NaitoMamiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

NaitoMami

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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.0

キャストが豪華で、クリスマスシーズンに見るのにピッタリ。
ビル・ナイが…(笑)直近で彼を観たのが『マイブックショップ』のノーブルな紳士だったから、ギャップにどぎまぎした。

エマ・トンプソンのプレゼン
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

マハーシャラ・アリが場末のバーでボロボロのピアノを弾くシーン、とてもよかった。
いろんなボーダーの、こっちがわとあちらがわ。

ジャコメッティ 最後の肖像(2017年製作の映画)

3.5

アーミー・ハマーの見応えと描き甲斐。
ジェフリー・ラッシュのなりきり感もよかったです。

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.7

脚本も映画のテンポも巧く計算されていて、スマート。
頭脳明晰なスタッフによる、頭脳明晰な主人公の物語で、みていて気持ちいい。

向かうところ敵ナシってくらいの美人で賢いリンだけど、若さゆえの自分都合な
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.0

アイロニック。
コンセプトは痛烈だし、いろいろと考えるきっかけになる作品だけど、映画として観るなら何かもうひと味ほしかった。

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

「世界中にたった一人しかいなくても、野原にピアノが転がっていたら、いつまでも弾き続けていたいくらい好きだなぁ。」
ピアノに限らず音楽の魅力は、塵の言葉に集約されていると思う。
上手いとか下手とかプロと
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真実(2019年製作の映画)

4.0

「あなたは小さい頃から一人で何でもできたから」と言われて、そうさせたのはあなたでしょと言いたくなる悔しさも、
仕事に一心に打ち込んできて誇りもあるけど子どもの大切な時間を取りこぼしてきたと感じる寂しさ
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.0

自分でどれだけ自分を肯定しようとしてもムリムリムリ。
死ぬ気で勇気をふりしぼっても、ほとんど何も変わらない。
ちょっと調子にのったら、たちまちサイテーなしっぺ返しにあう。

ブルーライトに浮かびあがる
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.8

善と悪、笑い声と泣く声、愛と憎しみ、喜劇と悲劇。
正反対だと思っていたものは案外、背中合わせでとても近い。なにかの拍子にすりかわってしまえるほどに。

この映画が「危険」なのは、格差の闇を描いていると
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.0

『わたしを離さないで』を思い出した。
こっちのほうがだいぶ抽象的・観念的だけれど。

言いたいことはわかるけど、それをストレートには描かないのは監督の美学なのかな。

映画の雰囲気は、フランス映画なの
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

光があたれば必ず影ができるし、
そして光が明るければ明るいほど影は深く暗くなる。

「子を想う親の愛」の対比のさせ方が見事なだけでなく、ものすごくたくさんの問題やテーマを盛り込みながらも違和感や圧を感
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A.I.(2001年製作の映画)

4.7

AI は人間らしい感情、魂を持ち得るのか。
というのはこの手の物語では必ずついてまわる問題だけど、AI に限らず #万物に魂は宿る のだ。もちろん。
生命があるから大切にしなくちゃいけないのではなく、
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

4.5

The furtherest distance in the world is between how it is and how you thought it was gonna be.
世界中でい
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.6

たとえ親子であっても、どれほど愛していようとも、自分以外の人を根本的に救うことは不可能なのだろう。切ないし、苦しいことだけど。
結局のところ個人が抱える問題や悩みは、自分自身でしか解決できない。

T
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ある少年の告白(2018年製作の映画)

4.3

世の中から偏見や差別を完全になくすことは難しい。
でもせめて隣人なら、友人なら、ましてや家族なら。
理解できなくても、認めてほしい。受け入れてほしい。
音楽の趣味や好きな作家や食べ物の嗜好と同じように
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.5

女は家庭に入り、子育てや介護をする。
社会に出てバリバリ働いてお金を稼ぐのは男の役目。

書いてるだけでぞっとするほど陳腐な価値観だけど、これがものすごくものすごく長い年月をかけて社会にはびこり、病巣
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

4.5

夢を叶えたけど、夢を奪われた。
でもそれなら最初からやらなければよかったのかというと、絶対にそうではない。
結果的にすべてを失うことになったとしても、何も残らなかったことにはならないから。

本屋をは
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

5.0

幼い頃、誰かにとてもとても大切にされた記憶は、大人になってからも消えないばかりか、長い年月をかけてじっくりと熟成され、こんなにも優しく愛にあふれた作品へと昇華される。

アカデミー賞撮影賞が大いに頷け
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.5

シューベルトの未完成の使い方が意外性があるけどハマっていて、うまいなぁと思った。

ストーリーやキャストも魅力的だけど、いささか長すぎたかな。何度か中断しながらやっと見終えた。

パターソン(2016年製作の映画)

3.7

雨についての詩を披露する少女や、永瀬正敏との対話。詩にまつわるシーンがとてもよかった。

奥さんのちょっと不安定な感じが私は少しニガテに感じてしまったけれど。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

フレディがステージにあがるまでのオープニングと、そこから紆余曲折を経てからの終盤のライヴエイドにつながる演出が見事。

映画としてもよく出来ているとは思うけれど、何が人をここまで熱狂させ、感動させるか
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

5.0

月面着陸の瞬間はこれまでにも何度となく見たことがあったし、ニールアームストロング の名前は知っていたけど、こんなにも多くの犠牲と、重たいプレッシャーと、大きな悲壮感のもとであの「1歩」が踏み出されたな>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.6

終始、画面を重苦しく支配しつづける暗闇によって、ジョー・ライト監督の真骨頂とも言える「光」の使い方が冴えわたる作品。
そして ゲイリー・オールドマン の怪演も見事にハマって、傑作と言っていいんじゃない
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

4.6

This isn't perfect, but it is REAL.
うわ、刺さったーーーー
まさにそれ。
41歳、同い年夫婦。それなりに長い恋愛期間を経て結婚して、子どもは2人。
共通点が多いもの
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.0

クリント・イーストウッドは映画の作り手として本当に素晴らしい。

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.5

もうユペールにこういう役をやらせたら右に出るものはいないわね。
そういう意味で完璧。

ポール・ヴァーホーベンのエッセンスも随所に光っていたような。

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

3.3

自閉症である上に、唯一、心を通わせられていた父親を亡くしてしまって、ますます生きづらくなってしまうネイサン。

ネイサンの目線で見れば、数学や恋を通して自分の世界を獲得していく物語だけど、サリー・ホー
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

まぁとにかく原作が傑作なので、予算をかけた豪華キャストと絶景ロケで見ごたえがないわけない。

でも殺される男は、ジョニデではちょっと端正すぎるような。もっと性悪な、見てるだけで吐き気がするような俳優…
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ミルピエ パリ・オペラ座に挑んだ男(2015年製作の映画)

4.0

ミルピエのこの作品、とても観たいと思っていたので、レッスンから衣裳や照明の過程まで見せてくれて、ドキュメンタリーとして堪能できました。

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.6

天を仰いでも、助けは降りてこない。
理由は自分が一番よくわかってる。
そもそもこんな自分、救われるのに値しないもの。
*
こじらせ思春期モノはだいたい身につまされるのだけど、これも然り。
コンプレック
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人生は小説よりも奇なり(2014年製作の映画)

4.2

まず言いたいのは 『人生は小説よりも奇なり』 なんていう邦題は、この映画の素晴らしさを一つたりとも捉えていないということ。
邦題のフォントも作品の雰囲気に全然あっていなくて、見るまでずっとコメディなの
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ミケランジェロ・プロジェクト(2013年製作の映画)

3.8

『ミケランジェロプロジェクト 』なんていうMIシリーズ(好きです)崩れな邦題のせいで長らく見るのを保留してたけど、もっと早く見ればよかった。

『黄金のアデーレ』と通じる、ナチスによる美術品略奪から、
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