Nagisukeさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

Nagisuke

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隠された記憶(2005年製作の映画)

4.4

疚しさとは何か
意識下にある差別的感覚と
埋もれてしまった罪の記憶

そう思うのは自分だけ
綿密に構成されながらも
シンプルに表現する破壊力が見事。

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

2.8

危うさも緊張感も驚きも、
何よりこの作品の肝であろう
圧倒的な美しさが感じられない。
実在人物の方が
魅力的に感じてしまうという恐ろしさよ。
この邦題は違うと思うなぁ。

アンダーグラウンド 完全版(1995年製作の映画)

5.0

この世では見出だせない平和
太陽は沈み月も消えたユーゴ内戦
上官は祖国

愛と裏切りの20年
月は真昼に照り
太陽は真夜中に輝く
真昼の暗黒も太陽の輝きも
誰も知らない

愛すべき大傑作

天気の子(2019年製作の映画)

4.0

攻めましたねー。
たいせつなものの順番は変わらない
個人的には前作よりいいかな
いつもながら雨の描写が本当に綺麗
それを観るだけでも価値ある作品では

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.6

抜群のセンスにただただ唸る。
夢の恋人、広い世界への旅立ち。
シュール過ぎる展開、
カサブランカの名言に光る金歯。
汗をだらだらかきながら
夏の暑い日に観たい傑作。
じいさんたちかっこよすぎ。

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.4

この作品、必要だった?
方向性を見誤ったかと残念で仕方ない。
ウッディとバズの友情は何処へ、、
シリーズ1、2までが個人的ベスト。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

夏の侵略者
自我の目覚め自尊感情
僕の名前で君を呼ぶ
切なく突き刺さる父の吐露

感情コントロールの不能な
微妙な成長過程の描写が素晴らしい
これ程美しい作品はひさしぶり
滝のように泣ける至極の1本

アラジン(2019年製作の映画)

4.0

予想の遥か上を行く出来に正直驚いた
アニメーションの世界観を残しながらも
新しい趣向を生み出した
完成度の高いエンターテイメント作品

笑って泣いて、
ディズニー実写版としては
群を抜いているのでは。
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藤十郎の恋(1955年製作の映画)

4.2

長谷川一夫の名演が光る一本。
先細りの芸の路を拓きたいがため
手段を選ばない潔さ、背負う犠牲。
嘘か真か、くどきシーンは圧巻。
眉なしマチ子、色香がすごい。

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.6

美しく容赦ない描写、
傷付いた自尊心と好奇心
正しい選択、お前は誰だ?
フィルター越しにある
無機質で不透明に歪む意図
あー、非常に好みでした。見事。

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

5.0

掛け違えたボタン
決して取り戻せない過去
誰がための生活?

冒頭のヴィヴァルディに心奪われ
ラスト雪景色、EVのカットまで
全編どこを切り取っても美しく
素晴らしいとしか言いようがない
満点。