Nさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

サバハ(2019年製作の映画)

3.5

韓国は宗教ものを描かせると抜群に不気味で気持ち悪くていいね。
コクソンほど気持ち悪くはないけど、結構優しく色々と説明してくれるので納得。
仏教、キリスト教、韓国古来の宗教?(ヤギとか、女の人が剣振り回
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ぼくらの亡命(2017年製作の映画)

3.4

依存を描いている作品の中では結構好きだった。
依存に対して全然共感ができないんだけど、この作品の昇と樹冬はなんだかわかるところが多々あって、2人の演技力のおかげかもしれないけど、それぞれが取る行動が自
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.7

パンチドランクラブ、疾走感疾走感疾走感って感じ。
会話の応酬劇に見てるこっちがやめてくれと言いたくなる。

バリーがうちの従兄弟に重なってちょっと本当にかわいそう…と思ってしまった。
無意識アンドデリ
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デリカテッセン(1991年製作の映画)

3.6

霧で包まれた暗く汚いパリ。
時々パリは華やかな街のイメージとは対照的にこういう描かれ方をされるよね。
確かに実際行ったシャンゼリゼ通りはそこまでキラキラと華やかではなかったなぁ。

そんな中でも所々に
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

丁寧。寝ても覚めてもの時もそうだったけど、とっても丁寧な描き方をする監督だな。

家福と音の関係性をたっぷりと見せつけられるオープニング。以降3時間、突き放されることなくずっと没入感の得られる映画体験
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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

3.5

美しく恐怖。初っ端のショット黒沢清意識あるでしょー!って思っちゃった。

途中から色々と気づいてしまった感はありつつ、複雑に関係を示し、伏線を張っていく丁寧さ、画をうまく使って見せたり、見せなかったり
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RED/レッド(2010年製作の映画)

3.7

わーーー何回観ても大好きーーー
ヘレンミレンになりたーーー

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

3.8

愛してるのアップからはじまる。
あんなにも強く想い合っている2人なのに劇中決して交わることがなかったとラストシーンでハッとした。
57年当時だったから作ることのできた映画だと思う。携帯もなければ、監視
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.4

崇高なド下品でサイコーーーー!!

やっぱりこういう作品はテンポの良さが大事だよなぁと改めて実感実感。
会話劇もアクションも気持ちいい爽快感とテンポの良さだったね。
キャラ作りもそれぞれ良かったし、ア
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.7

別にそのまま見過ごせば通り過ぎてしまうようなハーレイにきちんと焦点を当てて救いを見出すのさすがですね。
前作ではなんだかんだジョーカーの手によって助けられてきた女の子って感じだったのが自分の手で自分を
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.1

ハーレイ・クイーンをセックスアイコンにしたいしたい欲は凄く伝わる。
ビジュアルたしかによかったけどさ。
別につまんなくもないけど面白くもないって多分1番最低

ザ・コール(2020年製作の映画)

3.8

あらすじで全てを語られているはずなのにも関わらず途中までどう転がっていくのか分からず私も奈落の底に落とされた気分!

ヨンソクの顔とスタイリングがめちゃめちゃ良いなと思っていたらバーニングのハミ役の子
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

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人類の進化と進化の先の未来をあの時代にここまで描けてるのってやっぱりすごいんだよね。
時を越えたような世界があの内装だったのはなんでだろうな。
映像作品としてもすごく良かった。ハリボテっぽいのに重厚感
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.7

終始青い画面、落ちていく感情と人、突如差し込まれる合唱
毒々しい青ではなく、紺に近いようなミッドナイトブルーのような青い画面はとても綺麗で。
ジュリーの憂鬱な感情と呪縛。
最後はあんな形でも解放されて
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.8

直線の綺麗な建築に圧倒された。自然と人工物の融合も当時にしてはかなり近未来感があったのかも。公開時から少し経った今見ても美しい。

やはり窓のない地下の閉塞された空間は恐怖を感じると実感したし、対照的
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.1

ホラーでもなく、意味もわからないのに不気味で怖い映画って時々出会うけど不思議だよね。その雰囲気と演出と演技、全ての条件が揃って初めて恐怖を感じるような。

最初のダンスシーンから不気味さが全開で、以降
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

何年かぶりに観直した。
以前見た時はしっくりこなかったんだけど、今回見たらクラリスに向けられる視線、クラリスとレクターの共通点や2人の名前のない絆とかに気づけて、シンプルに作品としておもしろいなと感じ
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

5.0

疾走感で死にそうなのでいつもだったら一旦メモして整理してからフィルマークスつけるんだけど、観たあと速攻書くわよ。
お休みだったので映画沢山観るぞーの気持ちだったけど、この感じを汚したくないので今日はも
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.3

久々に衣装に惚れ惚れする作品だった。
すごい好みなデザインってわけじゃ無かったのにデザイン性の高さと、これを作った側の熱量を感じて鳥肌。
ドレスのデザインもクルエラの登場の演出も映画の枠を超えてる感じ
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男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.9

映る街並み、昔すぎず当たり前に感じるような懐かしさのある景色が良い。
人がたくさん出てくるので今の時期見ると密接な距離感が恋しくなるな。

寅さん不器用にも程があるでしょって感じだし、自分の家族にいた
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

4.2

前半ヤスも銀ちゃんもなんだかすごく嫌なやつだし、映画自体のノリにも付いていけなかったのに、中盤結婚式のシーンあたりから、突飛なのに疾走感があって、気持ち悪くて、かっこよくて、一本の映画でこんなに上がり>>続きを読む

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.3

中学生とかの時に観て以来。オールタイムベストだなこりゃ

刺激を受け合うのに歳なんて関係ないよねって改めて思わせてくれる青春映画。
衣装決めるのも役割決めるのも一つ一つが楽しそうだし、根本に優しさをち
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カランコエの花(2016年製作の映画)

3.8

花をさりげない伏線にして、重厚で残酷な40分。
正直観ていて、あそこまでのリアクションや騒ぎになるだろうか?という疑問もあった。
小学生、中学生ならばまだしも高校生でみんなあんなにも無知なの?自分の性
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オールド・ボーイ(2013年製作の映画)

3.5

韓国版よりスッキリ観やすい印象。
あのゴテゴテドロドロなのが好きなのと韓国版の方が圧倒的な気持ち悪さなので、その衝撃には劣るけど、安定感はある。
ご飯は圧倒的に不味そうだったな。
韓国版は微かな希望を
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.0

眩しい日差しが綺麗で静かでとても好きだった。
みかん畑とイヴォとマルゴスの家しか登場しないのにも関わらずあんなにも重厚感のあるストーリーを映し出せるのすごいなぁ。
ベージュやカーキの褐色の服装がこれま
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名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

3.7

舞台が壮大かつsfっぽさもあって見応えありました。まじでコナンくん天才なんだな。

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

全く前情報をいれずに観に行ってよかった。自然の美しさ、季節に流されるノマドの人々と同じ空気感を味わうことができた気がする。
観終わった後にフランシスマクドーマンドとデヴィッドストラザーン以外本物のノマ
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桜桃の味(1997年製作の映画)

3.6

初キアロスタミでした。ほぼほぼ車でのシーン。桜桃色の景色、切り返されるショット。あまりにも静か。
気分でない時に観てしまったの後悔だなぁ。

くねくねと曲がった道を進みながらメビウスの輪のようにそこを
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.7

すごいなぁここまでみんなの感情引き出せるものなのか??いや、引き出せてない子がいるのもリアル。
言いたくないですって言ってそっかっていう会話良かったな。リスペクトを感じる。
というか作品全体、会話がと
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

3.4

テレビ総集編。編集の仕方のかっこよさで全てを補っている感じですね。

テレビ版をこないだ初めて観たけれど、前半はとてもエンターテイメント性高いのに後半になっていくうちに段々と不穏さが出てきて、自分とは
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.8

メランコリックとは程遠いほどのキラキラさを感じさせてくれるのなんでだろうな。
出てくる人とか舞台になる場所とかは憂鬱なはずなのにね。

私はこれ和製ウォンテッドでは?と思った。
ここまで自分の思い通り
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.9

初ソフィアコッポラでした。
日本を映した海外の映画は何作もあるけれど、綺麗な映し方だった。

ネオンの映し方もよかったけど特にホテル。
高層から見下ろす景色、ホテルの無機質な感じ。はるか上から見下ろし
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.7

恋する惑星のイメージが結構あったのでうって変わって薄暗いジメジメさを感じた。
1分の拘束力というか。あんなにも劇的なことを言われてしまったらたしかに忘れられそうもない。
悲しい時に雨が降り、晴れている
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.5

そーーいや観てたわ去年
その前にも観たことある気がしたけど、去年観たからこその面白さだったな
こんな極端に世界が崩れていくっていうよりかは現実はじわじわとウイルスに侵食されているよね。なんならwith
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失くした体(2019年製作の映画)

3.7

素敵なセリフが出てくる映画はとても好きなんだけど、この作品の「目を閉じて耳を優しく押すと雪を歩く音がする」
という表現が映画を観ていて久しぶりに綺麗で優しくて惚れ惚れした。

拙い表現だけどフランス映
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