見覚えのあるシーンがいくつもあり、あれ?これ観たっけかと思ったが、のけぞるくらい生理的な興奮を味わったのできっと初鑑賞。
本作以降、クローネンバーグはオリジナル脚本を書き下ろしてないので、これが彼>>続きを読む
遺伝子や殺し屋王座決定戦、対エイリアンなど、足し算の脚本では一作目には及ばないと気づいたのか、原点・“狩る者と狩られる者の戦い”に立ち返った「プレイ」。米国ではHulu配信なので今か今かと待ち構えて>>続きを読む
どうしよう。何も書くことがない。
絶望的につまらないわけじゃないけど、たいしておもしろくもない。観終わって出てきた感想が「どうでもいい」だったから。131分もかけて味わうものが何もないってどうなの>>続きを読む
元々はジーン・ケリーとジュディ・ガーランドのための企画。撮影が始まっていたにも関わらずジーン・ケリーが怪我。ジーン・ケリーが直々にお願いして、引退していたアステアを引っ張り出した作品。
男性的な強>>続きを読む
あのサタデー・ナイト・フィーバーが4Kリマスターされ、ディレクターズカット版として蘇る。というわけで数十年ぶりにジョン・トラボルタを拝んできた。有名な映画だけど、観たことないって人は案外多いんじゃな>>続きを読む
Twitterで「ネトフリで観れるけど二度と観たくないホラー映画」ってのを見かけて、その中の観たことのない1本を試しに観てみた。映画ライターのくせにら抜き言葉でタイトルを付けてる時点で嫌な予感はした>>続きを読む
うーん…三部作の一本目だから、厳密には評価保留なんだけど、Part 1としての評価はあまり高くない。ミアゴスが好きでも、A24であっても、裸がふんだんに出てきてもね。
なんというか、昔からよくある>>続きを読む
いい意味でも悪い意味でもトム・クルーズのアイドル映画。世間で評判になってる映画しか観にいかず、朝礼の3分スピーチで「えー、昨日はトップガンを観てきましたぁ」とやっちゃう、映画偏差値の低い人向けにつく>>続きを読む
3時間の上映時間と聞いて尻込みしていたのだが、ようやく名画座で鑑賞。いやあ、おもしろくておしっこのこと忘れてたよ!
地下鉄の構内でドタッドタッとワークブーツの足音を響かせながら、暗闇から陰気に現>>続きを読む
ガタカが単発上映されるというので観てきた。やっぱりいいわあ。イーサン・ホークは母性本能(はないけど)くすぐるし、ジュード・ロウはオットコマエ、てか麗しい!ユマ・サーマンは内から輝いてたし。
DNA>>続きを読む
うわあ、出た!羅生門とかバンテージ・ポイントとかの、視点が切り替わって、事件がまったく異なる様相を呈するヤツやん!
地味なテイストだから侮ってたけど、語り口が奇妙で、変な味わいがあってグイグイ引き>>続きを読む
シェルブールの雨傘はさすがに全編歌いっぱなし過ぎてメリハリに欠けると気付いたのか、セリフと歌を分けて楽曲を区切り、さらにダンスを導入したジャック・ドゥミ&ミッシェル・ルグラン組によるリベンジ作品。実>>続きを読む
新文芸坐で「ゴッドファーザー・トリロジー」が上映されたので2日かけてPart IとPart IIを観てきた。いやあ、やっぱりいいわ。
昨今、何かと批判されがちなメソッド演技だけど、ぼくには説得力の>>続きを読む
ウエスト・サイド物語の塩レビューで、フォロワーさんに「シェルブールの雨傘」はどう?と聞かれて、久々に見直してみた。
持ってるディスクが米クライテリオン盤なので普段は字幕なしで観ていたのだが、今回は>>続きを読む
ウエスト・サイド物語は素晴らしいと思う。白人と移民の対立、幼稚な仲間意識、男女の意識の違いなど、1961年の(今もそうか)米国の縮図みたいな現実をロバート・ワイズがバーンスタインの名曲にのせてつくっ>>続きを読む
1ヶ月後に更新すると言ったけど、翌日更新しちゃいましたw
あらかじめ断っておくが、ぼくはシン・ウルトラマンが嫌いではない。むしろ好き。おもしろかったし、童心に帰って存分に楽しんだ。でもおもしろか>>続きを読む
導入部はおもしろかった。エグ味の強いカットを織り交ぜながら、背景や人間関係を紹介する手際がよくて思わず前のめりになってしまった。
ところが、雅也が調査を始めるや、急にテンポが悪くなった。説明臭くて>>続きを読む
リニューアルされた新文芸坐での初観賞は「太陽がいっぱい」。
ああ、なんて素晴らしいのだろう。懐かしさと切なさで胃が痛くなるわ。今どきの映画に比べると、少し舌足らずだったり、ぎごちないところはあるん>>続きを読む
1週間帰阪して、父を高野山に弔ってきた。
妹に「お布施がクソ高いのになんでうちは真言宗なん?」と聞かれ、「そりゃお父さんはええカッコしいやから」と答えたら、「なんでええカッコしいは真言宗?」と返って>>続きを読む
シネマート新宿であの「アジョシ」がブースト上映されるというので観てきた。アジョシとは「おじさん」のこと。韓国ドラマを見慣れた人なら「アジョッシー」は耳が覚えてるよね。
おお、どこか懐かしいテイス>>続きを読む
劇場公開時はあらすじを見て、こりゃプロットだけのストーリーなしアクション映画だなとスルーしてた作品。それが、ネトフリで「賢い医師生活」を2シーズン続けて観て、イクジュン(チョ・ジョンソク)がすっかり>>続きを読む
チグハグさやズレがジャームッシュ作品の味わいポイントだが、このキャスティングはズレ過ぎてて、当時はなんだかよくわからない据わりの悪さを感じてた。葉隠を座右の書とするサムライオタクの殺し屋って、ちょっ>>続きを読む
テアトル・クラシックス ACT.1「愛しのミュージカル映画たち」で、巴里のアメリカ人を上映すると聞いて観てきた。
実は巴里のアメリカ人がそれほど好きではない。ジーン・ケリーのミュージカル映画にして>>続きを読む
新文芸坐、改装前の今敏二本立て後半はパプリカ。
開始早々息つく暇もなく、次から次へと繰り出されるヴィジュアルイメージ。カットからカットへ、シーンからシーンへ、迸るアイディアと溢れる視覚情報に溺れそ>>続きを読む
新文芸坐が改装のため2カ月間休館する。その直前のプログラムで「千年女優」と「パプリカ」という強力な2本立てがあったので観てきた。どちらもディスクは持ってるが、スクリーンで観るのは初めて。
一陣の>>続きを読む
「ジム・ジャームッシュ傑作選(決死の8時間耐久4本立て)オールナイト」に行ってきた。
寄る年波には勝てず、4本目「コーヒー&シガレッツ」で玉砕。唯一観たことのないタイトルだったのに、うつらうつらと>>続きを読む
チケットを取っていたにもかかわらず、ワクチンの職域接種でやれ高熱が出るらしいだの副反応がヤバいなどと騒いでるうちに、映画のことをすっかり忘れていた。先日、やっと予約してたのを思い出し、チケット代をド>>続きを読む
誘拐された娘を取り戻しにバンコクで奔走する殺し屋(元国家情報院のスパイ)。ここまでなら96時間とおんなじだけど、暗殺した在日ヤクザの弟が復讐しに追いかけてくるというのが韓国流。
インナムは元スパイ>>続きを読む
シャーロット・ランプリングはぼくに性のめざめを促した特別な女優。思えばSっ気もこの人に開拓された気がする。レッド・スパローの教官やDUNEの教母など、老けてなお美しく、ちょい役であっても彼女が出てく>>続きを読む
少年ジャンプが嫌いだ。「友情」「努力」「勝利」というハズいテンプレを呪文のように繰り返す独特の流儀が気持ち悪いのだ。作家のアイデアを編集会議で「売れる」ように補正してるような商品開発感も鼻につく。小>>続きを読む
アニャ・テイラー=ジョイのファンとしては、もっと早く観に行きたかったんだけど、タイミングが合わず、やっと観ることができた。
おぉー、これは幻惑されるわ。罪と罰にまみれた大人の玩具箱をひっくり返し>>続きを読む
モスラが4K修復されて、幻の序曲付きで午前十時の映画祭で上映されるというので観てきた。配信やLDで何度も観たが、スクリーンで観るのは初。まだ生まれてなかったもん。
古さを感じさせないとはさすがに言>>続きを読む
嫌いじゃない。中年になったネオとトリニティの味わい深い老け方が染みる。キアヌはちょいちょい見てるけど、キャリー・アン・モスなんて滅多に見かけないからさ。全然変わってないは言い過ぎだけど、老けたという>>続きを読む
U-NEXTに期間限定(12月末まで)で追加されてたので慌てて観た。いや、これずっと観たかったのよ。レニー・ハーリンのエクソシスト ビギニングのバージョン違いと言えばいいのかな。二卵性双生児のような>>続きを読む
事件が起こるまでの前半が好き。コントラストの低い未明のプロローグの絵なんて最高だ。言葉少なに進められる逃亡劇の素晴らしいこと。詳細はわからなくても、とんでもないのが逃げたってことだけはわかる。
ア>>続きを読む
こんなひどい映画は見たことない。一体何がやりたいんだか。ゴミみたいな話なのに役者は結構ちゃんと演技してて、悲しいやら寒いやら。
もしかしたら、「どんなにひどいテクストでも役者はちゃんと演技できる」>>続きを読む