なべさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.5

 うーん、最近観た映画の中では一番おもしろくなかった。ストーリーは手垢のついた陳腐さ。今の時代にそれが言いたかったの?スピルバーグおじいちゃん、大丈夫?って感じ。
 結局、なんでもありはなんにもなしな
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

3.9

父親のエゴをうまいことインドの女性問題と絡め、感動の父娘スポ根映画にまとめあげてる。
インド映画はテーマのまとめ方がうまいなあ。実に丁寧に過不足なく物語を紡いでいく。
例によって日本公開版は20分ほど
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脱走特急(1965年製作の映画)

3.5

30数年ぶりに再見。
当時は手に汗握って観たのだが、さすがに今どきの映画のようにはいかない。主人公の誠実なアメリカ人ってキャラ設定も、今となってはなんか珍妙だ。
とはいえ、脱走映画としては異色の大作。
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海にかかる霧(2014年製作の映画)

4.0

冒頭の漁船の日常や港町の風景などのリアルな描写が、後半の地獄絵図を際立たせる。転落が始まってからの狂気は加速度を増し、胸糞悪いのに目が離せない。善悪も正誤も人間性も失い、人が人でなくなっていく様を、剥>>続きを読む

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.9

「恋しくて」や「プリティ・イン・ピンク」の流れを汲む青春映画。年齢的にもう楽しめないかと思ったが、とてもよかった。すごく共感できるように描かれてる。10代の女子高生のネガティブな感情が、おっさんなのに>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.5

王の凱旋はケレンでできている。
前作で置かれた布石、張られた伏線を、絢爛豪華な美術と縦横無尽なアクションで回収する後編。いわば壮大な答え合わせスペクタクル巨編。ベン・ハーと燃えよドラゴンをミックスした
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

パンズ・ラビリンスもそうだけどデルトロのマニアックな小品はクセが強い。そのクセが好きで好きでたまらないぼくには、珠玉の作品だった。
ストーリーはもうおとぎ話なのでシンプル。だけど、主人公の設定や周囲の
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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

3.0

テレビドラマかスピンオフかと思えるB級アクションムービー。意外性もなくどこかで見たようなパッとしない話。トム・クルーズは自分のPVのように作品をつくるのをやめたほうがいい。

キング・アーサー(2016年製作の映画)

3.5

アーサー王ってこんな話だっけ?
ちょっと昔の冒険活劇っぽいテイスト。ガイ・リッチーにしてはクセが甘い。もう少し大人向けにして欲しかった。
時代劇にしては演技が現代風。テンポがロックなのはガイ・リッチー
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マザー!(2017年製作の映画)

4.0

上映中止となったので、英国盤Blu-ray(日本語字幕あり)にて視聴。
エド・ハリスやミッシェル・ファイファーの演技があまりにも上手くてしばらくはわからなかったが、設定はすべてメタファーなのな。洋画に
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.5

骨肉相食む。
ハズレ覚悟だったけど意外とおもしろかった。いやあ、まさかそんな映画だったとは。ツッコミどころはこの際置いとこう。
ハリウッドならきっとホラーにしただろうな。日本ならアイドル青春映画か。韓
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.8

地味。他のフィンチャー作品のようなエグ味を期待して観るとがっかりするかも。役者の演技も地味(RダウニーJr.でさえ)だし、語り口も極めて地味。だがおもしろい。フィンチャーのテレビドラマのマインドハンタ>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.0

普通におもしろかったけど、泣くほどの作品か? 魂が揺さぶられるような作品ではないわ。
クライマックスの父親を説得するシークエンスは想像に任せるってやり方は気になった。普通なら見せどころなのに、そこは描
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.7

前作は、007やおしゃれ㊙︎探偵、電撃フリントなどのサンプリングが過ぎて、なんかバカっぽいとガッカリしたが、今回はハナからバカ映画だとわかっていたのでかなり楽しめた。少なくともロジャー・ムーアの007>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.3

お祭り映画としてはそれなりに楽しめたけど…。
そりゃマスターが出てきた時には涙ぐんだよ。でも、視点が多すぎてとっ散らかった印象。散漫ですわりが悪いんだよなあ。もっとレイに寄り添った話にしたら良かったの
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.5

どこかでみた青春映画とどこかでみた異星人の異文化コメディSFをミックスしたような映画。時代設定はパンクの開花期。ぼくは気に入ったが、ノれない人は全然ダメだろう。イギリス映画の変拍子っぽい展開が好きな人>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.0

限られた登場人物だけで構築される密室心理劇。エヴァのデザイン、顔、身のこなしが素晴らしく、作品のクオリティを高めている。独自の肌触りがあり、ふとした拍子に見直したくなる不思議な映画だ。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

2.5

フィンチャーファンだが、どう受け止めればいいのかわからない映画だった。CGはすごいし、雰囲気もあるんだけど、「だから?」ってなってしまう。数奇な運命に翻弄される男に最後まで興味が湧かなかった。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.8

最初、話がだるくて眠くなるが、物語が動き始めると俄然おもしろくなる。見る前から結果はわかっているのだが、それでもハラハラするし、仲間が1人、また1人と倒れて行くのは悲しい。スターウォーズのスピンオフだ>>続きを読む

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.5

前半はおもしろかった。抑えられた演技と起きる怪異がさりげなくてじわじわ怖い。ミステリとしても秀逸。が、後半は失速。佐々木蔵之介がいかにもな演技をしてリアル感に水を差す。エピソードが重なり過ぎて、あれ?>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

おもしろい。まさかそんな展開になるとは!昔のシャマランにも似た予想裏切り感が。細かいツッコミどころはあるが気にならない。予備知識なしで観ることをオススメする。

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.5

愛国派・反戦派のどちらも飲み込む、底知れぬ深さに震える。さあ、あんたは何を思うよ?とクリント・イーストウッドに聞かれているよう。

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.5

期待はずれ。ハーレイクインのかわいさ以外特に見るとこなし。原作のスタジアムのシーンを撮らないでどうする!

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

5.0

友だちにすすめられて鑑賞。
まいった。舐めててごめんなさい。そうか、ぼくはこんなヒーローを待ってたのか!と思っちゃったよw
この作品がいいのは、出てくる悪党がみんなみんなプロフェッショナルなところ。ジ
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

5.0

ああ、もう大好き!メシ何杯でも食えるわ。ちくしょー、今さら燃えよドラゴンかよってちょっと思ったけどw
ジョナサン、あんた最高だよ!

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

1.0

ごめん、都合良すぎて引いた。これで感動できる人が羨ましい。

アナと雪の女王(2013年製作の映画)

2.0

タイトルにアナの名前いる?
てかこの映画、エルサの抱えてる問題は何も解決してない。あの特殊能力で他国の侵攻を撃退するとか、民からの尊敬と信頼を得ないと。氷がなくなっても相変わらずエルサの居場所はないよ
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

2.0

冒頭のシーンで、船を引き上げる囚人たちが一斉にダンスするのかと興奮したが、それはない。ダンスのない全編歌いっぱなしのミュージカルだった。ダンスのないミュージカル映画はつらい。

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.0

どってことないボーイミーツガール話を見事な編集で特別な話に仕上げた珠玉の名作。登場人物が魅力的なんだ、これが。

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

5.0

キング原作の数少ない成功例。少年たちのキラキラ感や危なっかしさ、傷つきやすさ、邪悪さがうまくブレンドされてる。いらないシーンのない完璧な映画。