なべさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

Curve(原題)(2016年製作の映画)

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 あー、この手のショートフィルムね。あるある。朝起きた瞬間にプロットも脚本も出来てたって感じのアイデアだけの作品。ストーリーもメッセージもない不条理系。「キューブ」とか「HAZE」に似てる。
 ここか
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

4.0

 またまたほっこりするハートウォームな映画と出合っちゃった。スタートレックがらみのストーリーだから劇場で見たかったんだけど、他に観たい映画を優先してるうちに見逃してしまった。
 やっとこさ観たけど、期
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.1

 評判がいいのは知っていたがタイミングが合わなくて、遅ればせながらの鑑賞。

 光州事件は今なお全容が明らかになっていない韓国の恥ずべき国内紛争のひとつ。
 軍部のクーデターに抗議する学生デモが市民運
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バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

3.8

 積ん読ままになってたライブラリからの消化分。何十年ぶりかの鑑賞。Blu-rayの画質がまばゆくて美しい!
 昔、まだ大阪にいた20代の頃、ミュージカルファンの人と最も好きなミュージカルスターはって話
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サーホー(2019年製作の映画)

2.8

緊急事態宣言解除!イェーイ!

 とはいえ、都内の映画館のほとんどが6月からの再開らしくて、今観られる選択肢が非常に少ない。でもどうしても映画館で何かを観たくてチネチッタに行ってきた。

うーん…微妙
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.7

 地味にいいという評判を聞いていて、そろそろ名画座に来るかなあと待ち構えていたところで劇場が閉鎖。くっそーコロナめと悔しがっていたら、おやおや、アマプラにあるじゃないか!というわけで観てみた。

なる
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

5.0

 ようやく気持ちも落ち着いたので、改めてレビューし直します。

 いいとは聞いていたけど、まさかこれほどとは。いや、斬新でもなけりゃ、奇抜でもないんだよ。むしろありふれた素材(セクシャリティ、格差、人
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.6

 これが目的でネトフリに加入した人がどっと増えたらしいけど、本当かよと半信半疑だった。ルッソ兄弟やクリス・ヘムズワースにそこまでの神通力があるとはとても思えず、今まで後回しにしてた。

へー、案外おも
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陽炎座(1981年製作の映画)

3.3

 今ならもっとわかると思って再視聴中の清順の大正(浪漫)三部作。夢二の前に戻って二作目の陽炎座をば。いつもケチつけてるけど、もうこれは好きと言っていいんじゃないかw

どはぁーーー!

 いいところま
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夢二(1991年製作の映画)

2.8

ダメだー! 全然ダメ。

 ツィゴイネルワイゼンは境界を越えたヤバさがプンプンしてたけど、これにはそういうところがまるでない。妖しい感じを出そうと演出してるのに、一向に妖しくならない。ただ絵がきれいな
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

3.9

 つまらないとかいいながら、またまた鈴木清順。なんだかんだ言って好きなのかもしれない。というわけで今回はツィゴイネルワイゼン。実に30年ぶりの鑑賞だ。

 大正(浪漫)三部作の1本目。あいかわらず清順
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

2.9

 雑誌Olive(2003年に休刊)で紹介されてそうなおしゃれ映画!と思ってタイトル買い。だけど積極的に観る気になれなくてずっとほったらかしにしてた作品。GWのステイホーム中にふと思い出して再生してみ>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

5.0

 コーエン兄弟の作品が嫌いだ。

 ブラッドシンプルからコーエン兄弟の映画を観てるけど、おもしろいと思ったことがない(決してつまらなくはないんだけど)。あの兄弟のセンスがよくわからないのだ。ぼくのおも
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涼宮ハルヒの消失(2010年製作の映画)

4.8

 テレビアニメシリーズを観ていることが前提となるが、これぞ京アニの真骨頂といえる超ド級SF学園アニメ。

 ある日を境に世界が変わるお話。

 未来人・朝比奈みくるや宇宙人・長門有希が普通の人間になっ
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ブリット(1968年製作の映画)

3.8

 シンジケート(マフィアのことね)の構成員がトンズラするスタイリッシュなオープニング。文字の中に次のカットがあらわれ、事態が静かに進展する仕掛けにゾクゾク。確かこのフォントデザインはパブロ・フェロだっ>>続きを読む

ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.1

 ダブルタップ公開時によくレビューが上がってて気にはなってたのだが、実はゾンビ映画があまり好きではない。ゾンビがドラキュラや狼男のように自立したキャラじゃないからだ。脅威となる存在ではなく、現象だから>>続きを読む

アンドロメダ…(1971年製作の映画)

5.0

 新型コロナの感染拡大が止まらない今、あえて観てみた。大好きな映画なので年に1度は再生してるけど、毎回唸らされるカルト的な不朽の名作。なのにフィルマでの評価は低く、公開当時のセンセーションを知ってる身>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.2

 買ったはいいけど、全然観てなかったライブラリ発掘シリーズ。社会派の名匠シドニー・ルメットによる密室劇。LDやDVDで何度も観てるけど、Blu-rayの高画質では初めて。めっちゃきれいだった。
 12
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湿地(2006年製作の映画)

3.0

 北欧ならではの重い空気感が鬱。寒いところの湿地がどれほど不快なのかわかりかねるが、晴れ間のないどんよりした天候はそれだけで嫌な感じだ。見たことがない役者ばかりなので、妙な先入観なく観られるのは新鮮だ>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.3

 そんなに聴力がずば抜けてるなら爆音聞かせたら卒倒するんじゃね? あるいはあのデカイ鼓膜をブスリとやれば殺せるんじゃね?

 そんな疑問を序盤に持ってしまったので、なぜここまで人類が圧倒されたのかが気
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イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.8

 ずっと観たかったんだけど見逃してしまったA24作品。
 なるほど。いかにもA24な映画だ。

実体のないものへの恐怖や猜疑心で自滅する話なんてどうだろ?
いいねえ、謎の伝染病とかは?
それだ!
思い
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

5.0

 前作を観た翌日、軽い気持ちで2Uに(再)突入。
 おや、違うぞ。ツリーじゃなくて今度はライアンか。ん?ということはこれは何かが原因で起こっている物理な現象なのか?
うーん、我ながらいい疑問を持つなあ
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.8

 いま、2を観終わったところなんだけど、なにこれー!最高じゃん!
 本作のスコアは3.8にしてるけど、それはあくまで単品として観た場合ね。2では満点をつけると予告しておく!

 フォロワーさんがおもし
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ジャッカルの日(1973年製作の映画)

4.8

最高!
これぞ映画!
これぞサスペンス!

 ドゴール大統領暗殺を謀るジャッカル(暗号名)とそれを阻止せんとするルベル警視の攻防をクールなタッチで描く名作中の名作。
 改めて観て、その緻密な脚本に震え
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

2.0

コロナの影響で土日はどこも映画なんてやってないと思ったら、一部の劇場が営業してた。大きなスクリーンに飢えてたので観てきた。10名足らずの観客でな!

ふーむ…
これ、映画じゃないよね。
ドキュメンタリ
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ゆれる人魚(2015年製作の映画)

2.8

ポーランドの映画ということで、重くて暗いのを期待してたのだが…
人魚の造形(うなぎやん!)も、ミュージカルな演出(ダンスは素人やん)も、楽曲のレベルも(ドナサマーのオープニングはよき)物足りなかった。
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アメリカン・ハニー(2016年製作の映画)

2.2

配信が今日までなのと、カンヌで賛否が割れたと聞いて視聴。
A24の配給だからちょっと期待したのだけど…

クソつまらん。
アタリが続けばハズレも続く。最近ハズレ率が高いが、配信なので財布は痛まない。
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.2

 友人が観たことないっていうから、じゃあ一緒に観ようと誘っての鑑賞。
 お気に入りの映画だが、世の評価があまりに高すぎて、そういう絶賛系映画じゃないでしょとちょっと抗ってみたい気持ちでレビュー。
 名
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インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)

4.5

なんじゃあこりゃあああああ!
これはもうホラーじゃない。シックスセンスのような心霊ドラマじゃん! そりゃ祭になるわけだ。胸熱だもんな(ホラーマニアにはちょっと批判もされてたけど)。
インシディアス改め
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インシディアス 序章(2015年製作の映画)

3.8

くっそー、やっぱり夜中に観ると怖いや。
くるぞくるぞとわかっててもバーーーン!とかやられたら飛び上がるって、もう。

なるほど、エリーズは前々から黒衣の花嫁とは因縁があったのね。今回の除霊とは関係なし
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インシディアス 第2章(2013年製作の映画)

3.9

なんだよ、インシディアスとニコイチじゃんか!そうならそうと。タイトルも「続・インシディアス」とかにいといてくれればいいのに。第二章でもそうとわかるか、ははは。
そうだった、だいぶ前に観たからすっかり忘
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

3.8

死霊館がおもしろかったので、真夜中に一人リビングで観た。うん、これもなかなかよかった。
そこそこ怖かったけど、観終わってからの己の想像力の方がずっと怖かった。
気温が下がって家が軋んだりするのはとても
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死霊館(2013年製作の映画)

3.9

これはおもしろかった。

 やっぱり悪霊の姿はモロに見せない方がいいね。想像に勝る恐怖はないもん。
 いやあ、ウォーレン夫妻がいいわ。このキャラ大好き。この二人のやることなら信頼できる。この夫婦がそう
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ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)

3.0

ザ・フツー・オブ・フツー。
ポスターデザインからてっきり湿地帯のアウトドアホラーかと思ってたんだが、インドアファミリーホラーだった。ポスターのデキはいいのにな。恐怖度は中の中。ホラーのデフォルトのよう
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

なんてチャーミングな映画!
どうして劇場で観なかったんだろう。
いや、それはわかってる。
なぜか突然過去に戻ったり、どこかの誰かと中身が入れ替わったりする、そういう「ずるい映画」に飽きてたからだ。ビー
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拳銃は俺のパスポート(1967年製作の映画)

3.8

追悼・宍戸錠「エースのジョー、日活アクションを縦断した男」を観に新文芸坐へ!

おもしろーい!

マイトガイやトニーの敵役では自信過剰で饒舌でキザなエースのジョー。そのくせ最後にゃ負けを認める気のいい
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