なべさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.0

「キューブリック絶賛」がどういう文脈なのか気になるところだが、少なくとも彼が嫉妬するような作品ではない。もちろんセブンや羊たちの沈黙を超える作品でもない。宣伝は言い過ぎ。
じゃあおもしろくないのかとい
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96時間(2008年製作の映画)

3.9

泣き顔お父さんの娘奪還作戦。おもしろいとは聞いていたが、リーアム・ニーソンと無双があまり結びつかず、今まで後回しにしてきた。クワイガンジンとかラーズアルグールとかでリーアムのアクションは見てるのにね。>>続きを読む

ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

3.5

今まで黒沢清の作風になじめず、いつも違和感を感じながら、モヤモヤさせられていたが、フランスを舞台にフランス人の役者に演じてもらうと、ああ、そういう作風だったのかと今さらながら合点がいった。

すべてが
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.5

ヤッホーイ!
DVDもBlu-rayも持ってるけど、唯一果たせなかった劇場で観るという願いがついに成就!
ああ、やっぱりいいわー。
数あるゾンビ映画のなかにあって、一服の清涼剤というか、クセが強すぎる
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ハイランダー/悪魔の戦士(1986年製作の映画)

4.5

こんな点数じゃないのはわかってるし、自分が恥ずかしい作品を好きなのも自覚してる。でも好きなんじゃーーー!
映画ファンならそういう作品のひとつやふたつ持ってるよね。駄作だとわかっていても好きで好きで仕方
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オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013年製作の映画)

3.9

まったく期待していなかったし、見始めてからも、あーそういう映画ねとタカをくくっていたのだが、とてもジワる映画だった。2本立ての「じゃない方」がよかった時の幸福感が得られる。
ベテランの映画人たちが奇を
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.5

エンド・ゲームに向けて、未鑑賞作品消化の一環。
青春映画としてはおもしろかったけど、軽い。そして薄い。
「ホームカミング」とはSONYにレンタル中のスパイダーマンがマーベルに帰ってきた意味合いでもある
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

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ハリポタも全部見てるし、前作のファンタビも見てるから問題ないだろうと見始めて後悔。全然覚えてなかった。何となくこれは見覚えがあるぞくらいの印象しかない。舐めてた。
魔法動物にまつわるドキドキ冒険譚みた
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バイバスト(2018年製作の映画)

2.9

演技も演出も拙いけど、勢いはあった。あー、フィリピンってこんな国なんだなあと妙に納得。
スラム街の住民が怒り狂って、警察にも麻薬組織にも向かってくるところが新鮮。老若男女問わず参戦して、どんだけ死んど
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バッドママ(2016年製作の映画)

3.3

驚き!アメリカにもPTAを牛耳る高慢ちきなババアがいるのか!
母親は完璧でなければいけないのか?って日本のホームドラマではもうおなじみのテーマ。
PTA会長選挙をメインに据え、家事に、育児に、仕事に疲
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アポストル 復讐の掟(2018年製作の映画)

2.9

カルト、誘拐、潜入、魔女といろんな要素を盛り過ぎて、結局生かしきれなかった感じか。
主演のダン・スティーヴンスが下手くそで、話はおもしろいはずなのにのめり込めない。怒る男を演じてます的な浅い演技が安い
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サイレンス(2016年製作の映画)

4.0

おもしろい!
森で一人暮らしの聾唖の女性を男が襲う。話はそれだけ。こんなにミニマムなスリラーは「激突」以来か。さすが、マイク・フラナガン。
緊張感を持続したまま、最後までダレずに完走。ほとんどセリフも
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スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

3.0

ただの悪趣味なのか、それともこちらの価値観を揺さぶりにきているのか…。どう評価していいのか全くわからなくて途方に暮れている。
畸形しか愛せない男性、口と肛門が逆についてる女性、目のない女性、顔の左半分
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

2.8

予告編がとてもおもしろそうで、レビューがかなり高得点だったから楽しみにしてたのだが…

全然おもしろくない。どうしちゃったんだよ、スパイク・リー。かつての鋭い眼差しやキレッキレの語り口はどこへ行った?
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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.6

1作目よりかなりおもしろくなったけど、当時の世間の盛り上がりぶりはやはりバブルだった。そこまでではない。
今回は人物紹介を省いていきなりのバトル。ロキの杖を奪ったヒドラの秘密基地を襲撃するシーンから始
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アベンジャーズ(2012年製作の映画)

3.3

キャプテンマーベルからのアベンジャーズ。実はちゃんと観たのは初めて。いつもながら見だったり、中座したり、最後の方だけだったりと、なんかどうもタイミングと波長が合わなくて。
で、どうだったかというと、う
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ヴィジット(2015年製作の映画)

2.8

POVは嫌いだ。映画だと思えないし、何よりずっと一人称目線の絵柄が疲れる。下手な作品になると視点がおかしくなったり、なぜそんな状況でも撮り続ける?ありえなくない?と嘘臭さが気になるからだ。よほどのこと>>続きを読む

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.8

思ってたより10倍おもしろかった。前作よりずっといい。
度胸なし、自己中、見た目重視など、思春期特有のコンプレックスを持つ少年少女が、ヤバいゲームのミッションをクリアして成長する話、と内容はまさにジュ
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.7

ゴッキゲーン!な2時間。めっちゃ気持ちよかった。DCUが暗中模索してる間に、MCUからまた新しいヒーローが誕生した。

今回のキャプテンマーベルは、一見さんウエルカムな作品。アベンジャーズ以前の話なの
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アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物(2016年製作の映画)

3.0

友人からナベさんは本当にホラーが好きですねと言われるのだが、全然そんなことはない。ただ、何というか、今ホラー界では新しい表現方法やテーマが模索されてて、そこかしこでブレイクスルーが起こっている気がする>>続きを読む

リトルデビル(2017年製作の映画)

3.0

オーメン風コメディ。
監督はあの「タッカーとデイル」のイーライ・クレイグ。
というわけで高まる期待を胸に観てみたのですが、それほどじゃなかった。すごくあっさりしてるんだよね。もっとおもしろく、もっとお
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

2.0

クソおもしろくないから観てみて、と妙な勧められ方をしての鑑賞。映画の成り立ちを聞いただけでだいたいの仕上がりが予想できて埒外にあった映画。世間の評価がどう高かろうがまるで信じてなかった。

果たして結
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

いいわー。沁みたわー。
ガサツな貧乏白人と教養あるリッチ黒人のロードムービー。あいかわらずファレリー兄の差別へのまなざしが冴えてる。
冒頭、黒人の使ったグラスをトニーがゴミ箱に捨てるのを見て、こりゃ先
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ロマンティックじゃない?(2019年製作の映画)

3.4

なるほど。
ラブコメセオリーを逆手に取りつつ、セオリー通りに話を進めるというトリッキーな展開!これならラブコメアレルギーのある人でも大丈夫かも。
序盤はとてもおもしろかったが、ラブコメワールドに毒づく
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.8

ハマった!
見事にハマったわ。一緒に行った奴がイマイチだったらしく、え?なんで?こんなに最高なのに!と思ったが、後から思い返すと、いろいろとアラがあったことに気づく。
なるほどこれを駄作とする根拠はよ
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トゥームレイダーファースト・ミッション(2018年製作の映画)

3.3

あの超然としたアンジーになる前のララ・クロフトビギニング。
これは脚本が悪いのか、冒険に出るまでが長い。長い上につまらない。ララに気があるバイトの男の子の話いる? 絶対後で出てこないじゃん、こいつ。自
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アクアマン(2018年製作の映画)

3.0

シリアスで重厚だったDCEUは、陽気で軽快な路線に舵を切ったようだ。これも世の趨勢か。
事前の評判からハードルを目一杯下げて覚悟して観たおかげか、思ってたより楽しめた。
誰が言ったか海洋バーフバリ。全
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.0

パシフィック・リムの続編というよりはスピンオフのような、レガシーを有効活用できなかった出来損ないの一品。
テンポよく話は進むんだが、特にグッと来ることなく終わってしまった。話の偏差値が低くて、まるでジ
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ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)

3.7

ジョン・ウィック チャプター18をキアヌではなく、マッツが演じた作品。いや違うけど。違うけど、そんな感じ。セックスシーンが多いのでゴルゴ13っぽくもあり。
北欧の至宝をこういうアクションに使うのは贅沢
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砂の惑星(1984年製作の映画)

3.8

久々に観たよ、DUNE 砂の惑星。
今でこそカルト映画だが、当時は雑誌等で特集が組まれ、ポストスターウォーズ的な持ち上げられようだった。
ぼくも大好きで、LDの再生回数はスターウォーズよりも多かったん
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.0

こんなに主人公に感情移入できたのはいつぶりだろう。それくらい、彼女とともに悲しみ、彼女とともに怒り、彼女とともに笑った。主演のシュリデヴィの演技の確かさもあるのだろうが、シャシの人物設定と脚本がとても>>続きを読む

女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

3.8

インド映画といえば歌って踊るエンタメの印象が強すぎて、インドがパキスタンによる無差別テロの標的だということをすっかり忘れてた。先日のカシミールの自爆テロやムンバイの同時多発テロなど、ニュースで見聞きし>>続きを読む

テリファイド(2017年製作の映画)

3.8

ひいい! こ、こわい。マジこわい。
理屈もわかんないし、解決もしない。
ただやなことが起こってる。やだ、これ。
人によっちゃトラウマ級。

BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-(2019年製作の映画)

2.7

 観客わずか数名という貸切状態で観賞。

 思いのほか丁寧につくられてる。丁寧すぎて貶すところがないくらい。けど、褒めるところもないんだよなあ。しいて言えば、ゴクドルズの3人が結構頑張ってて、カットに
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サスペリア(2018年製作の映画)

4.8

 サスペリアと名のつくものは二度と見ないと決めていたのに見てしまった。なぜなら本作を見たダリオ・アルジェントが激怒し、タランティーノが涙したと聞いたから。それなら最高でしょと。で、どうだったかというと>>続きを読む

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.8

さて、どうレビューしたものか…。
感動したし、シャヒーダのかわいさたるやもう悶絶しそうなくらいの天使っぷりなんだが、ひねりがなさすぎてちょっと困ってる。
インド映画の誠実さはとても好きなんだけど、誠実
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