Nさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

悲愁物語(1977年製作の映画)

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トラウマ映画。今まで好みでない映画はあっても本気で頭抱えて顔顰めて二度と観たくない映画とは出会っていなかった。
トラウマ映画としては星5ですが映画として1くらいなので無評価です。
悲愁物語イズ人生初の
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

5.0

女性達の箱庭的島が舞台。登場人物もほぼ3人の構成、なのに背後に男性達の存在がくっきりと浮かんでくる。
外の世界と遮断された箱庭は楽園的で刹那的だ。
画角、ロケーション、衣装、絵画的で観ているとすごく絵
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劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇(2013年製作の映画)

3.0

堤幸彦は堤幸彦作品が大好きなんだろうなぁ。
ラストのお金なかったんだろあなぁという表現は許せませんが。この作品で全国の中高生がどれだけ厨二病になったことか。それを思うとやっぱりスペックの存在は大きいの
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.6

友人より熱量が凄いので観てみてと言われて鑑賞。本当に熱々で体の体温が一気に上昇した。
上映時間のちょうど良さも、スプラッターの表現もなんだか全部良いんだけど、ラストのストップモーションにやられてしまっ
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

3.8

赤ちゃんが産まれるまでの話で逆によかったかもしれない…
本当に途中からローズマリーの気持ちで観てたので、夫に対してストレス感じすぎて私が叫びそうだった。
隣人や医者に対して疑いの気持ちで敏感に観ていた
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スパイキッズ(2001年製作の映画)

3.5

ところどころ質感などにキモさがあるのも懐かしい感じ。今もか知らないけど当時の海外子ども向け映画やアニメって、ところどころ気持ち悪いのなんで。
小さいころまじでフループの番組みたいなの観たことあるんだけ
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.2

パルプフィクションと言うには良くできてるよ、痛快で爽快、結局なんだかんだタランティーノの映画は劇薬みたいで大好きだ。

バラバラと組み替えパズルのような話しなのに結果的に円形に繋がる。ビフォアザレイン
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.7

窓越しから彼等を覗くショット。
格子で切り取られる世界は絵画的だし、それぞれの表情とか動きにも焦点が合う。画面の中に更に画面を作っているよう。

音楽の使い方は毎作品良いけど、今回は車とパーティーのシ
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トリック 劇場版(2002年製作の映画)

3.4

最近はずっとずっと堤幸彦特集という感じ
SPECや二十世紀少年がずっとずっと好きだったけど、トリックの軽さとチープさよ。なんだかんだ観てしまう中毒性だ。
映画で突然恋愛要素強めなのも意味わからんくて良
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

小躍りしたい気分だったので音楽が良さそうな映画を選んだ。
ダヴィドの突き放しに、酷いな!!!!と思ったこと以外は風景もファッションもインテリアも特に音楽もよかったなぁ。あれで重いって言われちゃあ堪らな
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.4

漫画を完読。漫画超面白かった。
まぁこればっかりは言ってもって感じだけど漫画の方が面白いですよね…。

アクションシーンの間が無さすぎて素人目に観ると凄さが半減だ…岡田くん絶対すごい動きばっかしてるの
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.7

SFなかでもかなり好きな映像表現だ。メニュー表、爆発、整形、狭いオフィス。
便利さを描いてるはずなのにうわー嫌だ嫌だと感じる気持ち悪さ。ダクト映画でもある。
ラスト10分くらいが特に好きだ。体調悪い時
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

2021ラスト映画。
ラスト映画がゾンビ映画って初めてだ!笑
ゾンビ映画でもエドガーライトはエドガーライト。

カーステレオからジュークボックス、ありとあらゆる物を使い音楽を流す流す。
爽快で軽快であ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.9

ロープ、馬、雑誌、解剖、全てが少しずつ交わっていって確信は見せずとも、観ている側はわかっていってしまう。
小物の使い方がうまい。
ネチネチそれぞれの関係性を見せつける映画かと思いきや、ピーターの登場で
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.6

初めての感覚を得るホラーだった。
オープニング、ホラージャンルの映画を観ていることを忘れる爽快さ(しかもエドガーライトっぽいアップテンポ)。あんなにも惹き込まれるオープニングから本編ずっとずっと釘付け
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死霊館(2013年製作の映画)

3.7

これすごい前に見たなそういえば。
このシリーズ結構面白いから続きもみよ〜。
前々からこの手の映画見るたびに言うけど、悪魔祓いとか、悪魔という存在の文化興味深い。
結局キリストの存在と紙一重の部分を感じ
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.6

イメージよりもミニシアター味の強い映像だったな。
良くも悪くも突拍子な感じとか、少し大袈裟な演技とか。バグダッドホテルを観た時と同じ感覚を覚えた。

黄みがかった赤とくすんだ青など色味がすごく綺麗。セ
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

3.8

全てがちゃんと終わった。
長らく続いてきたシリーズの期待を裏切ることなくエンターテイメント性高く終わらせるってすごい。
多分人生であと5回はシリーズ通して観ると思う。

ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

切ない物語のはずだが雰囲気は恐怖。
少しずつずれていって何が正解かわからないってすごく怖い。死んだひいばあちゃんも最後は認知症まっしぐらって感じだったけど、私のことはぼんやり覚えてくれてたなぁ、それか
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.6

綺麗で不気味な冒頭の入りは黒沢清節という感じでキュアに通づる部分を見出せる。
格子部分にピッタリはまるキャスト名にこれから2時間が楽しみだなぁとワクワクした。
途中まで抜群に面白く、一時も目を話せませ
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.7

マドンソク兄貴〜さすがの安心感と腕の太さ。
ただ、やっぱり悪は多少なりとも成敗しなきゃということでマドンソク兄貴も……涙。
比べるものでもありませんが個人的には犯罪都市の方がもやもやせず痛快スッキリで
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TOKYO!(2008年製作の映画)

3.9

まるまる好きだったな。3話ともそれぞれの良さがあるのが良い。

やっぱり風土とか雰囲気が近しい国だからかポンジュノのShaking Tokyoが圧倒的に好きだったけども、ミシェルゴンドリーのあのかわい
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

4.0

ハリーポッター史上1番好きなシーンであるハリーとハーマイオニーのダンスシーン。
テレビ版だとカットされがちで悲しいです。たしかに無くても内容には差し支えないけどさ…

ハリーポッターはダークになってか
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.7

世の中には自分の知らない言葉が沢山あるのだろうな。
観たい映画が沢山あるけど死ぬまでに全て観ることなんて不可能にも程近いかもしれないと思うのと同じ。自分が死ぬまでに知り得る言葉だってきっと一部分に満た
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残菊物語(1939年製作の映画)

4.4

1939年の映画!?戦前!?とびっくりしてしまうほど美しく新鮮。
ストーリー構成やオチなどは見え見えかつ現代的とはお世辞にも言えないけど、それでも飽きることなく140分間自分も白黒の世界にいるみたいだ
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.0

とても文学的な映画だった。
セリフが全部キラキラしてた。
田舎街の学校も、そこから出るか出まいかの葛藤も、自分が何を信じればいいのかの疑問も、三人のそれぞれの関係性も。全てにちょっとずつ共感できて苦し
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.3

皇室ってまさにトゥルーマンショーだよねっていう記事を見たので鑑賞。

ジムキャリー映画の中でも断トツでかっこいいジムキャリーなのでは。
セット感のある街並みとか偽物っぽい海や夕陽が良くて、最後壁にぶっ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.2

うわーーー面白かった!面白かったけど途中全然気づいてしまったーーー観るのが遅すぎた悔しーーーー。

けどそれを上回る疾走感。
主人公の憧れとか執着とかわかるなぁって共感もある。憧れを詰め込んだタイラー
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.1

最後のキッチンシーンのための115分でした。
2人の思いの相違の描き方とか、きっと当時の男女と反対に(亭主関白というよりかは妻至上主義的描き方)描いているところとかポップかつ賑やかなストーリー展開も良
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.8

題材とか登場人物のキャラに反して爽やかかつテンポの良い作品だった。
登場人物たちみんな面倒くさくてもどかしくて気持ち悪いのに妙にスッとしてるところ、それぞれに芯がしっかりあるので嫌いになれない。

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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.4

今回も時間と次元を超えてきたノーラン。
全然意味わかんなかったけどめちゃめちゃ面白かったな。
メメントはまだ理解できたけど、ここまで複雑に時系列とか次元が入り乱れると追いつかない…
分からないなりに海
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ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)

3.8

はーー久々大笑いした!!
こういう純粋な笑いで笑えるのがどれほど幸せか!
佐藤浩一の演技大好きになっちゃったなぁ
面白すぎるので何度でもナイフ舐めてくれと願った。

市川崑が出演していることとか、パロ
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.3

やっぱ大好き。市川崑映画の映像と、テンポ。
家族構成とか、関係が複雑で、さらっと観ると取りこぼしてしまうことばかりなのも良い。わかりやすさなんて微塵もない。それは原作からか。

広い日本家屋、屋敷?を
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ひろしま(1953年製作の映画)

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内容に云々言うのはナンセンスなので映像面だけ、
本当にこれどうやって撮影したんだろうって思うほどのリアリティーと壮大さ。セットがさぞかし凄かったんだろうな。
実際の被爆者がエキストラとして参加している
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