渡辺伸一朗さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

渡辺伸一朗

渡辺伸一朗

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(1954年製作の映画)

4.0

久しぶりに映画館で見たくて田端まで。
やはり素晴らしい作品です。
切ない中にも微笑ましさがあり、感情を揺さぶられます。

フェリーニがジュリエッタを生涯の伴侶とした事にあらためて納得させられました。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

見る方がしっかりコンディションを整えて臨むべき力作でした。さすが西川監督。深いです。
さまざまな見方がある難しい題材を丁寧に解きほぐしてくれていました。それだけに切なくて苦しかったりもするのですが。
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私は確信する(2018年製作の映画)

3.9

久しぶりにしっかり練られた脚本の作品を見ました。いわゆる「法廷もの」の感覚とは異なる感覚です。
フランスにおいては誰もが知る事件を扱った「事話ベース」の作品なんですが、よくあるドキュメンタリータッチで
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ディエゴ・マラドーナ 二つの顔(2019年製作の映画)

4.0

サッカーを昔から見ているコアなファンにとってはとても貴重なドキュメンタリーです。興奮とともに、切なくて泣けてきました。ディエゴとマラドーナ。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

藤井監督の執念を感じました。脚本も撮影も編集も良いです!
役者もみんな素晴らしい。ラストの音楽も。

新聞記者も良かったけれど、さらなる演出力を発揮しています!!

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.7

ずっと避けていましたが、映画館でちゃんと向き合うべきと考えて見てきました。
草彅剛は確かに良かった。でも特筆すべきは、前半の服部樹咲です。素晴らしかった。まだまだ荒削りだけど、あの目が無ければこの作品
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.7

とても貴重な作品です。このタイミングで振り返っておけたことが素晴らしい。
近年安易な音づくりをしている作品も多々あるので、それらへの警鐘としても。

どん底作家の人生に幸あれ!(2019年製作の映画)

3.6

楽しませてもらいました。史実への忠実さにこだわらず、現代の諸問題も想起させるようなエンターテイメントに仕立てられていました。
とはいえディケンズの作品を読んだことのある人はぜひ!

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.7

不思議な圧を受ける作品でした。良い意味で。
出演者の目ぢからが場をリアルにしています。よくよく考えたら不思議な設定なのに、ドキュメンタリーのような錯覚をしてしまいそうに。
とても良いトーン。

ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画(2019年製作の映画)

3.9

気持ちの良い時間を過ごしました。
キャラ設定が上手く出来ているので、各所でジーンとさせてくれたり笑わせてくれたり。実話ベースという安心感もあったので、気持ちが入りました。

もしかしたら日本上映用に少
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.7

この時代の女性の立場、デッサンはどれだけ対象を見つめるかが大切、人を思う気持ち、これらを絶妙にコントロールして見応えのある作品に仕上げました。
それぞれのポイントにしっかり正面から向かい合っていること
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.6

前作が衝撃的だったし、Netflixにはウォーキング・デッドかあるし・・・、どうしようかな?と思いつつ見ました。が、、、
大丈夫!母と2人の娘が良い味を出していたので楽しめました!
CGの事を考えると
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.6

アニメ26話をいっき見してから見てきました。これだけの観客を集めた作品をスルーするわけには行かないので。
売上でジブリ作品との比較を論じたり、同じジャンプ連載ということでワンピースとの比較を論じる事に
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ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

3.6

テレンス・マリックがエマニュエル・ルベツキと組んで、主演がルーニー・マーラ。舞台はSXSWのオースティン。見ないわけには行きません。
エマニュエル・ルベツキはやはり素晴らしい撮影監督です。今回は特に引
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.8

やっぱり「のん」はいいな。話に引きずり込む魅力を持っています。
この作品を「勝手にふるえてろ」との比較で語る必要はありません。同じ原作者の題材ではありますが、監督は新たなトライをしています。
やや長く
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静坐社(2017年製作の映画)

3.8

呼吸を整える、日々意識すべきこと。と、思い出させてくれました。

ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢(2020年製作の映画)

3.8

なんとも可愛らしい作品でした。とてもオーソドックスな作りなんだけど、会話に出てくるアーティストがツボだったので、予想以上に楽しめました。

それにしても、、、ダイアナ・ロスは今どうしてるんだろう?

ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.6

とても楽しく見れましたが、脚本や編集は緩い印象。だから楽しめたのか??
撮影は良い感じです。

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.7

なんか、すごいもん見ちゃったなぁ。予想外の展開で目が離せませんでした。
入り方が、その後の展開を全く感じさせなくてよかった。
血縁、地縁、格差、などなどの深い意味を理解しきれていないかもしれませんが、
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.6

ちょっともったいなかったなぁ。
面白い題材なんだけど。終盤のたたみかけに納得感が得られませんでした。
先が読め過ぎてしまいました。

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)

3.7

アンナもマックスも良い演技でした。淡々とした描き方なんだけど、2人のおかげで入り込めました。
子供たちの怒りや悲しみへの父親の対応がとても印象的。ちゃんと一人前扱いしていました。
この家族だから困難を
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.8

佐々木の過ごした世代ははるか昔のことなんだけど、なんだかとても素直に受け入れることが出来ました。

良い撮影をしてます。役者も出し切ってる。
場の空気の描き方にただならぬものを感じました。内山監督の今
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.0

久しぶりにD・フィンチャーの熱を受け止めてきました。市民ケーンをリスペクトした諸々の仕掛けがありつつも、後半の編集のたたみかけは流石の迫力。引きずり込まれました。

「市民ケーンを見てからでないとダメ
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.6

ハンガーゲーム的な想像をしていたので見る予定ではなかったのですが、、、友人のレビューを見てそそられました。
なんなのでしょう?このスッキリする感じは。グロいカットも沢山あるのに。
アメリカの現状を理解
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罪の声(2020年製作の映画)

3.7

リアルに事件を知る世代として、とても興味深く見ることができました。良く練られた原作だと思います。
登場人物が多く関係性も複雑なので、脚本はかなり分かりやすくなっています。時間内に良くまとめたとも言える
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.0

素晴らしい。途中かなりしんどくなったけど、見て良かった。
ドキュメンタリーなみなさんの部分と役者陣の演技が見事に融合していました。
河瀬監督と役者達の覚悟は相当なものだったと思われます。
蒔田彩珠のこ
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ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2019年製作の映画)

3.9

ザ・バンドを心から愛しています。なので・・切ないシーンが多かった。でも見て良かった。見るべきです。
ロビー・ロバートソンからの視点になるので少し心配もしていましたが、極力フェアに、という姿勢を感じまし
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キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.8

しっかり作り込まれています。とても真摯に事実と向き合っている印象でした。
サッカーが大好きで、マンチェスターという街も大好きで、シティとユナイテッドの関係やオアシスのことを熟知しているので、楽しませて
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博士と狂人(2018年製作の映画)

3.7

ショーン・ペンが凄まじかった。言葉の話をより楽しむには語学力や古典知識が足りなかったようです。舟を編むのようにはいきませんでした。

浅田家!(2020年製作の映画)

3.8

浅田家の写真集は見ていて、3.11の後の写真を掃除する話も知っていました。なので、タレントが演じることでさめてしまわぬか少し心配でしたが、全くの杞憂に終わりました。
主人公と家族の関係が上手く描かれて
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

こんなことになってしまうのがアメリカという国。だけど、このような映像作品を作り流せるのもアメリカ。

このような歴史を積み重ね、ルース・ベンダー・ギンズバーグのような最高裁判事を産み出しているのに、何
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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

3.9

意表をつかれました。
「数奇な運命」というタイトルに先入観を持ってしまったからでしょうか?
旧東ドイツ舞台の閉塞感だけで
描かれている作品ではありませんでした。
ここまでしっかりとアートの表現を突き詰
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音響ハウス Melody-Go-Round(2019年製作の映画)

3.6

坂本龍一さんの最後の言葉がとても印象的でした。貴重なドキュメンタリー。

メメント(2000年製作の映画)

3.8

ポラロイドをフリフリするのがたまらなく懐かしい。
TENET3回目鑑賞の前に脳をさらにノーラン対応にするため見てきました。
初見よりも明らかに見やすかった。メメントをシンプルに感じるんだからかなり対応
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

日比谷TOHOのIMAXにて、凄まじさを体感してきました。インセプションやインターステラーをIMAXで見直し、心身をノーラン受け入れ態勢にしたのですが・・・。最初は、あまりに身構えてしまっていたかも。>>続きを読む