NaitoMamiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

NaitoMami

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ラブリーボーン(2009年製作の映画)

4.5

かなしい物語だけど、かなしいだけでなく不思議な余韻を残す作品。
そしてその余韻は長くつづく。

身近で亡くなった人がちかくにいて、何を導いたり、何かをしらせてくれる感じは、はっきりとはわからないけどそ
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.5

会話劇の面白さを映画に落としこんだ、実験的な作品。
でも映画館で観たら地味に感じてしまったかも?
絶妙などうでもよさのなかに、ふっと人生の悲喜をおりまぜる匙加減はうまいなぁと思いました。

マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

3.3

曲もいいし、風景もいいし、役者も実力派ばかりで見ていて楽しい。
しかしステラン・スカルスガルドが、これまで演じた役履歴のせいで、どうにも善人には見えずイメージのギャップに苦しんだ。

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.6

リチャード・カーティスが絡むラブストーリーにハズレなし。
偶然が必然に感じられたら、恋した証。

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.2

やっぱりスピルバーグはすごいんだな、と。さすがというか、帝王の貫禄をみせつけられた感。

映画ってこんなふうに楽しいよね! と。
映画をふくめたあらゆるカルチャーへの愛とレスペクト。

余韻よし。

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

負けるが勝ちっていうこともあるよね。
何かを期待されたら、それに応えつづけなければならないから。

でも女王は女王で、孤独すぎて疑心暗鬼すぎてつらいのだろうなぁ。

女優たちの本気っぷりがすごくて見応
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

映画としては完成度が高いと思う。
『アンダルシアの犬』的な、オープニングの強烈な掴みから度肝を抜かれながらひきこまれてしまうし、バリー・コーガンの怪演と一家の美しい暮らしぶりの対比とか、シンボリックな
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ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

3.3

オペラだとあんなにも見応えがあるのに、映画ではなんだか間延びしてしまって。
なんでだろう?

でも、シアーシャ・ローナンとマーゴット・ロビーのふたりの演技を観るだけで満足感たっぷり。

それにしてもマ
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羊と鋼の森(2018年製作の映画)

3.5

ものすごく繊細な世界なんだろうなぁ。

数値ではかれないのに、正解は確かにある。
でもそこへ至る道筋は自分で探すしかない。

そういう仕事の深みを詩的に表現していたのが印象的。
実際にはもっと現実的で
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.5

ミシェル・ウィリアムズに母親役をやらせたら、ほんとそれだけでも観に行きたくなってしまう。
ほとんどその魅力というか気迫だけで最後までつっぱしれる作品。

お金持ちなほどケチなんだよねー。ほんと。

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017年製作の映画)

4.5

テニスが大好きなので、とても見応えがあったし、名試合として語り継がれる試合はどれも、こういう葛藤があったのだろうなぁと想像できるリアルな作品。
ボルグ役の人がボルグにしか見えない。

今では信じがたい
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

2.7

アンドリュー・ガーフィールドをみたくて観たけど、それだけ…

マルホランド・ドライブを連想させる感じだけど、リンチの世界はリンチがやるからあのすごさが出るのであって、他の人がエッセンスだけなぞってもま
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くるみ割り人形と秘密の王国(2018年製作の映画)

3.0

キャストも豪華だし、いいんだけど、うーん…と思いながら監督の名前をみて合点がいきました。

ラッセ・ハルストレム監督って、ほんとこういうことあるよね。
マイ ライフ アズ ア ドッグとかギルバート グ
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

3.7

名作というか傑作と私は思ってる『かくも長き不在』に近い印象を受けた。オゾンもこれを意識してたのかな? モノクロだし。

大切な人の喪失をどう受け止めていくか。
ひたひたと冷たい水がしみこんでくるよう
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.0

フランソワ・オゾンにとって、マリーヌ・ヴァクトはミューズなんだろうな。
彼女を撮りたくてつくった作品、というふうに感じました。

ショートカットがあまりにステキで思わず真似したくなっちゃうけど、真似し
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.6

いろんなサプライズと笑いに満たされた映画。
ビートルズのすごさ、私たちひとりひとりにとってどれだけ大切なのかを改めて思い出させてくれる。

ビートルズだけじゃなく、いろいろ消えてたけれども(笑)

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.5

映画の魔法。
映画のなかでなら、こうであったらいいのにね、という願いを叶えることができる。
そうだよね? と、

映画を愛する人たちから、映画を愛する人たちへの、最高の贈り物。

ブラピもレオ様も、め
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.5

タイトルはいっそのこと #metoo でよかったのではないかと思った。
「スキャンダル」では、ここで問題なことそのものまでもワイドショーのネタにされて終わってしまいそうな…

セクハラをキャリアのため
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.8

大人が子どもに何を遺せるか。
言いたいことはたくさんあるけど、ものすごく要約するとつまりはそういうことではないかと

戦争や虐殺というおぞましくも愚劣なことが起こってしまった事実は変えられないけど、未
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

4.2

いいなぁ。
もうね、エイミー・シューマーは世界の重要無形文化財に認定したい。

「I feel」というメッセージが力強い。
そうよね。Don't think, FEEL!

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

2.8

フィギュアスケート好きとしては、どう捉えていいのかわからない作品だけど、マーゴット・ロビーはすごくいい女優だと思いました。

運び屋(2018年製作の映画)

3.3

観る前にちょっと期待値をあげすぎたかも。
だってクリント・イーストウッドですもの。

いや、とてもしっかり作られた骨太で味わいのあるいい作品だと思う。
でもなぁ…なんだろう。予定調和というか、きれいに
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.0

シンデレラストーリーだけど、アリー自身の圧倒的な才能が男性を凌駕するのが現代的だと思った。
男の人がこういう話を撮るとセンチメンタルになりすぎる気がするのは、ジェンダーを意識しすぎかしら?

レディー
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.8

2人の幼子を今まさに育てていて、壮絶な新生児期の記憶もまだ辛うじて残っている身としては、共感の嵐だし言いたいことも溢れんばかりにあるけど、いちばん圧倒されたのはシャーリーズ・セロンの役づくりの凄まじさ>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

3.5

『ウィンドリバー』を観たときのように、いまこの世界で起きていることなのに自分が知らないでいたことに打ちのめされる作品。

映画としても幾重にも伏線を重ねつつ、きちんと回収していて作品の完成度もすごい。
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

2.8

「作者が描きたいとこだけ描いてる」というのは作品のダメ出しによく使われるフレーズだけど、まさにそういう感じがした。

いや、いろんな重いテーマが含まれてるはずなんだけど、どれも核心にふれないから、なん
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

5.0

大大大好きな『THIS IS US 』を手がけた監督と聞いて、これは!と。
『THIS IS US』らしさにあふれながらも、予想をはるかに超える作品でした。

何が起きるのか分からないことこそ人生その
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.0

宮沢りえ演じるお母さんはとても強くてすごいんだけど、その強さを押しつけすぎでは? とも感じた。
こんな人いるのかなぁって現実との乖離を感じた分、マイナス。

つらいイジメにあう娘のエピソード。
「その
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

2.2

子どもが幸せなら、それでいい。
理想の子育てなんて目指さなくていい。

というのは、子育て本ではよく見るフレーズだけど、こういう作品をみると本当にそれでいいのかな? と思わずにはおれない。

楽しけれ
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