なげきさんの映画レビュー・感想・評価

なげき

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ライド・オン(2023年製作の映画)

3.6

ジャッキー・チェン70歳!自身をモチーフにした老スタントマンと愛娘&愛馬との絆を描く記念碑的作品。

物語は正直ユルユルでアクションも申し訳程度だけど、ジャッキーへの思い入れ次第で評価が変わってくるだ
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からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

3.9

前半、20代男女が中学時代のノリのまま繰り広げるウブでムズ痒いやりとりを40代純情独身オジな小生は悶絶しながら見ていたものの。

中盤、彼らの鏡像のような中学生男女に焦点が当たり始めて以降は、がぜん今
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.9

さすがに『怒りのデス・ロード』の奇跡には及ばないものの…中盤から加速してゆくアクションは「じいさん(ジョージ・ミラー)どうかしてるよ!」と思わず笑っちゃうスゴさ。ほんとどうやって撮ってるんだろう。早く>>続きを読む

ブルービートル(2023年製作の映画)

3.7

悲しくも日本では劇場公開スルーされてしまった不遇のDCヒーロー映画。

確かにアイアンマンとスパイダーマンとミズマーベルを合わせたような内容で既視感は拭えなかったものの、普通に面白かったよ!初期MCU
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関心領域(2023年製作の映画)

3.8

自然に囲まれた美しい屋敷で平和に暮らす一家の日常が描かれる。

だかその塀を隔てた隣にはアウシュヴィッツ収容所があり、赤ん坊をあやす時も家族の誕生日を祝う時も、塀の向こうからは銃声や断末魔が聞こえる。
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.9

ポップカルチャーの煮凝りのような世界観で描かれる友情と、侵略と、終末と。

前章に比べて心にツラい場面が多く、原作と異なる結末も好みは分かれるかも(僕は好き)。

クライマックスで流れる曲と映像の力に
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.9

台南に住む少年と、日本人旅行者の女性がカラオケバイトで出会い、淡い恋心を育む。18年後、少年は36歳になり、ゲーム会社を興して成功したものの挫折の最中にあった。彼は日本をひとりで旅して、思い出の彼女の>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

4.1

幼い娘が突然消息を絶ち、懸命に行方を追う夫婦とその周辺の人々の物語。

マスコミの偏向報道やネットの悪意に憔悴しつつも娘を追い求める母親役の石原さとみが壮絶。自ら吉田恵輔監督に「自分で映画を撮ってほし
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.8

学校内で続発する盗難事件に悩まされる女性教師が、校内に隠しカメラを仕掛ける。

やがて犯人らしき人物が見つかるが、独断に基づく教師の行動は波紋を呼び、彼女もまた非難の対象となる。

ほぼ学校内だけで展
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不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

3.7

恋焦がれた相手と両想いになるとその相手が世界から消えてしまう、という謎現象に陥った女の子がそれでも"好き"の衝動のまま突き進む。

恋愛は「付き合うか付き合わないか」くらいの頃が一番楽しいなんて言うけ
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.6

運び屋が森に落としたコカインを熊が誤って食べてしまい、凶暴化して次々に人を襲う!

次々に人がグロく死んでいくけどコミカルに演出されていて怖さはあまりない。「悪いのは熊ではなく人間」というスタンスが見
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キングオージャーVSキョウリュウジャー(2024年製作の映画)

3.9

開幕早々全員死亡するVSドンブラがトンチキすぎて大笑い。VSキョウリュウジャーは本編未回収の伏線が回収されるアナザー最終回の趣きで、今や売れっ子の竜星涼や飯豊まりえも大活躍。総じて、見たいものが見れて>>続きを読む

キングオージャーVSドンブラザーズ(2024年製作の映画)

3.8

開幕早々全員死亡するVSドンブラがトンチキすぎて大笑い。VSキョウリュウジャーは本編未回収の伏線が回収されるアナザー最終回の趣きで、今や売れっ子の竜星涼や飯豊まりえも大活躍。総じて、見たいものが見れて>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.9

幼少期から強い絆で結ばれた女性2人の人生。時にぶつかり、疎遠になり、また仲直りして。2人の間に何が起きたか?を時系列をバラして虚実ないまぜで語るので話を追うのに体力を使うけど、10代から成人までを演じ>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.9

『ドライブ・マイ・カー』でアカデミー賞に輝いた濱口竜介監督が、ミュージシャン石橋英子とのコラボから生み出した長編最新作。

分断と共存の間でゆらぎながら生きる、人間。美しい自然描写に終始静かな不穏が漂
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.7

登場人物ひとりも魅力的じゃない人間パートのかったるさは相変わらず…w

けど、「脳みそどっかに置き忘れてきたか?」と思うような後半の大馬鹿怪獣プロレスは大いに笑い、楽しんだ。これもゴジラというキャラの
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

深夜に少し見てみようと思ったら、面白すぎて全部見ちゃった!

冒頭から理屈抜きにアクションが始まりその中でキャラクターを紹介する見事な導入。

冴羽獠、香、槇村、みんな違和感ないし身のこなしや声の出し
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キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

3.3

殺人ナマケモノがリア充女子大生たちを次々に屠ってゆく恐るべきホラー…のはずだけど、手作り感あふれるかわいい造形や殺人描写のマイルドさで、早熟な子どもからお年寄りまで安心して見られる(?)ホラー風コメデ>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

3.9

山田太一の小説「異人たちとの夏」を英国でリメイク。

孤独を抱えた中年男性と、幼い頃死別した両親との不思議な"再会"を描く。主人公のセクシュアリティを始めとした"意味のある"設定変更で今日的な視点が加
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.5

世界的大スター、エルヴィス・プレスリーと10代で出会って恋に落ち、のちに妻となったプリシラの物語。

一言で言えば「スターとの結婚って大変よ!」というだけの話だが、ソフィア・コッポラ監督お得意のお洒落
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成功したオタク(2021年製作の映画)

3.8

人生をかけて推していたK-POPスターが性犯罪で逮捕。残されたオタクが自らカメラを手に、自分と同じ境遇にあるファンたちを取材する。

推し活の光と影。オタクたちからやらかした推しへの愛憎入り交じった複
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

実在のプロレス一家が辿る栄光と悲劇。

ゴリゴリの家父長制と"有害な男性性"の果てに、一家が辿る運命はホラー映画ばりの怖ろしさで「これが実話なのかよ…」と震える。

史実なのでネタバレじゃないと判断し
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.9

惹かれあいながらもすれ違う幼馴染男女の物語を12歳/24歳/36歳の3部構成で描く。

ロマンチックな要素は少なく、現実的なホロ苦みを淡々と描いており、まあそうなるよな…という感じ。人によっては退屈と
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

原爆の父オッペンハイマーを英雄視する作品ではないのは演出で明確にされている。原爆開発以外に当時の赤狩りについてのエピソードが多く、広島長崎の被害の直接描写がないこと含めて"不十分"と思う人は確かに出る>>続きを読む

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.0

リバイバル上映で10年ぶりくらいに再見。

うーん、キモい!

これでこそ、俺たちの新海誠だよ!

と、再認識。

(もちろん近作も好きだけどね)

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.9

浅野いにお作品、初期のはよく読んでたけど、この原作は読みかじった程度。

幾田りら、あのちゃんの声は想像以上にキャラにハマってて違和感なし。エンディングの歌もいい。

女の子たちの友情物語と世界の終末
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

スランプにあえぐ黒人作家が半ばヤケクソで"世に言う黒人のテンプレイメージ(ドラッグや暴力)"だらけの小説を書いたらそれが大ヒットしてしまう…というシニカルなコメディ。

「黒人文学」「黒人映画」に対し
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

スローな序章だった前作よりだいぶテンポアップして見やすくなった。逆に展開が詰め込まれすぎて唐突に感じる部分もあったけど…ただ、思う存分予算を使ったスケールの映像と音響は大スクリーンで味わうべきもの。>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.6

スパイ小説で人気の女性作家が本物のスパイの争いに巻き込まれてしまうアクションコメディ。

予告やポスターの印象を覆してくる仕掛けや豪華俳優陣の怪演は楽しいものの、この内容で2時間半近い尺はだいぶ長さを
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.8

マ・ドンソク扮する剛腕刑事が、(主にそのパンチ力で)活躍するシリーズ3作目。過去作の予習はなくて全然問題なし!

脚本は正直雑にもほどがあるけど、極悪ヤクザ役の青木崇高の奮闘もアツく、なんたって強くて
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ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

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2022年に世を去った巨匠ゴダールの遺作となる20分の短編。

こっちは葬儀に参列するつもりで木戸銭を払ってるので覚悟はできてたが…ほぼ理解できず(汗)

戦争への思いは伝わってきた。

今の世界の状
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このハンバーガー、ピクルス忘れてる。(2023年製作の映画)

3.6

『違う惑星の変な恋人』の木村聡志監督が手がけた深夜ドラマを再編集して劇場公開。

今回も本当に他愛もない恋愛イザコザ会話劇なんだけど、くすくす笑えて、心地よい。オチも鮮やか。露骨なタランティーノオマー
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

雪の山荘で男が謎の転落死。妻に疑いがかかるが彼女は無実を主張。唯一の証人は目が不自由な幼い息子のみ。果たして真実は…?

カンヌ最高賞は伊達じゃない濃密なサスペンスドラマ。人の数だけ真実がある。劇中交
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.5

ソニー・ピクチャーズに招待いただき鑑賞。

事故に遭い未来予知の能力を得た女性が、3人の少女が謎の男に殺される未来を回避するため奔走する。

他のマーベル作品の予習はなくても問題なし。ダコタ・ジョンソ
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