なべさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

サイコキネシス 念力(2017年製作の映画)

2.5

これは期待ハズレ。
超能力による活躍にカタルシスなし。権力批判も的外れでモヤモヤする。
超能力の抑制が効かなくなって、善悪関係ない破壊行動で地獄絵図的なクライマックスを期待してたのに。
すべてが中途半
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.9

なかなかの胸糞映画。主人公の存在が忌まわしい。
ニュース用の映像を撮るフリーのカメラマンが成り上がる話だが、こいつ、人として大事なものが欠けている。頭はいいし、努力家で勤勉。だが、倫理観や道徳観が欠如
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累 かさね(2018年製作の映画)

3.0

 大抵の邦画と同様、まるでやっすいテレビドラマのような絵づくり。
 土屋太鳳はがんばっているけど、とてもじゃないが天才的な演技をしているようには見えない(身のこなしは天才的に見える)。土屋太鳳は好きだ
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ヒッチコック/トリュフォー(2015年製作の映画)

3.5

全然期待してなかったけど、とてもおもしろかった。
この映画でいろんな映画監督がクリエイター目線でヒッチコックを褒めそやすのを聞いてると、自分の理解が子供の頃の理解の仕方のまま固まってるのに気づく。大人
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サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ(2012年製作の映画)

2.5

キアヌがホストのドキュメンタリー。
一応、フィルム派とデジタル派の対立構図にはなっているが、フィルム派もデジタルの価値は認めていて、いずれフィルムはなくなるだろうと、まあそうでしょうね的結論。やってる
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メカニック(2011年製作の映画)

3.5

オリジナルはチャールズ・ブロンソンの「メカニック」なのだが、これは今見るといろいろ雑だったりする。まあ当時のB級アクション映画はだいたいあんな感じ。
で、ステイサム版。悪くない。寡黙な殺し屋役はステイ
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記憶の夜(2017年製作の映画)

3.0

導入はとてもよかった。これは妄想と現実が曖昧な自己崩壊ものか、それともサイコ犯罪ものか、もしかしたらホラーなのかもしれない…と、いろんな可能性を予想しながら見てたのだが、話はどんどん陳腐な方向に。やが>>続きを読む

ベター・ウォッチ・アウト: クリスマスの侵略者(2016年製作の映画)

3.0

胸糞系ホームアローン。
意外性を狙ったいい脚本だけど、アイデアが先走りすぎてて、演技と演出が伴ってない感じ。もうちょっとうまいこと見せてくれたらハマれたのに。もったいない。

鋼鉄の雨(2017年製作の映画)

4.5

北朝鮮でクーデターが勃発。北の工作員は混乱に乗じて重傷の将軍様とともに韓国へ。この導入部から2時間半、ノンストップで進む緻密な政治サスペンス(アクション含有)。韓国に宣戦布告する北朝鮮。コントロールで>>続きを読む

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.9

勉強はできないけど部活がんばってて性格がいいヤツっているでしょ。そんな愛すべき映画ですw
宇宙から始まったので、おや、もしやかなり脚本に力を入れた本格的SFか⁈と思ったけど、全然そんなことはありません
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.8

出た!概念SF。
タルコフスキーが好きな人ならぜひ見るべきだ。難しい映画が苦手な人は絶対手を出してはいけない。
ひと口で言うと、タルコフスキーのストーカーとソラリスをミックスしたような(でもそれらより
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

2.7

えーーー⁉︎ これおもしろいの?
ぼくにはどこかおもしろいのかよくわからないや。なんかいろんな意味で偏差値低くね? スピンオフとしてならアリだけど、ふざけすぎてない? 最後までみるのがつらかったよ。ま
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.5

危機に直面する人類、市井の人を助けてこそのヒーローだと思うのだが、このDCワールドはあまりにも普通の人が少ない。恐れる人、逃げ惑う人、叫ぶ人などが出てこないんだよな。エキストラのギャラをケチったのか。>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.9

前作で顔見世興行やったから、今回は各キャラをグッと深めてストーリーもちゃんとやりますよ!的な続編。
前作がパッとしなかっただけに期待してなかったけど、思いのほか熱くて好きな感じに仕上がってた。スタート
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マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

2.5

バーフバリをつくった監督が過去にどんな映画を撮っていたかという、資料的な作品。
正直おもしろくはない。全然ダメではないけど、愛すべき要素はあまりない。
おもしろいとレビューしてる人がいるけど、それは違
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クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

2.8

英国限定版Blu-rayの予約が始まったので、おもしろければ買おうと観てみた。
うーん、…これは失敗作だなあ。デルトロらしいのは美術だけ。てかこの脚本、本当にデルトロが書いたのか? 熱でもあったんじゃ
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.0

もう文句なしにおもしろい。声を出して笑えてハラハラできるヒーローエンタメのお手本のようなアニメ映画。
特に圧巻なのはイラスティガールが単独で活躍する前半。やはりヒーローは1人で戦うのが一番。戦い方がと
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.9

やっと観た!
いいじゃん。ロックじゃん!絵が、音が、立ち振る舞いがいちいちロックのリズムじゃん!何よりクルマが演技してるし。これは劇場で観たかった。
最近観たどのミュージカルよりミュージカルっぽかった
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プロメテウス(2012年製作の映画)

3.9

劇場での初見時は、途中まではおもしろかったのに最後に駄作に堕ちたクソ映画という感想を持ったのだが、コヴェナントを経て再見すると、なかなかどうしてよくできてる。いや、好きだわこれ。
人類の創造者に会いに
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.5

見終わったあと、「ああおもしろかった!特に…」と言おうとして何も出てこないw どんな話だったか思い出すのも一苦労。そんないつものミッション・インポッシブルでしたw(1作目は除く)。
しっかりしたストー
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

戦争に飲み込まれる呉に嫁いだひとりの女性の日常。いいことも悪いことも、楽しいことも悲しいことも、同じように綴られる日々。戦争はそういった日常を破壊するものなのだけれど、それもまたいつもと等しく日常なの>>続きを読む

レッド・スパロー(2017年製作の映画)

4.0

アクロバティックなアクションや超絶ガンファイトのあるスパイ映画もおもしろいが、これはそっちじゃないシビアな方。
ギリギリのところに追い詰められた女性が、己の才覚で成り上がる話。
軍隊上がりではなく、元
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.5

 泣いた。
 映画観でこんなに泣いたのは久しぶり。といっても別にくさいメロドラマとかじゃないよ。ただただ心地が良くて、気がつけば涙流してるってアレです。嗚咽系ではありません。
 設定からしてもうネタバ
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告白小説、その結末(2017年製作の映画)

3.2

やはり、ポランスキー作品というだけで、こっちは身構えちゃうわけよ。だからかなり早い時点でわかっちゃった時も、きっと裏切ってくれるんだろうなと期待してた。ところがこれが裏切られない。予想通り。全然裏切ら>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.9

これは本気の映画。つくり手のずっしりした思いがこもってる。
事件の謎を追うストーリー自体は、粛々と描かれる。難解なところはない。厳しい自然や何もない広大な世界も必要以上に描写しない。あざとさは一切なく
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.0

Blu-rayを借りての再鑑賞。
初回より違和感はなくなったものの、やはりシブドゥのアヴァンティカへの愛撫がいちいちいやらしい。
寝ているアヴァンティカにタトゥーを施すところなど、もしデーヴァセーナが
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.8

米国では赤字だと聞いていたので、ハードルを最大限下げての鑑賞。
悪くない。いや、かなりよかった。
スターウォーズのスピンオフというより、SF西部劇だった。ポーカー(サバック)、列車強盗、インディアンの
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.2

まいった。地味だけど力強く、一筋縄ではいかない憎らしい映画。来世まで記憶に残りそう。
そうなんだよ、世の中そんなに単純じゃないんだよね。いい奴にも暗部はあるし、悪い奴にも善良な部分がある。
この映画は
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ライフ(2017年製作の映画)

3.3

実にありきたりな脚本を、抑制された演技とリアルなディテールで最後まで飽きることなく見せてくれる。例えば無重力の浮遊感は全編を通じて当たり前のものとして描かれているし、天地を無視した船内デザインもリアル>>続きを読む

デッドプール2(2018年製作の映画)

3.2

おもしろかったけど、何も残らないクソ映画(一応褒め言葉)。
前作にはかろうじてあったストーリーももはやなく、小ネタをやりたいがためにつくったプロットらしきものは実にアバウトw
タイムトラベルも少年を助
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バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫(2017年製作の映画)

5.0

観てきた。
長丁場に膀胱が耐えられるかと不安だったが、中座することなく最後まで堪能できた。
最初に思ったのはインターナショナル版はうまくカットしてるなということ。オリジナルの味を損なわない巧みな編集だ
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

韓国映画のような導入をみて、一瞬ハズレかもと心配したがまったくの杞憂だった。ランチョーが登場してからは堂々たる学園青春劇だった。大学生にしてはちと老けてるなと思ったけど、当時44歳。アーミル・カーンす>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.0

なんだろう、このモヤモヤした感じは。
バーナムのクズっぷりに対するヒュー・ジャックマンの善なる存在感。縦横無尽にカメラは動くのに、なぜか舞台の枠を感じさせるカメラワーク。あらすじのような粗いストーリー
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軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

4.0

 Netflixオリジナルなのがもったいないほどのいい映画。劇場で観たいと思ったくらい。
 頭を強打したあと、目がさめると男女が逆転した世界になっていたというお話。女好きのニヤケ男ダミアンが、女性上位
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.0

正直、大した映画じゃないと思うんだが、一度観ると、心の片隅にひっそり種を植えられたような、あるいは塩基配列のどこかに何かを刻まれたような、後になってじわじわくるカルト映画。
今回は懐かしくなってわざわ
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哀しみのベラドンナ(1973年製作の映画)

2.8

愛する男のために悪魔と取り引きする女の生涯を描く。おそらくレンタルはなかろうと思い英アマゾンでBlu-rayを購入。20数年ぶりに鑑賞した。
いやあ、プロットといい、語り口といい、とても文学的だ。いわ
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