なべさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ブレイド(1998年製作の映画)

4.5

 マハーシャラ・アリでリメイクされると聞き、久々に観てみた。なんと、Blu-rayが開封されてないじゃないか!なんたる体たらく。なんたる怠慢!(だってDVDで飽きるほど観たんだもん)。

 ハイランダ
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(1974年製作の映画)

3.0

 タルコフスキーの鏡が早稲田松竹でかかるというので行ってきた。鏡を単品で劇場で観られる機会なんてもうなさそうだもん。
 知らない人のために言っておくと、鏡はタルコフスキーの最高傑作だといわれている映画
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.7

 時間のことなら俺に任せろ。メメントとインターステラーのDNAを感じさせる凝りに凝ったノーラン最新作。初見より2度目、2度目より3度目の方がより深く理解できる情報量たっぷりの足し算映画だ。
 かぁーー
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.7

 壮大なスケールと個人の話をうまくミックスさせた系SF。大好き。コンタクトの平成版。
 ↑こんな愛のないレビューしか書けてなかったので、IMAXでの再鑑賞を機に全面的に書き直します。いいねくださってた
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

4.3

 家族にまつわる厭映画かと思ったら…。

 Twitterで話題になってたから観てみた。前半はほとんどが車中の会話のみ。ルーシー(仮)のモノローグからは2人の関係はもう限界に近いとわかるのだが、別れを
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.5

 大昔からあるハイスクール卒パーもの。このジャンルはプリティ・イン・ピンクやフットルース、恋のから騒ぎなど名作も多く、今さら新しい青春ドラマがつくれるのかと心配したが問題なし!充分おもしろかった。>>続きを読む

マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

4.0

 ちょ、待って。めっちゃいい。新文芸坐「夏の終わりの異常世界まつり」2本目。
 オープニングがキングクリムゾンのスターレスってそんなの最高に決まってんじゃん!
 てか、冷静になったらしょーもない厨二映
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

2.5

 新文芸坐「夏の終わりの異常世界まつり」1本目。

 うへえ!よかったのは最初のダンスシーンだけ。てかこんなに勢いあるのに意外性がまるでなし。ある意味予定調和な荒々しさ。後半は飽きちゃって早く終わんな
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ランボー(1982年製作の映画)

3.7

 昔、名画座で観て、その後何度かテレビの洋画劇場で観たランボーの一作目。最近、劇場でラスト・ブラッドの予告を何度も観せられたのでちょっと懐かしくなって数十年ぶりに観てみた。
 実はスタローンがあまり好
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ジェニーの記憶(2018年製作の映画)

3.9

 子供でも大人でもない不安定な時期に、周りの大人が愚かで汚らしく思えるのは普通だが、そんな時、どこか超然とした人に出会うと強烈に惹かれてしまうことがある。自分の答えはここにあるのだと思いこみ、強い結び>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

3.9

 あ!アマプラに昔の邦画がいっぱいあるじゃないか!と、その中からいの一番に観たいと思ったのがこの東海道四谷怪談。
 ガキの頃、テレビで観てトイレやお風呂、天井の節目なんかが急に恐ろしくなった、ぼくの恐
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インセプション(2010年製作の映画)

5.0

 10年ぶりにIMAXレーザーで観てきた。しかも視界の限界とスクリーンの端が一致するセンター席。
 あの丸っこいアタッシェケースにディスクとコマが入った限定盤Blu-rayを買ったくらいお気に入りなの
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.0

 スイスアーミーマンで知らない境地に連れて行ってくれたダニエル・シャイナートの新作なので、さらなる高みを期待して観に行ってきた。
 あー、これはハズレの方のA24だ。今回のダニエルはどこにも連れて行っ
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.7

 ずっと気にはなってた。A24だし。ポスターを見ては、また普通なら通らない企画を映像にしちゃってんだろなとわかってた。

 すごい!これほどヤバイ映画だったとは。

 これ、コメディといっていいのか?
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来る(2018年製作の映画)

2.0

 ラノベチックな底の浅さと露悪趣味。ふー、映画館で観なくてよかった。何から批判すればいいのやら。カオスというにはカオスに失礼なくらいとっ散らかってる。怖がらせるの下手か!
 見る者の気持ちを逆撫でする
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アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

3.0

 わーい!ついにアナベルシリーズにウォーレン夫妻が(棒読み)。

 っておい!最初と最後だけじゃん。そう、これはウォーレン夫妻不在中の話なのだ。娘のジュディとベビーシッターとそのアホな友達が主人公。「
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

3.8

 なんでパンフつくらないかな。こういうお茶目な作品はパンフいるだろ!

 あー、なんか懐かしい。こういう映画観たの久しぶりだ。アルタードステイツやSF/ボディ・スナッチャーのような70年代末のSF映画
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燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

5.0

 ぼくが映画ファンになったきっかけ。この作品が小5の少年をどれくらい魅了したかというと、納屋にあったクワの柄を切り落としヌンチャクをつくって大目玉を食らい、あまつさえ、それを学校に持っていって自慢して>>続きを読む

アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)

4.0

 すごくよくできてる。何かと意表を突いてきた1作目とは打って変わって、古式ゆかしいつくり。アナベルがこんなにおもしろいなんてあり得る?と疑問に思って、翌日もう一度観て確かめたくらいよくできてる。
 古
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透明人間(2019年製作の映画)

4.5

 え、すごくおもしろいんですけど!個人的満足度で言ったら5.0だよ。2001年宇宙の旅や雨に唄えばやローマの休日と同じくらいのおもしろさかと問われたら、さすがにそれはないので4.5にしてるけど、大満足>>続きを読む

ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)

3.2

 現在手に入る怒りの鉄拳は言語が北京語だけど、日本初公開時は英語だった。今回、ブルース・リー4Kリマスター復活祭では初公開バージョンの再現と聞いて、いそいそと観に行ってきた。いやあ、もう観られないと思>>続きを読む

アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

3.0

 意外と野心作なのかも。

 死霊館のスピンオフ。ウォーレン夫妻は神父の話の中で「バチカンが認めた悪魔研究家」と軽く触れられるだけ。チラッとでも出てこないかなあと期待してたんだけど。残念。
 きっとつ
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アメリカの息子(2019年製作の映画)

4.2

 ううう、苦しい。胸が痛い。これが現実か…。
 戯曲の映画化だけど、アメリカの黒人差別がどういう構造なのか、これ一本でとてもよくわかる。そもそも黒人と白人とでは見えてる世界が違うのだ。同じ黒人の中でも
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ダークナイト(2008年製作の映画)

5.0

 12年ぶりに同じ劇場、同じIMAXで鑑賞。

 ああ、緻密な脚本、深遠なテーマ、極上の演出、そして卓越した演技。映画の究極がここにある。12年経って未だ色褪せることなく、なおも強烈な光(闇)を放つ名
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貞子(2019年製作の映画)

1.5

 完成された話の続きなんていらない。だってそれは蛇足でしかないんだから。本作はリングの蛇足にすらなってないトホホな出来。

 間引きの風習による呪いの成立はいい。海辺の祠で繰り返されてきた子殺しは怨念
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.0

 アングストのつまらなさにやり場のない怒りをおぼえ、それを打ち消すためにもののけ姫を観に行った。

 子供が小さい頃、散々お世話になった作品のひとつ。かなりの再生回数なはずだ。子供らはすっかり成人して
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

1.0

 何だこりゃ。めっちゃ退屈したんですけどー。スタッフはちゃんと取材したんだろうか。

 実際に起きたシリアルキラーの殺人事件を映画化したものだが、全然サイコ感がない。クリミナル・マインドのシリアルキラ
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.5

何度目だ、ナウシカ。

 デッドンダイで荒ぶる友人の心を鎮めるために、普段はやらない1日2本目の鑑賞で風の谷のナウシカを観た。
 日テレで半年に一度は放送されてるし、DVDも持っているが、劇場で観るの
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

うわぁ、これは困ったことになった!

 フィルマでの散々な叩かれっぷりを見ていたので、ハードルを目一杯下げて観たんだけれど…

 いや、わかるんです。一緒に観た友人は、観終えて開口一番「うんこみたいな
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ポーカーナイト 監禁脱出(2014年製作の映画)

3.2

やりたいことはわかるが…

 自ら用意した設定を生かし切れず、その設定のせいで、逆につまらなくなってしまった作品。
 ポーカーをしながら、ベテラン刑事から過去の体験談を聞くことで、現場での機転や生き残
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

2.8

日曜9時のドラマそのもの。

 池井戸潤の他のドラマと大同小異。むしろ映画という時間の制限が、ドラマのそれより劣って見える。キーマンそれぞれが持ち味を最高に生かす瞬間はドラマほどではなく、熱くなれない
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

2.9

半径なんてタイトル、絶対おもしろいやつやん!

 なるほど。おもしろいけど、あと半歩踏み込んで欲しかった。すべてがわかったときの2人の葛藤を、もう少し丁寧に描いてくれてたら、忘れられない作品になってた
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.9

 ヤンマガでの途切れ途切れの連載にイライラしながらもくらいつき、連載途中で映画化する暴挙に呆れつつも大友克洋が監督するならおもしろいに違いないと公開初日に観に行ったのが32年前。ふー、歳を取るはずだよ>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

 ロブスターでランティモスの虜になったので、本作も心待ちにしてたのだが、タイミングが合わず劇場での鑑賞を逃してしまった。

 ほぉ、凝ってるなあ〜!

 ランティモスの映画らしく奇妙な味わい。ロブスタ
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ローマの休日(1953年製作の映画)

5.0

 これはもう満点以外つけようがない。頭から尻尾の先まで完璧と言っていい名画。
 ローマの休日のヘップバーン(あえて促音入れてます)ほど、人を魅了するヒロインをぼくは知らない。たぶん彼女のことを知らなく
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ベテラン(2015年製作の映画)

4.1

これはおもしろい!

 オープニングから軽やかに笑わせにくるから、てっきりエクストリーム・ジョブみたいなコメディタッチの刑事ものかと思いきや、話はどんどんシリアスに。強大な権力に1人立ち向かう刑事の生
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