たましいさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.3

ギターケースで時間を跳びまくる、パラドックスと輪廻の宿命を描く映画。
話の起点が見えないループ構造に引き込むストーリー、噛み合う伏線回収をキレイにまとめたお気に入り
2024 305

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

3.8

師弟関係が良好で微笑ましい、弟子ガチャが当たった方の物語。
スピード感の増した試合、二人三脚でトレーニングと治療に臨むストーリーが熱い。
構図もテイストもロッキーのスピリットが随所に感じる良作
202
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.1

米の核実験のせいでゴジラから敗戦のおかわりを貰う、死体蹴り映画。
派手にぶっ壊す爽快さはなく、どん底から反撃する当時の国民性を巧みに絡めた名作。
死に方を探す主人公の敗残兵らしい人間性が泥臭くて力強い
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

史実を混ぜた壮大な話が始まるかと思えば、ラスプーチンがオッさんの太ももを舐め回す紳士映画。
WWⅠの腹に重たい要素に反し、大統領が下のスキャンダルに怯える過激な脚色と、アクションのキレはコミカルさ全開
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ロッキー・ザ・ファイナル(2006年製作の映画)

4.1

自分の像は撤去され、錆びた体で信念の為、リングに戻る哀愁と覚悟の映画。
初期の熱血から得たもの、失ったもの、全部背負って闘うラストは老いさえ美しい人生を感じる
2024 301

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.1

英国紳士とカウボーイによるコメディ全開の、やたらエルトン・ジョンが割って入るひき肉映画。
スピード感を活かした軽さそのままに、蝶々おじさんやカントリーロードで遊び出す、個性の引き出し方がとても上手い
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ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)

3.4

哀愁漂うロッキーが、調子に乗った弟子をストリートファイトでヤキ入れる映画。
家族愛の根本は守るが、シリーズのお約束も熱意もぶち壊すエッジ効かせた展開がダーティハリーと同じ香りがする
2024 299

オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.6

お役所のおつかいでブツを回収する、経費使いまくり映画。
いつものステイサムに比べて薄味な内容だが、画もクルマも映えるので見応えはある。
クセはないが無難な仕上がり
2024 298

地球の静止する日(1951年製作の映画)

3.4

唐突なUFO登場からたっぷり尺を使って、紳士な宇宙人が警告という脅迫をしに来る反核映画。
SFだがゆるい日常主導でこれから起こる冷戦を匂わせる内容が説教じみている。
雑なストーリーだが、先見の目と皮肉
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ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.6

今ではエクスペンダブルズのデカい中毒お爺ちゃんが、ソ連の怪物としてロッキーをボコる映画。
この時期にこの国という、香るプロパガンダ臭に目をつむり、脳筋パワープレーのパッションを感じる作品
2024 2
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.1

落ちぶれた主人公が英国紳士に突然変異して、サイコキラー電波阻止に奔走する映画。
初手人体真っ二つから人間花火と、ツッコむより爽快さの勝るアクションと軽快なストーリーが鮮やかな良作
2024 295

ロッキー3(1982年製作の映画)

3.7

分かりやすいヒール相手に、アポロのダサいトランクス履いて闘う、ジャブ入れまくり映画。
相変わらず構図が変わらないが、友情にも熱くて好き
2024 294

仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ(2010年製作の映画)

4.3

敵が暗殺部隊の革ジャンテロリストとかいう厨二病テイストな劇場版。
推理要素は無いが、豊富なアクション、ダークな雰囲気が作り込まれた名作。
「逆転の切り札」は歴代屈指の名シーン
2024 293

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.7

殺人鬼マッコールさんが、敵より残虐なワンサイドゲーム繰り出すサイコホラー映画。
人の優しさに触れ、穏やかな表情の怪物が居場所を見つけるハートフル展開を血生臭く描いた良作
2024 292

ロッキー2(1979年製作の映画)

3.8

散財してはしゃぐロッキーの黒歴史からの、前作と同じパターンで再戦する映画。
不器用な男に社会の荒波をぶつけて、家族の為に闘志を燃やす展開はわかりやすく熱い
2024 291

96時間 レクイエム(2015年製作の映画)

3.7

初期の誘拐要素からサスペンスにシフトした、邦題のタイトルしくじり映画。
追跡から逃亡に切り替えた主人公より、切れ者刑事の方が主人公してる、爽快さの無い仕上がりが物足りない。
毎度、空気読めないパパの空
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ディープ・ブルー(1999年製作の映画)

4.0

大事な説教中に社長が喰われる、空気読めない新入社員みたいなサメの芸術点が高い映画。
CGは粗いが、要らぬ人間ドラマを廃した、海底から脱出する王道の展開は上質なサメ映画の手本。
ヒロイン無視と死亡フラグ
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.8

キレたらヤバいおっさんシリーズお節介編。
仕事が早すぎる男、庶民派マッコールさんが転職して職人芸を披露する映画。
緊張感皆無の殺戮ホームアローンは健在で、イキった同業者を一方的に完封するのは圧巻
20
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96時間 リベンジ(2012年製作の映画)

3.8

前作の逆恨みから敵がリベンジしてくる、敵も主人公も粘着質な、娘の超絶ドラテク映画。
パパスキル最弱の秒殺エリートが、今回もこれから捕まる宣言して敵を追い詰めるが、コメディ要素が薄れて渋みが出てる
20
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ロッキー(1976年製作の映画)

4.0

やさぐれボクサーがチャンプに挑まされる、ジャブ入りまくり熱血映画。
人間模様が大半のスローなストーリーを跳ね除けるラストシーンは、有名なBGMで盛り上がる熱い名作
2024 286

96時間(2008年製作の映画)

4.1

キレたらヤバいおっさんシリーズ過保護編。
頭弱そうな娘の為、鬼神がパリで敵を追い詰める、とんでもない疾走感が面白い。
これ以上やったらギャグになるギリギリを攻める匙加減が絶妙
2024 285

エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年製作の映画)

4.3

アウトレイジ外来種みたいな悪人ヅラ総出演で、またも復讐のエンジンを掻き鳴らす虐殺映画。
無双爺たちが束になって襲いかかる絶望感と、延々続くボーナスタイムが爽快。
敵側もメル・ギブソンできっちり底上げし
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

引きこもり陰キャバットマンが、ぶつぶつ独り言を言いながらサイコパスに挑む新シリーズ。
コナン君ポジで敵を殴りながら、真相に迫る硬派なサスペンス色が強い良作。
いつもの超人バトル始めないリアリティ路線が
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エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

4.3

プルトニウムを酒の肴に2次会を始め、敵が過剰な報復を受ける映画。
アクションと各々の代表作をネタに盛り上げるファンサービスは超一流。
影の薄いヒロインを脇に追いやり、狂人お爺ちゃん達がイチャつく名作
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エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

4.3

往年のスター爺たちの同窓会に選ばれた島国が爆破される、島民が大変気の毒な映画。
薄いストーリーにキレあるアクションとパロディを詰め込んだ、無駄のない采配が神がかった傑作。
スタローンのハアハア言いなが
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.4

杜撰な誘拐事件で、情けないおっさん達が事を大きくしていくサスペンスコント映画。
その場しのぎの究極体みたいな展開と、粉砕機でスプラッター混ぜ込むシュールな絵面が笑いを誘う
2024 280

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.8

毎度掃除人のボヤきがツボにくる、ノリも命も軽い、ちゅ〜る直食い映画。
前作以上に弱い敵をあしらい、世知辛い世の中に馴染もうとするコメディ調の尺が長い。
従来の日本映画を超越した格闘シーンは相変わらずハ
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トロイ(2004年製作の映画)

4.0

ちきん王子が敵国の女を寝取ったのせいで国が滅ぶ、ガバガバ設定の「トロイの木馬」をカッコよく見せる映画。
この手に良くあるねっとりした話は少なく、粗い人間ドラマながらもキレあるスピーディなアクションが非
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キャビン(2011年製作の映画)

4.1

B級ホラーのふりしてテンプレをイジリ倒す、エレベーターで怪物夏祭り始めるネタ映画。
楽しい週末が人類の終末に関わる完全に斜め上を行く展開、
往年の怪物達を蹂躙させたい制作側のホラー愛が炸裂した名作。
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バグダッドの盗賊(1940年製作の映画)

3.6

後年、ディズニーアラジンに設定をパクられた、大して役に立たない巨人ジーニーがいつの間にか消える映画。
ご都合展開だが、当時のVFX技術総動員でファンタジーとアクションを表現した力作
2024 276

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

クラシカルな雰囲気でギャングとの対決を描き、汚い言葉で喚くデニーロを拝む映画。
起承転結はっきりしたストーリーに、随所に挿し込む銃撃戦を丁寧に表現した映画のお手本みたいな名作
2024 275

チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.4

私立探偵の主人公が闇の陰謀にフルボッコされる敗北映画。
スピード感はないが、じめッとした重い空気、徐々に迫る真相をキレイにまとめたハードボイルドな名作
2024 274

エアフォース・ワン(1997年製作の映画)

4.0

大統領直々に丸腰でテロリストを血祭りに上げるマッスル映画。
強い指導者(物理)が、交渉から操縦までこなす設定を強引に押し通す爽快さが魅力。
大統領が護衛を守る、意味不明な状況を大真面目にやってくれて満
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

三重構造がやたら絡み合う、申し訳程度の宇宙人出すストーリーそっちのけ映画。
空気読まない絶妙なテンポ、水平ショットに奇抜な色彩と、相変わらず演出が変態。
豪華キャストと落語みたいなオチの温度差がシュー
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

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ハンディキャップはあくまで特性としてフラット、もといそのまま扱った報復映画。
当時の世間も、必要以上に配慮しまくった現代でも今後作られることはないであろう偉大な作品。
本当の怪物は誰か、シンプルな投げ
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エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

3.7

今回は主人公が即堕ち2コマする、スケールしぼめて狂人親子に焦点当てた締めの映画。
主人公以上にやべぇ奴の父親が目立ち、爽快さよりも中年の渋味と深みを押し出す要素に哀愁が漂う。
2024 270