なべさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.7

ハ・ジョンウ 窮地に踊れ、標的の男 オールナイト2本目。
移動の激しかったチェイサーとは打って変わって、ほとんど動きのないワンシチュエーション作品。カメラはラジオ局のスタジオから外に出ることはない。
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.6

ハ・ジョンウ 窮地に踊れ、標的の男 オールナイトの1本目。ずっと劇場で観たいと思ってた一本。
韓国映画のなかには、観てる内に映画を観てるような気がしなくて、奇妙なリアリティにずっぽりハマってしまう怖い
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ゾンビ-日本初公開復元版-(1979年製作の映画)

2.4

懐かしい…そしてつまらないw
ロメロのゾンビは、スプラッターなんて言葉がまだなかった黎明期のゾンビ映画。自主制作っぽい作風が妙にリアルで、今や伝説のマスターピースだ。
本来、ロメロのオリジナルは陰鬱な
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ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)

4.2

20周年記念のスチールブックBlu-rayが米国で発売されたので購入(米盤は日本語字幕なし、伊盤には日本語字幕はあるが特典映像なし)。Blu-rayきれい!

ご存知、ギャラクシー・クエスト。全編スタ
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

4.0

80周年記念でUHD化されたので改めて購入。著作権の切れた作品を高画質で観る贅沢。これまで何度観たことか。おもしろくて、楽しくて、かわいくて、ケレン味たっぷり。ジュディ・ガーランドがキラキラ輝いてるM>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.6

原作からしてシャイニングの続編ではなく、地続きの別作品って言われてたの知ってたから、ドクタースリープは続編だと思わずに臨んだ。

前作シャイニングでは、ダニーの能力ってあっても意味なくね?って扱いだっ
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.3

2で完結したターミネーターが続けられるとしたら、設定だけを生かした駄作だろうと思ってた。だからこそ、キャメロンは手を出さなかったんだろうし、実際その後につくられたシリーズは出涸らしだった。
でも、個人
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裏窓(1954年製作の映画)

5.0

 脚を骨折して部屋から出られないカメラマン・ジェフが暇に任せて行っていたのは向かいのアパートの覗き。車椅子生活を余儀なくされてるとはいえ、本来なら最低な行為だ。だが、彼と同一の視線を持つ観客もまた覗き>>続きを読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

4.9

観てきた! IMAX完全版。
ちょ、なにこれ、最高じゃん!ドイツ語のシーンはボイスオーバー(同時通訳みたいな)になるからちょっとうざいけど、それを割引いてもこの点数。スロー三昧で戦車バトルのバーフバリ
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コンフェッション 友の告白(2014年製作の映画)

2.5

雑。計画が杜撰すぎる。なんか悲しき友情みたいなやるせない雰囲気を醸してるけど、駄作ですからー!話が雑過ぎてしんどい&つらいわ。謝れ!チュ・ジフンに謝れー!

だいたいこれから犯罪しようって奴は、せめて
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.8

ずっと前に観ていたのだが、ネタバレせずに書くことができなくてレビューを諦めてた作品。
先日フォロワーさんのレビューを見て改めて見直してみた。
おもしろい。実におもしろい。そして地味だ。だけどこの地味さ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

4.0

「ウエスタン」改めワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(・が多いよ!てかワンハリにあやかろうって魂胆がみえみえ。ほんとはタランティーノがあやかったんだけどね)観てきた。タイトルが変わってたの>>続きを読む

シャイニング 北米公開版(1980年製作の映画)

4.0

北米公開版ということで英国からスチールブック仕様のを購入(国内盤も同じ中身だけどバカ高い)。
てっきり米国で数日間公開された幻のエンディングが入ってるプレミア上映版かと思ったら、143分バージョンだっ
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グッバイガール(1977年製作の映画)

4.0

4.0は高すぎか(本当は3.3くらいか)と思いつつ、思い出補正も働き最高の映画だと信じてるから、うん、やっぱりこのままでいいや。
50代の映画ファンならきっと名画座で5回は観てる懐かシネマ。困ったとき
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悪人伝(2018年製作の映画)

4.0

時々、ド・マンソクなのかマ・ドンソクなのかわからなくなり、「鈍足」はないだろうとか「マンソク」は響きがちょっとやらしいから違うとか、変なぬかるみにハマってしまい、挙句にソ・ドンマク(これは絶対違うとわ>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

5.0

 海外では公開も終わり、円盤もリリースされているのに、日本での公開は2月というアリ・アスターの新作。2月まで待ってたら、観る前に全容を知ってしまいそうで、国内最速上映のファンタスティック映画祭の土曜オ>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.0

 フォロワーのレビューを見てガイ・リッチーだと知り慌てて視聴。
 ナポレオン・ソロが活躍したUNCLEのその後の話だとばかり思ってた。ソロやイリヤクリアキンが管理職になって出てくるのだと。あの冷戦時代
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

3.3

恥ずかしながらこの映画の予備知識がまるでなく、インド航路を行き来するガレー船の漕ぎ手である奴隷の少年の話かと思ってたw あるいはそれになぞらえたカーストの最下層からの成り上がりストーリーかと。全然違っ>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

4.2

 ライブラリからシャマラン作品を引っ張り出して再評価する企画その2はシックス・センス。

 あー、これはすごい。久しぶりに観たけど、この作品でメジャーデビューしたのはある意味不幸かも。それくらいよくで
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サイン(2002年製作の映画)

3.8

 ライブラリからサインを引っ張り出してきてシャマランを再評価。

 めっちゃおもしろい!それも初っぱなから。不穏でただならぬ雰囲気がクライマックスまで持続。てかどんどん加速する気持ちよさ!
 タイトル
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大統領の理髪師(2004年製作の映画)

2.6

ちょっと演出が弱いなあ。
あの当時の韓国の政治情勢を描いた名作なんてレビューをみて鑑賞したが、嘘じゃん!そんな映画じゃねえからw
本作を授業で観たってレビューをよく見かけるけど、これを学生に観せる意図
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スプリット(2017年製作の映画)

3.9

多重人格スリラーとしての評価は低い。実は別の作品と話が繋がってましたっていうオチは、クリエイターが罹りやすい病みたいなものか。

以上は初見時のレビューの要約。ミスター・ガラスを見終えた今、本作の評価
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

2.5

公開前から予告編を観て、これ観たい!と強く惹かれてた作品。観終えて戸惑いを感じながら、どうレビューしていいのかわからず、書いては直すことを繰り返し、1週間悶々としてた。こんなに悩まされた映画は久しぶり>>続きを読む

スティング(1973年製作の映画)

5.0

 いっちょカモろうせ!

 小6当時のキャッチコピーを今も覚えている。午前十時の映画祭でかかるから、久々に観に行った。
 ああ、まるでヴィンテージもののワインのような極上で完璧な逸品。出演者はもちろん
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毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

4.0

オリジナル版に比べてかなりセンチメンタルに振ってるらしい韓国版を先に観た。

何の説明もなくいきなり本編に突入。一瞬「え?これは続編なのか?」と戸惑うけど、ああなるほど、ちゃんと見てればわかる仕組みに
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.0

うわあ、これは素晴らしい!
ポール・シュレイダー渾身の作品。

 信仰心の揺らぎや神への疑問を、現実的な社会問題と絡めながら、愚直なまでのタッチで描いてて(なんと今どきなスタンダードサイズ!しかもカメ
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生き人形マリア(2014年製作の映画)

1.0

新文芸坐コワオモッオールナイト3本目。

こ、ここここ、これはひどい!
余興か!盆踊り大会で流されたPTA総出演によるお楽しみ映画かw
誕生日にドローン買ってもらってパパの車追いかけてみたよ!的なうれ
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

3.1

新文芸坐コワオモッオールナイト2本目。
途中で、ああ、これはもしかして◯◯系か◇◇系かなと思ったら案の定◇◇系だった。
ただ、仕掛けが読めてしまっても、兄弟たちがキラキラしていたので、まったく気になら
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ハロウィン(2018年製作の映画)

4.0

どれを観たのやらわからないくらい記憶に残ってないハロウィンシリーズの最新作。もうハロウィンと名のつくものは観ないと決めていたので、40年ぶりの正統な続編もスルー。
が、新文芸坐のコワオモッオールナイト
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ジョーカー(2019年製作の映画)

2.9

観てきた!
でも、ハードル上げ過ぎてたのかな。こちらの予想を超えてくるような、斜め上を行く作品ではなかった。
いや、そこそこおもしろかったんだよ。じっくり丁寧につくられてたし、ホアキンのひたむきな演技
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ヘルボーイ(2004年製作の映画)

3.9

デル・トロじゃないヘルボーイがやってきたので、久々に本家ヘルボーイを見直してみた。

ああ、なんてチャーミングなB級映画なんだろう。リアルさとファンタジー成分のバランスがステキ過ぎる。
そしてなんだろ
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カプリコン・1(1977年製作の映画)

3.9

中3の冬、部活の後輩とデートで観に行った映画。あまりのおもしろさに、カノジョを連れてることを忘れて帰りそうになった忘れられない作品。アマゾンで廉価になってたので購入。

いやあ、こりゃカノジョのこと忘
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.8

日本おせーよ!
海外ではとっくに公開が終わって、円盤が発売されてるんだから!というわけで、英国の限定盤を取り寄せて、フル予告編として視聴。9割がアクションシーンなので字幕がなくてもほぼ大丈夫。
2の直
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

 映画狂のタランティーノがその膨大な知識を使って69年のハリウッドを描くって、それめっちゃ観たいやつじゃん!とアガってたのだが、なかなかタイミングが合わず、本日ようやく鑑賞。

 なにこれ、超傑作じゃ
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.9

 ああ、時間の流れ方が違う。今どきの映画が下品に感じるほど、品があるというか、奥行きがあるというか。映画がシーンの連なりではなく、ひとかたまりで作品なのだと思い知る。
 こういう映画は、観終わった後も
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坂道のアポロン(2017年製作の映画)

2.8

佐世保の街やあの時代の空気感はまあまあよくできてたけど、やっぱりはしょり過ぎ。別に原作の最初から最後まで一気に走り切らなくてもいいんだよ。ジャズが3人の距離を縮めていく過程をもっと丁寧に見せてくれてよ>>続きを読む