作る事」すらも揺るがされていく...
本来あった司法制度の危うさに対して、更に一石を投じる事で、非常にサスペンス
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

印象操作の天才ノーラン監督の最新作は、「陸」「海」「空」が交差するオムニバス形式のような戦争映画。

音楽や時系列操作、そして人体破壊を一切出さない等、リアルに対するある意味での様々な嘘を駆使した巧み
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リクルート(2003年製作の映画)

3.9

コリンファレル&アルパチーノの地に足をつけたCIAスパイ映画。

かなり久しぶりに見たけど、やはり好きだわ。

「全ては偽物」
それを印象付けるCIAリクルートから、ファームでの訓練。
故に後半では、
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スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)

3.4

シリーズ3作目!
監督はスターウォーズに流れたエイブラムから、ワイルドスピードシリーズを盛り返したジャスティン・リンへバトンタッチ。

彼らが頼もしくなって帰ってきた!

意外と重厚なドラマと、ジェッ
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.0

喜劇が悲劇に揺れていく...

友人の多い出来た兄に、自分と似た母、憧れの先輩、自分に気のある優男。
唯一の理解者である親友が、自分のコンプレックスの象徴である兄と付き合う!?
拗らせ17歳の、最も空
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.7

なんだよこれ、超絶面白いじゃねぇかよ

作中全てのカーアクションにガンアクション、些細な行動までもがベイビーの聴く音楽と一体化。
小手先の技でなく、キレッキレに全体コーディネートされてるからこそ、驚く
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.1

これまでのDC作品の重苦しい空気。

しかし今作で用いた「神話」と「現実」の相対化が、ユーモア、皮肉として機能し、作品の抜けを抜群に良くしていきます!

そしてこの対比がテーマ化して、超上がるワンダー
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13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

3.4

マイケル・ベイ監督による実話ベースの戦争映画。日本未公開。

2012年にリビアで実際に起きたアメリカ在外公館襲撃事件が題材。
グリーングラス監督ばりの細いカット割りをベースに、ドキュメンタリータッチ
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

スパイディMCUに本格参戦!!
http://n8ryt.blog.fc2.com/?no=122

MCUの中でしか出来ないスパイダーマンとは?

突き詰めた結果、
過去シリーズ最も応援したくなる、
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ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

3.8

「赤ちゃんはまるで家庭内ボスのよう。」
そんな確かに...と思える発想を繋げ、ストーリーまで膨らませた子供目線の想像力が凄い。

中盤にかけては、中々ストーリーが進まないフラストレーションが溜まるが、
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パワーレンジャー(2017年製作の映画)

3.8

ハリウッド版の戦隊モノ。
想像していたよりも、数段楽しめました。

学内ヒエラルキーの異なる5人が出会い、能力の目覚めから訓練を通してチーム化する展開がめちゃくちゃ良い!
現代版ブレックファストクラブ
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.0

Xメンシリーズ立役者、ヒュージャックマン演じるウルヴァリン最後の作品。
これまでのシリーズに対して、リアリティラインは一段高め。
言うならば、これまでは伝記コミックであり、今回はその元となったよりリア
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

3.1

超変わり種なアクションコメディ。
アン・ハサウェイが地球の裏側の怪獣とシンクロする!?
B級テイストな中でも、人間ドラマを切り取れば、多層的なジレンマが浮き上がるかなりの秀作。

ただ、物語としてノイ
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カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)

3.5

マックイーンが帰ってキタァァァ!!
って事で見に行って参りました。
http://n8ryt.blog.fc2.com/blog-entry-120.html

個性豊かなキャラクターとの友情によるス
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

3.7

ケーパー物しては本気で最高でした。
メンバーがそれぞれのマジックや催眠術、視点のすり替えを利用、それがチームとして機能し、目的にたどり着く...
3度ほどある強奪&嵌めるシーンは前作のそれより格段に面
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銀魂(2017年製作の映画)

3.5

再現度抜群のキャラクター祭!
全面的に大肯定したい そんな映画です!

ブログ↓
http://n8ryt.blog.fc2.com/?no=118

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

3.0

クリス・ヘムズワースの当たり役!
彼が関わるシーンは大抵最高。
映像的にあがるシーンもいくつかある。

しかし、うーん。どうしても批判的になってしまう...

活かしきれないキャラクター、不連続で不自
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.2

殺すと決めたヤツは、殺す。
殺しにくるヤツも、全員殺す。
ブログhttp://n8ryt.blog.fc2.com/blog-entry-117.html

「舐めてたヤツが実は殺人マシーンでした物」
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

極端に正対象な二つの独裁のもとで、平凡で煩悩な人間がとる行動。

恐怖と滑稽!!これにつきる。
どちらの意味でも見ているとつらくなってくる....

いやーすごい映画だな。

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.9

スタジオジブリの次世代を担うと言われた米林監督と西村プロデューサー。
彼らがジブリを飛び出し、再びタッグを組むのは、皮肉にも「魔女」の物語。
http://n8ryt.blog.fc2.com/?no
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キング・アーサー(2016年製作の映画)

3.7

小気味良い大胆演出に、挟み込まれる無駄な会話/場面と、ケレン味を乗せたアクション。

これでもかとガイ・リッチー節が全快。
中世、伝記物との食い合わせは置いておいて...新鮮で私は好きです!

全六部
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.3

戦争の圧倒的な不条理さを描きながらも、でも信じていたい正しさを描く傑作!

ぐうの音もでない正しさを、ぐうの音も出ない説得力で描けるメルギブ監督に、ぐうの音も出ない。

今の時代、綺麗事こそが理想で、
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ツイン・ドラゴン(1992年製作の映画)

4.0

映画好きになった原点!
同じ双子という題材がはまったのか、VHSが擦り切れるほど見たな〜

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

3.8

矛盾矛盾矛盾
自由をうたいながら、共産主義の思想を締め出すアメリカ資本主義。

最も大切な物は何なのか... 信念を追い求めた結果、得る物と失う物は何なのか...気づいた時には、手遅れな事が多い。
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パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

3.7

憎しみと戦えるのは愛のみ。
http://n8ryt.blog.fc2.com/?no=111

2013年に実際に発生したボストンマラソンゴール地点での爆破テロとその後の追跡劇を描く群像サスペンス。
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.0

ファントムペイン=無くした筈の腕や足が痛む事
http://n8ryt.blog.fc2.com/?no=110

あらゆるフィクションジャンルに対し、「日本でも、いや日本だから!」と臆することなく強
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

4.7

最高最良のバットマン映画
http://n8ryt.blog.fc2.com/?no=102

バットマンを笑い飛ばしながらも、どんなバットマン映画よりもバットマン論と向き合い、レゴだからこその方法で
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ピュア 純潔(2010年製作の映画)

3.5

アリシア・ヴィキャンデル初主演映画。

低所得層で暮らすカタリナ。
売春を繰り返していた彼女は、クラシック音楽に救われる。
身分を偽り、コンサートホールの受付に仮採用、そこで指揮者のアダムと親密になる
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.9

ただのハートフルコメディじゃないから!!
http://n8ryt.blog.fc2.com/blog-entry-93.html?sp

コメディ色の強いライトな作品が多い矢口監督ですか、実はシビア
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.6

人助けにルーツとか関係ねぇ
http://n8ryt.blog.fc2.com/?no=91

言わずと知れた超名作『荒野の七人』の現代解釈のリブート。
更にルーツをたどれば、黒澤明監督の『七人の侍』
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.6

大人優雅な大傑作!!
http://n8ryt.blog.fc2.com/?no=90

何処を切り取ろうとも画になる色彩豊かな画作り。
思わず席から乗り出しそうになる音楽やダンス。
主に前半、カラフ
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.7

ハイスペックコミュ症!?
http://n8ryt.blog.fc2.com/?no=88

「表の顔と裏の顔を持つダークヒーロー」!?
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でバット
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駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

4.0

序盤は馴染みのない言葉回しに置いてけぼりくらっていたが、寺入り後は引き込まれるまでは時間の問題。

登場人物みんな、血が通って生きている。
だからこそ、ドラマティックな演出など必要なくて、淡々としてい
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.1

名もなき者達の、光り輝く物語
http://n8ryt.blog.fc2.com/?no=86


決して選ばれた者たちには見えない地味な面々。
ドラマチックさを最小限に抑えたストーリー。
シリーズ最
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.9

皮肉に飛んだコメディなんだけど、本当に怖い作品。

世界的に内向きになっている今、第二、第三のヒトラーは近い将来現れるかもしれない。
なんなら、現在進行形で誕生しているかもね。
民主主義の中から。

太陽(2016年製作の映画)

4.0

邦画だからこそのディストピアSF!
がっつりやられたー

太陽を浴びられないが知能や身体の進化した人類ノクスと、身体が弱くウイルスへの耐性がない旧人類キュイオ。
ノキオがキュリオを支配する社会。
設定
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